★阿修羅♪ > 近代史3 > 833.html
 ★阿修羅♪
▲コメTop ▼コメBtm 次へ 前へ
グルック オペラ 『オルフェオとエウリディーチェ』
http://www.asyura2.com/18/reki3/msg/833.html
投稿者 中川隆 日時 2020 年 1 月 22 日 23:17:49: 3bF/xW6Ehzs4I koaQ7Jey
 

(回答先: ドイツ人にしか理解できないブラームスが何故日本でこんなに人気が有るのか? 投稿者 中川隆 日時 2019 年 10 月 19 日 08:22:18)

グルック オペラ 『オルフェオとエウリディーチェ』


Gluck - Opera Orfeo ed Euridice, Wq.30 | René Jacobs Freiburger Barockorchester


Opera Orfeo ed Euridice, Wq.30


Personaggi:
Orfeo: Bernarda Fink, mezzo-soprano
Euridice: Verónica Cangemi, soprano
Amore: Maria Cristina Kiehr, soprano


Rias Kammerchor
Sopranos: Gurdun Brath, Magdalena de Faria, Kristin Foss, Judith Hoff, Sabine Nürmberger-Gembaczka, Stephanie Petitlaurent, Judith Schmidt, Marianne Schumann, Hannelore Starke, Ines Villanueva
Altos: Ulrike Andersen, Ulrike Bartsch, Monika Degenhardt, Andrea Effmert, Bärbel Kaiser, Claudia Türpe, Waltraud Heinrich, Marie-Luise Wilke
Tenors: Volker Arndt, Reinhold Beiten, Horst-Heiner Blöß, Wolfgang Ebling, Wilhelm Füchsl, Friedemann Körner, Christian Mücke, Kai Roterberg
Basses: Erich Brockhaus, Janusz Gregorowicz, Werner Matusch, Paul Mayr, Johannes Niebisch, Rudolf Preckwinkel, Ingolf Seidel, Klaus Thiem


Performers:
Violins I: Perta Müllejans, Martina Graulich, Daniela Helm, Julita Forck, Franka Palowski, Martina Warecka-Tjuvajev
Violins II: Drian Dean, Beatrix Hülsemann, Rachel Harris, Thomas Mittelberger, Kathrin Tröger
Violas: Christian Goosses, Ulrike Kaufmann, Annette Schmidt, Lothar Haass
Violoncellos: Guido Larisch, Melanie Beck, Patrick Sepec
Double-basses: Love Persson, Dane Roberts
Flutes: Susanne Kaiser, Marion Hofmockel
Oboes: Annkathrin Brüggemann, Kristin Linde
Chalumeau: Daniele Latini
Bassoons: Javier Zafra, Yukiko Murakami
French Horns: Teunis van der Zwart, Erwin Wieringa
Trumpets: Freidemann Immer, Francois Petit-Laurent
Trombones: Katherine Couper, Peter Stelzl, Werner Engelhard
Timpani: Charlie Fischer
Harp: Mara Galassi
Harpsichord: Nicolau de Figueiredo


René Jacobs, conductor
Freiburger Barockorchester


[on period instruments]


_________


Wilhelm Furtwängler Live @ Milan 1951: Gluck: Orfeo ed Euridice (Barbieri, Güeden & Gabory)


Fedora Barbieri (Orfeo)
Hilde Güeden (Euridice)
Magda Gabory (Amore)


Wilhelm Furtwängler, director
Orchestra and Chorus of the Teatro alla Scala, Milan 1951


_______


Gluck - Orfeo ed Euridice (Raymond Leppard)


▲△▽▼


「精霊の踊り Reigen Der Seligen Geister」


Dance of the Blessed Spirits


From Pina Bausch's production of Orpheus and Eurydice at the Palais Garnier, 2008
______


Gluck - Reigen seliger Geister - Dance of the Blessed Spirits - Karajan


Reigen seliger Geister (Dance of the Blessed Spirits) aus der Oper "Orpheus und Eurydice"
Karlheinz Zoeller, Flöte
Berliner Philharmoniker
Herbert von Karajan
__________


Moyse plays Gluck on Disque Gramophone
Marcek Moyse plays Gluck's Melody from 'Orfeo ed Euridice' on Disque Gramophone


Marcel Moyse - Gluck : Ballet des Champs Ellysees 精霊の踊り (電気再生)


