★阿修羅♪ 現在地 HOME > Ψ空耳の丘Ψ39 > 737.html
 ★阿修羅♪
次へ 前へ
自閉症と、言語能力及びゼロ・ポイントフィールドとの関係について
http://www.asyura2.com/0502/bd39/msg/737.html
投稿者 風のように 日時 2005 年 5 月 29 日 11:25:17: .n/MggpimB.j.

http://musashi-pepe.ameblo.jp/entry-75bef1d7b8f98d5914fd040bfb54f9b3.html)【ようこそ私の世界へ:自閉症の女性ドナ・ウィリアムズ】より転載

【あなたたちは言葉に頼りすぎています。私たちは言葉を信用していません。私たちにとってはあらゆるものを見て聞いて理解する方が、人の「言葉」を理解するよりも簡単なのです。「言葉」で話さなくても私たちは理解しあっているのです。「言葉」に頼るあなたたちの世界では人前では自分に正直にならないほうが賢明だと教えられ、みんな自分の「感覚の世界」を恐れるようになります。
「感覚の世界」では本当の自分がむきだしになるからです。そんなことをしたら、社会の中でうまくやれなくなり、人々からは笑われ両親からは叱られる。だからあなたたちは「感覚の世界」を忘れていくのです。
私はあなたたちと同じようになりたいとは思わないし、あなたたちに、ほめてもらいたいとも思いません。私は「私自身」になりたいのです。お互いにその権利があります。私は自分をばかにするのも、人をばかにするのも嫌いですあなたたちの世界だけが唯一だと考える傲慢さをやめてほしいのです。
ほんの少しでも私しか理解できないことがあるかもしれない。私には自然界の何かを感じ取ることができるかもしれない。それはあなたたちにとっても大事なことかもしれない。
お互いに自由でいれば、憎みあうこともなくなるでしょう。お互いに優越感を持たなくなれば、私から学べることもあるでしょう 二つの世界の架け橋はお互いにとって大切だと思います。】

---------――――――――――――――――――――――――――――――――――----

これは、ドナ・ウィリアムズという自閉症の女性が、『自閉症だった私へ』という著書の中で書いた一節です。(だと思います)

これを読むと、自閉症の人が「調和的」思考をしていることがよくわかります。「調和的」というのはよく勘違いされやすいので、別スレにて書いて置きます。(http://www.asyura2.com/0505/idletalk13/msg/432.html)【調和的な生き方について

自閉症の人や都会暮らしさんのご紹介リンク先(http://www.onyx.dti.ne.jp/~sultan/colum110.html)のサヴァン症候群の人が、物事を言葉ではなく感覚(非言語)で捉えているということは興味深い例だと思います。

言語能力の欠乏が調和的な思考を生み出しているのか、調和的な思考が言語能力の欠乏を生み出しているのか。

脳の中では言語は原理上、局在化した中枢までたどり着くことができるらしく、特定の脳細胞郡を消し去ると、言語能力が不能になるそうです。
つまりZPF(ゼロ・ポイントフィールド・詳細はhttp://www.asyura2.com/0502/bd39/msg/691.html から続くレスにおいて)から得られた情報の束(思考ボール)も、脳のこうした脳細胞機能の段階で言語というものに変換されるということであり、情報そのものは、非言語の状態であるということなのでしょう。
旧約聖書の創世記には、エデンのすべての被造物に命名する仕事を、神がアダムに与えたようなことが書いてあったのを思い出します。つまり名前(言葉)というのは、神(ここではZPFの思考の束)が与えたものではなく、人間(脳機能)が作り上げたものであるというようにも解釈できるかもしれません。

リンク先のサヴァン症候群の例として、飛んでいって無くなった風船と、新たにもらった風船は、同種でも違うものと認識するということであり、物事をカテゴライズしない、つまりそれは、思い込みや先入観により思考を抑圧しないものであるとも考えることができるかもしれません。

人間の脳には、人の顔を、歳月を経て特徴が変わったとしても、また似顔絵などの著しく歪んで示されても、顔の特徴などから一目で人の見分けをつける能力があります。
ハーバード大学のノーマン・ゲシュィンド博士は、何百、ひょっとすると何千人という友人、親戚、取引関係者、敵、政治家、有名人の顔を記憶銀行の中に蓄えておかねばならない人間のような社会的動物にとって、この人の顔を判別する能力というのは有能な能力であると言っております。
相貌失認症という神経症がありますが、この相貌失認症の患者は、上記判別能力に乏しく、本を読んだり、対象の名前を挙げたり、知っている声を識別したりすることはできますが、人の顔を覚えることができないという症状をもっております。
相貌失認症患者は、サヴァン症候群の、人をカテゴライズしないという思考の違う形態であるものではないかとも思えます。つまり時間というものでカテゴライズされない思考であり、「この人は次の瞬間のこの人とは別の人間である」と把握することしかできない症例なのかなとも感じます。

言葉によるカテゴライズするというものも、時の流れの中で人間ドラマを演じるために必要不可欠な要素であったのではないかとも考えることができるかもしれません。
「時間」という枠組みの中で、「喜び」「楽しみ」や「悲しみ」「苦痛」「恐怖」などの感情的体験を人間という個別性のドラマの結果から得るために言語能力を獲得していったのかもしれないとさえ思われます。


『3ポンドの宇宙・脳と心の迷路』(ジュディス・フーパー他著)において脳神経科学者イヤーク・パンクセップは、自閉症の患者は過剰なエンドルフィン(脳ホルモンである神経ペプチド)の作用により生じているのではないかと考えられているみたいです。
エンドルフィンは強力な天然の痛み止めとして知られておりますが、プラシボー効果の背後にある原因とも考えられております。また瞑想したり幸せな気持ちになることでも、エンドルフィンが脳の中で分泌されることに効果があると言われております。

自閉症の人が脅威的な記憶力などの能力を発揮したり、サヴァン症候群の人が天才的な発想をしたりするように、思考において、思い込みや先入観に繋がるある種のカテゴリーという概念を排除し、抑圧されない調和的な思考を形成することは、脳がエンドルフィンの分泌作用を促進し、ZPFに対しても意識(情報)を受信しやすくしている要素になり得ているのではないでしょうか。

人間の本質がZPFからなる意識であるとするのなら、ZPFとのこうした繋がりを意識的に分断しようとする物質社会において、自閉症などの神経症は、心の奥底にある、ある種の反動めいた抵抗が露見している状態なのかもしれません。

 次へ  前へ

▲このページのTOPへ      HOME > Ψ空耳の丘Ψ39掲示板



フォローアップ:


 

 

 

 

  拍手はせず、拍手一覧を見る


★登録無しでコメント可能。今すぐ反映 通常 |動画・ツイッター等 |htmltag可(熟練者向)
タグCheck |タグに'だけを使っている場合のcheck |checkしない)(各説明

←ペンネーム新規登録ならチェック)
↓ペンネーム(2023/11/26から必須)

↓パスワード(ペンネームに必須)

(ペンネームとパスワードは初回使用で記録、次回以降にチェック。パスワードはメモすべし。)
↓画像認証
( 上画像文字を入力)
ルール確認&失敗対策
画像の URL (任意):
投稿コメント全ログ  コメント即時配信  スレ建て依頼  削除コメント確認方法
★阿修羅♪ http://www.asyura2.com/  since 1995
 題名には必ず「阿修羅さんへ」と記述してください。
掲示板,MLを含むこのサイトすべての
一切の引用、転載、リンクを許可いたします。確認メールは不要です。
引用元リンクを表示してください。