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回答先: 「神の国」発言めぐり参院本会議は荒れ模様 (朝日) 投稿者 FP親衛隊国家保安本部 日時 2000 年 5 月 17 日 20:15:13:
民主、共産、自由、社民の野党四党は十七日午後の幹事長・書記局長会談で、森首相が「日本の国は天皇中心の神の国」などと発言した問題について、即時退陣を求めることで一致した。これに先立つ同日の参院本会議で、首相は正式に陳謝したが、発言自体は撤回しない考えを記者団に示した。首相は十八日、公明、保守両党との与党党首会談、民主党との党首会談に臨み、残された法案処理にめどをつけた上で、六月十三日公示、二十五日投票の衆院選日程を最終確定させたい考えだ。
首相は「神の国」発言について、参院本会議で「憲法の主権在民、信教の自由を尊重、順守するのは当然であり、誤解を生じたなら申し訳なく、おわび申し上げる」と釈明した。さらに、発言の真意については「少年の教育の問題が指摘されるので、人の命の大切さを理解することや宗教的な情操を深める教育が大切だということを言った」と説明した。また、「天皇は時代によって位置づけは変わったが、現在は日本国の象徴、国民統合の象徴と申したもので、主権在民に反するものではない」と述べた。
これを受け、公明党の神崎代表は十七日夕の記者会見で、「真意の説明がほぼあったと考えているので、党としては了としたい」と述べ、首相の陳謝を了承する考えを示した。
民主党の羽田幹事長は野党幹事長・書記局長会談後の記者会見で、首相の陳謝を受け入れられない理由について「(発言は憲法の)主権在民から完全に逸脱している」と述べ、首相の責任を厳しく追及する考えを表明した。野党は今後、国会での党首討論や予算委員会の集中審議の開催を引き続き強く求める方針だ。
一方、自民党の古賀誠国会対策委員長は同日、法案処理などについて協議するため、十八日午後に森首相と野党四党の党首会談を開催することを野党各党に提案した。民主党は、首相に直接退陣を求めるため会談に応じる方針を決めたが、共産、自由、社民の三党は「退陣を求める相手と会談はできない」として出席を拒否した。
(5月17日22:23)