"Dance of the blessed Spirits" (from the Orfeo ed Euridice)
Orchestre Symphonique de Paris, Henri Tomasi (cond.)
transferred from Jpn Columbia 78s / S-1002(CPTX-56)
_______


Gluck-Kempff - Plainte d'Orphée & Dance of the Blessed Spirits for Piano [Score-Video]


Henryk Szeryng - Gluck Melodie


Henryk Szeryng (violin)
Vsevolod Petrushansky (piano)
______


Ginette Neveu plays Gluck - Mélodie (from Orfeo ed Euridice)


Recorded in 1938 when she was just 19!!


_______


Jascha Heifetz plays Melodie by Gluck


Jascha Heifetz plays Melodie (from Orfeo ed Euridice) by Christoph Willibald von Gluck (Transcribed by Heifetz).


Accompanist: Emanuel Bay


▲△▽▼



『オルフェオとエウリディーチェ』(Orfeo ed Euridice )は、クリストフ・ヴィリバルト・グルックが作曲した3幕からなるオペラ。


グルックのオペラの中で最も有名な作品である。


グルックは1741年に、メタスタージオの台本によるオペラ『アルタセルセ』(現在は紛失?)によって、オペラ作曲家としてデビューを果たす。イタリア国内で8作ものオペラを発表したのち、ロンドンに招かれ、同地でヘンデルと親交を結んだ。1750年に結婚したのち、1754年にオペラ『中国人』を発表して大成功を収め、これにより宮廷音楽監督の称号を得た。


『オルフェオとエウリディーチェ』は1762年に作曲された。台本作者のラニエーリ・カルツァビージと共にオペラ・セリアの改革に乗り出し、オペラ改革理論を実践で示した最初の作品である。同年、神聖ローマ皇帝フランツ1世の霊名日に当たる10月5日にウィーンのブルク劇場で初演された。音楽劇の改革理論に基づいて作曲されたもので、初演当時から大成功を収め、グルックのオペラの代表作となった。このオペラによって、ベルリオーズやワーグナーらに多大な影響を与えた。


1774年パリ版


『オルフェオとエウリディーチェ』には2つの版が存在し、ウィーン版(Wq.30、ウィーン原典版とも)とパリ版(Wq.41)と呼ばれている。
上記の1762年にウィーン宮廷劇場で初演されたのがウィーン版であるが、パリ版は1774年8月にパリのオペラ座での上演に際して改作したものである。
パリ版にはバレエ曲やアモーレの最初のアリア、フルート独奏の「天国の野原」(いわゆる「精霊の踊り」)の場面が追加されている。


またフランス語台本は詩人のピエール・ルイ・モリーヌがイタリア語台本から翻訳している。パリではカストラートが好まれなかったことから、オルフェオ役はオート・コントルに変えられ、歌や器楽曲が増やされて、作品全体の規模が大きくなり、オペラ座の大編成のオーケストラを十分に生かすように手が加えられた。


精霊の踊り


「精霊の踊り Reigen Der Seligen Geister」(または「精霊たちの踊り」)は、オペラの第2幕第2場で天国の野原で精霊たちが踊る場面で演奏される有名な楽曲で広く知られている。


のちにヴァイオリニストのフリッツ・クライスラーがヴァイオリン用に編曲し、「メロディ」というタイトルで作曲したが、これも知られている。
ピアノ用の編曲はジョヴァンニ・ズガンバーティとヴィルヘルム・ケンプによる二つが一般的に演奏会で使用される。


中間部に哀調を帯びた旋律をもつ3部構造の清楚で優雅な趣をもっており、旋律はオペラから独立してフルートの曲として現在も演奏されている。短調部分のみを演奏した歴史的録音としてマルセル・モイーズのものが知られており、晩年に日本での公開レッスン(1973年)でも採り上げられている。



原作と台本


ギリシア神話のオウィディウスの「転身物語」(または転身譜)第10巻第1章と第11巻、及びウェルギリウスの「農耕歌」第4篇に基づく。
台本はラニエーリ・カルツァビージ



登場人物


エウリディーチェ(ソプラノ)、オルフェオ(ウィーン版はカストラート、パリ版はオート・コントルで初演時はテノール。現代では、カウンターテノール、バリトン、メゾ・ソプラノが多い。)、愛の神(ソプラノ)



