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(回答先: 共産主義型独裁国家 投稿者 匿名希望 日時 2002 年 9 月 23 日 08:10:08)
＞差がつく原因となったのは政治思想であり、政治体制でした
＞。キム親子の罪はあまりに重いと言うべきです。
キム親子の社会運営と共産主義型独裁国家を同一視するのは
どうかとも思われます。
スターリン、毛沢東、ポルポトといった今までの共産国家の
リーダーたちは確かに虐殺と強制収容所による恐怖政治を行っ
た人たちでした。
しかし、これらの一つ一つの例は決して同一視できない多様
な現象だったのです。
たとえば、少なくとも表面的には西側先進国と並ぶような生
産力の量的な面を実現し、（西側の援助があったにせよ）ナチ
スドイツにとどめを刺し、西側世界を軍事的に脅かすほどの実
力のあったスターリン・ブレジネフのソヴィエト国家を北朝鮮
と同列におけるでしょうか。
また、一国二制度の実験的社会・経済運営を試みている中国
の現実があります。中国は単に資本主義化していっているだけ
だとおっしゃられるかもしれませんが、一党独裁下で社会主義
的な経済システム・要素への強力な政治介入を行うことによる
安定した経済成長の良さがあるはずです。
今から４・５年前の多分に欧米投機筋の横暴に原因するアジ
ア経済危機にも中国は大ダメージを受けなかったではありませ
んか。
マハティールの「子供に寒中水泳させるような経済自由主義
は間違っているし欧米の陰謀である」という発想は基本的には
正しいと思います。
本来、ソヴィエト型社会主義にはＮＥＰ的な農業集団化を急
がず中小企業の自由な生産・商売を許すような柔軟なあり方も
可能性としてはもっていたのです。
アメリカ・イギリスの海賊的自由主義・民主主義などいちい
ち真に受けるのはどうかと思います。
英米系の経済学・地政学・政治学とか、英米の経済と政治運
営における自由主義・民主主義というのは、推し進め宣伝して
来た本人たちですらおそらく本気にはしていない、単なる英米
独占資本家・王侯貴族の世界征服の道具に過ぎません。
少なくとも、客観的に歴史と現在を眺めれば、それらが「彼
ら」の侵略・虐殺・強奪・征服の事業を正当化してきたことが
よくわかります。
彼らの言うことを真に受けて、「世界資本主義・世界市場」
やらを自国の国益や伝統に優先させていけば、やがていいよう
においしいところは収奪され乗っ取られた挙句、人間の方は隷
属化か用済みポイされておしまいということになりかねません
。
そもそも、英米の考え方、やり方は政治経済においてそれほ
ど有効なのでしょうか。私には両国、とくにアメリカがそれほ
どうまく政治経済の運営に成功しているとは思えません。自国
の経済の矛盾を侵略行為でごまかし解決しようとしているよう
にさえ見えます。
イギリスのような監視カメラの下で生活するような治安の悪
い社会が理想的なはずはありません。イギリスでは電車がまと
もに動かなくなって久しいようですし、アメリカでは電気が通
らなくなることもあるようです。アメリカはまともに選挙すら
できません。
貴公はいい加減、英米の伝統や学問、社会を世界標準の正し
いものと感じてしまうイデオロギッシュなあり方から脱却しな
さい。騙されている可能性すらあります。
そうした貴公の精神的態度が現在の財務省の敗北主義的傾向
の原因の一つとなっているのなら残念で危険なことです。
わが日本国はあくまでも自分の立場とやり方を自前で作り出
し、それを押し通し、他国にも押し付けるのであります。
それができないのなら占領されるかもしれません。人間でも
国家でも他人の言葉に取り込まれてババを引くようになったら
、結果としては敗北と隷属しか待っていないのではないでしょ
うか。
日銀の今回の思い切った政策が、今後の日本の新機軸の嚆矢
であることを願います。
少し私の貴公への誤解があるかも知れませんが、それがこう
いう掲示板のカキコミということで勘弁願います。
題名には必ず「阿修羅さんへ」と記述してください。