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(回答先: アラファト氏も魂を売ったし、ハマスにもイスラム・ジハードもエージェントは多数いるはずだ 投稿者 あっしら 日時 2004 年 3 月 25 日 18:32:21)
取り急ぎ失礼いたいます。
今、わたしたちは、「絶望的な条件で戦っているパレスチナ人」に寄り添うこと、声を大にして彼等の味方であるということが、大事ではないでしょうか。
パレスチナに関しては、われ関せずという卑劣な、米国追随の日本の中から、半数以上の否の声がでれば・・・次の参院選では、ある雪崩が起こるはずです。民主主義という制度が機能しているのであれば。誤解していただきたくないですが、共産党が過半数とるなどといっているのでは決してありません。現在どんなに腐りきった政党しかいなかろうが、戦争路線を突き進む政権党であろうが、根底には一票があり、そうした政策に甘んじる大方の国民の意志があるといっているのです。選挙を放棄するということも、９割りといった国民が棄権するなら効果があるのでしょうが、２０数％の投票率でも正規の当選者となるのですから、実質効果はありません。
ともあれ、日本国家がそうした民の声におされれば、あからさまな英米追随はできにくくなり、それがひいては、米国の支配層を変えることにつながります。ブッシュは今現在、窮地に陥っていますし、それ故、さらに強硬な戦術にでようとも、パレスチナ問題を含めて、戦争の本質を理解する人間が自覚を持てば、暴虐にやすやすと乗らなくなります。
あっしらさんの、広く深い分析にはとうてい及びませんが、私は、９・１１以降、未曾有のプロパガンダを嗅覚で、感性で、キャッチし、アフガンで手足を奪われた少女、石を投げて抵抗し、イスラエルの戦車に踏み潰される少年の側から、戦争構造を理解し、糾弾してきました。
複雑な支配構造、すさまじい駆け引き、気の遠くなるような政治的絡みの分析も必要でしょうが、そうしたもろもろの事象を越えて、私は、この瞬時にも、命を奪われていく民衆の理不尽さを、同じ人間として、大きな声で叫ばずにいられません。一人でも、おおくの世界中の人々に、伝えたく思います。「先進国」といわれる日本国の中にいる人間が、自分のこととして、感知することが急務であると思います。
何故なら、世間の多くの人は、日本のプロパガンダメディアほどにも、パレスチナのことを知りません。自爆を悪・狂気とかきたてる煽動新聞を読み、ヤシン師への同情はかき消します。かつて、私は、こどもの小学校の掲示欄にはってあった、朝日写真ニュースのビンラディン（例の偽者の写真です）の顔が、ピンでぐちゃぐちゃにされていたのを鮮明に思い出します。
子供から大人までが、イラク、アフガン、パレスチナの現状をほとんど理解せず、イラクに出兵する自衛隊を日の丸の小旗で送り出し、黄色いハンカチでナレーションをつけ、殺戮を人道などという言葉でことたれりとする現実です。
戦争は捏造で始まり、隠蔽で拡大していきます。後から後から、プロパガンダが流され、これの抗するための未曾有のエネルギーは一人の力ではとうてい、間に合いません。ならば、ここ阿修羅に集うみなさんは、パソコンに縁のない世間一般の人々に比べて、情報を得る立場にあるわけですから、ここでの情報をそうした人々に広めることが求められるのではないでしょうか。私はそうしています。
そのためにも、情報を正しく、キャッチし、分かりやすく分析し、行動につなげることが大切だと思います。私は日本のメディアの９９，９９９％がウソの米帝国性のものだと、言ってきました。これも、あながちはったりではなく、戦争が進めば進むほど、実感できるものでした。
私がゆで蛙論を振りまくのも、そうした危機に対する警鐘であり、ここでの皆さんには当てはまらない多くのひとの「無知」からくる危機感の薄さに言及したものでした。あるいは、警鐘をならすべきジャーナリズムが、あろうことか、間違った理解のまま偽情報を垂れ流す鈍感さを指摘したものでした。