あらすじ


第1幕


月桂樹と糸杉の木立がエウリディーチェの墓を取り巻いている。オルフェオは友人と共に妻エウリディーチェの死を悼んでいる。オルフェオは泣き崩れ、「エウリディーチェ」と悲痛な声をあげる。絶望のあまり妻を連れ戻しに黄泉の国に下がると神々たちに言う。そこに愛の神が現れ、オルフェオの嘆きに心を動かされたゼウス神たち神々は憐れみ、彼が黄泉の国に行って妻を連れてくることを許すという。ただし愛の神は、彼の歌によって地獄の番人たちをなだめること、そして何があっても決してエウリディーチェを振り返って見ないことが条件である。もしオルフェオが自分の事態を説明しようとしたり、振り返ったりすると彼女は永久に失うという。オルフェオはこの難しい試練に挑み、黄泉の国へと向かう。


第2幕


第1場、洞窟の入口


嘆きの川の先におどろおどろしい洞窟の入り口に、復讐の女神や死霊たちが踊っている。復讐の女神たちはオルフェオを恐ろしがらせようとして、地獄の入り口で彼を押しとどめる。オルフェオは勇気をもって竪琴を取り、甘い歌声で彼女たちを静め、オルフェオに道をあける。そして復讐の女神や死霊たちは静かに消えて行く。


第2場、エリゼの園(エリシウムの楽園)


エリゼの園でエウリディーチェは妖精と共に、エリゼの園の静けさと平和を讃えて歌っている。その時オルフェオはエウリディーチェを発見し、オルフェオはエウリディーチェの姿を見えないようにして手を取り、地上へと向かう


第3幕


第1場、薄暗い洞窟の迷宮の中


オルフェオがエウリディーチェの手を引いて上がって来る。エウリディーチェは初めのうちは喜んでいたが、オルフェオがすぐに自分の方に見ようとしないことに不審を抱き、ためらう。エウリディーチェは夫の愛が冷めたのではないかと怪しんで、それ以上夫について行こうしなかった。絶望したオルフェオは耐え切れず、エウリディーチェの方を振り向いてしまう。そのとたん、エウリディーチェは倒れて息絶える。オルフェオは嘆き、そして短剣を取り上げて自ら自殺を決意する。その時、愛の神が現れ、彼を押し留める。愛の神は「お前の愛の誠は十分示された」と告げ、エウリディーチェは再び息を吹き返す。2人は喜んで抱き合う。


第2場、地上の愛の神の宮殿


オルフェオが羊飼いやニンフたちと共に愛の神に感謝し、羊飼いやニンフは踊りを捧げる。エウリディーチェも愛の神に感謝し、全員が愛を讃える。


オペラの中の有名な楽曲


精霊の踊り(メロディ)


オルフェオのアリア「エウリディーチェを失って」


復讐の女神たちの踊り(Air de furie)(バレエ音楽『ドン・ファン』の終曲に同じものが使われている)


https://ja.wikipedia.org/wiki/オルフェオとエウリディーチェ




 

  拍手はせず、拍手一覧を見る

コメント
1. 中川隆[-14218] koaQ7Jey 2020年1月22日 23:23:04 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[-1077] 報告

オペラ改革者・グルックの「精霊の踊り」は何が新しかったのか 2019/3/14
https://www.j-cast.com/trend/2019/03/14352703.html?p=all

選挙のシーズンになると、「改革」という言葉を頻繁に候補者などから耳にするようになりますが、クラシック音楽も、長い歴史があるだけに、改革の試みはいくつもありました。

今日は、その中でも「オペラの改革者」といわれる、18世紀のドイツに生まれ、オーストリアやフランスで活躍した作曲家、クリストフ・ヴィリバルト・グルックを取り上げましょう。曲は、大変かわいらしい、「精霊の踊り」という曲です。

