(回答先: イスラエルで自爆テロ3件、18人以上死亡〔読売新聞〕 投稿者 FP親衛隊国家保安本部 日時 2002 年 4 月 01 日 06:18:22)
【エルサレム井上卓弥】
「シャロン(イスラエル首相)のテロを止めてほしい」――ヨルダン川西岸ラマラの議長府でイスラエル軍に監禁されているアラファト・パレスチナ自治政府議長は、極限状態の中、携帯電話で世界各国の指導者に訴え続けている。
イスラエル軍は29日朝、議長府内に向けスピーカーで投降を呼びかけた後、返答がないため、庁舎の壁をブルドーザーで破壊して侵入した。兵士は各部屋をしらみつぶしに捜索、アラファト議長は2階の執務室と隣接する居間に閉じ込められた。その際の銃撃戦で少なくともパレスチナ人7人が死亡したという。
議長は電話でパウエル米国務長官、ムバラク・エジプト大統領らに次々と連絡、「隣室にイスラエル兵がいる。世界最悪のシャロン(イスラエル首相)のテロを止めて欲しい」と繰り返した。また、外国メディアからの電話インタビューで「私はベイルート包囲(82年のイスラエル軍によるレバノン侵攻)を忘れていない」と強調した。
だが、29日夜には電話回線と電気を止められ、ろうそくを灯しての「ろう城」となった。30日未明にかけて、議長府庁舎内には親衛隊員や自治政府職員など約100人が残り、イスラエル軍から支給された肉の缶詰50缶やミネラル・ウォーターだけで夜を明かしたという。
ロイター通信は30日夜、パレスチナ高官の話として、イスラエル軍指揮官が、議長が監禁されている執務室内に指名手配中の人物がいるとして引き渡しを求め、議長が応じなければ、事務所内に突入するとの”最後通告”を伝えたと報じた。