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社会主義マジック _ 中共が GDP 世界第二位の超大国になれた理由
http://www.asyura2.com/18/reki3/msg/203.html
投稿者 中川隆 日時 2019 年 2 月 01 日 08:50:05: 3bF/xW6Ehzs4I koaQ7Jey
 

社会主義マジック _ 中共が GDP 世界第二位の超大国になれた理由


計画経済では、商品・住宅価格はどうなる?


中国の株価は、2018年は、年初の3,500ポイントから2,535へと、28%も下げています(19年1月14日:上海総合の平均指数)。時価総額では250兆円という大きな損失が生じ、株の形の金融資産は250兆円縮小しています。


上海総合【0823】 株価 チャート
https://kabutan.jp/stock/chart?code=0823&ashi=1

株が250兆円下がっているのに、住宅価格が下がっていないのは、新築の売り出し価格の統計だからです。売れた価格の統計は公表されていません。

共産主義の計画経済では、在庫が売れたときの価格統計ありませんでした。ソ連のGDP統計では、商品は政府の統制価格で全部売れたとされていました。流通在庫、不良在庫という概念はなかったのです。このため価格は下がらず、GDPは増え続けていました。

風船のように膨らんでいたGDPに応じて増刷されていたルーブルは、ソ連邦が解体した1991年(ゴルバチョフの時代)、暴落(1/1000)して、ハイパーインフレになったのです。紙幣は、政府の意思で、生産にかかわらず、いくらでも増刷できるからです。


中国の住宅価格も、新築価格だけを統計する限りは、下がりにくい(住宅、不動産、固定資本の建設額は、そのままGDPになります)。
https://www.mag2.com/p/money/628666


▲△▽▼


一方、資本主義国の GDP はその国の株式市場の時価総額とほぼ同額になります:

バフェット指標で見る日経平均株価の上限


2016年 12月 22日 4度目のバフェット指数1倍超え


株価は楽観的な見通しを織り込んだことで、すでにバブルの領域との見方も出ている。

著名投資家のウォーレン・バフェット氏は

その国の株式市場の時価総額が名目GDPを超えると危険サイン

ととらえ、持ち高調整を検討することで知られている。

名目GDPに対する株式市場の時価総額の倍率をバフェット指数と呼ぶが、

日本の2015年度名目GDP532兆円に対し、22日時点で東証上場の株式時価総額は580兆円強。バフェット指数は約1.1倍になっている。


日本で同指数が1倍を超えたのは、1980年代後半のバブル期、2007年リーマンショック前の米住宅バブル、2015年8月前後のアベノミクス期待のピークに続き、トランプラリーの今回は4度目になる。

変動の大きい期間利益をもとに算出されるPERと異なり、同指数は比較的ブレが少なく行き過ぎた株高を警告するサインとみられているが、今のところ市場で懸念する見方は少ない。


バブルは予測不能な面もあり、市場のコンセンサス通りなら短期の調整を交えて、少なくとも米新大統領就任後の蜜月期間が終わる来年5月頃まで株高が続くことになる。

「レーガノミクスのように大きなレジームチェンジが起きると景気拡大は長くなる」(みずほ証券投資情報部長の倉持靖彦氏)との指摘もある。
http://jp.reuters.com/article/vix-stock-idJPKBN14B0IY?sp=true


リーマンショック級の円高株安をバフェット指標でチャンスに変える 2016/07/04
https://www.ewarrant.co.jp/posts/kiwameru/%E3%83%AA%E3%83%BC%E3%83%9E%E3%83%B3%E3%82%B7%E3%83%A7%E3%83%83%E3%82%AF%E7%B4%9A%E3%81%AE%E5%86%86%E9%AB%98%E6%A0%AA%E5%AE%89%E3%82%92%E3%83%90%E3%83%95%E3%82%A7%E3%83%83%E3%83%88%E6%8C%87%E6%A8%99%E3%81%A7%E3%83%81%E3%83%A3%E3%83%B3%E3%82%B9%E3%81%AB%E5%A4%89%E3%81%88%E3%82%8B


バフェット指標で見ると、本格的な暴落は「こんなもんじゃない」


 日本株は7年から10年程度の周期で大きな変動を繰り返しています。

これは企業の設備投資を原因とする10年程度の景気循環(ジュグラー循環)とほぼ一致しているようです。

 図1は著名な投資家ウォーレン・バフェット氏が用いているとされる手法を日本株に当てはめたものです。

これを見ると、1980年代末の日本のバブル景気の異常なほどの過熱と、その後のITバブル、サブプライムバブルと概ね7年から10年で東証一部時価総額が日本のGDPに近づくと危険信号、上回ると過熱となっていたことが分かります。

今回も2015年には GDPを15%上回り、実はサブプライムバブル時よりも相場は過熱していました。また、前回の天井となった2006年末(年ベース)から10年経過したので、景気循環的にも何らかのきっかけでいつ暴落が始まってもおかしくない状況でした。


 これまでの過熱相場後の暴落では、東証時価総額がGDPを40%も下回るほどまで株価が下落してようやく底値を付けていました。

この観点では 6月24日の英EU離脱に伴う日本株の下げでも、まだGDPを 7%下回ったに過ぎません。

GDPを40%下回る水準なら(図中右端の赤斜線の矢印)、TOPIXであと 35%下落し、日経平均なら 1万円割れとなります。


 つまり、今回の英EU離脱に伴う日本株の下落は、7年から10年周期の大相場の下落水準としては「こんなもんじゃない」といえるような水準だったことになります。


図表1:7-10年おきのクラッシュ並みならぜんぜん足りない!
https://www.ewarrant.co.jp/images/posts/kiwameru/20160704-1.png


 また、2000年以降は世界経済のグローバル化と金融市場の一体化の影響により、世界各国の株価の長期的な周期が一致し、特に暴落時には日本経済がそれほど調子が悪くなくても、あるいは日本株が過熱気味でなかったとしても、米国株が暴落すると、そこで大相場が終わってしまうようです。この最たる例がITバブル崩壊時でした。

 図2はバフェット指標で米国株を見たものです。

ITバブルは米国の株式を中心としたバブルだったので、一時 GDPを43%(1999年)も上回る状況となりました。

サブプライムバブルは不動産や不動産証券化商品中心のバブルだったので、対GDP比では株式の過熱は3%(2006年)どまりでした。

現時点では、2016年年初の下落を跳ね返し、6月24日の英EU離脱後でも、未だにGDPを14%も上回っている状態でした。

米国株の場合、暴落時にはGDPを24%(2002年)から38%(2008年)下回っているので、今回もGDP比30%程度の下方乖離はありえそうです(図中右端の赤斜線矢印)。

その場合、最大でこれから40%も下落余地がある(NYダウに換算すると10,400ドルまで下落する?)ことになります。

図表2:米国株も7-10年おきのクラッシュなら4割安も?
https://www.ewarrant.co.jp/images/posts/kiwameru/20160704-2.png


■これからの1-2年が“最後の円高”なら、外国株投資のチャンス!?

 今回の英国のEU離脱に伴うショックでは、近年の暴落で何度も確認されてきたとおり、株式の国際分散投資は無力でした。暴落時に相関が急上昇するのでどこにも逃げ場ないのです。

 一方、キャッシュマネジメントを重視する投資戦略をいくつか併用し、例えば

7年から10年に一度の暴落を狙う「バフェット流大底投資」や、

1年のうち下落する傾向が強い 5月から10月まではポジションを持たない「半年投資」、

長期的に順張りシグナルが出ている時だけ投資する「DOI MODEL」

といった戦略を採用していたら、3割から 9割程度のキャッシュを抱えたまま今回のEU離脱ショックを迎えたはずです。

また、金ETF、金レバレッジトラッカーや金地金などで金に投資していても円建てで資産価値の保全ができていました。


 投資タイミングは拙著

『最強の「先読み」投資メソッド』
https://www.amazon.co.jp/%E6%9C%80%E5%BC%B7%E3%81%AE%E3%80%8C%E5%85%88%E8%AA%AD%E3%81%BF%E3%80%8D%E6%8A%95%E8%B3%87%E3%83%A1%E3%82%BD%E3%83%83%E3%83%89-%E5%9C%9F%E5%B1%85-%E9%9B%85%E7%B4%B9/dp/4828418040


に紹介したS&P VIXを使う方法、プット・コールレシオを使う方法、信用取引評価損益率を使う方法などに加えて、前述のバフェット指標を使ったざっくりとしたものでも十分効果的と考えられます。

 具体的に「今からどうやって備えるか?」、「バフェット指標で十分に下落したと思ったら何に投資するか?」という点に関して、正解は一つではありません。どこまでリスクをとれるか、どこまで資金を寝かせられるか、どこまで投資に時間を使えるかといった要素で異なりますが、例示するなら以下のようなものになるでしょう。


◎今からどうやって備えるか?(例)

•円キャッシュ90%、10%は米大統領選などの大イベント直前にeワラント両建て

•予想PERで割安に見えても購入予算の1/3までに止める(インテリトラップを避ける)

•現物株を減らし、5%程度の資金で日経平均プットやハンセンH株プットを保有する

•20:80戦略を使う(資産の20%で損失限定のハイリスク投資、残りはキャッシュ)

•アノマリーで悪いイベントが起きやすい5月から10月にはキャッシュを増やす

•FXを使うならレバレッジを5倍程度まで下げる(強制ロスカットされないため)


◎バフェット指標で十分に下落したと思ったら何に投資するか?

•人口動態で有利な米国株ETF(S&P500対象)、インド株ETF、フィリピン株ETF

•「デフレ・円高勝ち組バスケット」コール1回あるいはその構成銘柄を直接数銘柄購入

•時価総額が100億円未満の小型株を過去10年の業績まで調べて3−4銘柄に集中投資

•ショックで一時的に金価格が下がったら金5倍プラストラッカーや金ETFに投資
https://www.ewarrant.co.jp/posts/kiwameru/%E3%83%AA%E3%83%BC%E3%83%9E%E3%83%B3%E3%82%B7%E3%83%A7%E3%83%83%E3%82%AF%E7%B4%9A%E3%81%AE%E5%86%86%E9%AB%98%E6%A0%AA%E5%AE%89%E3%82%92%E3%83%90%E3%83%95%E3%82%A7%E3%83%83%E3%83%88%E6%8C%87%E6%A8%99%E3%81%A7%E3%83%81%E3%83%A3%E3%83%B3%E3%82%B9%E3%81%AB%E5%A4%89%E3%81%88%E3%82%8B


【2016年11月更新】ウォーレン・バフェット指標。
米国株と日本株(東証1部)の時価総額を名目GDPと比較してみる
http://www.life-free.net/entry/2015/04/15/184506

今日は株式市場の割高割安を示す指標のひとつであるウォーレン・バフェット指標について書きたいと思います。


ウォーレン・バフェット指標とは、バフェット氏が愛用しているとされる指標で、「その国のGDPと上場株式の時価総額の総和を比べるもの」です。

過去を見る限りでは、GDPよりも株式時価総額が上回ったときは、赤信号です。


バフェット指標の意味について考察


株式時価総額と名目GDPを比べて、割高割安を判断する意味についてです。


企業の価値を、「その企業が存続する期間に生み出すキャッシュ・フローの総額を現在価値に割り引いたもの」として考えた場合、PER(時価総額を利益で割ったもの)で割高、割安は判断可能なんですよね。


ですから、日本株のForward PER(時価総額を予想利益で割ったもの)を見れば、株式市場の過熱感はわかります。


なぜわざわざ株式時価総額とGDPを比較するのでしょうか?


おそらく、結局のところその国全体の企業の利益はその国のGDPと強い相関を持つということでしょう。金は天下の回りものであり、名目GDPはお金の回り具合を表します。お金が回らないと経済は活性化しませんし、経済が活性化しないということは、企業が利益を生み出せないことを意味します。


私の100万円の支出は、だれかの100万円の収入なのです。


現在を見るに、名目GDPよりも遥かに高い増加率で、株式時価総額がどんどん増えています。ついには、割高域にすでに達しました。


そして重要なことですが、この指標は過去を見る限り正常に機能しているということです。

現状の認識と投資の選択肢


まず、現状の認識についてですが、株価は割高と判断します。それをふまえて、以下のような選択肢が考えられます。


リスクを限定してバブルに乗る


バブルは最後が一番おいしいと言われています。ですから、あえてそのバブルに乗る方法があります。もちろんリスクは限定しなければなりません。簡単な方法は、コールオプションを買うことでしょう。他に、単純にロスカットラインを決めて投資する選択肢もあると思います。


現金保有率を多くする(株式と相関値が低い資産を保有する)


現金や他の資産を保有して株価を見守るという選択肢です。


このままどんどん株価が上がれば、パフォーマンスは劣後して、惨めな気持ちになるでしょう。しかし、投資家としては受け入れるべき感情だと思います。投資から一歩身を引くという意味でも、これは精神的にラクな選択肢だと思います。


売りポジションを追加する


株価下落を見越して、利益を積極的に取りにいく選択肢です。ただし、売りはバブルで焼き尽くされる可能性はあります。特に、追加の金融緩和が発表されたら、株価はさらに上がるでしょう。ご利用は計画的に。

最後に


当たり前のことを言いますが、私はこれ以上株価が上がらないと言っているわけではありません。ただ、現在の株価は割安割高のどちらかと聞かれると、割高だと答えます。
http://www.life-free.net/entry/2015/04/15/184506

2016年12月31日
バフェット理論では日本株頭打ち 日米株バブルの行方


株式時価総額がGDPを大きく超えた時にバブル崩壊している(アメリカ)
引用:(投資の科学的思考)http://investortrader.info/wp-content/uploads/2016/09/419bb581eeba14ec33a6a866d1a49d43.png


危うい日本株

2016年の日本株は後半にかけて急上昇し、おおむね良い年だったという人が多いのではないだろうか。

だが客観的数字のいくつかは現在の日本株、日経平均約2万円が人為的に吊り上げたもので、やがて落ちてくるのを示唆している。

良くないことの一つが日銀と年金資金による大量の日本株購入で、2016年の株価上昇はすべてこの2つがもたらしていました。


日銀は2016年にETFを4兆3千億円購入、GPIFなど信託銀行も3兆5千億円を買い越し、政府系だけで約8兆円の買いがあった。

外国人投資家は、現物と先物で2兆8000億円を売り越し、国内個人投資家も2兆5000億円を売り越し、個人投資家は5兆円以上を売りこした。

政府系資金で個人投資家の売りをそっくり吸収して、民間機関投資家の買いを呼び込んで株価が上昇した。


2017年も同様に日銀とGPIFが相場を支えるには8兆円から10兆円を買わなくてはならないが、この政策を続けられるか疑問がある。

政府の資金で株価を上げるのは一時的には効果があるが、資金が有限である以上、いつかは止めなくてはならない。

良くない事の二つ目は、2016年は株価上昇したと言っても、それはほとんど最後の2ヶ月だけで、10ヶ月間は下がっていました。


1月はチャイナショックで暴落し、6月に英EU離脱で暴落し、11月9日からトランプ相場が始まり急上昇しました。

「トランプだから経済が良くなるんだ」と著名アナリストらは言っているが、こいつらは「トランプなら世界大恐慌だ」と言っていたのです。

トランプ相場には実態がないので、1月20日の就任式以降にどうなるかは見ものです。


バフェット理論では株価は高すぎ

良くない事の三つ目は、単純に日米の株価は既に上昇しすぎていて「バブル」になっている疑いがある事です。

この手の崩壊論は下らないことが多いが、そう言っているのが世界一の金持ち投資家のWバフェットなら、気に掛けるべきかも知れない。

有名なバフェット指数では「その国の株式総額は、長期的にはGDPと一致する」のを基本原理としている。


つまり株価とは実体経済の裏づけがあるもので、トヨタが生み出す価値が10兆円ならば、トヨタの時価総額も10兆円であるべきだという事です。

これがもし10兆円の価値しか生み出していないのに、時価総額だけが多かったら、ホリエモンのネット企業みたいに崩壊する可能性が高いです。

日本のGDPは計算方法が修正され532兆円(修正前は500兆円)だが、東証1部の時価総額は年末で571兆円もあった。


しかも2015年末の時点で時価総額は585兆円だったので、2016年は時価総額でマイナスに沈み、株価だけが微増になった。

アメリカのGDPは2016年中頃で約18兆ドルで、時価総額は22兆ドルなので、アメリカの方が株価が2割も上がりすぎている。

過去にはこのように時価総額がGDPを大幅に上回ったときに、2000年のITバブル崩壊や、20007年サブプライム危機が起きていました。


日本でも株価が上がりきった時にバブル崩壊、小泉景気の反動などが起きたが、いずれもGDPが増えていないのに株価だけが上がっていた。

こうして見ると確かに日米の株価はGDPという実体経済に対して高すぎ、特にアメリカはバブル経済になっている疑いがある。

日本株もやはり日本のGDPより大きいので、実体経済と比べて株価だけが上がっていると言える。

こうした数字からは日米のバブル崩壊が近いうちに起きても不思議ではない。
http://thutmose.blog.jp/archives/68367158.html


バフェット指標で見る東証の7-10年おきのバブル崩壊
https://www.ewarrant.co.jp/images/posts/kiwameru/20160704-1.png


来年は米中貿易戦争によるバブル崩壊の年?


