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過労死しそうな高給取りはいつ辞めてもいいように貯金をするのではないでしょうか?
http://www.asyura2.com/07/idletalk25/msg/808.html
投稿者 ワヤクチャ 日時 2007 年 9 月 15 日 21:32:06: YdRawkln5F9XQ
 

(回答先: 将来投資、失業保険の意味合いで、多少の負担金は仕方ないでしょうが・・・ 投稿者 考察者K 日時 2007 年 9 月 15 日 19:42:28)

貯金をするよりも有利な民間の失業保険をもし作ったとしますね。
そしたら多くの加入者は比較的簡単に退職してその保険金をもらうのではないでしょうか?
そうするとその互助会はたちどころに財政破綻するでしょう。
保険というものは本人の意志でない所で受給資格が発生するから成り立つのです。
もし、自分の恣意的な判断で保険が得られるのであれば?
結果は明らかでしょう。
加入者にムシがいい判断を許すようなシステムでは破綻します。
それでもそのシステムを支え続ける加入者がいると思いますか?
労働運動は法律を基盤にして経営側に強制する力があるからまだ成り立っているのです。
労働者の自発的な善意をアテにする運動は心許ないものです。
そんなものをアテにしてはいけないのです。
市場経済の下で労働者も利己的にならざるを得ないからです。

>確かワヤクチャさんは労働者の互助会のようなイメージの提言をしていたと思ってま>したので少し意外な反応でした。 

互助会というのは可能だと思いますが失業した労働者の生活を支えるというレベルに達するには計画性と力量が問われます。労働者は基本的に弱い存在です。資本家が経営する会社で働かねば生きていけないという事は基本的に奴隷なのです。ですから労働者の団結は資本家に譲歩させて権利を勝ち取るという事に最も力を注がねばならず労働者同士で助け合えば何とかなるという発想は楽観的過ぎます。もちろん、資本家と闘う陣形を作る為に互助的組織を作るというのは一つの戦術です。しかし、それは戦術であるに過ぎずそれでうまくいくという性質のものではありません。私は一方では階級闘争とは何か?という事も考えていますが私の中で統一させない異なる論理が同居しているのです。この矛盾をどうすべきか今悩んでおります。

>【逆に金がある労働者はいい仕事に就けているのであり、このようなサポートシステムが必要だとは思わないし何故自分がチャリティー精神を発揮して金を出さねばならないかもハッキリしないでしょう。】

>この認識は誤りだろうと思っています。
>サラリーマン管理職のような「良い給与」をもらっている人は「相当の割合で職業に>疑問を持っていると思われます。」

それは同意します。

>過労死や健康問題と隣り合わせの中で悩みながら「今の職を失ったら路頭に迷う」の>で、疲れ切った身体に鞭打って「しがみついている」という人は多いでしょう。

はい。そうですね。そしてそういう人は自分しか頼れるものは無いと思いせっせと貯金したり有利な運用をしようとしているのでしょう。労働者の互助会に保険的に掛けるといっても果たしてその互助会がどれだけ失業時に支援してくれるかはなはだ不安でしょう。その会の専従の生活費になって消えてしまうのではないか?と考えるでしょう。生協では共済制度がありますが掛け捨てで給付よりも掛け金の方が多いので黒字になっております。そして多くの専従者を雇う事ができております。給付対象が限定されている為に経営的に成り立つのです。もちろん、生協ですので営利目的ではなく給付対象を増やしたり給付額を増額したりプールした資金の額に応じて改善していってますが。還付金というのも支払っております。失業した労働者を支援するというのは大変な負担になります。今まで無かったのは経営的に成り立つメドが無かったからではないでしょうか?

>過労死・過労自殺が多いのは「中間管理職」「医師」「教師」「公務員」「エリート>社員」です。

そうですね。

>一般的には「いい職(仕事)」と思われている人たちです。
>逆に言えば「いい仕事に就いている人ほど、職を辞すという選択肢を求めている」と>もいえるでしょう。
>資本階級ではないサラリーマン管理者というのは「引責辞任をさせられる、トカゲの>しっぽ切りのしっぽ」という面もあるでしょうから「常に将来に不安を抱いてい>>>る。」と思われます。

はい。しかし、そのような人々から信頼を得て掛け金を出してもらうのは並大抵の事ではないでしょう。

>組織の実績と理念次第でしょうが「収入の多い人」は負担金は出すと思います。

では、Kさんがその会を呼び掛けてみて下さい。
賛同がどれだけ得られてお金が集まるかやってみて下さい。
但し失業時はこういう支援をするという事を具体的に明記しないと誰もお金を出しませんよ。

>>【金は金がある所から政治の力によって分捕らねばならないのです。
>金は強制的に取らなければ誰も出しません。
>ましてこの自由主義市場経済なる思想で洗脳されている人々は金が少しで貯まればも>っと儲ける事を考えるのであり失業した労働者を助けようというのはほんの一部の奇>特な人々でしょう。】

>仮にこの意見が正当なら、民間保険というのは成り立たないはずです。

給付対象と給付額が限定されているから成り立っているのです。

>企業倒産、引責辞任、リストラ解雇・・・
>失業した労働者に「自分がなる」という可能性は常にあるのですよ。
>その時のために「備えをする。保険に入る」というのは決して低くはない需要が存在>するでしょう。

どれだけの保障があるのかがカギです。
保障が少なければバカバカしくて誰も加入しません。

>民間生命保険、民間事故保険が成立するのなら「民間失業保険」だって成立するはず>です。もっとも、運用次第では破綻する可能性はあります。

死亡や事故などは本人が望んでするものではないから成り立っているのです。
それに引き換え失業は自分から辞める場合もあるし、会社の経営が傾いてから加入する人が増え累積の掛け金は少ないのに倒産の失業保険を払わねばならなくなったら経営は成り立つでしょうか?

