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(回答先: もう少しきちんと読んで(理解して)反論してください 投稿者 あっしら 日時 2003 年 10 月 29 日 15:00:19)
>満漢全席さんは、北から先に軍事的に侵攻したことを否定しているのではなく、「開戦の時点にのみ着目するのではなく、光復→南北分割占領→南半部単独選挙という流れの中に開戦を位置付け、米国の政策によって朝鮮戦争が引き起こされたことを巨視的に認識しています」と書いています。
>近代世界の価値観の一つである民族国家樹立権との関わりで朝鮮戦争を捉えるということです。
そのとおりです。
この点の議論をすっ飛ばして、「金日成の陰謀」なるものを言い立てる萩原遼の主張はトンデモだと言っているのです。
>>金日成に関しては、少なくとも、抗日ゲリラは大嘘で、ソ連軍の大尉だったか、とも
>>かく将校だったはずだ。韓国が言うから嘘という論理なら、ソ連が言ったら本当と言
>>うのと、論理的に同じである。
>朝鮮半島そのものでは、政治的要求運動はあっても、抗日ゲリラという武装闘争はほぼなかったと言えます。
>独立志向の強い民族主義者は上海や米国などの海外を拠点に活動し、共産主義者は、国内及びソ連や中国に渡って活動していました。
>金日成がシベリアでソ連軍指揮下の朝鮮人部隊の将校であったことは本人もまわりも認めているようです。
>ソ連と日本が交戦を始めたのは敗戦直前ですから、それ以前の金日成部隊は、満州や北部朝鮮で情報収集活動や宣伝工作をしていたにすぎません。
>それも“抗日ゲリラ”活動の一部だと言えないこともありませんが、民族的英雄・国家指導者としての権威を高めるために、“抗日ゲリラ”の闘士であったと説明していると思われます。
>それをことさら「大嘘」というのはためにする言いがかりで、教科書や読み物で取り上げられているほとんどの歴史的人物は「大嘘」で塗り固められていると言えます。
現在の北朝鮮で伝えられている歴史は大幅に誇張されているとはいえ、金日成が抗日ゲリラの指導者であったことは明白な事実です。
金日成は満州で中国共産党に入党し、中国共産党指揮下の抗日軍を率いたことは確かめられています。その後、敗走してソ連領内に逃げ、ソ連の訓練や教育を受けていたことも事実です。このことから「金日成はソ連が作り上げた偽者だった」というデマが生まれたのですが、和田春樹『金日成と満州抗日戦争』などの研究成果によって偽者説は完全に否定されました。