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(回答先: 「人間の価値観を基礎としない政治思想」はあり得ない。 投稿者 あっしら 日時 2004 年 7 月 07 日 23:08:26)
あっしらさん、ご意見有り難う御座います。
15−1.のタイトル「人間の価値観を基礎としない政治思想」には語弊がありましたので、「人間の価値観のみを基礎としない政治思想」と変更いたします。
あっしらさんの論法と私の論法の違いは文科系と理科系の教育で使われた論理体系の違いから来る物だと思います。理科系の論理体系には論者の主観、即ち「こうあって欲しい」という希望的主張を組み込む事は許されません。全てが客観的な議論でなければならないのです。それに対し、文科系の論理体系は論者の主観が議論の根底に置かれています。ですから、文科系の人達が私の論法を見ると違和感を覚えることは避けられないでしょう。しかし、文科系の人達が違和感を覚えたから、その議論は無効であるという証明にはなりません。議論が有効か否かは反証を明確に証明できた時にのみ確定するのです。
例えば、ニュートン力学は多数の天文学者が色々な形で作った法則を微分方程式に書き表す事に成功したのでした。当初はその方程式から得られた予言があまりにも正しく実験結果と合っていたので、当時の物理学者はニュートン力学は絶対的に正しいと信じましたが物理測定法が進歩するに連れ色々な反証が出てくる様になりました。ここで、偉大なニュートンに対して反証を出すとは何事だ、と言った偶像崇拝者が沢山居たことを忘れてはいけません。
それでニュートン力学を修正する目的でアインシュタインの相対性力学が出てきた訳ですが、それでもニュートン力学が全く間違っていたという証明では無く、非常に精度の高い近似力学であった事が分かっただけです。まだ相対性力学に対する反証が出てきていないので、多分アインシュタインは正しいのであろう、と言えるだけで彼の理論が絶対に正しいとは証明する事はできません。これから更に高度の理論が提唱され相対性力学は近似力学で本当は人間に感知できない空間で通用する力学がある可能性があります。
現在の議論の問題点は、私の論理体系に対し客観的な反証を提示する事が出来るかどうか、に懸かっている訳です。主観的な好き嫌いは水掛け論になるだけです。今までの政治討論や人文科学で客観的な論理体系に基づいた議論を見た事が無いので、これが私の人文科学に対する挑戦であると理解して下さい。現在の経済理論についても、どれもすぐに反証を提示出来るものばかりなのに大手を振って通用している事自体おかしい、といわざるを得ません。
「人間の価値観を最大化できる」を「人間の価値観を表す指標を最大化できる」と訂正いたします。