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「真実について」、「エンドルフィンについて」、「意思伝達について」他
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投稿者 風のように 日時 2005 年 5 月 30 日 00:40:38: .n/MggpimB.j.

(回答先: 講習生です。 投稿者 膝枕 日時 2005 年 5 月 29 日 14:55:53)

膝枕さんレスありがとうございます。


▼膝枕さん
【都会暮らしさんと共に机を並べて学ばせていただいています、今回もありがとうございます。】


膝枕さんの中で何かのきっかけになったり、新しい視野を獲得したりすることができればとは思っておりますが、私の言説を鵜呑みにだけはしないで下さいね(笑)。なぜなら私は真実を言い得ていないからです。量子物理学の世界では、素粒子の動きは観測者の「こうであるだろう」という主観によって変化します。つまりそのように考えると真実というものは観測者の真実であって、科学には絶対的な真実を言い当てることは難しいということになります。
『3ポンドの宇宙・脳と心の迷路』にて神経生理学者のダニエル・ロビンソンは次のよういに思索していると書いてあります。「蛙は水草の生えた池に居ついて、たぶん一つの観念だけをもった生き物である。蛙の網膜の神経要素の配置は、現実世界がどうであっても、あるいはどうしようとも、その眼の中を横切る黒い凸面体が唯一の“真理”となるような具合になっている。私達の周りには、神経細胞の所有できない“真理”があるのだろうか?私達の見出した真理は世界のあり方の繁栄というよりむしろ、私達の神経生理学の特異性の表現なのであろうか?」
人間は何かを真実と捉えると、真実でないものを排他的に捉え、ひとつの思い込みや先入観という世界感(固まった真実)に陥り、新しい視野(真実)を獲得することを妨げます。
ただ私の言説に共感し、響いているということは、膝枕さんは充分に柔軟な発想をしている(受け入れることができる)感性の豊かな人だとは思っております。

(話は逸れますが、以前「ゆで蛙」という罵りあいが阿修羅でありましたが、「思い込みのある、洗脳されていい気分になっている人間」という意味としては、いい喩えだったのかもしれませんね(笑))


▼膝枕さん
【(関係の無い話ですが、ホルモンにしろ、液性制御は神経系の制御とは一味違いますね。自律神経などの神経制御というのは単なる自動制御なわけですが、エンドルフィンなど液性の制御には何かの意思を感じます、逆に言えば、これでもって操られているというか・・?)
美味しいとか、気持ちよいなどの感覚は、単にセンサーがそういう「快」という信号を脳に送ってきて脳が「快」と判断しているのではなく、「快」と感じるような麻薬物質を放出し、薬で快感を感じさせる2度手間をかけているし、この薬の快は麻薬と一緒で、一度味わったら再度味わいたくなるというものだし、理屈ぬきで「そうさせよう」という手法が「説得」ではなく「習慣」を利用したものという(神の意思が)ところが「臭い」です。】


膝枕さんの言われるように、快楽や苦痛や不安といったものや、また異性に対する好みなどの個性的な特徴も、神経化学作用が影響しているとも考えられております。エンドルフィンのような“脳ジュース”で、人間嫌いは人懐っこさを獲得したり、巨乳好きは貧乳好きに変わったりもするかもしれません(笑)。そう考えると私はいったい何なのか?自我とは何なのか?を考えさせられたりもします。つまり自分の好みは、自分が思い込んでいるほど頑固な信念ではないということなのかもしれません。
私は、何か(神?)に操られているというより、自分が自分を操っているのだろうと考えております。つまり美味しいという「快」は、必ずしもその対象となるものは、誰に対しても「快」であるという“真実”の「快」ではなく、自分がそう思い込んで自分に対して「快」という“脳ジュース”を放出して、それが“真実”の「快」であると判断させ、何度も何度も試すことによってそれを強化し、麻薬のような依存的で習慣的な症状へと洗脳させているのではないでしょうか。つまり何事も「思い込み」は洗脳へと繋がるという模範的な状態が、自分自身の脳の世界にあるということなのかもしれません。
しかしこの思い込みによる「価値判断」も、「言葉」によるカテゴライズと同じで、時間という枠組みの中で、分裂状態を強化し、感情のドラマを体験するためには優れた能力となるのかもしれません。しかしそれはZPFの意識からは遠のく結果ともなるため、過度の価値意識の強い社会もまた自閉症などの神経症へと繋がるものなのかもしれません。


