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>かつて、萩原遼氏の件で、よくもわからず、批判的なコメントしましたら、すごい反発にあって、彼の存在は、並々ならぬ共産支持層がいることだけはわかりました。ですが、それ以降はナリをひそめましたが。
萩原遼は、はっきりいって「電波右翼」です。どうしてあんなのが除名されないのか理解に苦しみます。
彼の著作『朝鮮戦争』(文春文庫)は完全な「トンデモ本」としかいえません。どこがトンデモ本かというと、「金日成ニセモノ論」。これは60年代に韓国で発明されたものですが、今日では完全に否定されていて誰も相手にしません。こんな妄説をいまどき堂々と開陳する人間の著作は、「と学会」以外の人にはまったく価値がありません。
また朝鮮戦争の原因について、金日成やソ連・中国の動向のみを取り上げて全体の流れから切り離し、「北側が侵略した」と結論する手法は民主化以前の韓国の反北史観そのままです。韓国でも、もうこんな反北反共本は極右出版社しか出しません。
今日の朝鮮戦争史研究は、開戦の時点にのみ着目するのではなく、光復→南北分割占領→南半部単独選挙という流れの中に開戦を位置付け、米国の政策によって朝鮮戦争が引き起こされたことを巨視的に認識しています。韓国でも、民主化勢力がこの史観に基づいて、反北史観を克服する努力を行ってきました。萩原遼はこの努力を否定し、韓国民主化以前の反北史観を復活させて南北和解に冷水を浴びせようとしているのであり、きわめて反動的で危険な主張を行っているといえるでしょう。
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>随時、さざ波にそれらの資料にもとづいて、修正していきますが、編集部自身にも、もしや、偏見と誤解があるのかもしれません。でも、最近、阿修羅・阿修羅とPRしていることも黙認ですので、さすが、編集部は、さざ波の右翼ほどではないとおもいます。意外と、共産党に誠実で、忠実なひとほど、排外的な民族主義にからめとられるというのもまた、共産党のこれまでの、外交政策の偏見と稚拙さを露呈することになるのでしょうか。
日本共産党の独特の民族主義の結果でしょう。
右翼・国家主義的な民族主義とは「日本はずっと正しかった。大東亜戦争は聖戦だ。」
穏健保守的な民族主義とは「日本は確かに間違って戦争を起こしたが、戦後の日本は正しい。」
日本共産党的な民族主義とは、「大日本帝国は悪だった。戦後の日本は米国に占領された被害者だ。」
とこんな風にまとめられると思います。日本共産党的民族主義によると、戦後の日本の加害者性がすっぽりと抜け落ちてしまうのです。これに、「自主独立路線」が加わって、日本共産党員のなかに朝鮮や中国に対する差別的態度が醸成される素地が形成されるのだと思います。
>また、さざ波のなかにも、1月からの私の「北朝鮮擁護」を支持してくれる方もかなり多い(潜在的支持者も)とおもわれますし、こどものゲーム仲間にも、「北朝鮮もんだいテレビ番組などにおかしいとおもっていたが、よくわからなかった。さざ波の長壁さんの意見にあって、なにがおかしいのかということがわかった。テロでもビンラディンでも金正日でもそうだが、長壁さんのいってることは、相手の立場に立つということ。なぜ、相手がそこまで追い詰められているのかということを訴えているのではないか」
その通りです。相手の立場に立って、相手の論理を理解することが第一歩でしょう。
北朝鮮の論理とはどのようなものか?
在日韓国人の方の訪問記を読んで、北朝鮮の普通の人々が何を考えているのかを知って下さい。
http://unikorea.parfait.ne.jp/051060/56b.htm
北朝鮮の人々は、「いつ米国が攻めてくるかわからない」という恐怖の中で50年間を生きてきました。それ以前は植民地支配による屈辱を受けました。つまり、北朝鮮の人々とは平和な時代を知らない人々であるということです。
そのような人々が、「生き残るためには何をしても構わない」「生き残ることが最優先」という価値観を発達させることは、理解できると思います。だとすれば、なぜ北朝鮮が日本人拉致や極端な軍事偏重など、普通の日本人には理解しがたい政策を取るのかも見えてくるのではないでしょうか。