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割り込み失礼いたします。日本には他文明を中和する文化戦略を持ってほしい。
http://www.asyura2.com/0502/war67/msg/130.html
投稿者 バルセロナより愛を込めて 日時 2005 年 2 月 11 日 09:44:33: SO0fHq1bYvRzo

(回答先: 如往さんへ、ご質問への答えです 投稿者 岩住達郎 日時 2005 年 2 月 11 日 06:38:08)

割り込み失礼いたします。日本には他文明を中和する文化戦略を持ってほしい。


岩住さん。如住さんとの御対話中、まことに申し訳ありません。ただ少し気になるところがありまして、もしご意見をお聞かせ願えたら、と思い、レスいたしました。

私は以前の阿修羅への投稿の中で、次のように書きました。


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【引用開始】

私が外国で自力で生活しているという事情もあるかもしれませんが、日本人の「群れたがり」にはつくづく嫌気がさすときがあります。こちらに来ている日本人にも多く見られることで、逆に中国人は一見すると群れて団結心が強いように思えますが、一皮むけばこれほど個人主義的な自分勝手な人種はいません。しかしこれはある意味で日本人が見習わなければならない点だと思っています。
欧州では中国人たちが大勢居住国の国籍を手に入れようと役所に列を作っています。なぜか? 決してその国に永住することだけが目的ではありません。現在中国では外国人(特に欧米)に対しては様々な特典が与えられており、元々中国人であっても国籍さえ欧米になっておれば、他の中国人に比べると有利に起業ができるためです。そのために国籍を変えようとする、そこまでやるか、と思いますが、彼らは「どうせ国籍なんて単なる名札に過ぎない」心の底で思っている様子です。
この意味では中国人はユダヤ人とよく似た面があります。この例だけではなく、他にも驚嘆するようなバイタリティーを多く見せてくれるのですが、そのバイタリティーの源は根本的な部分にある「個人主義」だと思います。西欧風の個人主義とはまた少し異なりますが、いずれにせよ日本以外の地域では各個人個人の自己主張が思いっきり強くないと生きていけないのです。
そこまで、とは言わないまでも、外国で生活したことのある日本人、特に若い世代の人々には欧米人の持つ積極性や個人主義をある程度吸収している人たちもいるでしょう。特に外国で日本人学校ではなくて地元校や国際学校で勉強してきた人たちにはその割合が高いと思います。
ここまで言うと乱暴すぎるかもしれませんが、日本人が変わるためには日本がほんものの亡国の危機に瀕する必要があるのかもしれません。誰も信用できない、何も信用できない、という状態に、本当の意味で、立ってみる必要があるのかな、という気がします。その中で自分で自分を立たせる気概と実力を持った個人が新たなチームを作っていけばよい、それが核となって新たな国が組織されていけばよい、と思います。何十年先かは分かりませんが。自立した優秀な個人が集まって初めて良いチームができるのであって、決してその逆ではないでしょう。
そのときに、外国で育った世代の人間が中核になる必要があると考えます。なぜなら彼らの内部には無意識のうちに個人主義が息づいているからです。ですから「日本は」「日本人は」と発想を立ててみるのではなく、まず「自分は」という思考法が徐々にでも根付いていく必要があると考えますし、それはゆっくりとですが着実に進行しているのではないでしょうか。政治形態をどうするか、経済のあり方をどうするか、などはその次の問題でしょう。民主主義などというものは自立した個人がそろった中でしか意味の無いものだ、と考えます。(もちろん私の言う個人主義は、甘ったれた単なるわがままとは無関係です。)
何よりも、自分の目で世の中を見て、自分で求めて様々な資料を見つけ、自分の感性と頭で考えて、自分の手で表現してみる、それができるような人なら狡猾なプロパガンダに惑わされることも少ないでしょう。