▼膝枕さん
【言葉のやり取りは便利で共通認識が得られそうな錯覚を覚えますが、実はお互いの認識内容は微妙にずれてしまっているのが当たり前、読解力が十分な人であっても「同一の認識内容」とは言えないわけで、さらには利害や、読解力の差などがあれば、そのズレは大きくなり「人と人の意思の疎通とは誤解に過ぎない」なんて悲しい結論にもなりかねません。
やはり言語による認識ということは問題があるわけなので、その問題点をはっきりさせる必要がありそうです。】


人間同士の意思伝達は、主観的な読解に頼らざるを得ない為、歪曲した理解となり困難を極めます。その伝達を阻止したり歪曲したりしている要因は、自分が経験等により理解したレベルという読解力以外にも、ネガティブやボジティブな気分などの感情の状態、また自分のこうでありたいといった思い込みや先入観による思考状態によってもかなり歪曲していき、理解したつもりになっていたり、「右から左」のように情報が理解できずただ通り過ぎていくだけということもしばしばです。
「言葉」による伝達システムは、それを強調させている要因なのでしょう。ただしその時は言っている意味がよく解らなくても、後になって「なんだそういうことだったのか」と、新たな理解に至る事はよくあります。素粒子の世界では、一度関わりあった素粒子は、それがどれだけ離れて行っても互いに連絡を取り合うように影響を与え続けていることを実験にて導いておりますと以前書きました。人間も素粒子からできておりますので、人間同士でもこうして掲示板で触れ合うことによって、精妙な領域においては、頑張ってやりとりを続けているのかもしれません。従って、例え「言葉」によってうまく意思伝達ができなかったとしても、無意味にはならないようにも思われます。


▼膝枕さん
【ところで、元自閉症だったというドナさん関連の記事など、他にないでしょうか?
引用していただいたドナさんの言葉がしばらく心から離れない気がします。】


私もドナ・ウィリアムズさんについては、りょうさんに教えて頂いて初めてその存在を知り、たまたま検索したら最初に出てきたサイトということです。
http://wisteria.poke1.jp/donna/index.html)【ドナ・ウィリアムズさん】なんかは、どうでしょうか。やはり詳しくは本を買ってみることかもしれませんね。


▼膝枕さん
【で、風のようにさんの洞察の通りだとすると、(大量のβエンドルフィンなどが抽出できたとしたら)βエンドルフィンなどを大量に投与すれば、ZPFからの意識に容易にアクセスできるようになるかもしれませんね。そういう実験が可能だとしたら自分の身体で試してみてもよいかなと思いますよ。(でもそう説明を受けて実験されるのは嫌です、自分で実験ならok)その結果、失敗に終わったとしても是非試してみたい(^^;)


自分の脳内から分泌されるものでない、外側からの強制的なβエンドルフィンの抽出は、効果があっても一時的に過ぎず、寧ろ自分の脳内の真の状態を補うため、大量の対抗物質(アヘン阻害剤ナロキン等)が生成され、ともすれば、その副作用によりβエンドルフィンを常用し続けなくてはならない事態をも考えられるかもしれません。実験室のラットは、機会があれば人間のヘロイン常習者のように、へたばるまでエンドルフィンを自分で取り続けるそうです。
薬物の最大の生産者にして使用者は、人間の脳です。幸せな気持ちや美しい日没を眺めたり、食べる事においても、エンドルフィンは分泌されます。またワインなどの酒を飲むことにおいてもエンドルフィンは分泌されるそうです。ただしエンドルフィンは「快楽」という感情の“脳ジュース”であることを考えるのなら、この分泌によってのみZPFに繋がるとは考えられないようにも思います。エンドルフィンという神経ペプチドはあくまでも補助伝達物質に過ぎないと考えられておりますので、伝達される“対象”が最も重要な要素であると考えられるのではないでしょうか。私はその“対象”が「思考」であると睨んでおります。

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