(回答先: 動かぬ米に批判も大統領、改めて軍事行動容認〔読売新聞〕 投稿者 FP親衛隊国家保安本部 日時 2002 年 4 月 01 日 06:16:41)
【エルサレム31日=当間敏雄】
イスラエルとヨルダン川西岸で30日夜から31日にかけて、パレスチナ過激派の自爆テロが3件発生、犯人を含め少なくとも18人が死亡、多数が負傷した。西岸ラマッラのパレスチナ自治政府議長府では31日午前、アラファト議長の執務室付近で激しい銃撃戦が発生。パレスチナ情勢は、議長に対するイスラエルの軍事圧力強化と、それに対するパレスチナ過激派による報復テロの応酬となり、一層危険な段階へと突入した。
イスラエル北部の港湾都市ハイファの中東料理レストランで31日午後、自爆テロがあり、レストランが大破、病院関係者によると、自爆犯を含め少なくとも16人が死亡、30人以上が負傷した。イスラム原理主義組織ハマスが犯行声明を出した。アラブ系イスラエル人店長も負傷した。
この事件から2時間後、ヨルダン川西岸のユダヤ人入植地エフラトで、パレスチナ人とみられる男による自爆テロが発生、ロイター通信によると4人が負傷した。また、30日夜には、テルアビブ中心街のカフェで自爆テロがあり、犯人のパレスチナ人男性1人が死亡、市民ら32人が負傷し、議長傘下のパレスチナ解放機構(PLO)ファタハ系の「アルアクサ殉教者旅団」が犯行声明を出した。
アラファト議長が監禁状態に置かれている議長府の議長執務室周辺では31日午前、銃撃戦が発生、警護隊員少なくとも2人が負傷した。銃撃戦は、イスラエル軍が30日夜、アラファト議長に対して執務室付近にいると見られるテロ重要容疑者数人の引き渡しを強く要求、双方のにらみ合いが続く中で発生した模様。パレスチナ側によると、容疑者の引き渡しに応じない場合、イスラエル軍が強行突入するとの「最後通告」を突きつけたというが、軍はこの情報を否定した。
◆ラマッラ全域を軍事封鎖地域に◆
イスラエル軍司令官は31日、ラマッラ全域を「軍事封鎖地域」と指定、すべての外国人ジャーナリストに退去を命じた。ラマッラは自治政府が行政・治安権を握る完全自治区だが、事実上イスラエル占領下に置かれた形となった。
(4月1日03:09)