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(回答先: 遅くなりました。 投稿者 エンセン 日時 2003 年 9 月 03 日 12:32:36)
エンセンさん。 こんにちわ。
不躾な質問(?)にお答え頂きありがとうございます。
今回は武富士をモデルにします。
(私が思うに、「闇金」とはこの数倍の規模があると思います。
ヤクザに「最近の飯のタネは何ですか?」って聞くと殆んどの答えが「金融」とか「金貸し」と言います。)
なるほど。
(大部分のヤクザはこういった金融に手を出しているはずです。
賭博・博打場なんかで動いている貸し借りの金額はおそらく、いや、ちょっと想像できません。もの凄い金額のはずです。
公営ギャンブルのノミ行為、麻雀、カジノ等には必ず「借金」がつきものです。)
これはとりあえず別問題としたいと思います。
賭場金融は「賭博」の範疇ということで。
(充分に頭の中に返さなかったらどうなるか、を聞かされていますから、消費者金融やカードの支払いを無視して、こっちに返します。)
これが武富士の貸し倒れ率上昇の根本原因に違いありません。
武富士で借りていた多重債務者層の10%程度が闇金利用者に転落しているということのようです。
武富士は大手の中では他社借り入れに寛容であり、従って多重債務者が多いはずなのです。
従って武富士の決算は最も分かりやい指標になるのです。
(消費者金融利用者が1000万人だそうですが、この内の何割かはもうすでに「闇金」を利用しているでしょう。)
多重債務者数から考えて、闇金利用者が100万人を越していることは考えにくいです。
従って50〜100万人のどこかに「正解」があります。
一人当たり年間で吸収可能な金額は限られます。
従って2兆円くらいがいいところではないかと考えています。
(消費者金融はみんな「闇金」とそんなに変わりがないですよね。
武富士の武井(漢字が違うかも)会長なんかにしたって昔は税金を払わないですむように、「武井財団準備事務所」なんてもんを作っていましたしね。財団ですよ。サラ金が。)
上場すると普通はあんまり無茶はできません。
株価に影響するからね。 「売り」の材料になります。
しかし、武富士は上場企業にしてはアナーキーで面白い(なんて言ったら怒られますね。 知的関心を惹くんです)。
武富士会長武井保雄については、京都の不動産絡みの犯罪事件でいろいろと騒がれております。
しかし実はこれにはあまり興味を惹かれません。
よくある話程度にしか思われません。
私は何か人間的興味を惹かれるのです。
武井保雄については、今年4月くらいの「日経ビジネス誌」で読みました。
それはまさにエンセンさんがおかきになっていることに通ずるものです。
「お金がなきゃ生きていけない仕組みになっていますから、無い人は借りるしか方法がないんですから。
ヤクザがカタギの人には手を出さないなんて「嘘」ですからね。
ヤクザはカタギの人たちから、金を吸い上げるのが商売なんですから。
世の中にある金利が人間をおかしくしている原因なのでは?と思ったりしています。)
武井保雄は埼玉県深谷市血洗島近くの出身です。
これは渋沢栄一の故郷でもあります。
彼の母親が4人の子供を生んだ後、父親が突如失踪しました。
母親は、武井商店という小さい店を経営し、4人の幼児を育てたのです。
「貧乏に追いつかれるな」が口癖でした。
彼女の前には、一家心中の縄がぶら下がっていたのに違いありません。
(昔の)田舎は、失礼ですが弱者には厳しいみたい。
胸が痛みます。
昨年夏、日経ビジネスの記者が深谷市の武井商店(現存しています)を訪ねています。
武井会長の兄弟が母の後を継いで経営しています。
「ファミリーショップたけい」という小さな店です。
日陰気温38度の日でした。
ところが商店にはクーラーが入っていないのです。
商店主は、記者の目の前で武井会長に直通電話をいれ、アポイントをとってくれたそうです。
別に絶縁しているわけではなく、むしろ一族の絆は強いらしいんです。
クーラー停止はお金の問題ではなく、母の教えを守っているのに違いありません。
武井は成人後、池袋近くで金融業を開業し、奥さんたち相手の団地金融で太っていきます。
その経営手法は徹底したリアリストのようです。
後は想像になります。
小さい頃から母親の苦労をみて育ってきたのでしょう。
そして世間の人の冷酷、金銭が万能であることを体感によって学んできた人ではないかと思われます。
母親は彼に厳しく教えを垂れたものと思います。
いじめっ子にどんなに殴られても、手元の小銭を絶対に手放さなかった子供。
彼はそんな子供だったんでしょうか。