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(回答先: 空想的社会主義へ 投稿者 ジャン 日時 2005 年 4 月 10 日 08:02:08)
ジャンさん、ありがとうございます。
> ソ連、中国については、あれは社会主義でなく、国家資本主義だ。だから社会主義は>捨てたもんじゃないという考え方もあると思いますが、そういうこととは別にして、私>自身、もともとの理想社会ってなんなのかということすら、わからずにいます。
例えば貧富の無い状態ですね。
これをどうやって作り出すのか?
マルクスは労働者階級が権力を取ればできると考えたワケですね。
ところが実際にやって見ると労働者階級の代表を名乗るインテリゲンチャだったワケですよ。
まあ、国家という巨大な単位で動かそうと思ったらインテリゲンチャじゃないと無理ですな。
だからこんな巨大な単位で平等化をしようってのは無理だなあってワケです。
権力者だけがとてつもなく裕福で後の99%の人々が餓死寸前のような北朝鮮のような体制になっちゃうワケです。
そりゃあそうなりますよ。
権限が1人の人間に集中しちゃうんですからね。
だから最初からなるべく小さな単位で生産手段を所有しようってのが地域協同組合所有の考え方なワケ。
これだとインテリゲンチャでなくても管理できますわなあ。
で、多くの人民が生産手段を所有する事で貧富の差が無くなると考えているのです。
税制の改革で大資本家からたっぷりと税金をいただく事もしないといけませんけどね。
> 理想社会が描けなければ科学的社会主義など意味がないでしょうから。
理想社会の原理を部分的に描くのから始めてみませんか?
それは今の社会のどの部分をどう変えるのか?という事で語られる事によって実現可能になるのです。
「科学的社会主義」なんて単なる観念ですよ。
階級闘争史観が何故科学的なのか誰か説明できますか?
私にはよく解りません。
で、社会主義という概念も非常に曖昧です。
こんなよく解らない言葉は2つくっついてよく解る言葉になりますか?
雰囲気だけで解った気にさせられているだけですよ。
> そういう意味で空想的社会主義から出発(あるいは回帰)というのもいいのかもしれま>せん。
いえ、それはちょっとどうでしょうか?
ユートピアを描いてもそのユートピアへの行き方が解らなければ絵に描いた餅になってしまいますよ。
行き方の部分をもっと論じるべきでしょう。
こういう歩き方の方がもっと前へ進む事ができるとかそういう感じで。
> いや、そもそも空想的という決め付けこそ、マルクスやエンゲルスの思い上がりかも>しれません。
いや、やっぱり空想的と呼ばれてもしょうがない面はあったでしょう。
どうやったらそのユートピアが実現できるのかを示す事ができなければ。
ロバート・オーエンは実際に良心的な経営をやりました。
しかし、彼が善人だったからこそ彼の会社だけでそれができたのであって、お金儲けがしたい他の経営者がマネをするはずも無かったのです。
むろん、ロバート・オーエンの下で働いた労働者は幸せだったとは言えますし、彼の夢を別の形で実現しようという人を多く生み出したという功績はあったのです。
> とはいいつつ、私自身、空想的社会主義についてくわしく勉強しようという気もおき>ないので、だれかが研究して教えてくれないかなと思う程度。
いえ、詳しく勉強してもあまり意味が無いでしょう。
それよりも「どのようなシステムが人間を幸福にするのか?」を実現可能なシステムとして研究しませんか?
>結局は、書評を読んだりしてそんなものかと思うくらいのものです。
> まして聡明なワヤクチャさんに、私ごときがいえることはなく、せいぜい他人の受>け売りとか、こんなページがありますよという紹介ぐらいのもの。
いえいえ、私も受け売りみたいな事ばかり書いてます。
柄谷行人さんの受け売りとかですね。
> そこで、協同社会ということですと フーリエ らしいですね。
> http://www.isis.ne.jp/mnn/senya/senya0838.html
そうですか?
知りませんでした。
既に協同組合は現実の社会で地位を確保しているので今更古典を読もうとは思わないのですが。
それよりも今ある協同組合に参加していい形に持っていきたいと思っているのです。
> それと社会主義観全体の変遷としては、かなり、色付きになるかもしれませんがこち>らがまとまっていると思います。
http://homepage3.nifty.com/mcg/mcgtext/shakai/shakai.htm
また、読ませていただきます。
> ただ、書評を見る限りでは、フーリエの「情念的引力」っていうのも理解しがたい面>があるように思えますし、ワヤクチャさんのいわんとする「協同組合による生産手段の>所有」も、フーリエの時代の理想社会像とは、全く別のものという気もしますが・・。
違うかも知れませんね。
フーリエは当時としては画期的だったろうと推測しますが、いまやしゃぶり尽くされている理論ではないかと考えます。
それより協同組合論の研究をしませんか?