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(回答先: <小6同級生殺害>ネット書き込みでトラブルか(毎日新聞) 投稿者 エンセン 日時 2004 年 6 月 02 日 12:30:30)
■ネット書き込みでトラブル 加害女児「殺すつもり」
長崎県佐世保市の小六女児同級生殺害事件で、補導された加害者の女児(11)が、長崎県警佐世保署の事情聴取に「(被害女児と)インターネットの書き込みでトラブルになった。殺害するつもりで呼び出した」と話していることが二日、分かった。
同署から非行事実の通告を受けた佐世保児童相談所は同日、女児を家裁に送致するかどうかを決める判定会議を開催。佐世保署も同日、現場となった市立大久保小学校の学習ルームを現場検証。
佐世保署の調べによると、死亡した御手洗怜美(さとみ)さん(12)と女児は仲の良い友人同士。インターネットによるパソコンの「チャット」もする仲だったという。
女児は事情聴取された際、涙ながらに「ごめんね、ごめんね」と繰り返したといい、同署は、ネット上の具体的な書き込み内容などを分析する方針。その上で、殺害に至った詳しい状況を報告書にまとめ、児童相談所に提出する。
二人が通っていた市立大久保小学校は同日、事件の経緯について父母に説明する。
佐世保児童相談所の判定会議で、二日中には女児の処遇が決まるとみられ、家裁送致となる公算が大きい。家裁は必要に応じて女児を鑑別所に収容する「観護措置」を決定。非行の原因や背景などを調査した上で審判を開始するかどうか判断する。
■話さない”会話” チャットに危うさ デジタル会話で感情暴走も
長崎県佐世保市の小六同級生殺害事件で、動機解明の手がかりとして、殺害された御手洗怜美さん(12)と補導された女児(11)によるインターネットを通じたパソコンのチャット(英語で「おしゃべり」の意味)が浮上した。事件はデジタル社会の進化に潜む危うさを浮かび上がらせているのだろうか。
小学校では「パソコン教育」が推進され、自分のホームページ(HP)を持つ児童も珍しくない。女児と怜美さんは学校での実習にとどまらず、ほかの一人を交えた三人で下校後、各自宅のパソコンを使ってチャットグループをつくっていたという。
チャットはインターネットを通じた文字によるやりとり。電子メールと異なり、実際に会話をしているように即時にメッセージを交換する。さまざまなHPに無料で開設されており、あらかじめ利用するHPと時間を決めておけば、利用者は自由にパソコンを通して会話ができる。
宮崎県の小学校男性教諭(33)は「中、高校生なら携帯電話のメールを使うのだろうが、ほとんどの小学生は携帯電話を持たない。パソコンは各家庭にあり、チャットは無料ででき、会話を家族らに聞かれることがないので、児童間の重要な会話手段になっているようだ」と証言。ただ「大人の目が届かない世界で、不安もある」という。
チャットは相手の表情やしぐさが見えないため、ささいな行き違いが深刻な対立に発展するケースも多い。九州大情報基盤センター(福岡市東区)の広川佐千男教授(情報科学)は「会話を文章にすると、何も意識せずに書いた一部分に相手が過剰反応し、誤解が増幅していくことがある」と指摘。「会話で使う日本語はあいまいな表現が多い。文章にするときには気を使うが、瞬時に返事を書き込むチャットは大人でも難しく、トラブルの話はよく耳にする」と話している。
■小6女児が同級女児殺害 佐世保の小学校 カッターで首など切る
一日午後零時二十分ごろ、長崎県佐世保市東大久保町の市立大久保小学校(出崎睿子(えいこ)校長、児童数百八十七人)で、六年生の御手洗怜美(さとみ)さん(12)が同級生の女児(11)からカッターナイフで首などを切られ、出血多量で間もなく死亡した。長崎県警は同級生の女児の身柄を確保し、切り付けたことを認めたため補導。殺人事件として調べるとともに同日夕、児童福祉法に基づき、非行事実を同県佐世保児童相談所に通告した。
■長崎県警 補導 「ごめんなさい」と涙
同県警は佐世保児童相談所から委託を受け、同夜は加害女児の身柄を一時保護した。県警によると、女児は反省している様子で「すまないことをした」「ごめんなさい、ごめんなさい」と涙を見せているが、動機については話していないという。
大久保小は各学年一クラス。同市教委などによると、二人は五年生のときは同小のミニバスケットボール部に所属。日記を交換したり、パソコンでチャット(おしゃべり)を楽しんだりするなど仲が良かったという。