【引用終わり】
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http://www.asyura2.com/0411/war65/msg/1183.html
投稿者 バルセロナより愛を込めて 日時 2005 年 1 月 17 日 02:34:47
日本人はまず「個人」にならなければならない、と思います
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ここで申し上げたことはやや希望的観測に過ぎるかもしれません。しかし、祖国を捨ててしまったような私にとっても、やはり私の精神の母胎となった土地であり文化です。「何とかなってほしい」という気持ちに変化はありません。

上に挙げた点の他に、私は日本に文化戦略という発想が無いことが非常に気になっています。他の阿修羅投稿でも次のように申しました。


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【引用開始】

ただ純然たるカトリック世界と思われているスペインに在住する私としましては、特に地中海に面するバルセロナに住んでいるせいでしょうか、こちらの文化が「純然たる一神教」と言って良いかどうか、多少首をかしげる面もあります。カトリックでは聖母マリアに対する信仰が非常にあついのですが、このマリア信仰とでもいうべき傾向は、そもそもが地中海世界に共通の大地母神信仰に根ざしている、といわれます。またカタルーニャや南フランスあたりの祭りにはよく悪魔や動物の格好をして踊る姿が見られますが、民衆はむしろ神よりもこの悪魔たちにより親しみを感じているような気すらします。これはキリスト教以前の地中海沿岸の神々の変わり果てた姿なのでしょうか。ちょうど奈良・平安朝廷が日本列島の被征服民とその神々を鬼と見なしたように。
同様のことは恐らくドイツや北欧にも見られるのではないか、と思いますが、カトリックは昔から実に上手に「多神教世界」を取り込んできたようです。逆にプロテスタントの方が不寛容で、以前私は瀬田の観音様の御開帳の際に石山寺の山門の正面でプロテスタント信徒と思われる中年の男性がハンドマイク片手に仏教をクソミソにけなしているのを見て、ムカッときた覚えがあります。カトリックならこのようなことは決してしないでしょう。むしろ「観音信仰はマリア崇敬と通じるところがある」とか「大日如来への信仰は実はデウスへの信仰につながる」などという論理を使って取り込みかねません。
私個人としては一神教化された神道などには極めて違和感を覚えます。どうせなら、キリスト教こそ神道化(平田神道以前の)されるべきでしょう。一神教を母胎とした西ヨーロッパ文明は、一つの価値基準を洗練させて深化させながらそれを世界に広めました。そしてアメリカは雑多な移民文化を「科学と政治・経済的パワー」というよりパワフルな価値観でくくって繁栄してきました。しかし現在ヨーロッパではその一神教的価値観から離れようとする人々もまた増えてきているように思います。
オプス・デイなどのカトリック勢力が盛んに世俗主義に対する攻撃を始めているのですが、ひょっとすると一神教的価値観が崩れていくことに対する危機感もあるのかもしれません。同じ一神教であるイスラムに対してならむしろコントロールできる面があるでしょうが、「多神教的世界観」(私はこの言葉はきらいなのですが他に表現が見つかりませんので)となると手に負えないでしょうから。
現在、バルセロナには中国人の優秀な医者が何人かいます。何せ、単純な腹痛や発熱ならともかく、慢性的な肩こりからリウマチ、アレルギーなどの症状には、西洋医学はなす術を持ちません。人々はあきらめ顔で効くはずも無い薬を飲んでいるのですが、針、指圧、薬草治療をベースにして西欧医学の利点も取り入れる優れた現代中国医学に触れた人たちは、それこそ崇拝者のようになってしまいます。その中国人の医者の話によると、ドイツなどでは中国医療はもっと浸透している、と言います。
ものごとを基本要素に分解したうえで矛盾の無い合理的な原理を使って統合する、という伝統的なヨーロッパ科学の方法論からは、耳の横や手足の指に針を刺して内臓を治療する、などといった発想は到底出てこないでしょう。そこには「変化しながら生きて働く全体」から出発して、実践の中で部分の機能を定義していく、という一神教から出た西欧科学とは全く異なる哲学と方法論が、無言のうちに示されているように思います。このようなアジアの発想こそが世界を救いうると私は考えています。
日本からでは宮崎駿のアニメが語る古神道的世界観が評判になっていることはご存知でしょうが、ただアニメ作家の孤軍奮闘といった感じで、日本人はこのような努力を余りにもしなさすぎではないか、と思うときがあります。

