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(回答先: 身元が良く分からないが明石書店のトンデモ本のみを根拠に萩原遼を侮辱するな 投稿者 木村愛二 日時 2003 年 10 月 29 日 09:50:21)
木村さん、こんにちわ。
>少なくとも、朝鮮戦争の北先攻論は、いまや常識である。
満漢全席さんは、北から先に軍事的に侵攻したことを否定しているのではなく、「開戦の時点にのみ着目するのではなく、光復→南北分割占領→南半部単独選挙という流れの中に開戦を位置付け、米国の政策によって朝鮮戦争が引き起こされたことを巨視的に認識しています」と書いています。
近代世界の価値観の一つである民族国家樹立権との関わりで朝鮮戦争を捉えるということです。
ベトナム戦争でも、先に南ベトナム政権に攻撃をしかけたのは、解放戦線&北ベトナムです。
もちろん、民族自決権なるものを虚妄として切って捨てることも可能でしょうし、いかなる目的であっても軍事力(暴力)の行使は誤りという論も立てられます。
日本共産党は、朝鮮戦争で北朝鮮を非難するのなら、このような視点をどう評価しているのかを明らかにするとともに、ベトナム戦争や各種独立戦争も再評価する必要があります。
>金日成に関しては、少なくとも、抗日ゲリラは大嘘で、ソ連軍の大尉だったか、とも
>かく将校だったはずだ。韓国が言うから嘘という論理なら、ソ連が言ったら本当と言
>うのと、論理的に同じである。
朝鮮半島そのものでは、政治的要求運動はあっても、抗日ゲリラという武装闘争はほぼなかったと言えます。
独立志向の強い民族主義者は上海や米国などの海外を拠点に活動し、共産主義者は、国内及びソ連や中国に渡って活動していました。
金日成がシベリアでソ連軍指揮下の朝鮮人部隊の将校であったことは本人もまわりも認めているようです。
ソ連と日本が交戦を始めたのは敗戦直前ですから、それ以前の金日成部隊は、満州や北部朝鮮で情報収集活動や宣伝工作をしていたにすぎません。
それも“抗日ゲリラ”活動の一部だと言えないこともありませんが、民族的英雄・国家指導者としての権威を高めるために、“抗日ゲリラ”の闘士であったと説明していると思われます。
それをことさら「大嘘」というのはためにする言いがかりで、教科書や読み物で取り上げられているほとんどの歴史的人物は「大嘘」で塗り固められていると言えます。
>こういう粗末な議論は、阿修羅にはあまり出てこないのだがね。岩波書店あたりに売
>り込んではどうかね。
どちらがお粗末かは言いませんが、こんなつまらない揶揄は控えたほうがよろしかと思います。