現在地 HOME > 戦争67 > 143.html ★阿修羅♪ |
|
(回答先: お邪魔します。日本人の「右に倣え」的な集団行動は、殆どの場合、間違った選択をします。 投稿者 新世紀人 日時 2005 年 2 月 11 日 12:26:43)
先には破滅が待っていることが分かっていながら、大勢になびいてしまうのが日本人である。
かなり前だが、近々大地震が来るという予想がメディアに頻繁に流れたことがあった。私は知り合いの専門家に聞いた末、念のため、防災用品や缶詰類、ミネラルウォーターなどを大量に買い込んだ。それを見て、家族も含めて、周囲のほとんどの人が笑った。一般の人が、安楽な生活が長年続いたため危機感が薄れているのは理解できる。だが、「死んでもよいのか」と私が聞いた時、数人の女性からこういう答えが返ってきた。「みんなと一緒なら死んでもいいわ」「たった一人だけ生き残ってどうするのですか」
ある南洋の未開の島で調査研究をした文化人類学者の文献にこういう報告が載っている。その島の土人部落で、不倫だか何か忘れたが、何か悪事を働いた男が部落の掟によって極刑として村からから追放された。その男は、島の片隅で独り寂しく生活したが、数ヶ月たって死んだ。死因は“孤独病”としか名づけられないという。食べ物や飲み水がないわけではなく、栄養失調ではない。だが老人の自然死のように、次第に衰弱して死に至ったという。その島では死刑より追放のほうが重いのである。文化人類学者は、この話から人間の社会的動物であるゆえんを実証しようとしたらしい。
日本人の意識構造は島の土人に近いのではないだろうか。