2016-12-27
2017年はアメリカと中国の貿易戦争によって大混乱が起きる

ドナルド・トランプ次期大統領は、大統領戦で「中国から雇用を取り戻す」としばしば発言してきた。そして、その具体的な方法としてこのように述べた。

「すべての中国製品には45%の関税をかける」
「アメリカ企業が中国に建てた工場を取り戻す」

ドナルド・トランプは中国に対して敵対的な発言をしたのは、これだけではない。北朝鮮問題でも「北朝鮮問題を解決しないならば、中国を潰してしまえ」と叫んだ。

さらに中国がアメリカに対してハッキングを仕掛けていることにも触れて「アメリカ政府の情報を盗んでいる」と断言し、「これを止めさせる」とも言った。

2015年8月、オバマ大統領は中国の習近平が訪米したとき国賓として厚遇したが、ドナルド・トランプはこれにも異を唱えていて「私ならば晩餐会は開かず、ハンバーガーでも出す」と言って習近平の顔に泥を塗った。

さらに2016年12月2日には、台湾の蔡英文総統と電話で会談して台湾を国として認めていない中国を怒らせた。

ところが中国が怒ったと聞くと、ドナルド・トランプは「どうして一つの中国政策に縛られなきゃならないのか分からない」と、さらに火に油を注ぐ発言をして中国を激怒させている。


「一つの中国政策など知ったことか」と突き放す

"One-China policy"(一つの中国政策)は、「マカオも香港も台湾も中国のものだ」と中国が勝手に主張している政策である。今まで世界はその主張を黙認してきた。

なぜなら、中国をグローバル化に組み入れて、中国市場から利益を上げようとしてきたので、中国の機嫌を損ねたくなかったからである。

グローバル主義を信奉する現在の体制は、自分たちの利益のために台湾を見捨て、チベットやウイグルを見捨て、中国の暴虐を見て見ぬフリをしてきた。

日頃は人権人権と叫んでいるオバマ大統領も、チベットやウイグルの話になったら完全に耳を塞いで、中国との親密な関係に腐心してきた。

しかし、ドナルド・トランプは当初からグローバル化よりも「アメリカ第一」を掲げており、中国との関係悪化など何とも思っていない。

「中国はアメリカの雇用と富を盗んでいる」という発言を見ても分かる通り、むしろ邪魔な中国を叩き潰してでもアメリカを偉大な国に戻そうとしている。

アメリカを偉大な国にするためには、それを邪魔する中国を叩き潰すのが一番だと思っているのである。だから、「一つの中国政策など知ったことか」という話になる。

現職のオバマ大統領が取り繕うように「一つの中国政策を支持する」と言ったが、トランプ次期大統領は「オバマは気弱すぎる」とすでに見向きもしない。

こうしたドナルド・トランプの強硬発言に対して中国は「思い知らせる」ために2016年12月15日、アメリカ海軍が使っていた無人潜水艇を中国軍の艦艇が拿捕し、持ち去るという事件を起こした。

アメリカ政府は「返せ」と中国に抗議をしたが、ドナルド・トランプは「中国はアメリカ海軍の探査機を公海で盗んだ。前代未聞の行為だ」として「返さなくて結構。そのまま持たせておけ!」と中国を突き放している。


国家通商会議に反中派のピーター・ナバロ氏を起用

ドナルド・トランプは、中国と徹底的に敵対する道を「あえて」選んでいる。中国を「歴史的に世界で最も巨大な泥棒」と呼び、「中国が米国を強姦するのを放っておかない」とも言った。

アメリカ国内では、多くの識者がこれを「トランプ流のディール(取引)のやり方だろう」と考えた。ドナルド・トランプであってもさすがに大統領職に就いたら大人しくなると彼らは分析した。

ところが2016年12月21日、そうでない可能性が高まった。

トランプ次期大統領は貿易政策を担当する「国家通商会議」を新設して、そのトップにピーター・ナバロ氏を起用すると発表したからである。

ピーター・ナバロ氏は、カリフォルニア大学アーバイン校教授なのだが、アメリカきっての「反中派」として知られる人物で、実際に中国を批判する著書をいくつも書き、さらに反中のドキュメンタリー映画も製作している。

ドナルド・トランプが「中国製品に45%の関税をかける」というのを「支持する」と当初から言っていた学者のひとりでもある。

こうした「反中国」の人間を、トランプ政権で重要な役割を果たすと思われるホワイトハウス直属の「国家通商会議」のトップに据えたのだから、ドナルド・トランプのメッセージはこの上なく明確なものである。

2017年から「アメリカと中国の貿易戦争」が起きるのだ。

中国は恫喝の意味も込めて、中国国内にあるGM(ゼネラルモーターズ)に対して独占禁止法に違反したとして約34億円の罰金を科すと発表した。

これを見ても分かる通り、すでに水面下では中国とアメリカは互いに貿易戦争の序盤戦を開始している。

ドナルド・トランプ政権が本格的に立ち上がったら、いきなり激しい恫喝と報復の応酬で世界が混乱する可能性がある。

先行きを杞憂した投資家はすでに中国市場から投資を引き上げており、トランプが次期大統領に決まってから中国の株式市場はずるずると値を下げている。


今の中国共産党国家は、日本にとって必要のない国

実際に中国とアメリカの間で貿易戦争が起きたら、中国が大きなダメージを受けるのと同時に、中国の報復によってアメリカもまた無傷ではいられない。

つまり、グローバル経済は米中の対立に巻き込まれて激しく動揺する。これが意味するところは、アメリカの株式市場もまた暴落を余儀なくされる確率が高いということでもある。

ドナルド・トランプとその陣営もそれが分かっている。しかし、分かった上で乱打戦を仕掛け、最終的にアメリカが勝つ方向に賭けようとしているのである。

乱打戦というのは、互いに相手を殴り合うことだ。

ということは、グローバル経済の中で莫大な利益を得てきたアメリカの多国籍企業も、最後には生き残って勝ち上がるとしても、その間に何度も問題に巻き込まれることになる。

中国は「自分たちの製品に45%も関税をかけるというのであれば、中国でアイフォーンを売れなくしてやる」と警告している。実際にそうなればアップルの売上と利益は急落し、株価は暴落しても不思議ではない。

スターバックスやナイキなど、中国に深く浸透したアメリカの多国籍企業は軒並み影響を受ける。

実際にドナルド・トランプ政権が立ち上がった時、貿易戦争の行方がどの程度の規模で起きるのかはまだ誰も分からない。それは当事者の米中も分かっていない。

しかし、今までの大統領とはまったく違う「反中的」な考え方をする人間が大統領になり、反中派のピーター・ナバロ氏が指揮を執るのだから、2017年は平穏な年になることを期待しても無駄であるのは誰でも分かる。

アメリカと中国の貿易戦争によって大混乱が起きるのを覚悟しておかなければならないのだ。

中国は反日の国であり、日本にとっては有害な国である。そのため、貿易戦争の中では日本は常に中国を突き放す立ち位置にいなければならない。

今の中国共産党国家は、日本にとって必要のない国だ。必要のない国に関わっても仕方がない。


ドナルド・トランプ。今までの大統領とはまったく違う「反中的」な考え方をする人間が大統領になり、反中派のピーター・ナバロ氏が指揮を執るのだから、2017年は平穏な年になることを期待しても無駄であるのは誰でも分かる。
http://www.bllackz.com/?m=c&c=20161227T1509270900


2018年02月12日
米ダウ平均適正価格は2万1000ドル バフェット指数では1万8000ドル

米国のバブル崩壊は必ずバフェット指数より高い時に起きていた
引用:会社四季報オンラインhttps://toyokeizai.net/mwimgs/2/e/1140/img_2eec600b280d2423982a67380981c23f228047.jpg


ダウ平均はいくらが適正価格なのか

2018年2月に米ダウ平均や日経平均が急落し、先行きには悲観的な見かたも出ています。

下落は一時的なものですぐに上昇するという意見もあるが、そもそも今までの株価は高すぎたのでしょうか。

高すぎたのか安すぎたのかを知るには株価の適正価格を知る必要があり、その手法はいくつか知られています。

ひとつはPER(予想株価収益率)で一株あたりの株価が、やはり一株あたりの企業収益の何年分かを表しています。

PER20倍だったら、その企業の株価は20年分の利益と同じという事になります。

米ダウ平均は2018年1月26日に2万6616ドルだったが、この時のダウ平均全体のPERは18.5倍でした。


ダウ平均は現在2万4000ドル台で平均PERは16倍台、過去20年の平均PERは15倍程度でした。(WSJ)

そこでダウ平均のPERが15倍になる株価はいくらか計算すると、2万1000ドル程度という答えが出てきます。

もう一つの良く知られている理論としてバフェット指数があり、「株式市場の時価総額はその国のGDPに等しくなる」とされています。


ダウも日経も1.3倍高い?

米株式市場の時価総額は2017年12月時点で24.9兆ドル(『わたしのインデックス』)、米国GDPは2016年に18.57兆ドルでした。

2017年の米GDP成長率は2.5%なので、2017年の米GDPは19.03兆ドルになります。

株価はGDPの1.3倍なので、適正なダウ平均時価総額は19.03兆ドル、株価でいうと1万8850ドルくらいです。


PERでは2万1000ドルが適正、バフェット指数だと1万8850ドルが適正で、どちらもまだ高すぎるという結果が出ました。

ちなみに日本の実質GDPは534.1 兆円、東証時価総額は2018年1月末で710兆円でした。

日本株もバフェット指数ではGDPの1.3倍ほどあり高すぎるとなりましたが、理論どおりになるのかは分かりません。


理論が正しくてもGDPの方が上昇して、株式時価総額に近づく可能性もあるからです。

バフェット指数にしても、当てはまるのはごく一部の先進国だけで、多くの国の株式時価総額は、GDPよりずっと少ないです。

株式市場がGDPに匹敵するほど大きいのは、市場が効率化され、経済が十分に発達している国だけで、例えば中国の時価総額は非常に小さいです。
http://www.thutmosev.com/archives/74893800.html

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米国株時価総額:Wilshire 5000 Price Full Cap Index
https://ycharts.com/indicators/wilshire_5000_price_full_cap_index

米国 :名目GDP
http://ecodb.net/country/US/imf_gdp.html

日本 :東証1部時価総額
http://www.jpx.co.jp/markets/statistics-equities/misc/02.html

日本 :名目GDP
http://www.esri.cao.go.jp/jp/sna/menu.html


日本 : 東証1部時価総額と日本の名目 GDP の推移 (1984-2016)
https://www.ewarrant.co.jp/images/posts/kiwameru/20160704-1.png

米国 : Wilshire 5000 total market index と米国の名目 GDP の推移 (1984-2016)
https://www.ewarrant.co.jp/images/posts/kiwameru/20160704-2.png

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迫る中国の経済崩壊。5,000万戸の空き家が引き起こすリーマン級ショック=吉田繁治 2019年1月29日
https://www.mag2.com/p/money/628666

「中国の空き家が5,000万戸」との報道が出ました。銀行とノンバンクの不動産融資は不良化し、これから中国はリーマン危機のような金融危機に向かいます。


富裕層の住宅投資も大きく減少。中国不動産バブル崩壊は近い…

中国の住宅価格は(統計マジックで)下がらない

ブルームバーグが「中国の空き家が5,000万戸」と報じています。ご承知のように、住宅価格を含み、中国の経済統計は、信頼に足るものが少ない。日本の厚労省とは次元が違って、集計の基準が、激しく任意だからです。

中国の経済統計には、かつてのソ連のような計画経済のものが多くなっています。ソ連では、製造された商品の価格は政府価格であり、売れ残った不良在庫があっても、下がらなかったのです。

中国の新築住宅の価格は、日本や米国のように、自由な市場が、売買で価格を決めたものではありません。新築住宅価格、GDP統計には、作りすぎて残った住宅在庫の、値下がり統計が入っていません。

GDPは生産額を集計します。いつも4%付近とされている失業率も、都市戸籍の人だけが対象です。農村戸籍の人には失業という概念がないからです。

この中国でも、株式市場の株価は、売れた価格です。しかし資本(=マネー)を自由化してはいず、世界市場からは、保護された株価です。

通貨では、
・資本の流入になる、ドルから人民元への交換は自由
・元の国外流出になる「ドル買い、ユーロ買い、円買い/元売り」には、金額の制限がある
という状況です。

中国の株価は、2018年は、年初の3,500ポイントから2,535へと、28%も下げています(19年1月14日:上海総合の平均指数)。時価総額では250兆円という大きな損失が生じ、株の形の金融資産は250兆円縮小しています。

株が250兆円下がっているのに、住宅価格が下がっていないのは、新築の売り出し価格の統計だからです。売れた価格の統計は公表されていません。

計画経済では、商品・住宅価格はどうなる?

共産主義の計画経済では、在庫が売れたときの価格統計ありませんでした。ソ連のGDP統計では、商品は政府の統制価格で全部売れたとされていました。流通在庫、不良在庫という概念はなかったのです。このため価格は下がらず、GDPは増え続けていました。

風船のように膨らんでいたGDPに応じて増刷されていたルーブルは、ソ連邦が解体した1991年(ゴルバチョフの時代)、暴落(1/1000)して、ハイパーインフレになったのです。紙幣は、政府の意思で、生産にかかわらず、いくらでも増刷できるからです。通貨の増刷は、砂糖水を水で薄めるように、マネー1単位の価値を希薄化させます。

中国の住宅価格も、新築価格だけを統計する限りは、下がりにくい(筆者注:住宅、不動産、固定資本の建設額は、そのままGDPになります)。

政府統計をもとにした、2012年から6年間の住宅の単価は、以下のように、2014年を除いて、上がり続けています。

一級とは、周辺部を含むと3000万人クラスの人口が住む北京、上海、シンセン、広州の4都市です。二級は武漢、成都など25都市。三級・四級都市は邯鄲、金華など21の市です。

経済体制が今も違う香港は、除外されています。

リーマン級の危機に向かう中国

<中国の住宅単価の指数:2012年から2017年>

    2012年  13年  14年 15年 16年  17年 平均上昇
—————–
一級都市 100  110  110  140  160  185  13%/年
二級都市 100  105  100  100  120  130   5%/年
三級都市 100  100  105  95  105  115   3%/年
—————–
(データは、三井住友銀行中国有限公司:17年9月)

一級都市の1平方メートルあたりの住宅単価は、2012年を100とすると、年平均13%上がり続け、5年で1.85倍です。今、1億円や2億円の住宅はザラです。統計から漏れている香港では、2億円から数億円。一戸の面積の増加もあるからです。

ドルペッグ制(対ドルの準固定相場)をとる香港ドルが、元の送金・受金の、仲介と中継基地になっていて、香港は、ロンドンのシティのような金融都市だからです。

二級都市では、平均年率5%の上昇。三級都市では、年率3%の上昇と穏やかです。ただし、人口では三級都市でも、大都市周辺の東莞、佛山、廊坊、中山などでは、一級都市と同じように、5年で1.8倍の上昇率。総じて、年10%の上昇を続けてきたと言っていいでしょう。

住宅と商業用不動産は、固定資本投資の新築価格として、中国のGDPを底上げしています。あとで述べる5000万戸(新築の5年分)という、膨大な売れ残り在庫が、世帯に売れるときの価格を統計したら中国のGDPは、2ポイントは低下するでしょう。

住宅価格の過大見積もりという要素で、6.5%が4.5%の成長になるということです。

それとともに、銀行とノンバンクの不動産融資は不良化し、リーマン危機のような金融危機に向かいます。不良債権は200兆円以上になるかもしれません。


一方でローン残高は、過小に集計されている

住宅ローンの残高は、2016年で20兆元(320兆円)とされていますが、これは日本とあまり変わらない額です。

米国が1000兆円ですから、中国は、その1/2の500兆円はあるでしょう。店舗やオフィスの商業用不動産のローンは含んでいません。

中国では、GDPの中に占める、住宅と不動産投資、および道路や鉄道、電力、通信などの社会インフラの投資率が異常に高く、45%です(日本では20%:米国では15%)。代わりに、個人消費の構成比が少ない。

固定資本投資額がGDPの40〜45%(※日本は約20%)

2018年の名目GDPは13兆ドル(1430兆円;日本の2.6倍、米国の2860兆円の半分)です。


固定資本投資は1年分で、日本のGDPを超える570兆円(40%)を占めています。そのための資金が、(1)企業負債、(2)政府負債、(3)個人負債の、増加の原因になっているものです。

特にリーマン危機のあと、企業負債の増加率が高い。金融危機になった米欧への輸出の減少を、中国政府は、住宅建設、商業用不動産、政府の固定資本の増加でうずめる政策をとったからです。

計画経済の中国では、政府の政策は、時間差なく、企業の投資行動になります。人民銀行が元を刷って銀行に貸して、銀行は増えたマネーを企業に貸す。これが08年のあと、企業負債の増え方が大きくなった原因です。この点も、政策の波及時間が長い先進国と違います。

人民元の増刷は世界一のスケール

人民銀行のB/S(資産=負債)の規模は、元発行の金額を示します。2017年5月で、580兆円に膨らんでいます。米国のFRBが4.14兆ドル(455兆円)、日銀が553兆円です(19年1月)。
※参考:https://www.boj.or.jp/statistics/boj/other/acmai/release/2019/ac190110.htm/


5年間、世界の中央銀行の、約100年の歴史で、異例な異次元緩和を行っている日銀より、人民銀行の通貨発行が多い。住宅建設、商業用ビル建設、道路、電力、通信の固定資本投資を増加させるための元の増発を行ったからです。

ドル準備で元を発行している

日本や米国では、中央銀行が通貨を増発するときは、代替資産として国債を買います。ところが中国では、人民銀行がドル債を買って元を発行しています。人民元は、世界にはあまり知られていませんが、ドル準備制の通貨です。

理由は、元と中国国債は、資本が自由化されてないので、国際的な信用が低いからです。資本の自由化とは、企業や個人が自由に、外貨を買うことができることです。

政府は「中国人の、ドル買い/人民元売り」を恐れ、外貨への交換に制限を加えています。

資本を自由化すると、ホンネでは共産党政府と人民元の価値を信用していない富裕者の多くが「ドル買い/元売り」に殺到するからです。海外への留学と移住が多いことからも、わかるでしょう。


増えすぎた経済主体別の負債

こうした通貨シナリオを知っていれば、中国共産党は、以降で示す、リーマン危機のあとの不動産投資による負債の急増を、冷静に眺めることもできるでしょう。バブルの崩壊からの失業が引き起こす、天安門のような民主革命の恐れがなくなるからです。

政治・経済の体制の転覆であり下克上でもある民主革命は、計画経済の中で失業した、あるいは所得が減った貧者の連合の、富者への反感が起こすものです。中国では、資産バブルにより巨大な貧富の格差が生じています。

<中国の主体別負債:リーマン危機後から2年ごと(単位:10億ドル)>

   2008年  2010年  2012年 2014年 2016年  2018年
——————-
政府 1,162  1,749  2,646  3,697  5,021  6,428  
世帯  767  1,359  2,227  2,312  4,706  6,629 
企業 3,928  6,429  9,818 14,096  18,090  22,052
——————-
合計  5,837  9,537  14,692 21,105 27,817  28,681
——————-
GDP比 145%  180%  187%  205%  255%  239%
——————-
データ:BIS(国際決済銀行)※ここでは2年ごとに示した

世界中の、部門別負債の大きなエクセルなので、分かりにくい元データが公開されています。BISの中国の負債データには、偽装はないと考えています。日本でも、順次、新聞が書くようになってきました。当方は、ほぼ4年前から、講演や書く時に使っています。
※参考:https://www.bis.org/statistics/totcredit.htm


中国では、建設会社が建物の骨組みを売り、買った人が内装と設備をします。このため、売れ残って夜間に照明がつかない骨組みだけの建物は、幽霊の屋敷に見えるので、「鬼城」と言われます。

建設する企業部門の負債は、2008年は3.9兆ドル(429兆円)と、GDPに対して97%と他国よりは大きかったものの、まぁまぁ妥当での線。

これが、2018年の3月には、22兆ドル(2420兆円)に膨らみ、GDP比184%という残高になっています。年平均の増加率は21%と、GDPの増加である10%程度の2倍です。平均増加額は、2兆ドル(220兆円)です。GDP比で1.8倍の企業部門の総負債は、日本の国債(GDP比約200%)と同じく、異常な大きさです。

企業の負債は、なぜ10年間も、年率20%という高さで膨らみ続けてきたのか。年1,000万戸の住宅建設、商業用不動産建設、インフラ投資のためです。


しかし、住宅建設では、それが売れれば、建設会社の負債は減って、世帯の負債に置き換わります。世帯の負債の増加は2008年に7670億ドル(84兆円)から6.6兆ドル(726兆円)です。

年平均で、71兆円の増加でしかない。他方で。多い建設業を含む企業の負債は、1年に220兆円という速度で増加しています。「近代化の経済」では、住宅、ビル、道路や電力の土木・建設業が多くなります。日本でも1980年代まで建設業は600万人でした。現在は500万
人。