どんなに、感性優れた人であろうと、政治的、歴史的な文献を紐解き、研究に研究を重ねた人であろうと、たとえ、ノーム・チョムスキーであろうと、この世界の戦争構造を正しく理解できているかといえば、？であり、著名であればあるほど、自らの所属する立場や地位が邪魔となるような気がします。ましてや抑圧される側の人々の叫びやこころなど、その豊富な知識や教養でかき消されるのではないでしょうか。
そして、戦争は、ほんとうのところ、抑圧される側の声が小さく、かき消されれば消されるほどに、どんどん、進行していきます。
今、パレスチナの声が、叫びが、ようやく、企業系メディアにも載るようになりました。３月２０日の反戦デモも各新聞が大なり小なり載せました。これらの扱いも、国民の呼びかけをはじめとする、一人一人の意思の表明の結果だと思います。ここ阿修羅で、声をあげる、それも心からの肉声を精一杯あげること、それが結果的に過激であろうがなかろうが、そんな評価は余計なお世話です。今、殺されていく人間の側から発する声を、絶対安全圏のなかからあれこれ論評する人たちにむけて、わたしのゆでがえる論は乱発されてきました。
今、イラクに日本軍が出兵しているという最中、パレスチナを実感できない人々によって、日本の国家は、粛々と戦争国への衣替えを進めています。あっしらさんは、中学高校のお子さんを身近にはご存知ないでしょうか。
今、石原都知事の下で、いかなる狂気じみた弾圧が、君が代・日の丸の下でなされているか、実感できますか。
わたしのかつての同僚は、先日、公明党の署名用紙を持ってきました。案の定、「日本の治安のための」施策を国にお願いするというものでした。たとえば、より安心な街づくりのために、交番のおまわりさんをふやしてほしいだの、防犯に向けて云々など。私は、そんなこと今更言わなくても、警察は３万だかの増員が国会できまったし、治安はいまや、正規の仕事がない分、防犯関係の職がふえていくでしょう。石原都知事も刑務所作りに熱心だし、供給の受け皿が先行し、それにあわせて需要もふえていくでしょう。「そうしたことを署名することこそが世論作り、つまり、あなたは戦争加担しているのだと気がつかない？」といってみたのですが、まさにゆでがえるでした。
右を見ても、左を見ても、国防婦人候補がごまんといます。無邪気に素直にやられるのですから、戦う気力もでてきません。
話がだいぶそれましたが、今のヤシン師暗殺で、アラブの結束が盛り上がっていることに言及して、そうした過激をよろこぶのは誰なのかと問われますが、利用するも、しないも、問題はそういうことではないのではないかと思います。そもそも、ハマスは軍事部門を前面に出してきたのは、５年ほど前だと聞いています。それまでは福祉、教育部門など、普通の民生部門てきな活動が主であり、殺されても殺されても、対話の余地のない、否控えめにしていればいるほど、蛮行がエスカレートするイスラエルに対抗（自衛策）する意味で軍事部門が設置されたといわれます。
相手は、狂人です。米国はその親玉です。世界世論は、まだ、本気でこの事態に向き合おうとはしていません。パレスチナが何とか、派手な行動にでないで、ほどほどの自爆ですめばいいがとおもっているばかりでしょう。イスラエルも世界各国も、所詮他人事、自分の陣地に火の粉が舞い降りてこない程度に、紛争でも何でもやってくれればいいのです。イスラエルや米国は、今までどおりに、大量破壊兵器や核の調節ができ、軍需産業の消費・取引先が消滅しない程度にテロという便利な駒が頻発してくれればいいのでしょう。パレスチナは、もう、こうした構図に我慢ができないところにきているのです。尊い命をどこまでささげればパレスチナがいかされるのか、世界の世論はいつになったら、裁いてくれるのかと、忍耐に忍耐を重ねてきたのだと思います。
ですが、ヤシン師殺害で、もう、腹をくくったのです。サウジやその他米国よりの国は知りませんが、シリアをはじめとして、イスラム世界は、今度こそ、大結集するでしょう。今度こそ、西側諸国の対応が踏み絵となるでしょう。
題名には必ず「阿修羅さんへ」と記述してください。