「精霊の踊り」は、彼の代表作、オペラ「オルフェオとエウリディーチェ」の中の1曲、間奏曲として作曲されたものですが、現在では単独で器楽曲としてよく演奏されます。

マリー・アントワネットの先生を務める

1714年、現在はドイツ、その当時は神聖ローマ帝国内だったバイエルンに生まれたグルックは、当時は同じ帝国内のプラハに学び、音楽家を志してからは、南はイタリアから北は英国まで広く、欧州を旅します。旅のあと、ウィーンに腰を落ち着けたグルックは、マリア・テレジアが実質統治する宮廷の楽長の地位につきます。ローマでは、教皇ベネディクト14世の御前で自作のオペラを上演して称号を賜わり、この時期からグルックの活躍は目覚ましいものとなります。彼は、宮廷の子女にも音楽を教えたので、マリア・テレジアの娘であるマリア・アントーニア、フランスに輿入れしてマリー・アントワネットとなった彼女の先生でもあります。アントワネットが優秀な音楽家だったのは、グルックの教育の賜物、と言われています。

グルックが、「オペラを改革」したという事実には、たくさんのことが含まれているため、すべてを書ききることは難しいのですが、そのころ、オペラの発祥の国であり、当時も最先端だったイタリアのオペラは、歌手の名人芸を披露することを第一に考えた作品が作り続けられていました。その分、ドラマや音楽の流れが不自然だったのです。それをグルックは、筋書きや音楽がより自然に流れるようにし、芝居の流れのためには、個々の歌手の超絶技巧の披露を制限さえするという方向性を打ち立てました。オペラが、単なる歌手のテクニック披露の場ではなく、一つの音楽演劇として、意義のあるものにしたのが彼の「オペラ改革」の大きな部分です。もちろん、これは拒絶反応も生み出し、マリー・アントワネットに従って移ったフランスでは、守旧的な作品を作り続ける作曲家との対立を、周囲にあおられています。


勇気をもって新たなシンプル・スタイルを提案

「オペラの改革」で、以後に続く本格的なオペラへの道筋をつけたグルックですが、オペラ「オルフェオとエウリディーチェ」の幕間のダンスの時に流れる「精霊の踊り」には、もう一つ特徴があります。和声...ハーモニーとも言いますが、他の音楽ジャンルでは、コード進行といわれる和音の種類が、とても少なく、単純なのです。

それ以前の作曲家、例えば、J.S.バッハやヘンデルなどのバロックの作曲家が、人間の感情の憂いや悲しみを表現するために、実に多彩な和音を駆使したのと、それは対照的でした。特に重要とされる3つの和音・・・専門的には「1度の和音」「4度の和音」「5度の和音」といったりしますが・・・・で、曲のほとんどをつくっているのです。

結果、この曲は、非常にシンプルで、聞きやすいものとなり、また、ハーモニーが無駄に複雑でないために、その上に載っている旋律に集中することができます。一見、たくさんの和音を駆使し、時にはネガティヴな感情を描くことさえ辞さなかったそれ以前のバロック音楽に対して、退歩のように見えますが、グルックなどの「古典派」の人々は、当時流行していたフリーメーソン思想(グルックも、モーツアルトもメンバーでした)の影響などもあり、音楽の調和を大事にしたのです。そのもとに作られた音楽は、秩序があり、聞きやすく、誰にでも受け入れられる音楽となっていったのです。

それは、現代のクラシック以外のポピュラー音楽の遠い先祖、といってもよいかもしれません。事実、バロック時代のバッハなどは、今そのまま聴くと難しさと時代の隔たりを感じますが、グルックとその同時代の人たちのいわゆる「古典派作品」は、古めかしさこそ感じるものの、現代人の我々にもすぐなじむ音楽的構造を持っているのです。同時に、この時代の音楽は「ほがらかさ」を持っています。ハイドンやモーツァルトの作品が、明るい「長調」の作品が多いことにもつながりますが、まだ芸術家は自我よりも、「人を楽しませること」を目的に作曲していた時代です。

「精霊の踊り」は、ヴァイオリンの名手にして作曲家でもあったF.クライスラーがヴァイオリン用に編曲したり、またはピアノ伴奏を伴うフルートで演奏されることも多く、グルックの作品の中で今日もっとも耳にする機会が多くなっています。そのシンプルな響きに耳を傾けると、複雑なものを整理することによって「改革」を成し遂げた、グルックの卓越した美意識を感じることができます。進化すると「複雑」になりかねない芸術の中にあって、勇気をもって新たなシンプル・スタイルを提案したグルックは、だから「改革者」と呼ばれているのです。