なぜこんなに企業の負債が増えたのか。年平均1,000万戸の建設した住宅に、鬼城のままの売れ残り在庫が出ているからです。

新築の価格は、多くが売れていないので、下がっていない。毎年、新築が行われている新しい価格の統計だからです(筆者注:NYの調査会社によると、上海では、2018年の新築価格は、前年比で8%下がっているという調査が出ています。これは、まだ政府統計には入っていません)。


住宅在庫が5,000万戸

18年の12月に、ブルームバーグから、驚くべきデータが公表されました。中国の住宅在庫が5000万軒というものです。調査したのは、中国の西南大学の甘犁教授という。重慶市にある、この大学は、中国の失業率でも、本当を示すデータを出しています。

5,000万戸は、中国の全住宅の22%、1年で行う1,000万戸建設の5年分です。
※参考:https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2018-11-09/PHWXGI6TTDSF01

一級都市の北京、上海、広州での、政府の在庫統計は、5か月分から10か月分でした。もっとも多いシンセンでも、20か月分です。しかしこの在庫が、全中国で5000万戸、新築の5年分という。

(筆者注:日本も、全住宅の13%・新築の8年分にあたる800万戸の空き家がありますが、中国とは、要因が違います。日本は、人口減と老朽化による空き家です。中国では、GDPを増やすための政府が音頭をとった「建て過ぎと価格高騰」が原因の空き家が多い。政府・銀行が、「貸付金」を増やしたからです。)


これで、中国の企業負債が、毎年平均2兆ドル(220兆円)増える一方で、減らない理由が分かりました。

作った物件が、約5年分も売れ残っていたのです。普通の世帯が買うことのできない価格(年収の10倍から15倍以上)の新築価格だったからです。

売れていないから、価格は最初のまま統計され、次のまた上がった新築価格になっているのでしょう。売れなければ世帯のローンには振り替わらないので、企業の建設費の負債が増えるままになります。

商業用の不動産でも、急激に伸びているアリババなどのネット販売によって、客をとられ、閑古鳥が鳴いているショッピングセンターが多いという。これも、企業部門の負債の増加になります。利益が出ず、借金を減らすことができなくて、運転資金借り入れが増えているからです。


こうした不動産が、投げ売りするしかない不良在庫にならないのは、政府の意向で動く、計画経済の銀行が企業に対して、利払いの分の追い貸しをしているからでしょう。他の国では、資金繰りのために投げ売りになります。

銀行からの追い貸しが続く間(企業負債が増える間)は、新たな借入金で利払いができるように見えるので、不良債権ではない。GDPの70%を生む国有企業の負債は、年220兆円という異常な金額で、膨らみ続けています。


価格下落の端緒は、最も住宅が高くなっている上海・香港・シンセン

最近10年で3倍に上がり(年12%上昇)、中国でもっとも高い香港の住宅価格は、2018年の8月のピークからは5%下げています(大手仲介業の中原不動産より)。※参考:WSJ2018年11月27日

戸籍人口2,418万人という上海の新築物件も、10%下げています。売れていない在庫が、もっとも多いシンセンも下げているはずです。なお中国の都市人口は、無戸籍(農村戸籍)を含むと約20%は多いでしょう。中国人には居住地の自由はないからです。

2019年は、中国住宅価格が下がる開始年でしょう。中国の総人口は、2018年から、日本の8年遅れで減り始めています。

世帯所得の増加率も年10%の期待から、商品生産の粗利益であるGDPの伸び率の低下に対応して、5%程度かそれ以下に下がってきているからです。


<期待所得の増加率は低下>

所得の、期待上昇率の低下への認識は、年収の10倍から20倍の高い住宅を買ってローンを組むことを、押しとどめます。共稼ぎを想定した男性は10年後、20年後の住宅価格と、所得の上昇を期待して(織り込んで)、住宅を買っているからです。

中国に多い共稼ぎで、無理なく買える住宅価格は、大都市部で、共稼ぎ700万円の年収の5倍から6倍までです。中国では、住宅を買うことが結婚の条件ですが、価格が上がってしまった30歳以下の世代には、これが果たせなくなっています。

<今後、住宅価格が上がる、需給面からの要素はない>

2019年に、中国の新築住宅価格が上がる要素はあるでしょうか。

(1)米中貿易戦争で、輸出が減り、所得を決めるGDPの伸びは低下する
(2)増え続けていた中国の人口が、横ばいから下落に入ったことにより、増え続けていた住宅の需要動機が下がり、少しずつ減少に向かう


ということは決定的な要素です。

国連は中国の人口は、2020年からピークになり、減少は2030年からとしていましたが、現実では、12年早まっています。1人の女性の出生率が1.28と日本の1.41よりも相当に低く、幼少人口の減少に慌てた政府が一人っ子政策を停止しても、子供の誕生が過去の想定より減ってきたからです。
※参考:https://toukeidata.com/country/china_jinkou.html

人口減は0.2%や0.3%と低いように見えても、平行する住宅価格の下落率では、年10%と高くなります。これが、シンセン、香港、上海で先駆けて起こっている下落でしょう。

住宅は「1年に10%は上がるという期待」から、賃貸しの投資用としても多く買われてきました。「10%下がるという予想」になると、中の上の所得クラスの人で二軒目三軒目、富裕者の10軒目や20軒目の新築住宅購入が、大きく減ります。


富裕層の住宅投資も大きく減少する

中国では、2014年ころまで、先進国以上に富んだ階層の投資・賃貸住宅の買いが多かった。世帯の居住のための需要より、価格が高く上がっていた理由でもあります。

需要数が減れば、売れる住宅価格は10%、15、20%、30%と価格が下がります。これが、2018年秋から2019年にかけ、新築価格ピークアウトしたあと、起こることでしょう。

政府が管理している新築住宅価格に、需要数の急減が反映されることはなくても、実際の売買市場では、下がって行きます。数年後は、新しく作られる新築価格も、大きく下げるでしょう。全住宅の5戸に1戸の割合にもなる、5000万戸の空き家が価格低下に及ぼす圧力は巨大です。

住宅価格の下落は、景気循環からでなく構造要因から

景気の減速がもたらす住宅価格の下落なら、回復もあるでしょう。2019年からの下げは構造的なものです。


日本では、200万戸/年だった新築が、1980年代末に、今の中国と同じ需要の構造変化から80万戸から100万戸に減っています。平均価格も年収の6倍から6倍で買うことができる価格(約半分)に下がりました。

同じことが、2019年からの中国で起こります。景気循環の問題ではないのです。
https://www.mag2.com/p/money/628666  

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コメント
1. 中川隆[-12558] koaQ7Jey 2019年2月01日 08:55:08 : b5JdkWvGxs : DbsSfawrpEw[-22231] 報告

アメリカが自国の製造業の工場をすべて中国に移転させ、元の為替操作で日本の競合メーカーを壊滅させた手口


経済コラムマガジン 2018/3/26(979号) 米中貿易戦争
http://www.adpweb.com/eco/eco979.html


中国は巨額の対米貿易黒字を続けてきた。
不思議なことに、米国はオバマ政権までこの状態を放って来た。
このように長年、この背景にある人民元安の問題を米国が見逃して来たことは異様であった。

度々人民元が異常に安いという話になり、米議会で中国の不当な為替操作を批難する声が起った。しかし中国の為替操作国の認定という動きは、何故か常に腰砕けに終わっている。1ドル=1人民元だった為替レートを、中国は勝手に1ドル=8人民元台まで大幅に切下げて行った。今日は多少切り上がって1ドル=6人民元台を維持している。


本誌は 01/5/28(第209号)「中国との通商問題」
http://www.adpweb.com/eco/eco209.html

以来、人民元が不当に安く維持されていることを何度も問題にしてきた。

しかし世界最大の輸入国である米国がほとんど動かないのである。
中国は人民元を8元台から6元台に少し切上げるといった、これもお茶を濁す政策で誤魔化して来た。

このような不当な人民元安が続けば、米国だけでなく日本の製造業も中国に移転せざるを得なくなると筆者は17年も前から警告してきた。

実際、製品の組立といった人手のかかる工程のかなりの部分は中国に移転している。

ところがWTOは為替や為替操作には全く関心がない。
米国は、トランプ大統領が登場し、ようやくもう一つの中国の大問題である知的財産権の侵害をヤリ玉に挙げたのである(たしかに為替問題の方は、中国人の人件費が上がり理不尽さは以前より小さくなっている)。


中国の不当な為替操作や知的財産権の侵害は米国でも昔から問題にされてきた。
しかしどういう訳か、前述のように対抗措置は最後の段階になると腰砕けになった。

これは中国による米政界に対する工作やロビー活動の成果と考える他はないとさえ筆者は感じている。実際、米国には親中派人脈がある。例えばクリントン財団に中国人が多額の寄付を行っていたことが明るみになり大問題となった。これが原因でオバマ大統領の2期目の大統領選に、ヒラリー・クリントン氏は対抗馬として出馬しなかった。

これらの様子を本誌は

10/10/25(第636号)「人民元安容認の経緯」
http://www.adpweb.com/eco/eco636.html

から

10/11/8(第638号)「米政府に対するロビー活動」
http://www.adpweb.com/eco/eco638.html


まで3週に渡り取上げた。ところが中国の工作が効かないトランプ大統領が誕生したのである。しかも周囲を対中強硬派で固めた。中国は事の成行きを察知し、鉄・アルミ輸入制限が公表される直前、急遽、米国に特使を2名派遣した。しかしトランプ大統領は、片方には会わないなど冷たく対応している。


「米中貿易戦争だ」と市場や世間は大騒ぎしている(貿易戦争に勝者はいないと間抜けなことを言っている者もいる)が、勝敗の行方ははっきりしている。筆者は、トランプ大統領の大勝利と見ている。これは当たり前である。中国が商人なら、米国はお客様である。まさに「お客様は神様」のはずである。お客様が売り主に対して「おたくの商売はおかしい」と言い始めたのだから、売り主である中国はこれに従う他はない。

中国は、日本の経済成長が止まったのは、米国の要求を飲んだからと固く信じ込んでいる。例えば85年のプラザ合意によって超円高を飲まされたことが日本経済の凋落の原因と見ている(筆者は日本経済の低迷は財政規律派の台頭が原因と考える)。したがって米国の要求を絶対受入れないことを中国は方針として堅持している。実際のところ、今日まで米国の要求を政界工作などでなんとか切抜けてきた。しかし今回はこれで凌ぎ切れるのか注目される。
http://www.adpweb.com/eco/eco979.html



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米中貿易戦争、米中の巨大IT企業はさらに繁栄する…日本は企業没落で経済不況
https://biz-journal.jp/2018/11/post_25620.html
2018.11.21 文=鈴木貴博/百年コンサルティング代表取締役 Business Journal

中国とアメリカは保護主義で経済発展


 21世紀の初期、保護主義によって急速に経済成長を遂げたのが中国である。当時の中国政府は極端な保護主義政策をとっていて、工業製品への関税は平均で30%を超えていた。当然のことながら非関税障壁も大きく、中国国内で工業製品を生産する海外企業に対しても資本規制や知的財産の侵害など、さまざまな障壁が築かれていた。

 そして重要なことは、それらの保護主義政策があったからこそ中国は経済大国に発展することができたことだ。

 実はアメリカも同じである。アメリカが大国へと発展した19世紀末から20世紀初期にかけて、当時のアメリカは現代の中国よりもはるかに保護主義政策をとり続けた新興国家だった。旧宗主国のイギリスをはじめ、ヨーロッパの列強各国に対して、強力な保護主義政策を取り続けることで国内産業を保護していたのだが、その結果、第一次世界大戦を経てアメリカは世界最大の経済大国へと成長することができた。

 自由貿易は先進国にとっては有利な制度なのだが、発展途上国と新興国にとってはこれほど不利な経済ルールはないのだ。




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米中関係悪化の中で親中国派ブッシュ大統領が逝去した偶然
http://kenpo9.com/archives/4525
2018-12-06 天木直人のブログ

 世の中の出来事は、その多くが偶然で起きる。

 だからそれをあたかも意味あるかのごとく関連づけるのは間違いだ。

 しかし、亡くなったブッシュ大統領が歴代の米国大統領の中でもひときわ中国との関係が深い親中国派の大統領だったことは知っていたほうがいい。

 そのことをきょう12月6日の毎日新聞、「木語」で坂東賢治専門編集委員が次のように書いている。

 歴代米国大統領の中で、父ブッシュは唯一人、中国に常駐した経験を持つ大統領だったと。

 つまりブッシュ氏は1971年に中国が台湾に代って国連入りした際の国連大使であり、その後74−75年に国交正常化前の中国大使に当たる駐北京連絡所長を務めている。

 その時、英国か仏の大使ポストを提示されたが、こう言ってあえて中国行きを選んだという。

 「中国がいずれは世界的にも影響力を持つ強国となることは明白であり、いるべき場所だと考えた」と。

  80年代には台湾派だったレーガン大統領の副大統領として中国との調整役をつとめ、88年の大統領選で勝利すると、就任直後に訪中したと。

 引退後も20回以上訪中し、2008年北京五輪には米国選手団の名誉団長として息子のブッシュ大統領と訪中したと。

 その時、ブッシュ家と親交を深めた楊潔篪氏が外相として出迎え、その楊潔篪氏が12月1日にアルゼンチンで開かれたトランプ・習近平首脳会談に同席し、「ブッシュ氏は生涯を通じて米中の友好関係に重要な貢献をした」とその死を悼んだと。

 そして坂東氏は次のように締めくくっている。

 「今の米中関係はハイテク技術や安全保障を含めた覇権争いの色彩が濃い。ブッシュ氏が体現したより良き時代は過ぎ去ったといえる」と。

 そうだろうか。

 坂東氏はあっさり、「ブッシュ家と親交を深めた楊潔篪氏」と書くだけで、その親交がどのようにして培われたかには一言も触れていない。

 楊潔篪氏はまだ若い外交官であった時、北京連絡事務所長であるブッシュ氏との連絡を担う通訳官として中国政府に指名され育成された。

 米国に留学した時にはブッシュ家に下宿している。

 そして中国政府は楊潔篪氏を中国の在米国特命全権大使に任命し、外相を経て、いまでは外相より上位の外交担当国務委員(中共中央政治局委員)である。

 これを要するに、中国政府は米国との関係を一手に引き受ける人材を政策的に育て上げ、米国外交に当たらせて来た。

 米中関係が悪化しても、最悪にはならない。

 改善に向かえば一気に改善する。

 そういう関係を中国は米国との関係で意図的につくりあげて来たのだ。

 日本にはそのような人材育成の政策はない。

 官僚も政治家も、ひたすら対米従属一辺倒に終始し、その方針を忖度する者だけが出世して日米外交を担う仕組みになっている。

 これでは、対米外交で日本が中国に勝てないはずだ。

 米中関係は、悪化しても決定的な対立にはならず、改善すれば一気に改善する。

 日本はそんな米中関係に振り回されるしかない。

 ブッシュ氏の逝去は偶然であっても米中関係は偶然では起こらない。

 安倍政権も坂東記者も、その事だけは知っておいた方がいいのである(了)



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2018.12.01
闇の世界に生きたジョージ・H・W・ブッシュが死亡(1/2)

 ジョージ・H・W・ブッシュが11月30日に死亡したという。1989年1月から93年1月までアメリカ大統領を務めたが、CIAの人間でもある。1976年1月から77年1月までCIA長官を務めたというだけではなく、大学でCIAにリクルートされたと言われているのだ。


 彼は1924年6月にマサチューセッツ州で誕生、第2次世界大戦では海軍の所属し、45年9月に除隊してエール大学へ入学した。その大学でCIAの採用担当者だったボート部コーチのアレン・ワルツは海軍情報部の将校だった人物で、ブッシュと親しかったことで知られている。


 ジョージ・H・W・ブッシュの父親であるプレスコット・ブッシュは1953年から63年にかけて上院議員を務めたが、その前は金融界の人間。こうした関係からプレスコットはウォール街の弁護士だったアレン・ダレスと親しかった。言うまでもなく、ダレスは第2次世界大戦で戦時情報機関のOSSで破壊工作を指揮、ホワイトハウスとは関係なく実行されたナチス幹部の救出を目的とするサンライズ作戦で中心的な役割を果たした。大戦後はCIAのドン的な存在だ。


 プレスコットの義理の父親にあたるジョージ・ハーバート・ウォーカーはウォール街の大物で、アメリカの金融機関からナチスへ資金を流す重要なパイプ役を務めていたと言われている。なお、ジョージ・H・W・ブッシュの「H・W」はハーバート・ウォーカーのイニシャルだ。


 ジョージ・H・W・ブッシュがCIAの幹部だったことを示す文書が明らかになっている。アメリカの週刊誌、ネイションの1988年7月16/23日号でジョセフ・マクブライドが明らかにしたのである。J・エドガー・ブーバーFBI長官から国務省に出された1963年11月29日付けのジョン・F・ケネディ大統領暗殺に関係した文書に、「中央情報局のジョージ・ブッシュ氏」という記述があることを彼は見つけたのだ。ケネディ大統領が殺されたのはその1週間前だ。


 この報道に対し、CIAは「別のジョージ・ブッシュだ」と主張、信憑性を持たせようとしたのか、CIAのスポークスマンはAPの記者に対して「その人物は1963年当時、本部にいたジョージ・ウイリアム・ブッシュに間違いない」と話したのだ。ところが、そのジョージ・ウイリアム・ブッシュはマクブライドに対し、文書に出てくるブッシュは自分でないと語っている。


 フーバーが出した文書はブッシュがCIAの幹部だということだけでなく、ケネディ暗殺に関する詳しい情報を持っていることを示唆しているだ。この暗殺にCIAの破壊工作部門が関係している疑いは濃厚で、ブッシュが暗殺に関係していた可能性があるということだ。(つづく)
https://plaza.rakuten.co.jp/condor33/diary/201812010000/


2018.12.02
闇の世界に生きたジョージ・H・W・ブッシュが死亡(2/2)

 ジョージ・H・W・ブッシュがCIA長官に就任する約1年半前、リチャード・ニクソンがウォーターゲート事件で失脚し、副大統領のジェラルド・フォードが昇格している。この政権ではデタント派が粛清され、ネオコンが台頭している。


 議会で情報機関の秘密工作の一端を証言したウィリアム・コルビーCIA長官も排除されたひとり。国防長官のジェームズ・シュレシンジャーを辞めさせられたが、その後任はネオコンのドナルド・ラムズフェルドだ。


 ニクソン時代、ヘンリー・キッシンジャーはチリで民主的な政権を軍事クーデターで破壊した。そのクーデターを指揮したオーグスト・ピノチェトはアメリカの傀儡として軍事独裁体制を築き、ラテン・アメリカにあったほかの軍事政権と協力して反体制派を暗殺する国境を越えたコンドル作戦を展開した。


 その作戦の犠牲になったひとりがオルランド・レテリエル元チリ外務大臣。1976年9月、アメリカの首都であるワシントンDCで乗った自動車が爆破されたのだ。コンドルを実行していた軍事政権の情報機関はCIAの指揮下にあった。暗殺当時のCIA長官はブッシュにほかならない。


 ブッシュは1981年1月から89年1月にかけて、つまりロナルド・レーガン政権で副大統領を務めているが、その間、イランへの武器密輸やニカラグアの反革命ゲリラ支援工作を指揮している。この政権で始まったCOGプロジェクト(戒厳令計画)でも中心的な役割を果たした。


