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ベーシックインカムについて、勘違いしている人が肯定派・否定派、両方にいるので、ちょっとコメントしておきます。
ベーシックインカムの思想は古いわけですが、ここにきて注目されるようになった直接のきっかけは「ブレア政権の失敗」にあります。ご存じの通りブレアは当初「第三の道」政策を掲げていました。これは簡単に言えば「修正・社民主義」です。従来の社民主義がフリーライダーを大量発生させていたのに対し「第三の道」は就労の自助努力をする者に限定して再配分します。クリントンや韓国のノムヒョン政権も似たような政策をとりました。で、そのブレア政権下で、ニートフリーターが大量に出てきてしまい「本当にその再配分の仕方で良かったのか」という話になってきたワケです。韓国もね。
そこで登場したのが「第三の道」に本来はリバータリアン(日本でいうホリエモンみたいな奴のことね)の思想であるベーシックインカムをドッキングするという発想なんですね。就労の自助努力をする者に限定」の部分がそのまんまベーシックインカムに置き換わったワケです。こうしてイギリスの本場のリベラル勢力は「修正・修正・社民主義」が主流になりつつあるワケですね。
では、日本のどうなのか。
まず、民主党などの中道左派勢力が「第三の道」を言うべきだったのですが、いまだに言ってません。一部の党内左派だけが言ってます。
代わりに「修正前の社民主義」政党である、社民党やその支持者がベーシックインカムと連呼してます。
だから話が、こんがらがっちゃってるワケ。
欧州の「第三の道」とのドッキングを前提したベーシックインカムと、
日本の修正前の社民主義者が言うベーシックインカムとはでは、天と地ほど差があるワケ。
日本のベーシックインカム議論をきいていると、どうも後者が本物だと思っている人が多いみたいなんですね。「金を無条件にバラまくだけ」みたいな話になってる。それじゃ北朝鮮の目指した理想国家と変わらないよ(笑)しかも、ちょっと前まで北朝鮮支持を言っていた社民党の方々がそうしたベーシックインカムを言うから妙に説得力を持ってしまう(笑)いい加減にせい!
予測になりますけど、平沼や麻生が作ろうとしてる保守系新党が「(日本的な意味での)ベーシックインカム!」を連呼する可能性があります。既に両者とも「格差反対!」と言ってニートの若者の人気を得ていますし、ありえない話ではない。しかしそれは、もはや社会大衆党以降の国家社会主義と変わりはありません。
いい加減…この辺りの、こんがらがり、止めて欲しいです。
このままだと日本のベーシックインカム議論は保守系新党の連中に「利用」されてしまうでしょう。
本当にそれで良いのか。