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http://www.sanspo.com/baseball/top/bt200407/bt2004071701.html
巨人・渡辺恒雄オーナー(78)が16日、都内で小泉純一郎首相(62)らと会食し「おれは苦しんでいる」と球界再編問題に“SOS”を出した。この日、2リーグ制存続へ旗振り役の阪神が広島、中日を電撃訪問するなど“反巨人同盟”を組むセ・リーグの球団が結束を固める一方で、まさに苦しい立場に追い込まれつつある巨人。強気で鳴らしてきた球界のトップが、ついに首相に弱音を漏らした。〔写真上:“苦しんでいる”巨人・渡辺オーナー。帰りの車に乗り込むと、左肩の部分には窓ガラスに反射した“進入禁止”のマークが…。巨人は進入禁止? それとも、オーナーに進入禁止? =撮影・春名中。同下:3月30日、ヤンキースとデビルレイズのMLB日本開幕戦で始球式を行う小泉首相〕
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球界のドンも急速に出来上がりつつある“巨人包囲網”に戸惑いを隠せなかった。東京・大手町で開かれた報道各社のトップと小泉首相が参加した会合。球界再編の真っただ中にいる渡辺オーナーが、密室で小泉首相にSOSを発信した。
小泉首相 「(政治に比べて)野球の方が面白い」
渡辺オーナー 「連立制がいいのか、一党政治がいいのか、プロ野球と似ている。連立制がいいのか、多党制がいいのか、一党制がいいのか…。あなたは蹴るからいいが、おれは苦しんでいる」
1リーグ制に一気に傾きかけた球界再編の流れが、ここにきて逆流している。「たかが選手が…」という発言に対する各界からの反発、増えつづける異論…。会談後、報道陣に内容を問われると「(1リーグ制がいいなど)総理はそんな不謹慎なことはいわない。(報道陣に)乗せられてたまるか」と怒り出した。そんな強気な渡辺オーナーも、首相の前でポツリと本音を漏らしていた。
「苦しんでいる」渡辺オーナーをよそに“反巨人同盟”は確実に結束を固めている。旗振り役になっている阪神・野崎球団社長はこの日、セ4球団の行脚をさっそく敢行した。自らが立ち上げた交流試合開催などの『2リーグ存続プラン』をまずは広島、中日の首脳に熱く説いた。
午前中に広島へ出向き松田オーナーらと会談。2時間の話し合いで性急な1リーグ制移行の流れの前に2リーグ制存続へ議論を尽くす、という阪神球団のスタンスを説明。午後には甲子園球場に戻り、中日の西川球団社長らと約1時間の会談。広島と同様に2リーグ存続プランを展開し、ほぼ賛同を得られたという。26日の実行委員会を前に、セ・リーグの意見は統一されそうな現状だ。
「渡辺さんは小泉さんと1、2リーグ制の話をしていたよ」と語ったのは、最後まで渡辺オーナーと会談をしていたパ・リーグの小池会長(毎日新聞顧問)だった。「機微に触れた話はしていない」といいながらも「野球の話が6割だった」。やはり会合では多くの時間が球界再編について費やされた。そこで渡辺オーナーが…。
「“(小泉首相は)やっぱり僕はプロ野球が好きなんだよ。しっかりしてほしい。なんとか大いに盛り上げてくださいよ”と話していた」とは小池会長。苦しむ渡辺オーナーに小泉首相がゲキを飛ばした−。そんな会合だった。
合併問題は日本中を巻きこんだ“事件”に発展している。
【阪神の2リーグ制度存続具体案】
1 セ・パ交流試合開催 パが5球団、もしくは4球団になった両方の場合をシミュレーション。試合数の原案はおよそ5通り。来季からの実現を目指す
2 ドラフト制改革 自由獲得枠は経費がかかるため撤廃。代わりにウエーバー制度の導入
3 FA権取得期間短縮 ウエーバー制導入のかわりに現行のFA権取得期間を短縮
4 新規参入の活発化 足かせとなっている加盟料60億円、参加料30億円の撤廃。かわりに球団経営参加の資格審査の機関を設け、新規参入への道を開く
5 その他 サラリーキャップ制導入など
【メジャーでも…】 今回のケースとは異なるが、メジャーリーグでも1994年に選手年俸を抑制するサラリーキャップ制導入をめぐる労使交渉が決裂、史上最長の200日以上に及んだストライキの際に、当時のクリントン大統領が調停に乗り出している。しかし、600試合以上の公式戦、さらに2度の世界大戦中でも行われたワールドシリーズも史上初めて中止となり、ファンから非難が殺到。メジャー人気の急落を招いた。
★阪神と23日会談へ…巨人・土井球団社長
巨人の土井誠球団社長は16日、2リーグ制維持を唱える阪神の野崎球団社長と23日に都内で会談することを明かした。同社長は「阪神の考え方を改めてお伝えしたいとのことだった。巨人の考え方も聞かれればお答えしたい」と語った。球界再編について同一歩調とみられていた阪神の態度の変化には「阪神さんもいろいろと考えたのでしょう。手のひら返しだとは思わない」と一応の理解を示した。
★十分な議論が必要…河村文部科学相
河村建夫文部科学相(61)は記者会見で、プロ野球の合併問題について「縮小の方向というのは、ファンとすれば寂しい」と、球団削減には十分な議論が必要との考えを示した。河村氏は「(合併問題が)プロ野球が発展する起爆剤になるように(関係者は)努力してほしいし、いろんな意見を聞いてほしい」と述べ、ファンなどの声も考慮すべきだと指摘。「米大リーグでは交流試合をやっており、いい点は取り入れたらいい」と話した。