 エール大学時代からブッシュと親しかったひとりにジェームズ・リリーという人物がいる。リリーは1928年1月に中国の青島で誕生、46年にエール大学へ入学、51年にはCIA入りしたと言われている。ブッシュはCIA長官になる前に中国駐在特命全権公使(連絡事務所長)を務めていたので、ふたりとも中国との関係が深いと言える。


 1989年1月に大統領となったブッシュは同年4月20日にリリーを中国駐在大使に据える。その前任者であるウィンストン・ロードもエール大学の出身で、3人とも学生の秘密結社スカル・アンド・ボーンズのメンバーだったと言われている。なお、ロードは大使を辞めた数カ月後、CIAの資金を流す役割を負っているNEDの会長に就任している。


 リリーが大使に就任する5日前に胡耀邦が死亡、それを切っ掛けにして天安門広場で大規模な抗議活動が始まる。胡耀邦は趙紫陽と組んで新自由主義を中国で推進していた人物。ケ小平を後ろ盾にしていた。そうした活動が展開された背景では新自由主義的な政策による社会の不安定化があった。5月には戒厳令が敷かれ、6月を迎える。


 抗議活動には投機家のジョージ・ソロスから中国改革開放基金などを通して資金が流れ込み、リリーをはじめとするCIA人脈が関係していた。そうした活動の指導グループには方励之、柴玲、吾爾開希などが含まれていた。なお、天安門事件についてはすでに書いてきたので今回は割愛する。


 指導グループは抗議活動が沈静化した後にイエローバード作戦(黄雀行動)と呼ばれる逃走ルートを使い、香港とフランスを経由してアメリカへ逃れた。このルートを運営していたのはアメリカのCIAとイギリスのSIS(通称MI6)だ。吾爾開希はハーバード大学で学び、それから台湾へ渡っている。


 この当時、ブッシュたちがイスラエルのモサドを介してソ連でKGBの中枢に巣くう腐敗集団と手を組み、1991年にはクーデターを成功させることになる。ハンマー作戦だ。これについても本ブログで書いてきたので、今回は割愛する。


 ブッシュは中東にもネットワークを持っていたが、その代表的な人物がサウジアラビアのバンダル・ビン・スルタン、通称バンダル・ブッシュ。1983年10月から2005年9月まで駐米大使、2005年10月から2015年1月まで国家安全保障会議の事務局長、2012年7月から2014年4月まで総合情報庁長官を務めた。(了)
https://plaza.rakuten.co.jp/condor33/diary/201812010001/





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2018.12.10 
 10月、“欧州の智の巨人”と呼ばれるフランソワ=アスリノ財務上級監査官・人民共和国連合代表が来日し、早稲田大学や京都大学で講演した。筆者のアテンドで、小沢一郎・自由党共同代表、山本太郎・自由党共同代表、海江田万里・立憲民主党顧問、菅直人・元首相、大塚耕平・国民民主党代表らと精力的に懇談した。

 アスリノさんが日本に初めて来たのは学生だった1979年の夏。2か月ほどかけて日本を旅行した。それで日本が大好きになり、翌年の1980年から、東京の駐日フランス大使館の経済担当官として1年半滞在した。

 その後エリート官僚コースを歩み、1994年にエルヴェ=ドシャレット外務相に同行して来日、1996年にはジャック=シラク大統領に付き添って来日した。来日回数は6回で、今回は22年ぶりだった。ちなみに、エマニュエル=マクロン仏大統領は元財務中級監査官であった。官僚のキャリアとしては、アスリノさんのほうが上にあたる。

 アスリノさんは2007年、人民共和連合(UPR)を結成する。人民共和連合は欧州連合、ユーロ圏、北大西洋条約機構からのフランスの脱退と人民主権の奪回を目的に結成された。いわゆるフレグジット(Frexit=フランスの離脱)が目標だ。

 そのアスリノさんの日本滞在中に、インタビューを行った。


22年ぶりの日本はかつての活気を失っている

――久しぶりの来日ですが、感想をお聞かせください。

アスリノ:22年ぶりの日本ですが、やはり私の大好きな美しい文化と礼節を大切にする心をお持ちの方々の変わらぬ姿に愛着を覚えます。また同時に1980年代から見て、大きく変化した日本の姿にも気がつきました。当時は、東京でも多くの子どもたちの姿を目にするたいへん活気あふれる日本でした。

 しかし今回目にする日本は、かつての活気が感じられなくなっています。まさに想像以上の少子高齢化に少し驚いています。また、1995年当時の日本は、世界のGDP(国内総生産)の約17%を占める経済力を誇る国でしたが、今日ではその比率が5%台に減少しています。対して隣国の中国は、2%台から約15%に拡大しています。これは、緊縮財政と消費増税によって堅持されてきたデフレ化政策の当然の結果と言えるでしょう。

――日本は1997年の橋本政権以降、一部の例外はありましたが、緊縮財政・増税路線を踏襲してきて、20年以上デフレに苦しんでいます。なぜ日本は、そうならざるをえないユーロ圏でもないのに、緊縮財政・増税路線から逃れられないのでしょうか?

アスリノ:それは他でもない、OECD(経済協力開発機構)のウルトラ・リベラリズムの影響があるのです。日本は、OECDの中でももっとも成長率の低い国となっていますが、これは逆に言えば、日本がOECDの方針に最も従順に従う“優等生”として振る舞っているのです。

 日本の背後にはOEDCがあります。この機関は、いわゆる新自由主義の経済政策を実行するよう加盟国に圧力をかける役割を担っています。そしてOECDの背後には、アメリカの意向によって作り出されたグローバル戦略が働いているのです。
https://hbol.jp/180703

2. 中川隆[-12557] koaQ7Jey 2019年2月01日 09:07:13 : b5JdkWvGxs : DbsSfawrpEw[-22231] 報告

日本人はアメリカと中共・北朝鮮・ソ連が同盟関係に有るのに全然気付かなかった


米国が作った社会主義国 ソ連・中共・北朝鮮

馬渕睦夫
ウイルソン大統領とフランクリン・ルーズベルト大統領は世界を共産化しようとしていた

[馬渕睦夫さん ] [今一度歴史を学ぶ] 7 (日米近代史 1-3)
「 ロシア革命」と裏で支援した人達 - YouTube 動画
https://www.youtube.com/watch?v=dhyXzcOIrwI&list=PLSdGrK6XTr5iYvuiF_2TQaKUPeOMoJiPT&index=8&app=desktop


[馬渕睦夫さん][今一度歴史を学び直す] 7 (日米近現代史2-3)
[支那事変]とは 日本 対 [ソ連 英 米] - YouTube 動画
https://www.youtube.com/watch?v=r4qS9LFuQG0&index=9&list=PLSdGrK6XTr5iYvuiF_2TQaKUPeOMoJiPT&app=desktop


[馬渕睦夫さん ][今一度歴史を学び直す] 7 (日米近現代史3-3)
なぜアメリカは日本に戦争を仕掛けたのか? - YouTube 動画
https://www.youtube.com/watch?v=2yQ72lCQUNg&index=10&list=PLSdGrK6XTr5iYvuiF_2TQaKUPeOMoJiPT&app=desktop


2018/04/15 に公開
馬渕睦夫さん 元特命全権大使 駐キューバ 駐ウクライナ兼モルドバ


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[馬渕睦夫さん][今一度歴史を学び直す] 1-7
米国がつくった中華人民共和国 - YouTube 動画
https://www.youtube.com/watch?v=ORy-CvwklVA&list=PLSdGrK6XTr5iYvuiF_2TQaKUPeOMoJiPT&app=desktop

[馬渕睦夫さん ] [今一度歴史を学び直す] 1-7 (付属動画)
米国がつくった中華人民共和国 - YouTube 動画
https://www.youtube.com/watch?v=iQBSmzvY6xY&list=PLSdGrK6XTr5iYvuiF_2TQaKUPeOMoJiPT&index=2&app=desktop

[馬渕睦夫さん] [今一度歴史を学び直す] 2-7
米国が仕組んだ朝鮮戦争 - YouTube 動画
https://www.youtube.com/watch?v=jsDal9CuLfo&index=3&list=PLSdGrK6XTr5iYvuiF_2TQaKUPeOMoJiPT&app=desktop


2018/03/18 に公開
[今一度歴史を学び直す] 1/7 米国がつくった中華人民共和国
馬渕睦夫さん 元駐ウクライナ大使兼モルドバ大使

一部引用:

国難の正体――日本が生き残るための「世界史」 – 2012/12/25 馬渕睦夫 (著)

「国難」とは「グローバリズム」という潮流のことです。

グローバリズムとは、「民営化」「規制緩和」という拒否できない美名のもとに強烈な格差社会を生み出し、各国の歴史や文化を破壊します。「世界史」といえば、「国家」間の対立や同盟の歴史と教科書で習ってきました。しかし、戦後世界史には国家の対立軸では解けない謎が沢山あります。

日本では対米関係ばかり論じられますが、じつはアメリカを考える上でイギリスの存在は欠かせません。政治も経済も日本はなぜこれほど低迷しているのか。元大使が2013年に向け緊急提言!


戦後世界史の謎

▶東西冷戦は作られた構造だった

▶なぜ毛沢東の弱小共産党が中国で権力を握れたのか

▶朝鮮戦争でマッカーサーが解任された本当の理由

▶アメリカはベトナム戦争に負けなければならなかった

▶なぜかアメリカ軍占領後アフガニスタンで麻薬生産が増大した

▶「中東の春」運動を指導するアメリカのNGO

https://www.amazon.co.jp/%E5%9B%BD%E9%9B%A3%E3%81%AE%E6%AD%A3%E4%BD%93%E2%80%95%E2%80%95%E6%97%A5%E6%9C%AC%E3%81%8C%E7%94%9F%E3%81%8D%E6%AE%8B%E3%82%8B%E3%81%9F%E3%82%81%E3%81%AE%E3%80%8C%E4%B8%96%E7%95%8C%E5%8F%B2%E3%80%8D-%E9%A6%AC%E6%B8%95%E7%9D%A6%E5%A4%AB/dp/4862860656

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トーマス・ウッドロウ・ウィルソン(Thomas Woodrow Wilson, 1856年12月28日 - 1924年2月3日)は、アメリカ合衆国の政治家、政治学者であり、第28代アメリカ合衆国大統領である。アンドリュー・ジャクソンの次にホワイトハウスで連続2期を務めた2人目の民主党大統領である。


進歩主義運動の指導者として1902年から10年までプリンストン大学の総長を務め、1911年から13年までニュージャージー州知事を務めた。1912年の大統領選挙では共和党はセオドア・ルーズベルトとウィリアム・ハワード・タフトの支持に分裂し、結果として民主党候補であったウィルソンが大統領に当選した。名誉学位ではなく、実際の学問上の業績によって取得した博士号を持つ唯一の大統領である。

1885年にブリンマー大学(英語版)で歴史学および政治学を教えた後、1886年にはジョンズ・ホプキンス大学から政治学の博士号 (Ph.D.) を受ける。1888年にコネチカット州のウェズリアン大学に勤め、1890年にプリンストン大学の法律学と政治経済学の教授に就任、1902年6月9日に満場一致でプリンストンの学長に選ばれた。1910年から翌年までアメリカ政治学会の会長であった。

1887年に執筆した論文『行政の研究』(The Study of Administration )において、政治行政分断論を提起し、実務的に政治(政党政治)と行政の分離(政治行政二分論)を唱え、猟官制の抑制と近代的官僚制の再導入を提唱するとともに、研究領域的に政治学から行政学を分離した。ウィルソンの行政学に関する論文はこれ1つだけであるが、これによって、フランク・グッドナウ(英語版)と並んでアメリカにおける行政学の創始者として位置づけられている[2][3]。

合衆国大統領としては、当初の中立姿勢を放棄して戦争を終わらせるための戦争として第一次世界大戦への参戦を決断し、大戦末期にはウラジーミル・レーニンの「平和に関する布告」に対抗して「十四か条の平和原則」を発表、新世界秩序を掲げてパリ講和会議を主宰、国際連盟の創設に尽力した。その功績により、ノーベル平和賞を受賞している。敬虔な長老派教会の信者であったウィルソンは、教訓主義の深い感覚をインターナショナリズムに取り入れた。それは現在「ウィルソン主義」と呼ばれる。ウィルソン主義は、アメリカ合衆国が民主主義を標榜し国内外の政治体制の変革を追求することを使命と見なすことであり、今日も議論されるアメリカの外交政策の指針となった。ただし、ここまでの成果は慈善家のクリーブランド・ドッジ(英語版)の協力なしには得られなかった。
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A6%E3%83%83%E3%83%89%E3%83%AD%E3%82%A6%E3%83%BB%E3%82%A6%E3%82%A3%E3%83%AB%E3%82%BD%E3%83%B3

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フランクリン・デラノ・ルーズベルト(Franklin Delano Roosevelt [ˈfræŋklɪn ˈdɛləˌnoʊ ˈroʊzəˌvɛlt], 1882年1月30日 - 1945年4月12日)は、アメリカ合衆国の政治家。

民主党出身の第32代大統領(1933年 - 1945年)


世界恐慌、第二次世界大戦時のアメリカ大統領であり、20世紀前半の国際政治における中心人物の1人。彼の政権下でのニューディール政策と第二次世界大戦への参戦による戦時経済はアメリカ合衆国の経済を世界恐慌のどん底から回復させたと評価される[3]。

ラジオを通じて国民との対話を重視した。歴代アメリカ合衆国大統領のランキングでの人気投票でほぼ上位5傑に入るなど、現在でもアメリカ国民からの支持は根強い。また、アメリカ史上唯一の重度の身体障害を持った(両足が不自由だった)大統領でもある。

その一方、日独伊の枢軸国勢力を敵視する一方でソビエト連邦の独裁者ヨシフ・スターリンに対する容共的な姿勢を取り、その侵略行為を黙認したことは後に批判の対象となった。中華民国に対しては、日中戦争の際に蒋介石を強く支持し莫大な軍事費の借款を行っていた上に、同国との利権も多かったために「中国びいき」と言われた。

ルーズベルトはアメリカ政治史上で唯一4選された大統領である。初代のジョージ・ワシントン大統領が3選を固辞した故事から大統領は2選までというのが慣例だったが、戦時・有事を理由に1940年・1944年の大統領選に立候補し当選した。後に憲法が改正され(修正第22条1951年)、正式に大統領は2期までと定められた。

アメリカ経済の回復は同時に、第二次世界大戦が起こるまでの間、デトロイト市の大工業地帯[要出典]を枢軸国に対する「民主主義の兵器廠」に発展させた。これは戦後、アメリカが国際的な覇権を握る原動力となった。ルーズベルトの平和に対する国際組織の展望は死後に国際連合として結実した。

ルーズベルトの評価は立場で大きく分かれる。リベラル派(自由主義)から見ると、ニューディール政策をはじめとしたケインズ福祉国家的政策の開始は「恐慌への対策を具体化したもの」として評価され、「はじめて本格的な貧困層対策に取り組んだ」大統領として評価される。それまで南部の地域政党的色彩が強かった民主党に「世界恐慌の結果発生した貧困層の救済」という新たな目的を打ち出し、この2つの支持基盤を合わせる事によって「ニューディール連合」と呼ばれる大きな民主党支持基盤を形成してその後数十年に渡る議会における民主党の優位をもたらした。

保守派の中でも、ロナルド・レーガンは、ルーズベルトのリーダーシップを賞賛した。他方、小さな政府を唱える保守派はニューディールにきわめて否定的な評価をしており、民主党のニューディール連合を崩すことで1980年代以降の共和党の勢力拡大は成功したといえる。

ニューディール政策については、現在でも経済学者の間でその評価は分かれている。

また、最高裁判事の人事への介入による三権分立の民主主義原則への抵触や、大戦中に日系アメリカ移民に強制収容を行った事や、政権期間を通じて行われたアフリカ系アメリカ人公民権運動に対する事実上の妨害という人種差別的観点から行われた政策は、その立場を問わず各方面からの大きな批判をまねいただけでなく、アメリカにおける人種差別の解消を遅らせる要因の1つとなった。

民主党政権としての「貧困層」と「人種マイノリティ」という別々の背景を持ったアメリカ社会における弱者に対する矛盾した態度の解決は、1960年代のジョン・F・ケネディとリンドン・B・ジョンソンの政権まで持ち越された。

在任日数4422日は、アメリカ合衆国大統領史上最長の任期である。
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%95%E3%83%A9%E3%83%B3%E3%82%AF%E3%83%AA%E3%83%B3%E3%83%BB%E3%83%AB%E3%83%BC%E3%82%BA%E3%83%99%E3%83%AB%E3%83%88


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アメリカの社会主義者が日米戦争を仕組んだ

「日米近現代史」から戦争と革命の20世紀を総括する – 2015/10/9 馬渕 睦夫(著)
https://www.amazon.co.jp/%E3%82%A2%E3%83%A1%E3%83%AA%E3%82%AB%E3%81%AE%E7%A4%BE%E4%BC%9A%E4%B8%BB%E7%BE%A9%E8%80%85%E3%81%8C%E6%97%A5%E7%B1%B3%E6%88%A6%E4%BA%89%E3%82%92%E4%BB%95%E7%B5%84%E3%82%93%E3%81%A0-%E3%80%8C%E6%97%A5%E7%B1%B3%E8%BF%91%E7%8F%BE%E4%BB%A3%E5%8F%B2%E3%80%8D%E3%81%8B%E3%82%89%E6%88%A6%E4%BA%89%E3%81%A8%E9%9D%A9%E5%91%BD%E3%81%AE20%E4%B8%96%E7%B4%80%E3%82%92%E7%B7%8F%E6%8B%AC%E3%81%99%E3%82%8B-%E9%A6%AC%E6%B8%95-%E7%9D%A6%E5%A4%AB/dp/4584136823/ref=sr_1_3?ie=UTF8&qid=1546955741&sr=8-3&keywords=%E9%A6%AC%E6%B8%95%E7%9D%A6%E5%A4%AB+%E6%9C%AC


「ロシア革命」「支那事変」「日米戦争」…近現代史の裏には必ず彼らがいる!

米大統領のウィルソンやルーズベルトを操り、日本とアメリカを戦わせた勢力に迫る―。

社会主義者=国際金融資本家。「東京裁判史観」を打ち破る渾身の一冊!!


アメリカはなぜ日本に戦争を仕掛けたのか?


「東京裁判史観」を正面から打ち破る一冊! !
「ロシア革命」「支那事変」「日米戦争」……、
近現代史の裏には必ず彼らがいる!

ウィルソン大統領やルーズベルト大統領を操り、日本とアメリカを戦わせた勢力に迫る―。


日米の“真の和解"のために、著者渾身の書下ろし!