調べでは、御手洗さんは同市天満町の毎日新聞佐世保支局長、御手洗恭二さん(45)の長女。午前中の授業が終わった後の給食準備中、御手洗さんは加害女児から、六年生の教室と同じ三階にある学習ルームに呼び出され、カッターナイフで首の頚(けい)動脈や左手首など数カ所を切られた。
同市教委によると、御手洗さんのクラスは午後零時十五分から給食の準備を始め、同三十五分ごろに食べ始めるとき、担任教諭が二人がいないのに気付いた。間もなく加害女児が血まみれで、カッターナイフを持ったまま教室に戻り「私の血じゃない。私じゃない」と叫んだという。
女児から話を聞いた担任が学習ルームに行き、血まみれで倒れている御手洗さんを発見。連絡を受けた教頭が一一九番した。佐世保市消防局の救急隊員が駆け付けたとき御手洗さんはすでに心肺停止状態だったという。長崎大医学部で司法解剖した結果、死因は首を切られたことによる失血死と分かった。
学習ルームは普段から鍵はかかっていなかった。カッターナイフは加害女児が所持していた物で、県警が押収した。
佐世保児童相談所は二日、事件の重大性や加害女児の家庭環境などを見極め、家庭裁判所に送致するか、児童自立支援施設などに入所させるかを決定する。
大久保小は同市中心部から北西約一キロの高台にある住宅街の一角。
■被害女児の父親が悲しみの記者会見
報道陣に囲まれ質問に答える御手洗怜美ちゃんの父恭二さん(左から2人目)=1日午後8時20分すぎ、佐世保市役所
「今でも何が起こったのか理解できない。私の周りに、怜美がいないことはありえないことです」。死亡した怜美さんの父、毎日新聞佐世保支局長の御手洗恭二さん(45)は一日夜、佐世保市役所での記者会見で、視線を落としながら、苦しそうに語った。
眼鏡の奥の目には疲れがにじんでいたが、質問には明確に返答した。学校から連絡を受け、現場に駆け付けたときの様子については「怜美が倒れていた。自分の目に映っているものがうそだという感じしかなくて…」と時折、唇をかみながら話した。
怜美さんとの最後の会話は、登校前の午前七時二十分ごろ。「慌てて登校していったので、洗濯をしていた私が『忘れ物はないのか』と聞くと『ない』と答えた。横を通り抜ける足音だけ(を聞いた)。後ろ姿も見ていないんですよ」と無念そうに振り返った。
怜美さんは恭二さんの長女で、三人きょうだいの末っ子。毎日新聞西部本社によると、母親は御手洗さんが長崎支局諫早通信部長だった二〇〇一年九月、がんで亡くなり、御手洗さんが長男(20)、二男(14)、怜美さんを育ててきた。御手洗さんは仕事の合間に子どもたちの朝食や夕食、学校に持たせる弁当などをつくっていたという。〇二年の佐世保支局転勤後は、御手洗さん、二男、怜美さんの三人で支局三階で暮らしていた。 「怜美が四年生の春に転校してきた。学校にもとけ込み、友達も何人もいた。将来の夢は、最近は口にしなくなったが、以前は『ピアニストになりたい』とよく言っていた」
加害者の女児については「同じ学年の子どもだし、落ち着いたらきちんと話してほしい」と感情を押し殺しながら話した。
緊急に記者会見を開いた理由について恭二さんは「お話しできる内容は何もないが、要請があり、応じた。当然、私が逆の立場ならお願いすると思う。簡単にでも答えなければならないと思った」と報道人としての義務感からだったことを明かした。
■生徒・児童による主な事件
生徒や児童による最近の主な少年事件は次の通り。(学年、年齢は当時)
1997年2―5月 神戸市の連続児童殺傷事件。中3男子(14)が小4女児と
小6男児を殺害、3人を負傷させる
98・1 栃木県黒磯市の中学校で1年男子(13)が女性教諭を刺し
死亡させる
3 埼玉県東松山市の中学校で1年男子(13)が同学年の男子
(13)をナイフで刺し死亡させる
2000・5 愛知県豊川市で高3男子(17)が夫婦を殺傷
6 岡山県邑久町の高3男子(17)が野球部の後輩4人を金属
バットで殴った上、母親を殺害
8 大分県野津町で高1男子(15)が近所の一家を襲い3人死
亡、3人重傷
12 兵庫県御津町で無職少年(16)と高1女子(16)がタク
シー運転手を殺害、売上金を強奪
01・4 兵庫県尼崎市の小6男児(11)が母親を包丁で刺し死亡さ
せる
02・1 東京都東村山市で中学生らがホームレスの男性を集団で暴行
、死亡させる
03・6 沖縄県北谷町で中2男子(13)ら3人が同学年の男子に暴
行を加えて死亡させる
7 長崎市で中1男子(12)が幼稚園児(4つ)を誘い出し、
駐車場ビルの屋上から突き落として死亡させる
http://www.nishinippon.co.jp/img/news/tokuho/t040601.html