現在地 HOME > 掲示板 > 地震・天文11 > 1002.html ★阿修羅♪ |
|
Tweet |
(回答先: 『阪神』から10年 震災遺児は [東京新聞/特報] 投稿者 なるほど 日時 2005 年 1 月 08 日 20:52:33)
独り暮らしの男性の白骨化した遺体が見つかった災害復興住宅=13日夜、兵庫県西宮市で
阪神大震災の被災者らが住む兵庫県西宮市の災害復興住宅で昨年11月、独り暮らしの男性の白骨化した遺体が発見された。死亡したと推定されるのは03年3月。発見まで1年8カ月がたっていた。死亡推定時63歳。男性は家賃を滞納しており、明け渡しの強制執行に訪れた同県住宅供給公社の職員が見つけた。震災から10年、男性の死は復興住宅の運営と「孤独死」の防止に新たな課題を突きつけている。
県警が13日に明らかにした復興住宅の変死事案調査でわかった。県住宅供給公社や西宮市、西宮署によると、男性は同市内で被災し、仮設住宅に入居。98年6月に母親とこの復興住宅に移り住んだ。00年5月に母親が亡くなってからは独り暮らしだった。大阪のタクシー会社に勤めていたが、01年ごろ失業し、生活保護を受け始めた。家賃は同年4月から滞った。
03年2月、家賃督促のため、公社職員が西宮市役所で生活保護の受け取りに来た男性と面談した。男性は「強制執行ではなく、自主退去の形をとりたいが、転居先がみつからない」と話した。3月10日以降、連絡が途絶えた。西宮署は死亡推定日時は「03年3月」で死因は「不明」としている。
市職員が同年8〜9月に計5回、男性宅を訪ねたが、人の気配がなく、転居したと思いこんだ。公社は12月、神戸地裁尼崎支部に住宅の明け渡し請求訴訟を起こした。被告不在のまま04年3月、退去を求める判決が出た。8カ月後、強制執行に訪れた職員が玄関の鍵を壊して室内に入り、ベッドの上の遺体を発見した。
公社は「男性は無断退去だと思っていた」と言う。復興住宅を含む県営住宅で家賃滞納による強制執行は年130件。うち3割が、家賃を払わないまま姿を消す。
男性の部屋の近くに住む女性は昨年夏ごろから、ベランダのゴキブリや虫に悩まされていた。住宅の管理事務所に「中で人が死んでいるのでは」と相談したが、「強制執行の対象で勝手に鍵を開けられない」といわれた。「行政は縦割り。このままではまた、孤独死が起こる」と不安がる。
男性に医療扶助の受給歴はなく、関係者は「健康だった」と言う。近所には「住宅を失う不安から自殺したのでは」と話す人もいる。室内に遺書はなかった。 (01/14 08:50)
http://www.asahi.com/national/update/0114/008.html