■ メディアを支配するものが世界を支配する

■ 国際社会は「国益」のぶつかり合い

■ ウィルソン大統領の「ロシア革命礼賛」の謎

■ 大資本家は社会主義者である

■ 共産主義者はなぜ殺人に“不感症"なのか

■ 「ワシントン会議」こそ大東亜戦争の火種

■ アメリカは中国を舞台に、日本に“参戦"していた

■ ルーズベルト大統領も国際主義者だった! 他


【目次より】

序 章 【米露に対する「安倍外交」の真髄】
世界は日本に期待している!
・アメリカの「対露制裁解除」の鍵を握る安倍外交
・「中国の暴走」を抑えるには、ロシアを味方にせよ 他

第一部 【ウィルソン大統領時代のアメリカ】
アメリカはなぜ日本を「敵国」としたのか
I「日米関係」の歴史
II アメリカの社会主義者たち
III「共産ロシア」に対する日米の相違
IV 人種差別撤廃と民族自決
v 運命の「ワシントン会議」

第二部 【支那事変の真相】
アメリカはなぜ日本より中国を支援したのか
I 狙われた中国と満洲
II「西安事件」の世界史的意義
III 中国に肩入れするアメリカ

第三部 【ルーズベルト大統領時代のアメリカ】
アメリカはなぜ日本に戦争を仕掛けたのか
I ルーズベルト政権秘話
II 仕組まれた真珠湾攻撃
III 日本を戦争へ導く「アッカラム覚書」

終 章 【これからの日米関係】
「グローバリズム」は21世紀の「国際主義」である
・アメリカの正体とは?
・「グローバリズム」と「ナショナリズム」の両立は可能か 他


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馬渕睦夫さんは唯の国際化とグローバリズムとは全く違う概念だと何度も言っています。

馬渕睦夫さんがグローバリズムと言っているのは

ユダヤ国際金融資本はユダヤ教の精神に基づいて、世界を国境の無い文化も同じ一つの国にしようとしているという事ですね。

ユダヤ教は人類で最後に救われるのはユダヤ人だけで、他民族はすべて滅ぼされるという教義です。

すべて滅ぼすのは無理なので、ユダヤ人が目指す現実性のある理想の社会は
1%のユダヤ人が資産や権力を独占して、99%の他民族は被支配者として搾取される世界なんですね。

北朝鮮みたいな共産国家なら大体その通りになっていますよね。


それから中国では都市籍の人間が農民籍の人間を支配搾取する体制になっていますよね。
中国の経済発展は都市籍の人間が農民籍の人間をタダ同然で働かせる事ができたからだというのが定説ですね。


マルクス主義で言う平等というのは 99% の被支配者の間では階級差別が全く無いというだけの話です。

竹中平蔵さんが、

派遣社員と正社員と待遇が違うのは平等の精神に反するから、正規社員も非正規社員と同待遇にしろ

と言っているのも 99% の被支配者の間では階級差別が有ってはいけないという主張ですね。


だから、ユダヤ人は最初は共産化で 1% 対 99% の世界を作ろうとしたのです。

馬渕睦夫さんが何度も言っていますが、国際化とグローバリズムとは全く違う概念なのですね。
それは航空機で欧米に数時間で行ける時代だから、海外との輸出入も旅行も技術交流や留学も簡単になった。
コカコーラやネスカフェやマクドナルドは世界中どこでも手に入る様になった。

しかし、それはあくまでも国際化であってグローバリズムとは関係ない

移民を入れたらチャイナタウンとかモスクを中心とするイスラム人居住区みたいな国家内に別国家ができてしまうので、唯の国際化とは次元が違うものなんですね。

ユダヤ資本は利潤を最大化したいだけなので、

・言語はすべて英語に統一して、それ以外のローカルな諸言葉はすべて廃止する
・民族ごとに違う習慣や伝統はすべて止めさせて、世界標準の生活様式に統一する
・賃金は民族によらず、すべて同一作業同一賃金にする

という環境を作りたいのです。


グローバリズム=共産主義

というのは、どちらも 1% 対 99% の世界を作って、

99%の中では民族による賃金や福祉等の差別はしない、中国人でも日本人でも賃金はすべて同一にする(賃金は安い方に統一する)

という事なのですね。

それで、レーニンやスターリンやトロツキーの様な反民族主義のユダヤ系のグローバリストが共産革命を起こし、ユダヤ資本が共産国家を支援した

馬渕睦夫さんはそういう歴史的事実を信頼できる資料と客観的事実に基いて具体的に指摘したというだけです。

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【桜無門関】馬渕睦夫×水島総 第2回「日本解体!
ディープステートによる日本のグローバル化、その尖兵としての霞ヶ関官僚」[桜H30-12-27] - YouTube動画
https://www.youtube.com/watch?v=tOqOn3ttvPg


2018/12/27 に公開

既成概念にとらわれない大きな視座で国際情勢を俯瞰し、ぶれることのない日本の軸を示し続けている馬渕睦夫氏。
閉ざす門を一度解き放つことによって見えてくるものがあるように、物事の本質を見極める言葉と思考を、対談を通じて伺います。

出演:
 馬渕睦夫(元駐ウクライナ兼モルドバ大使)
 水島総(日本文化チャンネル桜代表)


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馬渕睦夫沖縄講演〜2019年の国難をどう乗り切るか[桜H31-1-29] - YouTube動画
https://www.youtube.com/watch?v=nIQpvmu_Mt0


1月19日に沖縄で開催された馬渕睦夫氏の講演会「2019年の国難をどう乗り切るか」を完全版でお送りいたします。

VTR:馬渕睦夫先生沖縄公演「2019年の国難をどう乗り切るか」
(平成31年1月19日:沖縄船員会館)

【内容】
 @メディアの洗脳支配の背後に潜むもの
 A「金融」を支配したディープステート
 B国難に打ち勝つ日本文化の力
 C日露交渉〜伝えられないロシア
 D安倍首相のグローバリズム政策はなぜ?
 Eトランプ世界戦略の先

3. 中川隆[-12554] koaQ7Jey 2019年2月01日 09:44:19 : b5JdkWvGxs : DbsSfawrpEw[-22231] 報告
中国は世界史上最悪の階級社会

中国は農民籍の労働者をタダ同然で奴隷労働させたから工業製品価格を異常に安くできた


中国人はオギャーと生まれた時、「都市戸籍」と「農村戸籍」に大別
http://www.chinalabo.com/taki/lecture/lecture_26.html

都市と農村の所得格差は地域によっては5倍とも10倍とも言われている。 とりわけ沿岸部や大都市周辺への外資の進出が加速するにつれてこの格差は更に拡大する傾向にある。 胡錦涛政権はこの所得格差を是正するため昨年来、農民所得の拡大を目的とする政策(農産物の値上げや農業税の廃止等)を次々に打ち出しているが、不平等の根源となっている戸籍制度の見直しについては未だ手をつけられていない。

 中国人はオギャーと生まれた時、「都市戸籍」と「農村戸籍」に大別され、その人の学歴や職歴等を綿密に記録した「人事档案制度」により厳格に管理されている。

  この戸籍制度は1952年に制定され、人口の都市への集中を避けるために、原則として農村戸籍の者は農業に従事し、都市に働きに出る場合は事前に都市での労働許可証を取得しなければならない制限された時代が長く続いた。しかし1990年前後の配給制度の終焉とともに現在のように都市への移動は比較的自由となり多くの農村戸籍労働者が都市で働くようになった。

 しかしながら、農村戸籍者は企業で働く場合多くの差別をうけている。上海市の場合福利厚生費として養老保険(日本の厚生年金)、失業保険、医療保険の合計36.5%(住宅積立金8%を加えると44.5%)を企業は負担しなければならないが、農村戸籍者には医療保険を含めて158元/月(2005年度)を地方労働者管理費として労働局に支払うだけで、農村戸籍者には失業保険や養老保険制度がないので定年退職しても年金はつかない。

  企業にとっては正社員であるにもかかわらず福利厚生は別々に管理されている。
さらに都市で働き口を見つけ家族と共に移住してきても、農村戸籍の子供は都市の小、中学校には入学できない。子供だけを田舎に残すか、特別な入学金を払って上の学校に入学させなければならない。このため上海市のような大都市には地方毎に出身者の子供を受け入れる学校が点在している。

 また、上海では地方出身者(農村戸籍者を含む)は車やバイクのナンバー登録ができないため通勤は自転車かバスしかない。それ以上に銀行ローンを受け付けてもらえないので家や車の購入は極めて難しい。 

 この差別から開放されるための都市戸籍への切り替えのチャンスは原則として一生に一度しか与えられていない。すなわち大学を卒業し希望する都市の一定の条件をそなえている企業に就職した場合に限られる。

 このために都市戸籍の中でも富と文化の中心である北京、上海戸籍取得はあこがれの的であり厳しい受験戦争に勝ち残った優秀な学生が全国から集まってくる。
大学に入学すると学生の戸籍は一旦、その大学の戸籍に移り、就職した後に企業の所在地の戸籍に移転する。このため卒業時の就職先の企業所在地が大変重要な意味を持ち上海の大学生の場合、Uターン現象は勿論、地方都市への就職はありえない。

 1998年頃、大学生の就職状況が悪かった。知り合いの大学教授から「自分のゼミで地方出身の真面目な学生がいるのだがまだ就職先が決まらない。本人の希望で何とか上海の会社に入れてあげたい。給料はいくらでもかまわないので何年か預かってもらえないか?」と何度か依頼された。中国の戸籍制度を知っていれば理解できる依頼である。
http://www.chinalabo.com/taki/lecture/lecture_26.html


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中国の戸籍制度では生まれてくる子供は母親の戸籍が継承される。
http://www.chinalabo.com/taki/lecture/lecture_27.html

 長年の血の出るような勉学の結果、晴れて上海戸籍(都市戸籍)を手にした若者が故郷に錦を飾り、出身地のかわいい娘さんと結婚するのは中国では稀なケースである。

 現在の戸籍制度では生まれてくる子供は母親の戸籍が継承される。このためせっかく自分は上海戸籍となっても結婚相手の女性が農村戸籍なら生まれてくる子供は農村戸籍のため子供に自分と同じ苦労(大学の入試も戸籍により入試問題が異なり上海戸籍者は優遇されている)をさせなければならない。これは何とか避けたいと考えるのはいずこも同じ。

 そこで何とか上海戸籍の女性と結婚し子供も上海戸籍となることによって初めて自分の努力が報われることとなる。一方、もともと上海戸籍の若者は相手がいくら素敵な女性でも子供が農村戸籍では親、親戚、友人に面子がない。友人や知人が結婚すると聞き、必ず話題になるのは相手の戸籍である。もし、農村戸籍の女性なら「彼は何か欠陥があるのか?」と噂されることとなる。お解りいただいた通り、かくして上海の女性(正確には上海戸籍の女性)は上海の男性はもとより地方出身者からも憧れの的となりいつの間にか「モテモテの自分」を意識し家庭に君臨する。

 上海の男性の友人は多いが一様に「奥様」には弱い。カラオケやマッサージで夜9時を過ぎる頃から頻繁に携帯電話が鳴り出し、ひどいのになると30分おきにチェックが入る。共稼ぎが多いこともあるが彼は家に帰ると「料理、洗濯、掃除」を受け持っている。

 中国ジョーク集に「中国、三つの宝(中国三宝)」と言うのがある。一つは「万里の長城」二つ目は西安にある「秦の始皇帝兵馬俑」、三つ目は「上海の男性」。
上海女性の強さも結婚すると権利落ちとなるはずだが、身についた習慣で上海男性は一般的にやさしい。むしろこの厳しい監視下でそれでも何とかごまかしながら遊ぶというスリルに密かな楽しみを見出している。

 さて、長々と中国の戸籍制度の仕組みを書いてきたが、会社を経営するにおいて、この戸籍制度を知っているか知らないかで大きな差が出てくる。とりわけ優秀な学卒者や通訳の採用、社員の定着率において企業進出の工場立地決定の重要な判断基準となる。

 中国ではレベルの高い学卒者、優秀な幹部や技術者は大都市に集中する傾向となり、これらの人材を多く必要とする企業は土地の価格や労働コストと併せて事前に十分検討しておかないと工場が実際に動き出してから人材確保と定着率に苦労することとなる。

 上海で工場を経営している経験から言うと、概して農村戸籍者は辛抱強くよく働く。賃金は同じだが先月号でお伝えしたとおり福利コストが安い(上海戸籍者の1/3以下)ので多いほど有利で当社の場合も現場作業者の80%以上が地方出身者となっている。

 なお、以前はこの地方と地元出身者の比率を労働局が一定の規制をしていたが、現在は自由(上海市青浦区)となっている。
http://www.chinalabo.com/taki/lecture/lecture_27.html

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川島博之 都市戸籍を持つ4億人を農村戸籍を持つ9億人が支えるいびつな国家 中国
 


中国生活「モノ」がたり〜速写中国制造

「ケ小平は今の習体制をボロクソに言うかも」
山田 泰司 東京大学大学院農学生命科学研究科准教授・川島博之氏を迎えて(1)2017年11月15日
http://business.nikkeibp.co.jp/atcl/report/15/258513/111400054/


 10月に開催された第19回中国共産党全国代表大会を経て、2期目をスタートさせた習近平(シー・ジンピン)国家主席。トランプ大統領の訪中においてはその外交術によって大きな不利なく交渉を終わらせ、またその後のアジア太平洋経済協力会議(APEC)の首脳会議では、多国間の自由貿易を支持すると述べ大きな賛同を得た。習主席の手腕により、盤石な体制が築かれつつあると感じている向きも多いのではないだろうか。

 その一方で、経済成長も緩やかになる中、中国は問題も抱えている。その中でも最も大きいと考えられるのが、この連載でも幾度となく取り上げてきた国民の中で大きくなる“格差”であろう。先日の「独身の日」にはアリババ集団だけの取引額が1600億元(2兆7000億円)を突破するなど、消費が盛り上がっているのも事実。ただ一方で、そのような繁栄には取り残され貧困にあえぐ人たちが大勢いる。主に消費を盛り上げているのは、都市に戸籍を持つ都会人。農村に戸籍を持つ農民は中国の発展を支えた功労者でありながら、豊かにはなれない。

 都市戸籍を持つ4億人を農村戸籍を持つ9億人が支えるいびつな国家である中国。その実態を紹介した書籍

『戸籍アパルトヘイト国家・中国の崩壊』(川島博之著、2017年、講談社)
https://www.amazon.co.jp/gp/product/4062915065/ref=as_li_qf_sp_asin_il_tl?ie=UTF8&tag=n094asyuracom-22&camp=247&creative=1211&linkCode=as2&creativeASIN=4062915065&linkId=d8cf9d4bb2d1cb7a8a5a8a325ee361de


は近著

『3億人の中国農民工 食いつめものブルース』
https://www.amazon.co.jp/gp/product/4822258556/ref=as_li_qf_sp_asin_il_tl?ie=UTF8&tag=n094asyuracom-22&camp=247&creative=1211&linkCode=as2&creativeASIN=4822258556&linkId=8a01f7910faf7d6b27fba64ed992ed86


と通ずるところが多くある。今回から3回にわたって、川島博之・東京大学大学院農学生命科学研究科准教授をお招きして中国の近未来について語ってもらった様子を紹介する。


川島博之
東京大学大学院農学生命科学研究科准教授
1953年、東京都に生まれる。東京大学工学博士。専門は、環境経済学、開発経済学。2011年には、行政刷新会議ワーキンググループ(提言型政策仕分け)の評価者を務める。1977年、東京水産大学卒業。1983年、東京大学大学院工学系研究科博士課程単位取得のうえ退学。東京大学生産技術研究所助手、農林水産省農業環境技術研究所主任研究官、ロンドン大学客員研究員などを歴任。(写真=深澤明、以下同)


山田:本日はよろしくお願いいたします。

 先生ちょっとご覧になっていただきたいものがあるんです。これは先生が執筆された書籍

『農民国家・中国の限界』(2010年、東洋経済新報社)
https://www.amazon.co.jp/gp/product/4492443673/ref=as_li_qf_sp_asin_il_tl?ie=UTF8&tag=n094asyuracom-22&camp=247&creative=1211&linkCode=as2&creativeASIN=4492443673&linkId=b613f8e8c27c77bd9fe06fd5fa85b3fc


です。その当時買って、このように付せんをいっぱい付けて読んでいたんです。まさか先生と対談するようなことになると思っていませんでした。非常に光栄です。

川島:そうですか。ありがとうございます。

山田:私、仕事柄、中国関連の書籍をいろいろ読むのですが、この10年間で読んだ書籍の中で、こちらの本には大変感銘を受けました。

 中国にいると、中国にいなくてもそうかもしれないですが、疑問に感じることがあります。多くの中国人はそんなに収入がない。例えば給料の明細上は3000元(約5万1000円)しか収入がない。そういう人たちがどうして銀座とかで買い物がばんばんできるんだと。説明のつかないことがたくさんあります。

川島:そうですね。

山田:ただし、それについて中国専門家の人が書いたものでちゃんと答を書いてくれているものが本当にないですね。

川島:ないですね。


山田:一番不思議なのはお金の出所なんですよ。なおかつ私は個人的に地方から出稼ぎに来ている農民工の人たちに興味を持っていろいろ話をしている中で、そういう疑問みたいなものがだんだん膨らんできた。そうした中で先生の本を読んだら、土地の開発公社、それとその周辺の人間が土地を転がして大変な富を生み出していると書いてありました。そういったことを統計を読み解いていろいろ教えていただき、本当に目からうろこでした。先生は農業のご専門ですよね。

川島:そうです。

山田:誤解を恐れずに言うと、中国がご専門ではないですよね。

川島:違いますね。アジアの農業と開発が専門です。

山田:だから、かえってそういう大きい視点でご覧になっているから、中国をお分かりになるんじゃないのかなと思ったのです。とにかく日本人は、特にバブルが崩壊してからこの20年、中国のことを冷静に見られなくなっているように思います。1つはやっかみから見られなくなっているという気もします。

川島:私もそう思います。

山田泰司

山田:そうですよね。そのころから例えば反中、嫌中の本がものすごく売れるようになった。だから本当に中国を冷静に見て書かれた、しかも平易に書いている本というのがなかなかなくて。そういう中でこの本に出合って非常に印象に残っていました。

川島:私も中国の農村を度々訪ねていて、実際に見ているんですよ。山田さんも見ているんですよ。ただ、中国関連の書籍を書いている人って、ホテルに泊まって向こうの学者と話しているだけの人が多いんだよね。

 日本の学者の中でそれなりの地位を築くと、日本の科学研究費などで中国と共同研究をやろうと。今は中国もお金を持っているので。中国と10年、20年一緒に仲良くやっていくと、ちょっと悪い言い方だけど向こうのペースに乗せられちゃう。向こうのことをおもんぱかると、実態とか書けないんですよね。

山田:そうですね。

川島:それは私は、不幸だと思うし。私は中国や文科省からはお金はもらっていないし、一番ある意味で冷静なことを書ける。中国に遠慮することないし。そんなことで、最近では『戸籍アパルトヘイト国家・中国の崩壊』を出版しました。

習主席と安倍首相は1歳違い

山田:世代的にいうと、先生は安倍晋三首相と同じ世代ですよね。

川島:同じです。安倍首相は私の1つ下。

山田:そうですよね。安倍首相と習近平国家主席も1歳違いですよね。

川島:だから、私は習主席と同じ歳です。習主席が文化大革命(1966〜1976年)の時期に反動学生として下放されていた時代、私も高校から大学の時期に当たるんです。だから、習主席にはものすごく親近感があるというわけではないけど、長い目で習主席がどうなるかを見てみたいと思います。悲観的に見ているんですけど。

