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(回答先: ヒゲダンディさん、とても参考になります。 投稿者 ワヤクチャ 日時 2005 年 4 月 07 日 09:52:12)
私は、欧米ではあからさまな雇用の年齢差別というのは非常に少ない(少なくとも表
向きは)と聞きました。
実際、北米に住んでいた頃、新聞などの求人広告で年齢制限を書いたものは殆ど目に
したことがなかった(経験や専門性やph.Dや、最終学歴、能力意欲などを問うたものは
結構あったように思います)と記憶しています。高齢者や持病のある人には条件が
厳しそうな求人もありましたが、それでも面接時に判断すればいいという感じで一応
門戸は開けてある、という感じだったと思う(もう20年も前の話ですが)。
実際、レストランなどのウエイトレスさんなども、明らかに70〜80代に届いている
ような人もザラにいました(あれ、なんかいい感じです。アットホームな感じになって
食事が美味しく感じられる)。
専門職に高齢になってから転職したり、定年後アルバイトを始める高齢者も多い。
雇用難の折も、各年齢平等に敷居が高くなるという感じがしました。
まあ、日本と違って高齢者の恋人同士や結婚再婚などもオープンなお国柄なので、高齢
者がサービス業などの公な職場に多くいても、特に違和感はなかったのですが、日本に
帰ると途端にタバコ屋のおばあちゃん(今時はこれも少ないですが)や、自営業者ぐら
いしか見かけなくなって、まるでみんなご隠居しているような印象(逆カルチャーショ
ック!)さえ受けてしまいました(笑)。
求人広告は、どれもこれも年齢制限付き(最近は「少し」は緩和してきたようで、年齢
不問なんていうのもぼちぼち目にするようになって来ましたが)。
40代以上OKは1割にも満たず、ましてや50代60代となると、見つけただけ
でも「えっ?」と思う程(それもガードマン、単純作業、焼き芋屋など、限られた職
種ばかり)。
70、80代までなんて、あったら奇跡のようなものです(見た事ありませんが)。
障害者(知的障害、体躯麻痺なども含む)を積極的に雇い入れている店舗なども多い
ようです。
日本は、世界一長生きで、世界一老人があぶれた不幸な長い生命の国なのではない
だろうか。
若いうちは、観念道徳に縛られながら会社にこきつかわれるイキのいい半奴隷、年食ってからは、ただのお荷物(ボケ防止に趣味を持ちましょう、散歩に出ましょうetc.)。
金や物は沢山(愛も自由も機会も偽物以外買えないけれど)あれど、長生きを誇って
悦に入られるような国か、とすら思ってしまいます。
気持ちを若く保てるようにすれば、「老害」なんてあっという間に死語になると思うの
に。高齢化少子化パラサイト化などと言って頭を抱えてしまうのは、たんに若い為政者
や雇用主の頭が固くて発想の転換ができないという壮年期老化症に過ぎないのではない
か。
無駄な古い価値観は捨てた方がいいんじゃないか。
高齢者は、日本を救える大きな手付かずの資源じゃないのか?
高齢者にやりたい仕事につく機会を与えることが、いったいどんな損失に結びつきうる
というのか。真剣に問い直してみたい。