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(回答先: ビルちゃんへ。「テロルの現象学」はツボに嵌まっているのか? 投稿者 すみちゃん 日時 2004 年 4 月 28 日 22:47:45)
どうも。すみちやんもあっしらのアルターエゴのような気もするが、関心が一致した分野については、まじめに答えます。(ぷち熟女さんがなんかジェラシーっぽいことを言っていたような気がするが、そしてからかいの返事を書いたら、また「アラシ通過」とかいう事前検閲制度をあっしらだか、管理人だか、おなじ人だかが発令して投稿できなかった。駄々っ子あっしらのお尻を3回、はたいておいてくださいな。すみちゃんよ。
バタイユ理論についてはあの明晰な浅田彰が「批評空間」だったかで軽々、論破しています。「図書館の司書だったおっさんが、時々、アルデンヌの森(第二次大戦の激戦地のひとつ)だかでKKKみたいなマスクを被ってサドマゾショーみたいなことをゃっていただけでしょう」と。さすがに、ヘテロセクシャルでない浅田氏はクールだ。
「消尽」といったポトラッチみたいな理論に「反マルクス」というか「反労働価値論」(お、この変はあっしら大先生も興味あるとこですね)。をたくした元シュールレアリスシトのバタイユ(ドリュラロッシェルらと、「カウンターアタック」ファシズム礼賛の雑誌も出していた。このへんは、パンク右翼こと、「肉マンしょうねん」(でもないか)福田和也先生がくわしいです。
笠井氏は原書がよめないこともあって、最初、翻訳で読めた「バタイユ理論」でヘーケゲル主義(観念の自己運動)をこえようとしたようですが、バタイユをもちあげていたのが、栗本慎一郎とか、山口正男とか、(いずれも当時)、大衆受けはするが、レベルの低い物書きのせいもあってあきらめたようです。
その後は、この問題を正面からは扱っていないようで、いっときはレビナスや、ルカーチの再読などによる打開をかんがえていたようです。しかし、推理作家活動に力を入れだした事や、91年のソ連・東欧崩壊をある意味で奇禍として、「収容所列島問題は最も重要な思想課題でなくなった」といって、転身しました。「テロルの減少額」では、執筆の動機について、連合赤軍事件たせけでなく、ソルジェニーチンがあばいた「らーげり」を連赤につながる「最大の思想的アポリア」としていたのです。まあ、言葉がおおげほさなのと、ユーモアがほとんどないのが、この人の欠点ですが、まあ、全共闘世代の共通の弱点でしょう。そういえはせ、あっしらも、この世代より若いのに、笠井氏に似た”仰々しさ”と「ユーモアの欠如」がありますな。
まあ、ココノテーマでの笠井氏の力作は、むし小説の方で、ポーの考えた名探偵、でゅぱーんとボードレールが1848年革命にからんだ殺人事件のなぞを解く話(タイトル失念。講談社ぶんこからでています。バルサ゜ックもナポレオンの孫も出てくるおもしろい話ですが、「集合観念」について、48年革命を題材に精一杯のイメージ化をしています。
なお、「戦争板」にかいておきましたが、すみちゃんは味読のようですので、繰り返すと、さいきん、いらく人質市世間などにとーついてコメントしている「小阪修平」というHNの人が、む昔よく笠井氏や長崎浩氏とたいだんをしたり、いっしょに本をだしていた小阪氏(三島由紀夫をやじり倒した東大全共闘の1人として有名です)なら、彼の方が「テロルの現象学」の「解題」には適任てせすよ。レスしてみて下さい。
今日はここまで。なお、長崎氏の「政治の現象学とアジテーターの遍歴史」は一読の価値あり。集合観念につながる洞察で、長崎氏は第一次ブントの指導者で、革通派のリーダー。一時は広松渉よりずっとカリスマだったが。
ついでに、小生は「時間」が問題のカギとは思っていますが、この展開はもう少し時間が必要なのでご寛容を。それと、あなたのつれあいだかなんだかの「えきせんとりしてぃ」是正にむ頑張ってください。幼児の相手はもう飽きました。「知らぬはわー本人ばかりなり」でもう、モノ笑いの対象です。わからないのかね。
ビルちゃんというから、「キルビル」の連想てで「タランティーノ」としました。是正にか頑張りなさい。