山田:私は、安倍首相と習主席が1歳違いでほぼ同世代ということに非常に関心があります。ほぼ同時期に、同じ時代にあの2人が中国と日本で台頭してきたということに、共通する背景がないのかなと。ただ、それを政治家に直接取材するわけにいかないので、同じ年代の市井の人たちをインタビューすることで何か浮かび上がってくるのではないかと考えていて、次の仕事にしようとも思っているんです。

川島:今の64歳ね。

山田:先生は同じ世代としてどのようにお考えですか。

 


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東京大学大学院農学生命科学研究科准教授・川島博之氏を迎えて(3)
山田 泰司 2017年11月17日(金)
http://business.nikkeibp.co.jp/atcl/report/15/258513/111600056/


 絶望的な状況に置かれた中国の農民の姿を描いた書籍『戸籍アパルトヘイト国家・中国の崩壊』を執筆した川島博之・東京大学大学院農学生命科学研究科准教授との対談も今回で最終回。都市戸籍を持つ4億人が農民戸籍を持つ9億人から搾取するといういびつな構造を持つ中国。今後、農民たちは希望を持って生活することができるのか。


山田:中国がそろそろ限界なのは間違いないと思います。では、どうしていくかなんですけど。

川島:日本では、バブルの象徴ともいえる、ジュリアナ東京がなくなったのが1994年だったけど、中国はまだその前ぐらいの感じじゃないかなと思います。日本でもそのころは、バブルがはじけるとは感じていなかった。日本はお尻に火がついたのは1997年です。山一証券がつぶれた。ただ、中国だったら山一証券をつぶしませんから。公的資金で救済するような形でいくから。

 だから今は1992年、1993年くらいだと思うね。ちょっとやばいかな、でも政府が何とか、やってくれるよねと。大学生も、だからまだ朝まで踊れていた。そんな感じで。中国の場合、そういう意味では国にはかなりの余剰があるので、そこを使って陰で支えていけば、日本のバブルの崩壊みたいなのは防げると。だらだらだらだらバブルの崩壊しない状態が続くと私は思っていますね。

山田:金融政策と財政出動ですね。

川島:今の習近平(シー・ジンピン)国家主席の最初のときからそうなんですよね。何もしなかったら山一証券や日本長期信用銀行がつぶれたような日本みたいに、大変なことになる。ところがそこでうまくやっちゃうから。いつの間にかホワイトナイトが現れたと言って収まっていくというのは、そこはつぶさない技術です。

 だけど、これは私だけじゃなくて多くの人が言っているんだけど、もう成長しない状態で変な金融政策によりずるずる延ばしていっても、病が重くなるだけだ。やめると痛いからやめないんだけど、じゃあ、永遠にできるのといったら永遠でもない。でも明日には壊れないし、明後日も大丈夫そう。そういうことだよね、今、やっているのは。

山田:だから私の友達なんかでも、事業を始める人は結構いるんです。だけど全然もうかってないんですよね。もうかってないんだけど、出資する人はいっぱい出てくるんですよ。

川島:貸自転車がそうだよね。もうかってないんだもん。

山田:本当にそうなんです。それで全くうまくいってないのに、そろそろエンジェル投資家が出てくるころですと、みんなそんなことばっかり言っているんですよ。実態がないのにお金だけはどこからか出てきて動いているという不思議な状態が。

温和な顔になった中国の指導者

川島:1993年くらいの日本はみんなそう。何とかなるよ、最後は日銀、大蔵が何とかしてくれるよみたいな。

 さっきから言っているように、共産党はこの事態によく気が付いていて、締めなきゃだめと考えた。だから民間企業の中にも共産党支部をつくって、共産党の指令によって全部を動かす。例えばここを売りたいとか、ここを閉めたいとかも勝手にはできないんだよね。じゃあ、営業を続けられませんと言っても、そうしたらこっちの銀行に声を掛けるからといって、担保もないのに銀行から金を借りられちゃう。だから奇妙なゾンビ経済が続いているんだと思う。


山田 泰司

山田:本当にそうですね。

川島:ゾンビ経済において、私は学生の顔つきとかを見ていると、もう今の若者たちは中国の経済を支えていくことはできないと思う。柔和な顔になっているし、頑張るのは嫌いだし。

山田:柔和な顔ということで思い出しましたが、最近の中国の指導者の顔は柔和になりました。昔は人間というよりは妖怪みたいな感じの方もいました。とにかく中国を回していくためには、あのぐらいのカリスマじゃないとだめ。本当に人間離れしてないとだめだなと。

 それがやっぱり胡錦濤前国家主席になってくると、優秀なテクノクラート、優秀な公務員の顔になってきましたよね。平和な時代の指導者。習主席も、仏頂面だし表情は出さないけど、明らかに妖怪ではない。

川島:李克強首相もそうだよね。

山田:そうですね。

川島:普通の秀才の顔だよね。ちょっとこのごろだと、おどおどしている秀才の顔だよね。よくいるよね。次、先生に指されると困る。「習主席からは指されないように、目を合わせないように」みたいな感じになっているよね。


農民工はどこに行くのか?

山田:先生がおっしゃるように、習主席は今の経済のことが全部分かっている。とにかく都会に農民工を抱える余裕がなくなってきているんです。

川島:そういうことですね。

山田:だから一生懸命彼らを国に帰そうとしているんだけど、やっぱり戻ってきちゃうんです。それでさまよい始めているんですけど、彼らは一体、どこに行くんでしょうね。非常に私は怖いんです。

川島:だから中国当局は、押さえ付けでしかないんだよね。

山田:押さえ付けるか。

川島:胡錦濤は、彼らにあめ玉をなめさせていけば何とかなると考えていた。和諧社会と言っていたんだけど。今はどうもあめ玉がなくなったんだよね。あめ玉をやっていたらチャイナ・プラス・ワンになっちゃうので、習主席が決めたのはあめ玉はやらないこと。でも彼らは、不満を持っている。どうしたらいいか。警察国家ですよね。今明らかにそちらに進んでいる。

山田:地方の都市をハイテクの町にして、雇用をつくりましょうみたいな報道もちらほらあるんですけど、あれじゃ追い付かないんでしょうか。

川島:一番の例は深センをそうしたいと言っていますよね。深センには確かに優秀な人たちが集まってきていて、中国のシリコンバレーにしようとしている。でも、所詮1000万人ですから。中国は13億人、明らかに数が小さい。

 それからそこがいくら発展しても、本質的には9億人の農民の底上げをどうするかという問題なんです。それに対しての答えにはならないですよ。ほとんどが中卒か高卒なんですよね。

山田:そうですね。「農村はみんなこんなもんだ」と言って、子供を高校に進ませずに働かせる親がいまだにとても多いです。

川島:勉強してないから農民なんです。農民の中でも、すごく優秀なら都市戸籍になれるんです。農民でもチャンスがあるんですよ。小学校で1番、中学校で1番。勝ち抜いてトップになれば、農民でも北京大学とかに入れて、そして都市戸籍を取れるんです。

 だから中国人の中には、貧困は自己責任という感情があるように思います。日本からだとそう見えるんです。私は大学にいて、そういうのを見ているから。だから彼らの心の中では、小さいときに勉強しなかったやつらを、対等に扱うことはできないとなるんです。私はあのときに一生懸命勉強したけど、そのときにいつも遊んでいたんだから、農民だと。徹底した学歴社会です。

山田:中卒で働きに出て、1万元ぐらい稼いでいる内装屋さんが知り合いにいます。まだ20代前半。背中に一面の入れ墨を入れてるんです。彼は中卒で重慶から出てきて、北京にまず行ったらしいんです。そこにしばらくいたんだけど仕事を辞めて、その後、海南島に流れていった。僕は海南島で知り合ったのですが、その彼は北京を離れるときに背中に入れ墨を入れました。要は、ものすごい差別をされたらしい。

川島:ああ、そういうことね。

山田:自分の中で、とにかく生き抜いてやるというしるしですね。背中に入れ墨を入れようが何しようが、根性を出してやるしかない。彼も農民です。


川島:そういう社会ですよね。だから仕事でもとにかく頑張るしかない。

山田:ただ、上海に出てきて住んでいる人たちなんか、とにかく取り壊しが決まって廃墟みたいな格安のところに住んでいる。トイレもなければ、何もない。そういうところでみんなやっているわけです。

 彼ら僕と同世代ぐらいで、自分は小学校を出たかどうか分からない。ただ、自分の子供は大学にやろうと思って一生懸命やっているんです。でも最終的には、田舎の農民はみんなこんなものだからと言ってあきらめちゃう。そういうのを見ているから、もっと頑張らなきゃだめじゃないかとは、とてもじゃないけど言えない。もう十分頑張っている。くじけるのは当たり前だと思います。

反日デモも農民のせい?


川島:都会人と接していると軍人もすごくばかにしているんです。軍人って農民ですから。彼らは軍人にはまずならないですよね。幹部学校には行く人もいると言っていたけど。

 だから武装警官をすごく怖がりますね。あいつら農民だから、頭の中がどうなっているか分からないという感じで怖がる。やっぱりすごい強い差別意識を感じますよ。学生は皆さん都市戸籍で、親は向こうのエリートさんだから。

 それから大規模な反日デモが起きたときがあったじゃないですか。例えば2012年だったか、日系のスーパーなどが被害を受けた。壊したのは、みんな農民工だと言うんだよね。都市戸籍の人は日本なんか襲わないよと。彼らの言い訳かなと思って聞いてたんだけど。

山田:そうですよね。何かそういうことがあると農民工のせいにする。

 あれは2005年に反日デモが盛んに行われたときでした。私は上海の日本総領事公邸やアメリカ大使館のそばに住んでいたんです。軍用のトラックが20台ぐらい私の家の前の道路に集結して、荷台に武装警官をギュー詰めにして市内に散っていったというのを毎日見ていました。話に聞くとあのときは、大学の寮で人が集められる。今日はデモへ行きますからこの寮から何人、この寮から何人といった形で集合をかけられたそうです。

 だから、全くの官製デモですよね。その中に農民工はいませんよ、本当に。

川島:非常に強い偏見を感じるよね。

山田:EXILEって、男性ユニット。彼らのようなEXILE系の男、真っ黒でマッチョでちょびひげな男は中国では人気ないんですよ。色白、ぽっちゃりの方が中国ではいいんです。EXILEって、中国名は「放浪兄弟」という名前があるんですけど、ネットなんかで言われているのは「民工団」。容姿が農民工に似ているから。

 また、バドミントンで林丹(りんたん)という選手がいて、北京五輪、ロンドン五輪と2大会連続で金メダルを獲得した。国民的英雄だったんですが、不倫が見つかってすごく叩かれた。彼もやっぱりEXILE系なんですが、叩かれた途端に、何かこいつ農民工みたいだとバカにされる。そういうところで形を変えて農民工が出てくるんです。


中国経済は20年はこのまま、でもその先は……

川島:非常に強い差別意識だよね。

 でも私は結論に近いけど、農民戸籍の9億人を豊かにすることはできないと思っています。繰り返すけど都市戸籍の4億人は9億人を踏み台にして豊かになった。それが中国の特殊な社会主義。この踏み台を外してみんなで一緒になったら自分たちも貧しくなっちゃう。そのことはすごくよく分かっているんだと思う。

 差別意識もあって、9億人はもう仕方のない人という見方をしている。4億人経済が動いているし、4億人の部分はかなりの部分リッチになった。山田さんがおっしゃるようにすごくグレーなマネーが動いていて、日本に爆買いに来られるようになっちゃっている人たちがいるんだけど、そのマネーは絶対下の方には行かないんですよ。

 でも、農民の人を救おうと思えば、簡単なんですよ。都市戸籍の人の多くの財産というのは都市の不動産に変わっています。中国では固定資産税と相続税がかからない。税率にもよるけど、固定資産税と相続税がかかるようにすれば、今の体系は一遍で変わるよね。そこから出てきた税金で、例えば農民の小学校を建てるなどに回せばいいんだから。全部そこに富をため込んでいるんだから。

 私は、過去30年くらい研究してきて、アジアの発展の中で農地の転用がすごく大きい発展の原動力になっていることを感じています。日本の場合でいえば、農民自身が大きな金を得たケースが多くあります。農民の人が駅前ビルのオーナーになっているとか、駐車場のオーナーになっているとかあるよね。

 そういうところで非常に分散していったんだけど、中国は農民ではなくて、国営公社が取っていっちゃった。アジアでいえば、ベトナムが中国とほぼ同じ構造で動いているんです。中国は農民たちが農地の所有権を持ってなかったというのが決定的にうまくいかないですよね。

 山田さんには悪いけど、アイデアってないでしょう。どうやって彼らを豊かにしていいか。彼らに「どうしたら先生、いいですか」と聞かれるんだけど、今は答はないと言っている。と言っても、このシステムは止められない。

山田:25〜26年前からの知り合いが、今は中国の国家税務総局にいるんです。彼が税金の問題についてはずっと言っていますね。90年代から言っていますが、何の進展もしていない。

川島:中国はほとんどの税金が日本で言うところの付加価値税なんですよね。それで税金の多くの部分を所得税じゃなくて企業から取っているんですよ。多くの部分を払っているのは国営企業なのね。

 中国で大きな税金を払っているのって、水道局とか、ガスとか電気とか、そして今一番大きいのは通信機器業者。普通の庶民が電気代を払う、ガス代を払う、それから携帯を使う。そうすると自動的に税金を取られちゃっているんです、国営企業を通じて。だから中国の貧しい人たちは、税金を取られたと思ってなくても、税金は取られている。スマホを使えば税金を取られる。中国は頭いいよ。

山田:そういうことですね。

川島:そういったところは共産党が胸先三寸でやっている。だから絶対国営企業は文句を言わない。中国の財政ってすごく健全なんです。中国の政府って人民をどう飼いならしていくかみたいなのをよく知っている人たちだよね。

 私は日本人だから農民に同情を寄せるけど、彼らに明日はない。だけど限界が来ているのも事実だから、中国には明日がない、中国崩壊となっていく。都市戸籍の4億人だけでやっているこんな状態はいつまでも続かない。ではどういうシステムにするのかといったら答がない。ただ、前にも述べましたが、少なくとも20年ぐらいはこの状態が続くと思います。

山田:党大会の後に、習近平独裁体制がいよいよ強まりました、みたいな報道があふれる中、中国の抱えている問題が、改めて分かりました。本日はどうもありがとうございました。


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今の中国って「ジュリアナ消滅直前」の感じかな
東京大学大学院農学生命科学研究科准教授・川島博之氏を迎えて(3)
山田 泰司 2017年11月17日
http://business.nikkeibp.co.jp/atcl/report/15/258513/111600056/?P=1


 絶望的な状況に置かれた中国の農民の姿を描いた書籍『戸籍アパルトヘイト国家・中国の崩壊』を執筆した川島博之・東京大学大学院農学生命科学研究科准教授との対談も今回で最終回。都市戸籍を持つ4億人が農民戸籍を持つ9億人から搾取するといういびつな構造を持つ中国。今後、農民たちは希望を持って生活することができるのか。


山田:中国がそろそろ限界なのは間違いないと思います。では、どうしていくかなんですけど。

川島:日本では、バブルの象徴ともいえる、ジュリアナ東京がなくなったのが1994年だったけど、中国はまだその前ぐらいの感じじゃないかなと思います。日本でもそのころは、バブルがはじけるとは感じていなかった。日本はお尻に火がついたのは1997年です。山一証券がつぶれた。ただ、中国だったら山一証券をつぶしませんから。公的資金で救済するような形でいくから。

 だから今は1992年、1993年くらいだと思うね。ちょっとやばいかな、でも政府が何とか、やってくれるよねと。大学生も、だからまだ朝まで踊れていた。そんな感じで。中国の場合、そういう意味では国にはかなりの余剰があるので、そこを使って陰で支えていけば、日本のバブルの崩壊みたいなのは防げると。だらだらだらだらバブルの崩壊しない状態が続くと私は思っていますね。

山田:金融政策と財政出動ですね。

川島:今の習近平(シー・ジンピン)国家主席の最初のときからそうなんですよね。何もしなかったら山一証券や日本長期信用銀行がつぶれたような日本みたいに、大変なことになる。ところがそこでうまくやっちゃうから。いつの間にかホワイトナイトが現れたと言って収まっていくというのは、そこはつぶさない技術です。

 だけど、これは私だけじゃなくて多くの人が言っているんだけど、もう成長しない状態で変な金融政策によりずるずる延ばしていっても、病が重くなるだけだ。やめると痛いからやめないんだけど、じゃあ、永遠にできるのといったら永遠でもない。でも明日には壊れないし、明後日も大丈夫そう。そういうことだよね、今、やっているのは。

山田:だから私の友達なんかでも、事業を始める人は結構いるんです。だけど全然もうかってないんですよね。もうかってないんだけど、出資する人はいっぱい出てくるんですよ。

川島:貸自転車がそうだよね。もうかってないんだもん。

山田:本当にそうなんです。それで全くうまくいってないのに、そろそろエンジェル投資家が出てくるころですと、みんなそんなことばっかり言っているんですよ。実態がないのにお金だけはどこからか出てきて動いているという不思議な状態が。

温和な顔になった中国の指導者

川島:1993年くらいの日本はみんなそう。何とかなるよ、最後は日銀、大蔵が何とかしてくれるよみたいな。

 さっきから言っているように、共産党はこの事態によく気が付いていて、締めなきゃだめと考えた。だから民間企業の中にも共産党支部をつくって、共産党の指令によって全部を動かす。例えばここを売りたいとか、ここを閉めたいとかも勝手にはできないんだよね。じゃあ、営業を続けられませんと言っても、そうしたらこっちの銀行に声を掛けるからといって、担保もないのに銀行から金を借りられちゃう。だから奇妙なゾンビ経済が続いているんだと思う。


山田 泰司

山田:本当にそうですね。

川島:ゾンビ経済において、私は学生の顔つきとかを見ていると、もう今の若者たちは中国の経済を支えていくことはできないと思う。柔和な顔になっているし、頑張るのは嫌いだし。

山田:柔和な顔ということで思い出しましたが、最近の中国の指導者の顔は柔和になりました。昔は人間というよりは妖怪みたいな感じの方もいました。とにかく中国を回していくためには、あのぐらいのカリスマじゃないとだめ。本当に人間離れしてないとだめだなと。

 それがやっぱり胡錦濤前国家主席になってくると、優秀なテクノクラート、優秀な公務員の顔になってきましたよね。平和な時代の指導者。習主席も、仏頂面だし表情は出さないけど、明らかに妖怪ではない。

川島:李克強首相もそうだよね。

山田:そうですね。

川島:普通の秀才の顔だよね。ちょっとこのごろだと、おどおどしている秀才の顔だよね。よくいるよね。次、先生に指されると困る。「習主席からは指されないように、目を合わせないように」みたいな感じになっているよね。

農民工はどこに行くのか?

