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アラファト議長一派は、これまでも書いてきたように、チュニジアからパレスチナに帰還できる契機となった「オスロ合意」の交渉過程でシオニストに魂を売ったと思っている。
(それまではそうでなかったかどうかはわからない)
ハマスやイスラム聖戦が組織的にシオニストに魂を売っていることはないと思うが、魂を売ってしまった者や魂がないまま組織に入ってきた者も多くいると思っています。
アラファト一派のように組織的に魂を売った相手にはそれほどのエージェントはいらないが、まじめに敵対している組織にエージェントを育成したりもぐり込ませたりするのは“常道”である。(日本の公安は、あの共産党にさえそのような手法を使っている)
パレスチナ人組織もそのような動きを知っているし、摘発され殺された者もいる。
ヤシン師の暗殺でも言えることだが、標的がどこにいるのかを知るだけでもエージェントがいなければ難しい。
厄介なのは、エージェントは、もっともらしいこと(シオニスト非難など)を声高に叫び、死をも恐れない戦術の素晴らしさを説き、自ら精力的にまじめに活動するために、なかなか見抜けないどころか、幹部に出世しやすい“体質”を持っていることだ。(シオニストとの接触の事実や金銭の動きで知るしかないだろう)
「少年の行動について、パレスチナ解放機構(PLO)主流派ファタハの武装部門タンジームが声明を出した」(朝日新聞)という報道も、イスラエル側の説明をそのまま記事にしたのか、魂を売ったファタハ(アラファト派)の協力行為なのかわからないものである。
ヤシン師暗殺以後阿修羅で“過激な言動”(長壁さん)や“自爆テロ自作自演説批判”(はまちさん)さらには“ヤシン糞坊主説”(木村愛二さん)も散見されるが、米英を後ろ盾にし悪魔崇拝的価値観をもっている連中を敵として戦っているパレスチナ人に対するものとしては涙が出るほど悲しい。
“過激な言動”は心情としてはわかるが、シャロンを殺すことは至難の技だろうし、“国際社会”とやらがシャロンを拘束する動きを見せないことは明かである。
それこそ、シャロンを殺そうとする妄動を行えばシャロンの思う壺である。それを名目に、なお激しい虐殺と抑圧を繰り出すことになる。
過激な言動を繰り出している長壁さんは、ヤシン師と“アラブの破壊者”=フセインを同列に置いているが、それこそヤシン師に対するとんでもない冒涜である。
悪魔崇拝のシオニスト支配層は、自分たちを有利にしたり目的を実現するためであれば、ブッシュ政権などと同じように自国民を生け贄に捧げる「自作自演テロ」を行う。そして、その「自作自演テロ」にパレスチナの魂を売った組織が協力することもある。
ヤシン糞坊主説については、PLOがいなくなりイスラエルの占領支配のなかで疲弊していくパレスチナの民生に助力しパレスチナ人としての気概と統一にも寄与したハマスへの冒涜だと思う。それが正しい戦術であるかどうかはおくとしても、ハマスはイスラエルの動きに対応するレベルの武力闘争しかしていない組織である。
非暴力主義もそれが有効であることもあることを認めないわけではないが、悪魔崇拝のシオニストや米英支配層は、必要であれば「自作自演テロ」も敢行する連中だから、痛くも痒くもない戦術である。非抵抗をいいことに、かさにかかって虐殺と土地収奪を進める可能性のほうが高いだろう。
ヤシン師暗殺をシャロンの狂気と見る人もいるようだが、後先考えずにシャロンがキレて命じたという見方に与することはできない。
シャロンは、ヤシン師暗殺でパレスチナ人が怒りに燃え“過激”な行動に出るのを待ち構えていると考えるほうが妥当だろう。
武力に訴えてでもイスラエルに対抗しようとするパレスチナ人をあぶり出し虐殺する絶好の機会として使おうとしているのである。
自爆攻撃や自治区内“植民地”への死を覚悟した攻撃くらいしか有効な反撃手段を持たないパレスチナ人の抵抗などシオニスト支配層は怖くない。(イスラエルの兵士や植民者も“消耗品”だから、それが政治的失点に繋がらない限りたいした問題ではない)
シオニストを追い詰めるのに最も有効な戦術は、米国の支配層を変えることであり、米国に追随している日本を含む“先進諸国”の支配層を変えることであり、アラブ諸国の支配層を変えることである。
これらが達成できないまま、パレスチナの戦いが勝利することは断じてない。
パレスチナ人はそこまで絶望的な条件でシオニストと戦っているのである。