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(回答先: 普天間基地返還要求 3万人が怒りの結集 宜野湾市民大会【琉球新報】 投稿者 エイドリアン 日時 2004 年 9 月 13 日 16:57:19)
市民大会の締めで普天間飛行場の 早期返還などを求め、宜野湾市民が 頑張ろう三唱の拳を振り上げた= 12日、宜野湾市の沖縄国際大学 |
世界一危険な普天間飛行場に、3万人(主催者発表)が「NO」を突き付けた。12日午後、ヘリ墜落現場の沖縄国際大学で開かれた宜野湾市民大会。命を脅かされた市民だけでなく、北部や先島など県内各地からも大勢が参加。プラカードやうちわを手にした家族連れや学生、友人、職場の仲間らが、強い日差しの中、基地撤去への熱い思いを1つにした。「奇跡は2度も起こらない」「日米政府はなぜ腰を上げない」。壇上から怒りの言葉が続く。「未来は私たちの手でつくる」という小学生の訴えに、参加者は基地のない島の実現へ決意を新たにした。
会場となった沖縄国際大学には、大会が始まってもグラウンドに続々と集まる人の列が切れなかった。グラウンド以外でも校舎や体育館の2階から舞台を注視。気温30度の炎天下、壇上のメッセージに耳を傾けた。
壇上から市民代表の児童・生徒らが「基地の撤去を強く求めたい」「われわれの世代で基地のない沖縄の一歩を踏み出したい」とあいさつすると、会場から大きな拍手がわき上がった。
墜落現場に近い、志真志小の5年生、伊野波なつさん(11)は友達と3人で参加者にインタビュー。「皆怖かったと言っていた。こんな事故は起こらないでほしい」と語った。
宜野湾市真栄原から車いすで参加したNPO法人の県自立生活センターイルカの新門登さん(45)は「市民として、やはり許せない。障害を持った人が安心して暮らせ、不安が取り除かれるよう、みんなで訴えるために参加した」と力強く話した。
市内の10カ所の認可保育所からは職員、父母ら約400人が参加。同市認可保育園園長会の沖山隆雄会長(56)は「実際に事故を目の当たりにし、無力感を覚えた。子供たちはヘリの騒音に日常的に慣れているが、今回の事故現場を見たらショックを受けるのではないか」と話した。
大会には商工、観光、建設関連業などが利害関係を超えて参加。浦添市の水道業の男性(50)は「授業中に落ちたらどんなに大変なことだったか。お金の問題じゃない」と基地即時閉鎖を求め、「日本政府は米国の言いなり。沖縄は捨て石にされている」と政府に不信感を表した。
市内4000の事業所に大会参加を呼び掛けた市商工会の柏田吉美会長。「行政だけでなく皆で考え行動しなくては、政府は聞いてくれない。イデオロギーなんか関係ない」と地域の団結を強調した。
◆ 「黙っていられない」 破片落下の被害者住民
ヘリ墜落事故で破片落下など多くの被害を受けた宜野湾市の宜野湾自治会住民。この日は舞台の真正面、会場の中央付近に陣取った。「参加者の熱気を肌で感じた」「一人ひとりの行動の大切さをあらためて思った」などと口々に大会参加の意義を語った。
自治会の中でも、被害が大きかった12班の住民の姿も多く見られた。中村廣吉同班長(60)は「被害を受けた地域住民みんなが、黙っていられないと思っている。これまで当たり前と思っていた普天間飛行場に対し、『変だぞ』と痛感している」と強調。建設業の40代男性も「大人は周りのしがらみがあり、言葉をつぐんできた歴史がある。しかし子どもたちには沖縄の現実を直視してほしい」と話した。
少年野球チーム「志真志ドリームス」には、被害を受けた子どももいて、親子連れでの参加が多かった。父母会の新垣直美さん(44)は「ずっと騒音被害に悩まされている。経済的メリットはあるが、人の命はお金で測ることはできない」と飛行場撤去を求めた。
大会で代表あいさつした木村なつみさん=嘉数中3年=の母親、順子さん(47)は「昨晩、ヘリのタイヤが家に飛んでくる夢を見た。事故の怖さは残るが、この日の集合は心強い。県民ぐるみで飛行場撤去を主張し、日本政府を動かしたい」と、力を込めた。
[更新 2004年9月13日 月 10:40]