本田聖嗣プロフィール

私立麻布中学・高校卒業後、東京藝術大学器楽科ピアノ専攻を卒業。在学中にパリ国立高等音楽院ピアノ科に合格、ピアノ科・室内楽科の両方でピルミ エ・ プリを受賞して卒業し、フランス高等音楽家資格を取得。仏・伊などの数々の国際ピアノコンクールにおいて幾多の賞を受賞し、フランス及び東京を中心にソ ロ・室内楽の両面で活動を開始する。オクタヴィアレコードより発売した2枚目CDは「レコード芸術」誌にて準特選盤を獲得。演奏活動以外でも、ドラマ・映画などの音楽の作曲・演奏を担当したり、NHK-FM「リサイタル・ノヴァ」や、インターネットクラシックラジオ「OTTAVA」のプレゼンターを 務めるほか、テレビにも多数出演している。日本演奏連盟会員。

https://www.j-cast.com/trend/2019/03/14352703.html?p=all

2. 中川隆[-14217] koaQ7Jey 2020年1月22日 23:27:01 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[-1076] 報告

クリストフ・ヴィリバルト・グルック(Christoph Willibald (von) Gluck, 1714年7月2日 - 1787年11月15日)は現在のドイツに生まれ、現在のオーストリアとフランスで活躍したオペラの作曲家。

バレエ音楽や器楽曲も手懸けたが、現在では歌劇《オルフェオとエウリディーチェOrfeo ed Euridice 》によって、中でも間奏曲〈精霊たちの踊り〉によってとりわけ有名。

オペラの改革者として歴史に名を残す。ただし、ドイツ語オペラは1作も書いていない。


生涯

バイエルン・オーバープファルツのエラスバッハ Erasbach(現ドイツ)出身。父親はボヘミア系の貴族ロプコヴィツ家に仕える林務官だった。すぐにボヘミアに引っ越し、18歳の時プラハ大学で音楽と哲学を学ぶ。1741年に最初の歌劇《アルタセルセ Artaserse 》を作曲し、大量に舞台音楽の作曲を始める。この時期の作品は、かなり保守的なイタリア語のオペラ・セリアであった。1747年にはバイエルンとザクセンの両選帝侯家の結婚を祝うオペラ・セレナーデ《ヘラクレスとヘベの結婚》を作曲しドレスデンで初演した。1754年にヨーロッパ中を広く旅して、マリア・テレジアの宮廷楽長の地位を得、ウィーンに定住する。1756年にローマ教皇ベネディクトゥス14世により、黄金拍車勲章を授与され、これ以降は「騎士グルック(独語:Ritter von Gluck 、仏語:Chevalier de Gluck )」の称号を用いた。

ウィーン滞在中に、最も有名なバレエ音楽《ドン・ジュアン Don Juan 》(1761年)と、代表作の歌劇《オルフェオとエウリディーチェ》(1762年)を作曲した。これらはいずれも様式上の変化を表しており、その頂点は歌劇《アルチェステ Alceste 》(1767年)において全面的に示される。この作品では、オペラの新しい様式についてのグルックの考え方が表面上に展開されている。出演するスター歌手よりも作品が重視され、レチタティーヴォはセッコを取り除いて、すべて、劇的に構成されたレチタティーヴォ・アッコンパニャートにして演技に割り込まないようにするというのがグルックの考えであった。それが、オペラ改革につながった。その結果生じた、より流麗で劇的な作曲様式は、リヒャルト・ワーグナーの楽劇の先駆と看做されている。

しかしながらグルックのオペラ改革は、作曲者の生前は議論の的であった。1773年に、音楽教師として仕えていた皇女マリー・アントワネットに従い、パリに移る。同地で《オーリードのイフィジェニー Iphigénie en Aulide》などの作品が上演されると、評論家の意見は評価をめぐって二分した。一方はグルックの新様式を褒めそやし、もう一方はグルックを悪し様に罵り、より伝統的なニコロ・ピッチンニの歌劇を支持した。二人の作曲家同士が論争に巻き込まれることはなかったものの、グルックが作曲中であると知られていた台本に、ピッチンニが作曲するよう依頼されたことが知れ渡ると、グルックはそれまで書き溜めていたものをすっかり破棄した。

