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世論の高まり急速 SACO固執の政府痛撃【琉球新報】
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投稿者 エイドリアン 日時 2004 年 9 月 13 日 17:09:35:SoCnfA7pPD5s2
 

(回答先: 県に政策転換迫る 予想上回る参加者 日米両政府への圧力に【琉球新報】知事の大会不参加に怒り、失望/政府は知事不参加に安ど 投稿者 エイドリアン 日時 2004 年 9 月 13 日 17:06:14)


住民を恐怖に陥れた米軍ヘリ墜落へ
への怒りを胸に、大会に臨んだ市民ら
=12日、沖縄国際大学グラウンド

 12日の宜野湾市民大会には予想を超えた3万人(主催者発表)が参加し、普天間飛行場の危険性と早期閉鎖に向けた世論の高まりが発信され、歴史的な集会となった。伊波洋一宜野湾市長は「事故は最後の警告」と警鐘を鳴らし、早期返還を強く迫っているが、県は名護市辺野古沖への移設方針を堅持する構えだ。政府は、さらなる反基地世論の高揚につながるか見極めている。基地所在市町村長からは「市民の総意」などとして、普天間飛行場の早期閉鎖を求める声が上がった。

 宜野湾市民大会は少女乱暴事件に抗議する県民総決起大会(1995年)の8万5000人に次ぐ大規模な集会となった。集まった3万人の参加者は普天間飛行場の返還方法の選択肢として名護市辺野古沖への代替施設建設を否定した。SACO最終報告に基づく辺野古沖移設の推進を支持する稲嶺県政と政府にとって、予想をはるかに上回る住民参加の大会による「辺野古移設拒否」の意思は「大きなインパクト(衝撃)を与えた」(伊波洋一宜野湾市長)形だ。

 12日午前9時からテレビ討論に出演した稲嶺恵一知事は辺野古移設を推進する県の立場を力説。前県政が県内移設を拒否したことに触れながら「途中で先がない時に(辺野古見直しという)ゼロにするわけにはいきませんよ」と方針に変更がないことを強調した。

 午後2時、沖縄国際大学で始まった宜野湾市民大会には赤ん坊を抱えた母親、お年寄り、家族連れや若者ら参加者が続々と駆け付け、会場を埋め尽くした。

 「最後に稲嶺知事に言いたい」。伊波市長はこう切り出した。「辺野古移設を前提にして普天間を見るのではなく危険な普天間の現状を直視する勇気を持ってほしい」と声を上げて訴えると、ひときわ大きな拍手が起きた。意見発表をした高校生が「私は辺野古への移設に反対です。移設ではなく沖縄からの完全撤去、返還を1人の県民として訴えたい」と呼び掛けた時も同様に拍手がわき起こった。

 市民大会後の稲嶺恵一知事の談話には「1日も早く返還されるよう求めていきたい」との決意は示されたが、辺野古移設方針を堅持する県の立場には言及していない。

 「大会は成功すれば国へのインパクトになるが、失敗すれば対応も冷ややかになる。一種のかけだ。県には怖くてこんなことはできない」と県首脳は語り、伊波市長が主張する無条件返還について別の県幹部は「(日米合意が)無条件返還でないから知事も苦労している」と述べ、辺野古移設を否定すること自体現実的でないとの見方だ。だが市民大会で3万人の参加者が要求しているように「辺野古移設見直し」の声が県内で急速に高まっているのは事実だ。

 政府関係者は知事が大会に参加しなかったことに胸をなで下ろす。政府方針と対立する大会に「沖縄の民意の代表者」が参加しなかったことで、大会決議を実現しなくても政府は「民意無視」の汚名を受けずに済むからだ。

 「県民大会を開くべきだ。知事が決断すれば大会はきっと大成功する」。大会終了後に伊波市長が記者団に語ったように、県民の強い意思を示すには、県の主体的な取り組みも問われる。

(東京報道部・普久原均、政経部・松永勝利)

[更新 2004年9月13日 月 10:40]

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