山田:先生がおっしゃるように、習主席は今の経済のことが全部分かっている。とにかく都会に農民工を抱える余裕がなくなってきているんです。

川島:そういうことですね。

山田:だから一生懸命彼らを国に帰そうとしているんだけど、やっぱり戻ってきちゃうんです。それでさまよい始めているんですけど、彼らは一体、どこに行くんでしょうね。非常に私は怖いんです。

川島:だから中国当局は、押さえ付けでしかないんだよね。

山田:押さえ付けるか。

川島:胡錦濤は、彼らにあめ玉をなめさせていけば何とかなると考えていた。和諧社会と言っていたんだけど。今はどうもあめ玉がなくなったんだよね。あめ玉をやっていたらチャイナ・プラス・ワンになっちゃうので、習主席が決めたのはあめ玉はやらないこと。でも彼らは、不満を持っている。どうしたらいいか。警察国家ですよね。今明らかにそちらに進んでいる。

山田:地方の都市をハイテクの町にして、雇用をつくりましょうみたいな報道もちらほらあるんですけど、あれじゃ追い付かないんでしょうか。

川島:一番の例は深センをそうしたいと言っていますよね。深センには確かに優秀な人たちが集まってきていて、中国のシリコンバレーにしようとしている。でも、所詮1000万人ですから。中国は13億人、明らかに数が小さい。

 それからそこがいくら発展しても、本質的には9億人の農民の底上げをどうするかという問題なんです。それに対しての答えにはならないですよ。ほとんどが中卒か高卒なんですよね。

山田:そうですね。「農村はみんなこんなもんだ」と言って、子供を高校に進ませずに働かせる親がいまだにとても多いです。

川島:勉強してないから農民なんです。農民の中でも、すごく優秀なら都市戸籍になれるんです。農民でもチャンスがあるんですよ。小学校で1番、中学校で1番。勝ち抜いてトップになれば、農民でも北京大学とかに入れて、そして都市戸籍を取れるんです。

 だから中国人の中には、貧困は自己責任という感情があるように思います。日本からだとそう見えるんです。私は大学にいて、そういうのを見ているから。だから彼らの心の中では、小さいときに勉強しなかったやつらを、対等に扱うことはできないとなるんです。私はあのときに一生懸命勉強したけど、そのときにいつも遊んでいたんだから、農民だと。徹底した学歴社会です。

山田:中卒で働きに出て、1万元ぐらい稼いでいる内装屋さんが知り合いにいます。まだ20代前半。背中に一面の入れ墨を入れてるんです。彼は中卒で重慶から出てきて、北京にまず行ったらしいんです。そこにしばらくいたんだけど仕事を辞めて、その後、海南島に流れていった。僕は海南島で知り合ったのですが、その彼は北京を離れるときに背中に入れ墨を入れました。要は、ものすごい差別をされたらしい。

川島:ああ、そういうことね。

山田:自分の中で、とにかく生き抜いてやるというしるしですね。背中に入れ墨を入れようが何しようが、根性を出してやるしかない。彼も農民です。


川島:そういう社会ですよね。だから仕事でもとにかく頑張るしかない。

山田:ただ、上海に出てきて住んでいる人たちなんか、とにかく取り壊しが決まって廃墟みたいな格安のところに住んでいる。トイレもなければ、何もない。そういうところでみんなやっているわけです。

 彼ら僕と同世代ぐらいで、自分は小学校を出たかどうか分からない。ただ、自分の子供は大学にやろうと思って一生懸命やっているんです。でも最終的には、田舎の農民はみんなこんなものだからと言ってあきらめちゃう。そういうのを見ているから、もっと頑張らなきゃだめじゃないかとは、とてもじゃないけど言えない。もう十分頑張っている。くじけるのは当たり前だと思います。

反日デモも農民のせい?


川島:都会人と接していると軍人もすごくばかにしているんです。軍人って農民ですから。彼らは軍人にはまずならないですよね。幹部学校には行く人もいると言っていたけど。

 だから武装警官をすごく怖がりますね。あいつら農民だから、頭の中がどうなっているか分からないという感じで怖がる。やっぱりすごい強い差別意識を感じますよ。学生は皆さん都市戸籍で、親は向こうのエリートさんだから。

 それから大規模な反日デモが起きたときがあったじゃないですか。例えば2012年だったか、日系のスーパーなどが被害を受けた。壊したのは、みんな農民工だと言うんだよね。都市戸籍の人は日本なんか襲わないよと。彼らの言い訳かなと思って聞いてたんだけど。

山田:そうですよね。何かそういうことがあると農民工のせいにする。

 あれは2005年に反日デモが盛んに行われたときでした。私は上海の日本総領事公邸やアメリカ大使館のそばに住んでいたんです。軍用のトラックが20台ぐらい私の家の前の道路に集結して、荷台に武装警官をギュー詰めにして市内に散っていったというのを毎日見ていました。話に聞くとあのときは、大学の寮で人が集められる。今日はデモへ行きますからこの寮から何人、この寮から何人といった形で集合をかけられたそうです。

 だから、全くの官製デモですよね。その中に農民工はいませんよ、本当に。

川島:非常に強い偏見を感じるよね。

山田:EXILEって、男性ユニット。彼らのようなEXILE系の男、真っ黒でマッチョでちょびひげな男は中国では人気ないんですよ。色白、ぽっちゃりの方が中国ではいいんです。EXILEって、中国名は「放浪兄弟」という名前があるんですけど、ネットなんかで言われているのは「民工団」。容姿が農民工に似ているから。

 また、バドミントンで林丹(りんたん)という選手がいて、北京五輪、ロンドン五輪と2大会連続で金メダルを獲得した。国民的英雄だったんですが、不倫が見つかってすごく叩かれた。彼もやっぱりEXILE系なんですが、叩かれた途端に、何かこいつ農民工みたいだとバカにされる。そういうところで形を変えて農民工が出てくるんです。

中国経済は20年はこのまま、でもその先は……

川島:非常に強い差別意識だよね。

 でも私は結論に近いけど、農民戸籍の9億人を豊かにすることはできないと思っています。繰り返すけど都市戸籍の4億人は9億人を踏み台にして豊かになった。それが中国の特殊な社会主義。この踏み台を外してみんなで一緒になったら自分たちも貧しくなっちゃう。そのことはすごくよく分かっているんだと思う。

 差別意識もあって、9億人はもう仕方のない人という見方をしている。4億人経済が動いているし、4億人の部分はかなりの部分リッチになった。山田さんがおっしゃるようにすごくグレーなマネーが動いていて、日本に爆買いに来られるようになっちゃっている人たちがいるんだけど、そのマネーは絶対下の方には行かないんですよ。

 でも、農民の人を救おうと思えば、簡単なんですよ。都市戸籍の人の多くの財産というのは都市の不動産に変わっています。中国では固定資産税と相続税がかからない。税率にもよるけど、固定資産税と相続税がかかるようにすれば、今の体系は一遍で変わるよね。そこから出てきた税金で、例えば農民の小学校を建てるなどに回せばいいんだから。全部そこに富をため込んでいるんだから。

 私は、過去30年くらい研究してきて、アジアの発展の中で農地の転用がすごく大きい発展の原動力になっていることを感じています。日本の場合でいえば、農民自身が大きな金を得たケースが多くあります。農民の人が駅前ビルのオーナーになっているとか、駐車場のオーナーになっているとかあるよね。

 そういうところで非常に分散していったんだけど、中国は農民ではなくて、国営公社が取っていっちゃった。アジアでいえば、ベトナムが中国とほぼ同じ構造で動いているんです。中国は農民たちが農地の所有権を持ってなかったというのが決定的にうまくいかないですよね。

 山田さんには悪いけど、アイデアってないでしょう。どうやって彼らを豊かにしていいか。彼らに「どうしたら先生、いいですか」と聞かれるんだけど、今は答はないと言っている。と言っても、このシステムは止められない。

山田:25〜26年前からの知り合いが、今は中国の国家税務総局にいるんです。彼が税金の問題についてはずっと言っていますね。90年代から言っていますが、何の進展もしていない。

川島:中国はほとんどの税金が日本で言うところの付加価値税なんですよね。それで税金の多くの部分を所得税じゃなくて企業から取っているんですよ。多くの部分を払っているのは国営企業なのね。

 中国で大きな税金を払っているのって、水道局とか、ガスとか電気とか、そして今一番大きいのは通信機器業者。普通の庶民が電気代を払う、ガス代を払う、それから携帯を使う。そうすると自動的に税金を取られちゃっているんです、国営企業を通じて。だから中国の貧しい人たちは、税金を取られたと思ってなくても、税金は取られている。スマホを使えば税金を取られる。中国は頭いいよ。

山田:そういうことですね。

川島:そういったところは共産党が胸先三寸でやっている。だから絶対国営企業は文句を言わない。中国の財政ってすごく健全なんです。中国の政府って人民をどう飼いならしていくかみたいなのをよく知っている人たちだよね。

 私は日本人だから農民に同情を寄せるけど、彼らに明日はない。だけど限界が来ているのも事実だから、中国には明日がない、中国崩壊となっていく。都市戸籍の4億人だけでやっているこんな状態はいつまでも続かない。ではどういうシステムにするのかといったら答がない。ただ、前にも述べましたが、少なくとも20年ぐらいはこの状態が続くと思います。

山田:党大会の後に、習近平独裁体制がいよいよ強まりました、みたいな報道があふれる中、中国の抱えている問題が、改めて分かりました。本日はどうもありがとうございました。


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中国国内の「農村国」と「沿海国」

 たとえていえば、中国の社会とはには事実上、国内に「沿海国」と「農村国」の2国があって、住民はそれぞれ別の国籍を持っているようなものである。「農村国」の国民は原則的に一生農村国内で生活することが求められており、「都市国」で働くためには「都市国」に対して就労許可を申請し、原則的に期限付きの「労働ビザ」を取得して就労しなくてはならない。在留期限が切れたり、無許可で働いていると、あくまでヤミの就労ということになってしまう。

 つまり日本国内で外国人の不法就労が大きな問題となっているが、中国で農村戸籍の人が都市で働こうとすれば、原理のうえでは同じ問題が発生するのである。

 またちょっと状況は違うが、日本政府はつい先頃まで中国からの観光客に対して、上海市や北京市、江蘇省、浙江省、広東省など沿海部の比較的生活水準の高い地域の住民に対してしか観光ビザの発給を認めていなかった。その他の人々は門前払いである。つまり同じ中国の国民なのに、ある地域の人にはビザが出るのに、ある地域の人には申請の資格すらなかった。これも中国の戸籍制度がある意味で「国籍」のような性格を持つことのひとつの証左と言えるだろう。
 
 中国の現在の戸籍制度の基本となる「戸口管理条例」が制定されたのは1958年。社会主義中国の誕生から10年を経過、革命後の過渡的な時代から、いよいよ本格的な社会主義計画経済の時代へと突入しようかという段階だった。

 この制度は国民を農村戸籍と非農村戸籍に分け、農村に生まれついた人間は大学入学などごく一部の例外を除いて一生農村で暮らすことを強制するもの。当時は生産力が乏しく、モノやサービスは極端な供給不足。都市機能も貧弱だったため、人口の自由な移動を許すと国の基盤が崩壊しかねないとの判断が根底にあった。

 その後、文化大革命という極左原理主義の時代を経て、1978年に改革開放政策がスタート。国民生活や経済活動を管理してきたさまざまな規制が徐々に取り払われてきたが、戸籍制度は運用面で一定の緩和はあったものの、基本的には現在でも機能している。

40年前の制度が限界に

 もちろん中国でも戸籍制度で制限されているのは、他の地域に居住して公共サービスを受けることであって、旅行したり短期間の出張などに制限があるわけではもちろんない。あくまで障壁があるのは正式に就労しようとした場合であって、別に行った先で正式な公共サービスを受けなくても構わないと割り切れば、別に地方の住民が大都会に住みついて働いていても、それだけで単に警察に捕まってしまうことはない。ただ同じ国内で転居の自由がなく、他の地域で働くのに、その地方の就労許可がいるというのは日本ではちょっと想像がしにくいだろう。
http://www.actiblog.com/tanaka/10640

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官僚・地主/商人・知識人を兼ねた強力な支配層「士大夫」
 

中国三千年(特に後半)を実質的に支配してきたのは、「士大夫」と呼ばれる階層だった。特に中国の場合、地主や豪商も、士大夫に収束していき、極めて強力で固定度の高い支配層を形成していった。

・士大夫が黒幕になれたのは、儒教のおかげである。儒教の本質は「士大夫の、士大夫による、士大夫のための教養体系」であった。儒教の開祖・孔子は、士大夫層だった。彼の思想は、中間支配階級のものだった。被支配階級の目線に立つ老荘思想とも、君主の目線に立つ法家思想とも、発想の出発点が違った。

・前6世紀の孔子の時代、士大夫は、まだ単なる役人にすぎなかった。前二世紀の武帝の時代、儒教が官学化されると、士大夫層は知識人としてのステイタスをもあわせもつようになり、その地位は格段に上昇した。

・6世紀末、隋の文帝は「科挙」の制度を始めた。新たに「高学歴」というステイタスを得た士大夫層は、ますます強くなった。

・漢詩人も士大夫ばかり。有名な王維も杜甫も韓愈も白楽天もみんな士大夫。その理由は、漢詩・漢文の難しさにある。

昔の日本人はカナを発明して、誰でも使えるようにした。中国は違った。士大夫は、自らのステイタスを高めるため、漢詩や漢文をわざと難しいものにした。

儒教、科挙、漢字。この3点セットが、士大夫層のステイタスを支えた。

・科挙の受験準備のためには、ある程度の資力が必要であったため、多くは地主や豪商の家から受験者が出た。地主や豪商は、自分の子弟を科挙に合格させて士大夫階級の仲間入りをさせて、社会の甘い汁の分配にあずかろうとした。

・こうして、北宋の時代に、士大夫層は、科挙官僚・地主。商人・文人を兼ねた強力な支配階級(士大夫階級)となった。

・中国社会は、落ち葉が一面に浮いている池に似ていた。
嵐が来れば、池の表層の落ち葉はすっかり吹き飛ばされ、また別の木の葉でおおわれる。しかし池の中の水は変わらない。
中国の王朝交代も同様であった。皇帝とその一族は、社会の最上層に、落ち葉のように浮かんでいるにすぎなかった。

・中国では、王朝が滅んでも、中間支配層たる士大夫層は不滅だった。その一例がふう道”(882〜954)という人物である。10世紀、短命な王朝が目まぐるしく交代する乱世の中で、士大夫のリーダー(宰相)だったふう道”は、なんと「五朝八姓十一君」に仕えた。

・17世紀半ば、中国は、満州人の「清」に征服された。当時の満州人の人口は老若男女合わせて20万人程度だった。漢民族の実人口は約1億。

満州人が超人的に強かったわけではない。しかし、漢民族は「被征服慣れ」しすぎていた。

「征服者」たる満州人は、科挙の制度を維持し、士大夫階級が引き続き社会の「甘い汁」を吸うことを保障した。そのおかげで清朝は三百年近くも続いた。

現代の中国共産党もこの「士大夫」支配の変形バージョンと言い換えられるだろう。

参照 「貝と羊の中国人」加藤 徹著
http://www.rui.jp/ruinet.html?i=200&c=400&t=6&k=2&m=295161


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戸籍なき子1300万人 学校にも病院にも行けない「ブラックチルドレン」の苦悩 2015.12.3
https://www.sankei.com/world/news/151125/wor1511250006-n1.html


豊かとはいえない農村が広がる崇明島の地元食堂で働く敏敏さん(仮名) =20日


 11月24日付の中国紙、第一財経日報によると、中国公安省は「黒孩子(ブラックチルドレン)」と呼ばれる戸籍のない子たちの問題解決に向けた検討を開始した。

 習近平指導部が「一人っ子政策」を廃止し、年内にもすべての夫婦に2人目の出産を認めるのを受け、従来は放置されてきた社会矛盾の解消をめざす。具体的な救済策は今後詰める。

 「黒孩子」は女性が大半とされ、内陸部など把握できていないケースを含めると、数千万人に上るとの推計もある。


 「中学校に上がるとき通学を断られ、初めて両親が本当の親ではなく自分には戸籍さえないと知らされ、家でふさぎ込んでいた」

 行政管轄上は上海市の一部ながら、豊かとはいえない農村が広がる崇明島。とある食堂で最近、働き始めたという敏敏さん(16)=仮名=はこう言って言葉を詰まらせた。中国で「黒孩子(ブラックチルドレン)」と呼ばれる戸籍のない子供の一人だ。

 敏敏さんは生後数カ月のころ、崇明島の市場でカゴに入れられて泣いていたところを、近くで商店を営む夫婦に救われたという。

ふびんに思った夫婦は養女として育て始めたが、地元政府は出生証明すらない敏敏さんの戸籍申請を頑として拒み続けた。人口抑制を目的とした「一人っ子政策」での「成果」を競っていた地方政府にとっては、存在すら隠しておきたい“お荷物”だった。

 養父母によると、敏敏さんは小さいころからぜんそくに苦しめられたが、戸籍に基づく身分証がないため病院で診察を受けることができなかった。読書も大好きだったが、図書館で本も借りられなかった。

 敏敏さんは「小学生のとき、クラス名簿に自分の名前がないのが不思議だった」と話すが、それは養父母が懇願し、地元小学校が聴講生のような待遇で通学を許したからだった。不幸中の幸いだった。「黒孩子」の中には満足に読み書きできない子供も多い。

 昨年末の時点で中国の総人口は約13億7千万人。それとは別に中国政府は2010年の国勢調査で、「戸籍なき子」が約1300万人いることを把握している。東京都の人口にも匹敵する規模だ。地元紙によると、崇明島だけで200人以上が確認されている。

 後継ぎに男の子を欲しがる古い観念にとらわれた農村では、女の子の出生届は出さず、違法と知りつつも誰かに売るか、拾ってもらうか、こっそり育てるかを選び、その後やっと生まれた男の子を「第1子」として届ける夫婦がいる。


 教育も医療も受けられなかった子供たち。きちんとした就職先などなく、結婚も出産も手続き上はできない。小学生のころの敏敏さんは、「将来は大学に進んで教師になりたい」と夢を描いていたというが、戸籍がなければそれも果たせない。36年間にわたって続いた「一人っ子政策」の闇が残した心の傷痕は、そう簡単に消えそうもない。

 「一人っ子政策が終わるのはいい知らせ。でも2人目の出産を誰にでも認める前に、政府は私たちのような子を真っ先に救ってくれなければ不公平よ。私は外国人じゃない。中国人なのよ」。敏敏さんの悲痛な叫びが耳に残った。(崇明島 河崎真澄)

一人っ子政策 中国政府が人口抑制のため、夫婦の子供は1人と出産を制限した国策。1979年に導入された後、農村の一部や少数民族に2人目や3人目を産むことを例外的に認めたほか、13年には都市部でも夫婦の一方が一人っ子であれば第2子を認めるなど、段階的に規制を緩めた。しかし、許可なく2人目を出産した違反者への巨額の罰金や、地元当局による強制的な堕胎への反発が強まり、農村で抗議や暴動が発生するなど深刻な社会問題も引き起こした。今年10月に廃止が決まった。


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戸籍のない8歳婚外子 「将来、闇世界入りして当局に復讐」
http://www.asyura2.com/12/china3/msg/730.html


中国には無戸籍の黒孩子が2〜7億人いると推定されている
 実際の人口は20億
彼らには一切の社会的権利が存在せず、超低賃金奴隷待遇を強いられ、それが中国経済躍進の原動力であった
http://www.epochtimes.jp/jp/2013/12/html/d11906.html