グルックはパリ公演に向けて《オルフェオとエウリディーチェ》と《アルチェステ(英語版)》の2作を改訂し、元のイタリア語からフランス語へと翻訳した。《アルミード(英語版)Armide》は1777年に、《トーリードのイフィジェニーIphigénie en Tauride》は1779年に初演され、それからウィーンに戻る。より小規模な作品の作曲を続けたが、ほとんど引退したも同然だった。1787年にウィーンで他界し、ウィーン中央墓地に埋葬されている。

35曲ほどの完成されたオペラと、いくつかのバレエ音楽と器楽曲がある。ベルリオーズはグルックの心酔者であり、重要な影響を受けている。


主要作品

オペラ

アルタメーネ Wq.4 (Artamene,1743) - 3幕のオペラ
奴隷の娘 Wq.6 (La finta schiava,1744) - オペラ・セリア、数人のパスティッチョ
巨人の没落 Wq.10 (La caduta dei giganti,1746) - 2幕のパスティッチョ
ヘラクレスとヘベの結婚(英語版) Wq.12 (Le nozze d'Ercole e d'Ebe,1747) - オペラ・セレナーデ
エツィオ(初版)(英語版) Wq.15 (Ezio,1749) - 3幕のオペラ 
神々の闘い Wq.14 (La Contesa dei numi,1752) - 2幕のオペラ
皇帝ティートの慈悲(英語版) Wq.16 (La Clemenza di Tito,1752) - 3幕のオペラ
中国の女たち(英語版) Wq.18 (Le Cinesi,1754) - 1幕のオペラ
メルラン島、または逆世界(英語版) Wq.23 (L'isle de Merlin, ou Le monde renverse,1758) - 1幕のオペラ・コミック
包囲されたシテール(初版) Wq.26 (La Cythere assiegee,1759)
テティデ(英語版) Wq.27 (Tetide,1760) - 2幕のオペラ
欺かれた回教の裁判官(英語版) Wq.29 (Le Cadi dupe,1761) - 1幕のオペラ・コミック
予期せぬ邂逅、またはメッカの巡礼者たち(フランス語版) Wq.32 (La rencontre imprévue, ou Les pèlerins de la Mecque, 1764) - 3幕のオペラ・コミック
オルフェオとエウリディーチェ Wq.30/パリ版=Wq.41 (Orfeo ed Euridice, Wq. 30, 1762 (Vienna) / Orphée et Eurydice, Wq. 41, 1774 (Paris)) - 3幕のドラマ・エロイコ
冠(英語版) Wq.35 (La corona,1756) - 1幕のファルサ(azione teatrale)
プロローグ Wq.36 (Il prologo,1767)
パリーデとエレーナ(英語版)Wq.39 (Paride ed Elena,1770) - 5幕のオペラ・セリア
包囲されたシテール(改訂版)(フランス語版) Wq.43 (La Cythere assiegee,1775) - オペラ・バレエ
オーリードのイフィジェニー(英語版)Wq.45 Iphigénie en Aulide, Libretto: François-Louis Gand Le Bland Du Roullet nach Jean Racine, Uraufführung: Paris, 19. April 1774
トーリードのイフィジェニー(英語版)Wq.46 (Iphigenie en Taulide,1778-79) - または『タウリスのイフィゲニア』。4幕のオペラ
アルチェステ(英語版)Wq.37/改訂版=Wq.44 (Alceste,1767/改訂=76) - 3幕のオペラ・セリア
エコーとナルシス(英語版)Wq.47(Echo et Narcisse,1779/改訂=80/再改訂=81) - 3幕のオペラ(ドラム・リリック)

バレエ音楽

中国の孤児 Wq.51 (L'orfano della China,1761年初演) - 偽作
ドン・ファン Wq.52 (Don Juan,1761初演) - パントマイム
包囲されたシテール (La Citera assediata,1762初演) - 3幕のバレエ。Wq.26のバレエ版 (音楽は逸失)
アレッサンドロ (Alessandro,1764初演) - または『アレッサンドロとロクサーヌの愛 (Les amours d'Alexandre et de Roxane)』
セミラーミデ Wq.56 (Semiramide,1765初演) - 1幕のバレエ

管弦楽曲、協奏曲

行進曲 ト長調 (作曲年不詳)
17のシンフォニア (作曲年不詳)
フルート協奏曲 ト長調 (疑作の説あり)


