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(回答先: 伊波市長に手応え/県民大会の開催要求【沖縄タイムス】知事「抗議意思示された」/知事欠席に批判が集中 投稿者 エイドリアン 日時 2004 年 9 月 13 日 17:15:42)
沖縄国際大学(沖縄県宜野湾市)への米軍ヘリ墜落事故に抗議し、市中心部にある米軍普天間飛行場の早期返還を求める「宜野湾市民大会」が12日、同大グラウンドで開かれた。大会実行委員会によると、参加者は約3万人。95年の少女暴行事件に抗議した県民総決起大会後では最大規模になった。大会では、同飛行場の辺野古沖移設の再考や日米地位協定改定など6項目を決議。13日以降、日米両政府や県に実現を要請する。
実行委は市や市議会、沖国大、市内の各種団体などで構成され、県や政党は加わっていない。しかし、政府が9日、名護市辺野古沖で同飛行場の代替基地建設に向けたボーリング調査に着手したことへの反発も加わり、参加者は想定した1万人を大きく上回った。
実行委員長の伊波洋一市長は大会後、「予想以上に県民、市民の思いが満ちていた。米軍再編の中で普天間の問題を解決するよう国も県も耳を傾けるべきだ」と語った。大会決議では辺野古沖移設の撤回を事実上求めている。
3万人という人数を前に、出席しなかった稲嶺恵一知事が移設推進を堅持するかどうかが、基地問題の当面の焦点となる。
会場はプラカードや旗を掲げる市民らで埋まった。伊波市長はあいさつで、8月13日の墜落事故を踏まえ「普天間は欠陥基地だと明らかになった」と指摘。「辺野古への移設では危険性は取り除けない。県内移設を国は押しつけ、県民を対立させて基地問題の解決を長期化させようとしている」と訴え、今月下旬の日米首脳会談で同飛行場の閉鎖を取り上げるよう求めた。
日米両政府は96年の日米特別行動委員会(SACO)で、同飛行場を5〜7年以内に返還することで合意。日本政府は99年、辺野古沖への移設を閣議決定したが、作業は遅れている。
◇ ◇
大会決議要旨 12日の宜野湾市民大会で採択された決議の要旨は次の通り。
過去に起きた事故の中でも、最悪の事故である。米軍は事件現場の立ち入りを制限し、日本側の捜査、調査を排除した。提供施設外で米軍が優先され、主権が侵害された異常事態だ。8月22日に(事故機と同型の)CH53Dを飛行させたことは市民、沖縄県民に対する侮辱、挑戦だ。怒りを持って抗議し、以下のことを求める。▽事故原因を明らかにし、謝罪と完全補償の実施▽米軍機の民間地上空での飛行中止▽(普天間飛行場の)ヘリ基地としての運用中止▽同飛行場の早期返還▽SACO合意の見直し、辺野古沖移設の再考▽日米地位協定の抜本見直し
(9/13)
■ 基地の恐怖 もう限界 宜野湾市民大会
◆ 「黒い壁消えても心の壁消えない」
1カ月前、米海兵隊の大型ヘリCH53Dが後部回転翼を落下させながら飛んだのと同じ空、同じ時間帯に、3万人の怒りの叫びがとどろいた。12日、墜落現場の沖縄県宜野湾市の沖縄国際大学で開かれた「宜野湾市民大会」では、子どもが、母親が、お年寄りが、基地と向き合って暮らす不安や苦悩を訴えた。目標の3倍に膨れあがった参加者数を追い風に、市は普天間飛行場の早期撤去の要求をさらに強める構えだ。
開会直後の午後2時18分、事故発生時刻に合わせ、消防車のサイレンが鳴り響いた。怒りと平和への願いを込め、200羽のハトも放たれた。
「黒い壁は消えても、私の心の壁は消えることはないでしょう」
中学生代表として壇上に立った市立嘉数中3年、木村なつみさん(15)は、自宅から見た焼けこげた同大本部の壁を引き合いに心境を訴えた。自宅は現場近くのマンション3階。すさまじい音と振動を体感した。1カ月が過ぎても「また落ちたらどうしようと、今でもドキドキする」という。
「私の中には不安と怒りと恐怖がある。日本中の人たちがこの事故をひとごとと考えないで、自分のこととして受け止めてほしい」と訴えた。
会場には家族連れの姿も目立った。「命(ぬち)どぅ宝(命こそ宝)」「基地撤去を」などと書かれたプラカードを手に、壇上からの「不安と恐怖は限界を超えている」「基地のない平和な沖縄を」との訴えに拍手と指笛で応えた。
県内各地で反基地の運動に取り組んでいる人たちも、会場で怒りと抗議の輪に加わった。
普天間飛行場の移設先となる名護市辺野古からは、座り込みを続けている住民ら約100人が詰めかけた。
ヘリ基地反対協議会共同代表の安次富浩さん(58)は「普天間と辺野古は表裏一体の関係。移設ではなく、普天間を早く無条件で撤去してくれという思いで来た」。辺野古沖では9日に那覇防衛施設局によるボーリング調査が始まったばかり。「移設ノーというのが県民の思い。阻止のため座り込みは続けていく」
市街戦を想定した米軍特殊部隊用の都市型訓練施設建設が進む金武(きん)町からは、施設に隣接する伊芸区の池原政文区長(47)らが参加した。
伊芸区民らは米軍キャンプ・ハンセン前で抗議活動を続けている。池原区長は「事故後の対応も施設を建設する姿勢も、米軍の横暴さは同じ。痛みは共通している。粘り強く抗議する」。
同飛行場の騒音被害を訴えている「普天間爆音訴訟」の原告らは「怒 基地よ去れ」と大書きした横断幕を掲げた。「今こそ普天間を全面撤去すべきだ。そうすれば爆音などなくなるのだから」と島田善次団長(64)。また、嘉手納基地の騒音被害を訴える訴訟の原告の姿もあった。
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