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(回答先: 「反日」を誇張するメデイア (DAYS JAPAN) 投稿者 外野 日時 2005 年 1 月 01 日 19:24:30)
「増田俊男の時事直言」2004年11月29日号
http://www.chokugen.com/opinion/backnumber/h16/jiji041129_279.htm
日本は変身し始めた
2005年からの日本にとって「安全」はもっとも重要な問題になる。今までは「平和ボケ」などと言われてきたが、それでもよかった。戦後60年間、日本の国土で戦争はなかったのだから極楽トンボと言われても茶飲み話でしかなかった。しかし、これからは日本民族の存在を左右する日本の安全が危うくなってくる。平和ボケも、極楽トンボも今日で終わり!今世紀になって、アメリカは日本をはじめ極東の軍事体制の再編成に着手してきたが、それは来るべき中台戦争を視野に入れてのことだ。すでに中国は中国の弾道ミサイルを迎撃する日米台のイージス艦と迎撃ミサイル巡航艦を魚雷攻撃するため日本海、台湾海峡、東シナ海の海底調査に専念している。台湾も2兆円にも及ぶ軍事予算を計上して、これまた来るべき中台戦争に備えている。いまやアメリカ、中国、台湾の軍事戦略はすべて中台戦争が前提になっている。「すでに中台戦争は始まっている」が正しいアジア情勢の認識である。小泉内閣も中台戦争前の2007年までに「集団自衛権行使」を可能にすることを明らかにした。また、小泉内閣はアメリカの陸海空軍四軍(海兵隊含む)の司令部を座間、横須賀、横田に移管するアメリカの在日米軍再編成を認めることになった。これで戦後60年間続いた日本の平和は終わったのである。
中台戦争の信憑性はアメリカのManifest destiny(宿命的使命)を知れば自明のこと。アメリカの世界戦略の行き着くところは世界制覇である。世界制覇とは、世界のマネー、世界のエネルギー、世界の労働力を手中に収めることに他ならない。第二次大戦でアメリカは日本という「金のなる木」を手中に収めた。2005年から展開する中東戦争で世界の50%を占める中東の石油を手中に収める。そして2010年の上海万博後の中台戦争で共産中国を民主化し、「世界の働き蜂」を手中に収める。これでアメリカの世界覇権が確立するのである。このアメリカの規定方針を保証するのが万博後の中国経済のハードランディングである。現在、中国各地で5〜10万人規模のデモや暴動が頻発している。中国は「世界の工場」などと言われて好況に見えるが、反面貧富の差は拡大し、治安は日々悪化している。好況時にこの有様だから、バブル崩壊に伴うハードランディングともなれば、中国全土が混乱の渦になるのは火を見るよりも明らかである。こうした国家騒乱時、歴史が証明する国体維持の唯一の手段は戦争である。2010年、上海万博後の中国経済の崩壊は規定の事実であるから、中台戦争も規定の事実なのである。
アメリカは「一つの中国政策」をとってきたが、一方でアメリカ議会は「台湾関連法」で台湾の安全を事実上保障している。中国がアメリカの利益であるうちは共産中国が一つの中国であるが、中国経済が崩壊して中国が台湾侵攻に追いやられれば、アメリカは共産中国を侵略国と断定し台湾擁護を口実に軍事圧力を加える。それはちょうどイラク・イラン戦争でサダム・フセインのイラクを同盟国にしておきながら、一転してイラクを悪の枢軸と呼んで侵略したのと全く同じパターンである。中台戦争は地理的には中国対台湾、中国対日本の間で行われることになる。中国の大陸弾道弾のターゲットが台湾になるのは当然だが、最重要攻撃目標は米軍の司令部が集中している関東地方と対中攻撃力が集中している沖縄や三沢になる。2010年後、日本では戦後初めて何千、何万人規模の戦争犠牲者が出ることになるだろう。
アメリカという国は戦略国家。自国の国益はどんな手段を弄しても達成する。中台戦争でアメリカがアメリカ軍の犠牲を最小限度に押さえるためには、自衛隊をアメリカ軍の前線で戦わせればいい。それには自ら作った日本国憲法、特に第9条が邪魔になる。しかしいくら小泉首相が憲法改正を叫んでも、日本の国民がそう簡単に憲法第9条改正に走ることはないことをアメリカは百も承知だから日本に憲法改正を強く要請しない。第一、日本に憲法改正の圧力を掛けても国民の反米感情を募るだけである。だから「日本国憲法改正は日本自身が決める問題だ」との態度を取りながら、改正には「反対はしない」。アメリカは別に日本が憲法改正しなくても自衛隊をアメリカ軍の前線で戦わせることができるのである。
自衛隊を中台戦争でアメリカのために戦わせるのは簡単である。中国の軍事基地になる北朝鮮や中国本土から関東地方がミサイル攻撃を受ければいい。東京がミサイル攻撃を受ければ数万人の日本国民が犠牲になる。そうすれば日本人もアメリカのように「真珠湾を忘れるな!」、「セプテンバー・イレブンを忘れるな!」になるのは当然。日本国土が中国からミサイル攻撃を受けた場合は現憲法下でも自衛隊は北京を攻撃できるのである。アメリカが日本の憲法改正など気にしてない理由はここにある。日本人には国益意識と安全意識が欠如している。アメリカにはある。だからアメリカには「憲法が何だ」、「国際法が何だ」、「そんなものくそ食らえ!」という気概がある。日本は順法の名の下に国益と安全の責任逃れをしている。しかし、もうそれは許されない。