室内楽曲

6つのソナタ (6 Sonatas,1746年出版) - 2つのヴァイオリンと通奏低音のための
2つのトリオ・ソナタ (2 Trio Sonata,作曲年不詳) - 2つのヴァイオリンと通奏低音のための


宗教曲

深き淵より (De profundis,1787年出版)
2つのモテット (Motets,1779以前出版)


世俗声楽曲

讃歌と歌曲 (1773〜85頃) - 全7曲、F.G.クロプシュトックの詞
若者 (1775年出版)
死への讃歌 (1783)
夏の夜 (1785出版)


https://ja.wikipedia.org/wiki/クリストフ・ヴィリバルト・グルック

3. 中川隆[-14208] koaQ7Jey 2020年1月23日 12:07:27 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[-1063] 報告

フルトヴェングラー _ グルックの名盤


Wilhelm Furtwängler : Dance of the blessed spirits



Collegium Musicum Italicum


________




WILHELM FURTWÄNGLER 'IPHIGENIE EN AULIDE' Gluck, Overture





Wiener Philharmoniker, diretti da Wilhelm Furtwangler, è del 1954.


______


Gluck - Alceste Overture - Berlin / Furtwängler 1942



Alceste - Overture

Berliner Philharmoniker
Wilhelm Furtwängler
Studio recording, Berlin, 28.X.1942

______


Gluck: Alceste Overture, Furtwängler & BPO (1951)
グルック アルチェステ序曲 フルトヴェングラー








Alceste: Overture

Wilhelm Furtwängler (1886-1954), Conductor
Berlin Philharmonic Orchestra

Rec. 5 September 1951, at Schiller Theater, in Berlin (Live Recording)
4. 中川隆[-14207] koaQ7Jey 2020年1月23日 12:12:00 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[-1062] 報告

フルトヴェングラー ウィーン・フィル

Alceste: Overture · Wiener Philharmoniker




Conductor: Wilhelm Furtwängler
Orchestra: Wiener Philharmoniker
5. 中川隆[-17028] koaQ7Jey 2021年8月20日 05:38:35 : DyBwPUh1rU : ekx0SnFLZjNCZWc=[15] 報告
フルトヴェングラー グルック『オペラ オルフェオとエウリディーチェ』


Furtwängler, condutor CD006 Gluck Orfeo & Euridice Act 1 & Act 2




01. Ouvertüre: Orfeo ed Euridice. Erster Akt 1 0:00
02. Ah! Se intorno a quest'urna funesta: Orfeo ed Euridice. Erster Akt 1 3:48
03. Ite voi tutti: Orfeo ed Euridice. Erster Akt 1 13:43
04. Piango il mio ben cosi: Orfeo ed Euridice. Erster Akt 1 18:57
05. Amor assistea: Orfeo ed Euridice. Erster Akt 1 21:57
06. Ascolta: Orfeo ed Euridice. Zweiter Akt 1 24:49
07. Che disse: Orfeo ed Euridice. Zweiter Akt 1 28:03
08. Chi mai dell'Erebo: Orfeo ed Euridice. Zweiter Akt 2 35:50
09. Deh! Placatevi con me: Orfeo ed Euridice. Zweiter Akt 2 39:59
10. Mille pene! Ombre sdegnose: Orfeo ed Euridice. Zweiter Akt 2 43:53
11. Danza delle Furie: Orfeo ed Euridice. Zweiter Akt 2 48:28
12. Danza degli Spiriti beati: Orfeo ed Euridice. Zweiter Akt 2 52:57



