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認識能力が不足している者が政治に参加する為に民主主義なるものを生み出した。
http://www.asyura2.com/0411/dispute20/msg/966.html
投稿者 ワヤクチャ 日時 2005 年 4 月 29 日 20:42:43: YdRawkln5F9XQ
 

(回答先: Re: 民主主義とは優秀な者に対する嫉妬をエネルギーにしてないか? 投稿者 さすれば 日時 2005 年 4 月 29 日 14:55:23)

さすればさん、ご賛同ありがとうございます。
民主主義批判は独裁の論理ではないかと勘違いされる危険をあえて冒しました甲斐がありました。
民衆の即時的意識で政治を行なえば衆愚政治に陥ります。
民衆の認識レベルを高める事、これしかよりよき政治を実現する道はありません。
マルクス主義もこの点ではあまり成果があったとは思えません。
労働者が一番偉いと言ったところで大した事はできなかったのです。

>Re: 民主主義とは優秀な者に対する嫉妬をエネルギーにしてないか?
http://www.asyura2.com/0411/dispute20/msg/964.html
>投稿者 さすれば 日時 2005 年 4 月 29 日 14:55:23: reQxnNwQ2shuM

>(回答先: 民主主義とは優秀な者に対する嫉妬をエネルギーにしてないか? 投稿者 ワ>ヤクチャ 日時 2005 年 4 月 28 日 23:44:38)

>>自分が何をつかんでいるかを問わず、リーダーが権威を持ち過ぎる事に嫉妬して生ま>れてきたのが民主主義ではないのか?
>「みんなこういう風に言ってるよ。あんた変わってるね。」というのが民主主義ではな>いのか?
>最大多数が言っている事が真理に近いだろうといういい加減さじゃないのか?

>いつも正論を吐くワヤクチャさん、こんにちは。

いつも正論とは最大のお褒め言葉、光栄です。

>民主主義の根幹に嫉妬があるという指摘に全面的に同意します。

ありがとうございます。
統治者に対する嫉妬が「オレにも政治に参加させろ。」という民主主義を生み出したと思います。
民衆が広く政治に参加する事自体は発展の1条件ではあるでしょう。
しかし、参加したところで政策の1つも打ち出せないようでは何の役にも立てません。
選挙民になった所で立候補者の政策を吟味する能力が無ければ適当な候補者に票を投じて終わりです。
つまり全ての人が参加する事自体がいい政治を生み出す事にはならないという当たり前の事を確認する必要があります。
ところが民主主義の中には「参加する事に意義がある」というプラグマティックな意識が混入してしまっているのです。
必要なのは情報収集能力と批判能力です。

>近代文明は、暴力を野蛮なものと断じたと同様、嫉妬をも醜いものとして退けました。

そうでしょうね。
しかし、嫉妬はなくならない。

>しかし嫉妬があるがゆえに、時には支配階級の横暴にブレーキをかけ、時には暴動、革>命に発展します。上手なマスコミは、時に民衆の嫉妬の感情を利用して権力を叩きま>す。

そういう事の繰り返しですね。
ガス抜きですね。
「ええじゃないか」もガス抜きだったのではないかと思います。

>嫉妬がなぜ一つの政治制度を創り上げるまでに強力であるのか。それは性欲や名誉欲と>同じく、人間の本能と結びついた情念だからであり、つまり内部にエネルギーがあるか>らです。

そうですね。
人はこの世に生まれた以上は自分もいっぱしの人間であると思いたいワケですね。
参政権を獲得した時どれだけ嬉しかったでしょう。
今はまだその延長上だと言えるでしょうね。
まあまあこんなものかと。

>それに対して、文明社会の後天的部分、正義とか、道徳とか哲学とか、社会秩序をもた>らす理念の力とかが弱いのは、それがエネルギーの後ろ盾を持たないからです。

例えば理想社会を作ろうという欲求は本能的な欲求では無いのですね。
自分の生き方の美学から生まれてくるものであり、その美学に到達できなければ欲求が生まれてくるはずもありません。
そこで文章などによってそのような美意識へと人々を組織しようとするのです。
労働者階級を持ち上げる言説は、「働いていさえすればそれでいいのだ。」という安易さを人々に植え付けたと思います。
「働くと言っても何をするのかが問題だ。」とか自分の向上を常に目指す意識が無ければ認識レベルは向上しません。

>理性が常に本能に敗れがちなゆえんです。

破れますね。
それは、バタイユの「マダム・エドワルダ」の「眼球譚」などで表現されていた思います。
あの作品はカトリックの神父を殺して眼球を性的なおもちゃにするという話でしたが、性欲が理性(道徳)に打ち勝つという主張であり、説得力を持つものでした。

>>現実認識自体が人々を組織するような運動形態。

>マルクスがやったことでもあります。彼はイデオロギー、すなわち理性で世の中を支配>できるようにするために、“民衆のエネルギー”を利用しようとしました。

そうですね。
しかし、実際に起こった事は理性ではなく一党支配・反対派粛清の恐怖政治でした。
理論的対立を肉体的抹殺によって解決しようとしました。
これは理論の死を意味します。
私が対話の徹底、批判の徹底を主張するのはこの反省からです。

>数の力に頼ったわけです。しかし理性を何百万集めても、個人の本能の力には敵いませ>ん。

本能は無くなりませんからね。
本能と整合性を持った理論とシステムを作り出さなければなりません。

>権力者、あるいはテクノクラートの征服欲、名誉欲、猜疑心、嫉妬心などによって“壮>大な実験”は終わりました。

1個人に権限が集中する事の危険性を我々は見てきたのではないでしょうか?
自分の生活を他者になるべく依存しない形がいかに作れるかだと考えます。
それで全ての個人にまんべんなく生産手段が与えられるようなシステムがいいと思っているのです。
複合的な協同組合社会がそのようなものであると私は考えております。

経済的な民主主義こそが必要だという事です。

ありがとうございました。

認識を向上させ、人間の本能に適合したよりよきシステムを共に作っていきましょう。

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