>事業ベースでは「運用益」が出るか?については、この場では論じませんが、やり方>次第では利益も出るのでしょう。

市場経済の中の金儲けのプロでも苦戦しているのに金儲けの素人が勝てるハズありません。

>しかし、これ商売ではなく、労働者相互援助ですから、金のある者は「金」暇のある>者は「労働」を提供し、基本にボランティア精神を求めることによって、負担は少な>く、実際に機能する組織にする必要があります。

そんな善意をアテにする組織ではダメなんです。

>手弁当で、企業利益は追求しないという事で、民間保険会社より「負担金は少ない」>という事が可能になります。

甘い!甘過ぎる!そんないい人が世の中にゴロゴロしているんでしょうか?実に甘い考えです。Kさん自ら身を粉にして働けますか?他力本願の運動なんてムシがよ過ぎます。

>ただし、中央や支部の事務局には最低限の管理機構と事務員は必要になり、ここの生>活保障はには賃金分の負担が発生はします。まさか、非常勤のボランティアに「管理>運営」までは任せられませんので、専従職員も多少は必要でしょう。
>また、会計や運用の検査監査は「外部の経理士と非専従の労働者ボランティアのコン>ビ」によって行います。(外部の計理士には報酬を支払うことになるので負担金が発>生します)

>>【だから私は政治権力で解決しようとしているのです。】

>政治権力って、共産党の議員も含め「基本的には非労働者です。」
>サラリーマン議員というのはいる可能性もありますが、誰も現場で汗水垂らして「労>働しているわけではない」ので、実体験はほとんどなく、また、生活に困窮もしてい>ないでしょう。

私はシステムとしての政治権力を言っているのです。政治権力者の胸先三寸で労働者を救うという話をしているワケではありません。個人を離れた労働者の為の強制力を樹立しようと言っているのです。例えば最低賃金を時給1000円以上と決めてしまうのです。

>期待するのは勝手でしょうが、ワヤクチャさんは「本当の意味で、小沢一郎民主党党>首が労働者の苦しみを分かり、親身になって解決しようとしている」と思うのでしょ>うか?

小沢一郎は生活破壊の小泉・竹中・安倍政治の批判者として登場したのです。この点は評価しなければなりません。小沢自身は貧乏人の生活実感などほとんど分からないでしょう。しかし、貧乏人を救済するという演技を自分に課しているのです。政治家は演技で充分です。それ以上のものを求める必要はないのです。小沢の本心などどうでもいいって話です。

>Kは「日本というシステムをパンクさせない」という命題があり、そのための方便と>して、貧困層にも多少の目を向けると言う程度以上のことは「考えてもいない」と思>っています。

貴方も私も貧困層の一員でしょう。
貧困層同士で助け合うって事には限界があり過ぎるのです。
貧困層の強みは人数が多いって事だけです。
選挙やデモやネットでの盛り上がりでこそ実力が発揮できるのです。
金を出し合って何かをするというのはあまり期待できません。
生協というのはお金持ちも加入するので成り立っているのです。
生協はお金持ちにボランティア精神を発揮していただいている組織なのです。
ご本人にその自覚があるかどうかは別として。
労働者階級の権利の拡大は又別の方法で達成しなければならないのです。

>小沢一郎さん、過去に貧困の経験があるでしょうか?その人に「貧困の全てが理解で>きる」と思う方がおかしいでしょう。

そんな事は小沢一郎に期待してはいけません。
逆に労働者階級は自ら力量を付けて小沢一郎にいい政治を行うように強制しなければならないのです。
労働者階級から小沢一郎に対する命令書を出さなければならないのです。
それが労働者階級の政治権力(=強制力)なのです。
言う事を聞かなければもっと労働者階級の利益になる政党を支持すると脅し続けなければならないのです。

>政治権力に期待するというのは「戦争している相手が塩を送ってくれることを期待す>る」のと大差ありません。

自らが政治権力になると言っているのであってどこかにいる「いい政治権力」に助けてもらうという依存的な発想ではダメです。

>絶対にないとは断言できないと言う程度のレベルです。

どうも権力という言葉に自分とは疎遠な敵対的なものをイメージするようですね。
実は権力というのは全ての人間が持っているものなのです。
例えば言葉を発する事自体が権力の行使なのです。
自分の言葉を聞けと相手に強制しているのです。

>このK考えが仮に間違っていても「政治」とは全く別のアプローチ(労働者の自立環>境構築)という「もしものための保険構築案」に反対する理由にはなりません。

政治に頼らずに独自でそのような組織が作れると思う事自体が大甘です。
組織を作る最初から様々な政治勢力が介入してくるでしょう。
共産党は早速介入するでしょう。
労働者支援分野は自分達のお箱だと思っているでしょうから。
この議論も読んでいるかも知れませんよ。

>これは、支持政党の選択というような二者択一の選択ではなく、別個の独立した解決>策です。← 意味分かります?

そういう分離は非現実的です。労働者支援は政治的な課題です。失業者支援を強化するように政治に働き掛けるのが最短コースです。

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