Furtwängler, condutor CD007 Gluck Orfeo & Euridice Act 2 cont & Act 3




01. Questo asilo di placide: Orfeo ed Euridice. Zweiter Act 2 (cont.) 0:00
02. Che puro ciel!: Orfeo ed Euridice. Zweiter Act 2 (cont.) 5:15
03. Vieni ai regni del riposo: Orfeo ed Euridice. Zweiter Act 2 (cont.) 10:15
04. Ballo degli eroi: Orfeo ed Euridice. Zweiter Act 2 (cont.) 13:08
05. O voi, ombre felice: Orfeo ed Euridice. Zweiter Act 2 (cont.) 15:10
06. Torna, o bella, al tuo consorte: Orfeo ed Euridice. Zweiter Act 2 (cont.) 15:55
07. Ah! Vien Euridice: Orfeo ed Euridice. Dritter Act 3 20:02
08. Vieni, appaga il tuo consorte: Orfeo ed Euridice. Dritter Act 3 23:48
09. Ah, perché non rispondi?: Orfeo ed Euridice. Dritter Act 3 28:51
10. Che fiero momento!: Orfeo ed Euridice. Dritter Act 3 30:36
11. Piú frenarti non posso: Orfeo ed Euridice. Dritter Act 3 34:35
12. Che faró senza Euridice?: Orfeo ed Euridice. Dritter Act 3 37:12
13. Orfeo, che fai: Orfeo ed Euridice. Dritter Act 3 43:14
14. Trionfi amore: Orfeo ed Euridice. Dritter Act 3 44:57
15. Divo amore: Orfeo ed Euridice. Dritter Act 3 47:29
16. Trionfi Amore, e il mondo interno: Orfeo ed Euridice. Dritter Act 3 53:02

Artista: Chorus & Orchestra of Milan Scala: Furtwängler, condutor
Ano de Gravação: 1951






Artista: Chorus & Orchestra of Milan Scala: Furtwängler, condutor
Ano de Gravação: 1951




Orfeo: Fedora Barbieri
Euridice: Hilde Gueden
Amor: Magda Gabory

Coro del Teatro alla Scala di Milano
Orchestra del Teatro alla Scala di Milano 1951
Conductor: Wilhelm Furtwängler
6. 中川隆[-17026] koaQ7Jey 2021年8月20日 06:19:18 : DyBwPUh1rU : ekx0SnFLZjNCZWc=[18] 報告
フルトヴェングラー

Orfeo ed Euridice. Zweiter Akt: Danza degli Spiriti beati (Dance of the Blessed Spirits)








Wilhelm Furtwängler
Orchestra del Teatro alla Scala di Milano
7. 中川隆[-16247] koaQ7Jey 2021年9月21日 08:55:55 : ZgWVSspngo : MUExTnU5T2lJaGs=[9] 報告
レパード


Gluck - Orfeo ed Euridice (Leppard)




Ópera Orfeu e Eurídice, de Cristoph Willibald Glück. Versão apresentada pela Filarmônica de Londres, no Glyndebourne Festival de Opera, com texto original de Ranieiri De' Calzabigi, produzida por Peter Hall, coreografias de Stauart Hopps e direção de Raymond Leppard. Essa versão foi filmada em 1982 e editada para video.





Gluck Orfeo ed Euridice highlights Raymond Leppard




Raymond Leppard
Singers: Elisabeth Speiser, Janet Baker, Elizabeth Gale
0:00:00 Ah, se intorno
0:08:50 Chiamo il mio ben
0:14:20 Gli sguardi trattieni
0:21:15 Chi mai dell'Erebo
0:31:50 Dance of the Furies
0:36:00 I campi Elisi, the Blessed Spirits
0:49:22 Che puro ciel!
0:55:11 Vieni a' regni del riposo
0:59:47 Vieni: segui i miei passi
1:06:20 Che farò senza Euridice
1:10:53 Il tempio dell'Amore, finale

▲上へ      ★阿修羅♪ > 近代史3掲示板 次へ  前へ

  拍手はせず、拍手一覧を見る

フォローアップ:


★登録無しでコメント可能。今すぐ反映 通常 |動画・ツイッター等 |htmltag可(熟練者向)
タグCheck |タグに'だけを使っている場合のcheck |checkしない)(各説明

←ペンネーム新規登録ならチェック)
↓ペンネーム(2023/11/26から必須)

↓パスワード(ペンネームに必須)

(ペンネームとパスワードは初回使用で記録、次回以降にチェック。パスワードはメモすべし。)
↓画像認証
( 上画像文字を入力)
ルール確認&失敗対策
画像の URL (任意):
投稿コメント全ログ  コメント即時配信  スレ建て依頼  削除コメント確認方法

▲上へ      ★阿修羅♪ > 近代史3掲示板 次へ  前へ

★阿修羅♪ http://www.asyura2.com/ since 1995
スパムメールの中から見つけ出すためにメールのタイトルには必ず「阿修羅さんへ」と記述してください。
すべてのページの引用、転載、リンクを許可します。確認メールは不要です。引用元リンクを表示してください。
 
▲上へ       
★阿修羅♪  
近代史3掲示板  
次へ