【引用終わり】
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http://www.asyura2.com/0411/bd38/msg/373.html
投稿者 バルセロナより愛を込めて 日時 2005 年 1 月 02 日 07:22:44
神道とカトリックとの関連について:平成天皇はカトリック教徒?
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日本に少数でも良いから優れた「文化戦略家」がいてくれたら、と、こちらに住んでいてつくづく思うときがあります。(日本が最も世界に広めたもの?「プレ・ステ2」だって!!)確かにテレビのブラウン管では、アニメの半分が日本製、半分が米国製で、特にバルセロナとその近郊では、草の根的なMangaファンクラブは数多く存在しています。

ただ残念なことに、それを統括する戦略家がいない。上にも書きましたが、本当に世界レベルでアピールできる可能性を持つものは宮崎駿のアニメくらいですが、これにしてもそれを、ユダヤ人の配給元を丸め込んで、一つの戦略の中でアピールできる手腕の人間がいない。これが無念です。(こう言う私にはその手腕も素質もコネも資金力も無い。残念!)


上記の文章にも書きました中国人の医者については、先日の投稿文
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http://www.asyura2.com/0502/war66/msg/1254.html
投稿者 バルセロナより愛を込めて 日時 2005 年 2 月 09 日 00:28:31:
外野さんへご返答、『ホロコースト』と現代世界について思うこと:あわれな方だ
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でも取り上げておりますが、もちろん彼は中国の国としての文化戦略に協力してやっているわけではありません。(そんなものが有るとも思えません。)ただ中国で官僚的な体質の中で余りに安い給料で過酷に使われてきたため、磨り減る前に自分の納得する生き方がしたい、ということでヨーロッパに渡ってきた、と語ってくれました。

西欧医学の医者が見たら目を剥くような方法で、あっさりと難病を治してしまうのですから(もちろん万能ではありませんが)、直ったスペイン人はそれこそ逆に崇拝するようにその不思議さに取り付かれてしまうようです。(これはこれでまた危険な面はありますが。)中国人や韓国人などのアジア人は、日本人と文化戦略の中で共闘できる基盤を持っているのではないのか、と思うことがあります。

中国人、日本人などのアジア人がこういった欧米の文明を根源から問い正していくような動きを巧みに欧米各国で展開できれば、欧米キリスト・ユダヤ教文明と文化を少しでも中和しうる可能性もあるのではないか、などと夢想しております。

まあ、現実には難しいでしょうが、もしもそれが可能なら、欧米から日本にアジア文化の「逆輸入」なんてこともできるのではないか、なにせ日本人は欧米人が評価したら、あわてて態度を変えてしまいますから。特に間抜けなインテリは。

日本の宗教家、仏教会や神社本庁などが世界宗教者会議などで盛んにお付き合いを広げようとしているようですが、どうせ悪巧みに長けたカトリックあたりに「日本の神々もどのみちデウスに通じるのだから早くデウスを拝め」などと丸め込まれるだけでしょう。もう日本の皇室もほとんどキリスト教に乗っ取られているようですが、毒を盛られて取って食われる前に、世界中に解毒剤を撒き散らしておいて、再生を期するような、遠大な戦略を立てる実力ある文化人が、いないのかなあ、と・・・・。夢でしょうか。

もしお時間を頂戴できましたら、ご意見などお聞かせください。

(頭の悪いやつらから私もついに「ネオナチ」にされてしまった様子ですが、これはまあ、好きなように言わせておきます。)

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