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(回答先: 政治経済問題を論じようとする理科系の人への質問です。 投稿者 如往 日時 2004 年 7 月 10 日 09:40:31)
如往さん、ご意見有り難う御座います。
私が理科系でありながら政治経済に興味を持ったのは私の専門が生体物理学でいつも生き物を扱って来た事にあります。生体内では勿論物理法則は維持されています。所が、生体が自分の意志を持って動き始めたとたん、その生物集団に対して物理法則が効かなくなるのはおかしい、というのが出発点です。
それで永年政治経済を観察し、人間社会を生物の集合体と見なし、生存競争をする様を論理体系に組み入れる努力をしてきたのですが、その結晶が第15章に掲げた5箇条の摂理です。これらの摂理を元に社会の弱者を最低限のコストで救済する方法として出てきたのが与点制度ですが、与点制度を色々考えている内に、生存競争とは直接関係ないけれども生物社会と違って人間社会には価値観を組み入れる必要がある事に気がつきました。それを組み込む目的で幸福指数の考え方を導入した訳です。
現在の人間社会の構造は何千年の歴史で積み重ねた経験主義で成り立ち、その上に特定社会に属した特定の人間の価値観を基に社会制度を組み立てているわけです。そこには摂理という法則があって生物社会には出来る事と出来ない事があるという概念は入っていません。それで人類は試行錯誤に頼って色々な社会福祉をやって見たけれど、どうもそれも破綻しそうだ、というのが現状です。
破綻するのは要するに金が掛かり過ぎるからですが、それを富の略奪という見地で摂理に照らしてみると、暴力行為、詐欺行為、利権行使は同等の物であるという結論がでた訳です。暴力と詐欺は既に犯罪と認識されていますが、利権はそうではありません。そして社会に蔓延している利権が一番金のかかる元凶であるとの結論に達した訳です。
此処までが前書きで、これから如往さんの質問に入ります。今までは従来社会の様々な問題点を指摘し、新しい社会モデルを作る必要性とそのモデルが摂理に基づいた物である事を書いてきました。次は現在の試行錯誤の社会制度をどの様にして摂理に従った社会制度に変えて行くかと言う事になります。このトピックは実は次の章になっていますので、もうしばらくお待ち下さい。