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(回答先: 民主主義とは優秀な者に対する嫉妬をエネルギーにしてないか? 投稿者 ワヤクチャ 日時 2005 年 4 月 28 日 23:44:38)
>自分が何をつかんでいるかを問わず、リーダーが権威を持ち過ぎる事に嫉妬して生まれてきたのが民主主義ではないのか?
「みんなこういう風に言ってるよ。あんた変わってるね。」というのが民主主義ではないのか?
最大多数が言っている事が真理に近いだろうといういい加減さじゃないのか?
いつも正論を吐くワヤクチャさん、こんにちは。
民主主義の根幹に嫉妬があるという指摘に全面的に同意します。近代文明は、暴力を野蛮なものと断じたと同様、嫉妬をも醜いものとして退けました。しかし嫉妬があるがゆえに、時には支配階級の横暴にブレーキをかけ、時には暴動、革命に発展します。上手なマスコミは、時に民衆の嫉妬の感情を利用して権力を叩きます。
嫉妬がなぜ一つの政治制度を創り上げるまでに強力であるのか。それは性欲や名誉欲と同じく、人間の本能と結びついた情念だからであり、つまり内部にエネルギーがあるからです。それに対して、文明社会の後天的部分、正義とか、道徳とか哲学とか、社会秩序をもたらす理念の力とかが弱いのは、それがエネルギーの後ろ盾を持たないからです。理性が常に本能に敗れがちなゆえんです。
>現実認識自体が人々を組織するような運動形態。
マルクスがやったことでもあります。彼はイデオロギー、すなわち理性で世の中を支配できるようにするために、“民衆のエネルギー”を利用しようとしました。数の力に頼ったわけです。しかし理性を何百万集めても、個人の本能の力には敵いません。権力者、あるいはテクノクラートの征服欲、名誉欲、猜疑心、嫉妬心などによって“壮大な実験”は終わりました。