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回答先: 「神の国」発言めぐり森首相が記者団とやりとり(朝日) 投稿者 FP親衛隊国家保安本部 日時 2000 年 5 月 16 日 21:07:31:
2000.05.17
Web posted at: 5:31 AM JST (2031 GMT)
森喜朗首相が神道政治連盟国会議員懇談会の会合で「日本は天皇を中心とする神の国」と発言した問題で、民主党など野党4党は16日、国会対策委員長会談を開き、結束して退陣に追い込む方針を決めた。一方、連立政権のパートナーである公明党とその支持母体の創価学会も発言を問題視し、首相の釈明を求めた。事態を重視した首相は同日夜、「誤解を与えたなら本意ではない。おわびを申し上げる」と記者団に述べ、公明党・創価学会の反発に配慮して陳謝した。ただ、中国の唐家セン外相が不快感を表明するなど波紋は内外に広がっている。
戦前に国家神道の傘下に入るのを拒んで弾圧された歴史を持つ創価学会は、首相の発言に強く反発。公明党も「強い困惑を覚えた。明治憲法下の天皇を指して『天皇中心』と言っているとは思わないが、きちんと説明してほしい」(冬柴鉄三幹事長)として、冬柴氏が青木幹雄官房長官に電話して首相の釈明を求めた。
しかし、首相は同日夕まで、記者団に「(『天皇中心』とは)日本の悠久の歴史と伝統文化という意味で申し上げており、戦後の主権在民と何ら矛盾しない」と説明。「全部をきちっと聞いていただければわかるはずだ」と述べ、発言の撤回には応じない考えを示していた。
冬柴氏は同日夜、改めて青木長官に連絡を取り、早期収拾を促した。こうした事態を踏まえ、首相は同日午後11時すぎ、記者団に対し「一連のことで公明党をはじめ心配されているので、誤解を与えたならば本意ではない。宗教団体にそういうふうに思われるのは。真意はそういうことではないが、おわびを申し上げる。あす官房長官が言われると思う」と述べた。
一方、民主、共産、自由、社民の野党4党は16日の国対委員長会談で、首相の発言を「国民主権の憲法に違反する」として、首相の憲法観や国家観を徹底追及し、共闘して退陣を求める方針を決めた。17日には幹事長・書記局長会談を開き、この方針を確認する見通しだ。
民主党の鳩山由紀夫代表は16日夕、記者団に「あのような発言を許すわけにはいかない。倒閣を果たさなければならない。そのためにあらゆる手段をとる。内閣不信任決議案も当然考慮していくべきだ」と述べ、会期末に向けて内閣不信任決議案の共同提出をめざす考えを示した。