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医療現場において「労働者としての医師が退職していく。」
サラリーマンとしての「病院に勤務する医師」の過密過重労働の実態が浮き彫りにされる現象だと言える。
http://www3.nhk.or.jp/news/2007/09/14/d20070914000051.html
【この中では、医療をめぐる現状について、医師の数は全国で毎年3500人から4000人程度増えているものの、地方の医師や産科、小児科の医師が不足しているほか、勤務医の疲弊など多くの問題があるとしています。このうち、勤務医については、当直の翌日に通常勤務を行う場合が多いなど、忙しい割りに勤務に見合った処遇が与えられていないとしているほか、患者などから訴えられるケースも増えて、「燃え尽きるような形で病院を退職する医師が増加している」としています。この背景について、白書は、本来は高度で専門的な医療を行うべき病院が一般的な外来患者を多く受け入れており、地域の開業医との役割分担が十分でないためだとしています。このため、白書は、地域の開業医が、ほかの開業医やその地域の拠点になる病院とも連携しながら夜間や休日にも患者からの連絡を受けるようにするなど、地域医療の窓口として機能を強化することで、勤務医の過重労働を軽減する必要があるとしています。】
どうも最近、サラリーマン労働者は、押されまくっていると言う気がする。
自由価格競争の中で、企業が潰れたら失業するので「仕方なしに長時間過密労働にかり出され、価格競争の消耗戦に追い込まれている。」
一般的に医師はそういった分野の職業ではないのだが、合理化・人員削減の中で「少数精鋭、過密長時間労働が当たり前のように要求される」と言うことになる。
その内の一つの要素に「医師は高給取りで楽な職業」というイメージがあるのだろう。
極端に言えば「他人の庭は広く見える」という部分があり、実態を知らない人は「もっと頑張れるだろう」と思うのだろう。
【歯医者もワーキングプア? 「月給25万」から「夜逃げ」まで [J-CASTニュース] white】
http://www.asyura2.com/07/hasan51/msg/348.html
と言う話もあるが、一昔前の歯医者のイメージからはかなり違うだろう。
【コナカ:店長の「管理監督」外す 残業代など要求可能に−話題:MSN毎日インタラクティブ】
http://www.mainichi-msn.co.jp/shakai/wadai/news/20070904dde041040071000c.html
前にも紹介したが、これらの状況を一つ一つ分析し、労働者の人権を見つめ直す時が来ている。
【労働相談センター・スタッフ日記】
http://blog.goo.ne.jp/19681226_001
と言うブログがある。
そこには様々な事例が紹介されている。
その中で感じるのは「企業のエゴ」である。
【やめさせてくれない】
http://blog.goo.ne.jp/19681226_001/c/bf5e9ea8d666499a5d944eec17b413f5
と言う事例もあるが、労働者は「企業の所有物ではない。」
やめさせないのではなく「やめようと思わない環境を構築する事が、企業の義務」なのである。
自分の企業の労働者を大切にしない事は「企業の人材確保競争に敗れる」ということであり、すでに「自由競争主義を理解していない」と言うことでもある。
都合の良い時にだけ「自由主義競争」を理由に「労働強化」を求めるというのはコンプライアンス違反であり、質の悪い詐欺師のようなものである。
労働者は「やめるという事も常に選択肢として持たなければならない。」
労働組合は企業横断的に協力し合って「やめるという選択をした労働者をサポート、救済する」という方向に行くべきだろう。
「横暴な企業に対しては、全ての労働者がそっぽを向く(=労働力の提供を拒否する)」と言う体制を労働者サイドが構築し、労働者が企業をやめても困らないというサポート体制を構築できたのなら、「企業は労働者の人権意識を育てざるを得なくなる」
これは、労働者側だけで構築可能であり、政治のサポートもいらないだろう。
むろん、そのための活動費を労働者が負担してくれると言うことは必要にはなるが、税金に比べれば微々たる負担に抑えることは可能だろう(人件費の多くをボランティアに頼ることにはなる)
労働者の地位向上が「この閉塞感に包まれた日本を打破することになる」とKは思っている。