【大紀元日本12月27日】「大きくなったらマフィアに入って復讐してやる」―わずか8歳の子供が発した言葉を、中国社会はどう受け止めるだろうか。婚外子として生まれ、生活上のあらゆる苦難を体験してきた少年についてスポットを当てた記事がこのたび、中国で話題になっている。

 中国には戸籍のない子供がたくさんいる。2番目以後の子や婚外子などは年収の3〜10倍という高額な罰金を払わなければ戸籍を登録することが出来ない。冒頭の言葉を発したのは北京房山区に住む劉菲さん(女性、仮名)の子、小傑君(8歳、仮名)。劉さんは結婚しておらず、罰金33万元(約530万円)を支払っていないため、小傑君は戸籍を得ることが出来なかった。

 「黒孩子(ヘイハイズ)」と呼ばれる戸籍外の子供は人口統計上に存在が認められていないため、一般社会で生活するのに様々な困難を抱える。無償の義務教育を受けられないため教育レベルが低く、職に就くことは難しいため貧しい。医療保険加入、自動車免許取得、婚姻も認められていない。

 黒孩子の苦境

 現在、小傑君は小学1年生。母親と暮らしている。学校に通わせるために、劉さんはあらゆる「関係者」を介するなど紆余曲折を経たという。しかし小傑君の在籍証明書には戸籍番号(注:戸籍登録者全員が持つ番号)が空欄のままだ。

 北京の地方紙・新民周刊の記者は劉さん宅を尋ね、小傑君から話を聞いた。困窮した生活のなかでも明るく活発な様子を見せていた小傑君だったが、質問が戸籍の話に及ぶと、少年にはあるはずもない無念さ、落胆、噛み殺したような怒りの表情を浮かべたという。

 小傑君は戸籍を得るために母親が腎臓を売りたがっていると小さな声で記者に話した。また、計画出産委員会や公安局の関係者が直接、あるいは電話で何度も罰金を払うよう母親に強いているのを何度も耳にしたという。

 「計画出産委員会と公安局は本当に悪いやつだ」「大きくなったら暴力団やマフィアの世界に入って、奴らに復讐してやる」―8歳の男の子の口から出た言葉に、記者は愕然とした。

 インターネットの声

 小傑君の、少年が口にするにはあまりにも悲しい言葉を受けて、インターネットでは社会格差や不平等さを嘆く声が広がっている。「張芸謀(注:チャン・イーモウ、中国人の世界的映画監督。子供が7人との疑惑が持たれている)の子は皆戸籍があるのに、結婚しなかった彼女の子は一人でも戸籍を持てないのか」「闇の世界が恐ろしいのではなく、(普通の)社会が黒くなっていくことが恐ろしい」

 一人っ子政策が導入された後、1980年代に生まれた世代「80後(パーリンホウ)」からも同情と怒りのコメントが相次いだ。「私は82年生まれ。計画出産委員会の野蛮さは私の子供時代に影を落としていった。この子の気持ちがよく分かる!」「87年生まれ。子供が2人以上というだけで、彼らは私の家を壊し、食料や家具、家財を没収した」「私には弟がいるはずだった。母親が妊娠9ヶ月の時、すでに活発に弟が母親のお腹の中で動いていたのに…!彼らは弟の頭に注射針を突き刺した(注:薬物注射して強制堕胎させた)」

 小傑君の戸籍について、母親は北京房山区の公安局を相手取り訴訟を起こしていた。最近になり「婚外子の戸籍登録を拒否したことは違憲」とする判決が下り、幸いにも小傑君は戸籍を得る見通しが付いた。

 11月に開かれた共産党第18期中央委員会第3回全体会議(三中全会)では戸籍制度改革の実施方針が発表された。それによれば福利厚生や経済格差を生む都市・農村戸籍の違いを徐々に緩和し、2020年までに撤廃するという。

 中国国家統計局の2010年の国勢調査によれば、戸籍がない人は全人口の1%に当たる1300万人に及び、大半は黒孩子だという。罰金を免れるために貧困層は出生届も出さないため、実際の黒孩子の数は数千万から数億人と言われており、明確な数はわかっていない。




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2018年09月22日
中国人のお金事情 可処分所得年42万円、農家は今も年収10万円

農村の貧しさが目立つ。2500元は年4万円に過ぎない


画像引用:http://news.livedoor.com/article/detail/13230542/


富裕層を見て中国を判断できない

中国で富裕層が増加したり高級自動車が「爆売れ」したり海外で消費しているので、中国人はお金持ちというイメージができた。

だが中国の1人当たりGDPは約90万円で、平均年収はもっと低い70万円台とみられます。

日本の場合は一人当たりGDPは約400万円でサラリーマン平均年収は約420万円、だがこれは正社員の年収です。

非正規やパートを含む平均年収は300万円台がせいぜいで、このように平均年収は一人当たりGDPよりかなり低くなります。

中国で各省が報告した2017年時点の平均給与は、役所が7万4318元(約129万円)で、民営企業は4万5761元(約79万円)でした。

これがいわゆる正社員の給与なので、全労働者の平均ではこの数字より低くなり、やはり80万円以下でしょう。


北京日報によると2017年度の北京労働者の平均給与は10万1599元(約173万円)だったがこれは飛びぬけて高い。

上海と北京は中国の最高収入都市であり、低い地域の2倍以上にも達している。

見逃せないのは農民の収入の低さで、北京上海など大都市に隣接した豊かな農村と、貧しい農村の格差が大きい。


2017年10月の中国農業部発表では、農民工(出稼ぎ労働者)の平均月収は3459元(5万6000円)だった。

中国の農家の収入は2015年に1万1千元(17万円)を超えたが、その後は発表されていないようです。

この発表には「政府が水増しして良く見せかけている」という批判が相次ぎ、その後数字自体を発表しなくなった。


中国人の預金はひとり80万円

実態としては2015年に年収10万円だったと思われ、それも一部の富裕農家の収入で平均値が押し上げられている。

2018年の現在も最大限過大評価して年収20万円というところで、富裕農家を除くとやはり年収10万円でしょう。

年収10万円でどうやって生活するのか、日本人には想像できないが、生活手段は物々交換だと思われます。


さて中国人の「預金」については6月の個人預金残高は約68兆4000億元(約1100兆円)と一見かなり多い。

だが人口は日本の10倍なので人数で割ると、1人当たり5万元(約82万円)に満たなかった。

1人当たり可処分所得(税金と公的費用を引いた金額)は国家統計局によると2万5974元(約42万4000円)に過ぎなかった。


税引き後の可処分所得42万円という数字からは、本当の平均年収は60万円以下かも知れないと想像できる。

一部の富裕層や北京上海のエリートを除く中国人は、想像よりずっと貧しくお金を持っていない。

庶民の夢である家と車を買うため、住宅ローンや自動車ローン残高が急増して多くの家庭で年収の何倍にも達している。


こうした数字を見ると中国人の未来は明るくない。
http://www.thutmosev.com/archives/77594894.html



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中国、「最大弱点」習近平氏が置き忘れの農業問題「未解決のまま」2018年10月13日
http://hisayoshi-katsumata-worldview.livedoor.biz/archives/12839354.html


胡錦濤・前政権まで政府報告においては、必ず農業が「三農問題」としてトップで扱われてきた。習近平政権になると一変、政府報告の主要議題から消えた。代って登場したのが国防強化である。この農業問題から国防重視への姿勢変化こそ、中国が海洋拡張へ動き出した証拠だ。

戦前の日本は、農村貧困問題解決のために満州進出という誤った政策を採用した。習近平氏には、そういう農業に対する認識もなく、ひたすら海洋進出=国防拡張という帝国主義的な発想を強化している。この原因はどこにあるのか。最後で取り上げる。

海外メディアの診断する中国問題では、「三農問題」が最大の弱点と指摘している。その三農問題とは何か。

@ 農民問題:三農問題の中核となる問題、農民の収入が低く、増収は困難であり、都市-農村間の貧富の差は拡大し、農民は社会保障の権利を実質得ていない。

A 農村問題:農村の状態が立ち遅れ、経済が発展しないことに集中して示している。比喩として、中国の都市はヨーロッパのようだが、農村はアフリカのようである。

B 農業問題:農民が農業で金を稼げず、産業化のレベルが低いことを示している。

都市と農村の格差拡大は、縮小どころか拡大の傾向にある。前述のように、「中国の都市はヨーロッパのようだが、農村はアフリカのようである」。

『レコードチャイナ』(10月13日付)は、「中国経済最大の弱点とは?」と題する記事を掲載した。

(1)「米華字メディア『多維新聞』(10月11日付)によると、英紙『フィナンシャル・タイムズ』が独自の視点から中国の経済と農村を観察し、中国最大の弱点について伝えた。記事は、「中国の経済は今や大きな成功を収めているが、人口の60%を占めるのは農民と出稼ぎ農民であることに思いが至る人は多くない。彼らはややもすれば底辺の人間のレッテルを貼られて市民の枠から外され、それは農業、農村、農民のある弱い立場を反映している」とした。そして、「体の大きい巨人のようだが、泥で汚れた足で立っている」と中国の実情を表現し、三農問題こそが中国モデルの最大の弱点になっていると指摘した」

習近平氏は現在、大都市から農民の出稼ぎ者(農民工)を強制的に排除している。農村に帰させているのだ。大都市が農民工を吸収できなくなった点もあるが、農村が便宜的に扱われていることは明らかである。戦前の日本では、農村から優秀な人材が輩出したので農村を大事にする気風があった。中国は全く異なり、教育面でも冷遇している。この日中に見られる差が、国家として骨格面における強弱を反映している。

以下の問題は、「三農問題」を具体的に論じている。

(2)「第一は農業問題で、「中国の農業は、高生産コスト、低生産性、補助金への依存、農村と農業の近代化の遅れ、生態環境の悪化などの問題に直面している」と述べた」

農業の生産性が低いので、農薬多投という間違った対策に走ってしまい、環境悪化に拍車をかけている。土壌・河川の汚染は農薬多投の結果である。これが、土壌をさらに悪化させる悪循環に陥った。農村に人材がいない悲しい結末である。

(3)「第二は農民問題で、「中国の農家の平均収入が都市部と比べてはるかに低く、農村は活力が失われている。また、人口が高齢者・幼児・病人・障害者・女性および数千万にも上る留守児童により構成されている」と述べた」

一人っ子政策が、農村を疲弊させた。戸籍も「農民戸籍」で縛り、「都市戸籍」と大きな差を付けている。毛沢東政策の失政の一つである。同じ国民でありながら異なる待遇を受ける点で、「一国二制度」と言える矛楯を抱え、いまなお解決の目途が立たない。

(4)「第三は農村問題で、「中国の農家は、その土地の住民であれば土地を取得できる。農家がやる気を持って農業にとどまらなくても追い出される心配はないため、有能な農家が経営規模を拡大することができず、豊かになることができない」と述べた」

農民に土地を与えたのは、食糧確保が目的である。だが、食糧自給は夢のまた夢の状況である。豚肉さえ輸入に頼る時代だ。中国の訪日観光客が一様に驚くのは、都会と農村の生活水準が変わらない点にある。所得でなく貯蓄額で見れば、農村の方がはるかに豊かだ。中国とは完全に逆転している。

日本の農村が豊かなのは、地方自治制度の確立と地方財源不足を日本政府がカバーしている点にある。中国の地方政府は、独自の財源も不足し、土地売却益で賄うという異常なことをさせている。清朝時代と同じで、中央政府は地方行政に無関心という悪しき慣習を受け継いでいる。

日本は江戸時代の藩政が、自主財源をつくり地域発展の基礎をつくった。これが「封建制度」のプラス面で現代に生かされている。中国は「専制制度」で朝廷が地方を直轄支配した。現在の中国は、この専制制度を踏襲している。中国には、「封建制度」の経験がなく、「専制制度」のまま共産主義に移行した。その歪みが今、大きく現れている。歴史の発展過程の重要さが分るであろう。いわゆる、「集合的無意識」の違いだ。

4. 中川隆[-12553] koaQ7Jey 2019年2月01日 10:11:47 : b5JdkWvGxs : DbsSfawrpEw[-22231] 報告

中国企業が欧米や日本の最先端技術を手に入れる手口


中国、「技術泥棒」当局がグルになって技術移転迫る「犯罪事実」2018年09月29日


中国は、対米貿易戦争で完全に「シラ」を切っている。その鉄面皮を剥がす記事が登場した。ここまでやって、貴重な先進国の知財権を奪い取る。強盗行為である。

『大紀元』(9月28日付)は、「中国当局による技術移転の強要、組織的かつ手際よくー米紙」と題する記事を掲載した。

(1)「米中貿易戦の激化で、中国当局による外国企業に対する技術移転の強要が批判の的となっている。米企業は、中国当局の技術移転の強要、企業の競争力が低下し、イノベーションの原動力が失ったと訴えている。ホワイトハウスの試算では、強制技術移転によって米企業は毎年500億ドルの損失を被っている。米紙ウォールストリート・ジャーナル(WSJ)が28日伝えた」

ホワイトハウスの試算では、強制技術移転によって米企業は毎年500億ドルの損失を被っているという。経済倫理感の喪失した中国で、起こるべくして起こった事件だ。彼らをまともに扱って、常識を期待しても無駄である。倫理感のない相手に、知財権の重要性を説いても理解しようとしない以上、ビジネスの相手から排除することである。

(2)「中国当局は現在、化学製品、コンピューター用半導体チップ、電気自動車など各分野の外国企業の技術を狙い、様々な方法を使っている。なかには、脅迫などの強制手段を用いることもある。WSJの報道によると、米化学大手デュポンは昨年、提携先の中国企業が同社の技術を盗もうしているとして、技術漏えいを回避するために仲裁を申し立てた。しかし昨年12月、中国独占禁止当局の捜査員20人がデュポンの上海事務所に踏み込み、同社の世界的研究ネットワークのパスワードを要求し、コンピューターを押収した。当局の捜査員らは、同社の担当者に対して、提携関係にあった中国企業への申し立てを取り下げるよう命じたという」

デュポンが、知財権侵害を訴えたら、逆に捜査員から被害に遭ったケースである。昨年12月、中国独占禁止当局の捜査員20人がデュポンの上海事務所に踏み込み、同社の世界的研究ネットワークのパスワードを要求し、コンピューターを押収した。警察官が泥棒に早変わりしたような話だ。無法地帯そのもの。これで、立派な口を訊くから腹立たしくなる。

(3)「WSJは、中国当局が「組織的かつ手際よく技術を入手しようとして」との見方を示した。その手法について、「米企業に圧力をかけて技術を手放させること、裁判所を利用して米企業の特許や使用許諾契約を無効にすること、独占禁止当局などの捜査員を出動させること、専門家を当局の規制委員会に送り込ませ、中国の競争相手企業に企業機密を漏らさせること」などがあるという。同紙は、外国企業の中国市場への進出を認可する代わりに、その技術の移転を求めることは、党最高指導者だったケ小平が考案した戦略だと指摘した」

あと数年、このような強盗行為を重ねて「中国製造2025」を実現させるつもりであったのだろう。トランプ大統領は、これを止めさせるべく関税引上げをやっている。1年遅れれば500億ドルも、中国へ献上するところだった。ケ小平は、「市場と技術を交換する」という言葉を使っていた。技術窃取の元祖はケ小平である。
http://hisayoshi-katsumata-worldview.livedoor.biz/archives/12506250.html


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中国、「企業内」共産党下部組織を強制的に設置し「政治支配狙う」2018年10月04日
http://hisayoshi-katsumata-worldview.livedoor.biz/archives/12617860.html

中国政府は、国内の企業だけでなく外資系企業にも政治的な支配権を及ぼす動きを強化している。習近平氏は約6年前に権力の座に就いて以降、自身を「核心」と位置付けて共産党の優位性を繰り返し説いてきた。これは中国の工業生産の約40%を占める国有企業の人事や経営戦略のほか、大学などに対する党のコントロールがより強まることを意味するものだ。

昨年10月の「7中全会」において発表されたコミュニケでは、「あらゆる活動への党の指導を確保する」と明記してある。企業経営への関与強化が念頭にあったのだ。鉄鋼をはじめとする過剰な生産能力の削減といった産業構造改革などを大胆に進める狙いとみられていたが、その程度の支配に留まらないことが分ってきた。中国共産党が、企業経営の実権を握るという野望が明らかになってきたのである。

『日本経済新聞 電子版』(10月3日付)は、「企業に広がる中国共産党の細胞 」と題する記事を掲載した。筆者は、同紙編集委員の飯野克彦氏である。

(1)「香港取引所に上場している2262社のうち123社に中国共産党の下部組織――。香港紙『蘋果日報(アップルデイリー)』は9月26日、上場企業の5.43%が社内に共産党委員会を正式に設けている、と報じた。蘋果日報によれば、香港の上場企業の間では2017年から定款を改め共産党委員会の設置を明記するところが増えてきた。企業によっては『取締役会が重大な問題について決断するときは、まず党委員会の意見を聞かなくてはならない』などと定めている」

政治が経済に介入している現実が、この記事の中で明らかにされている。これは、ケ小平が推進した「経済の市場化」でなく、「経済の政治化」であろう。ここまで共産党が企業支配を徹底化させる目的は、経済的に行き詰まっていることの裏返しであろう。本来ならば、市場が企業間調整をするもの。中国は、共産党がその役割をするというのだ。まさに、「国進民退」の究極の姿だ。習氏はこれで、中国経済が発展すると見ているならば、それは逆である。イノベーション能力を剥奪する「金太郎飴」企業の大量生産である。

(2)「一例として、同紙が紹介している徽商銀行を取り上げてみたい。18年7月に公表された新しい定款を旧定款と比べると、まず第1条に「中国共産党規約と上級の党組織の要求に基づき、本銀行に中国共産党組織を設ける」といった文章を盛り込んだのが目につく。より具体的なことは新たに加えた第294〜301条で定めている。(1)党委員会と規律検査委員会を設ける(2)党委トップの書記は董事長(取締役会会長)を兼任する(3)長期経営計画や年度計画、幹部人事など重大な決定をする際には、董事会(取締役会)と経営陣は党委による研究を事前に経なければならない(4)党組織にかける経費は前年度に行員に払った報酬総額の1%以上――といった内容だ」

これらの4項目の中で、「(4)党組織にかける経費は前年度に行員に払った報酬総額の1%以上」に注目したい。共産党費を企業に払わせる狙いが鮮明である。財政的は逼迫を企業に負担させる。中国経済の行き詰まりを象徴するような話だ。「貧すれば鈍する」という面が、多分に感じられる。

(3)「中国本土では17年10月時点で、上海と深圳の両取引所に上場している3410社のうち436社、つまり12%強が共産党の経営関与を認める定款を定めていることが、日本経済新聞の独自調査で明らかになっている。党組織が浸透しているのは国有企業だけではない。共産党中央組織部の斉玉・副部長が17年10月に明らかにしたところでは、中国に進出している外資のうち7割が党組織を設置済み。『細胞』とも呼ばれる共産党の下部組織が文字通り細胞のように増殖しているわけである。外資の間で懸念と反発が浮上しているのも、当然だろう」

このように、外資系企業にも党組織(党委)をつくらせている。疑心暗鬼に陥っているのだろう。これは当初の意図と別に、中国から外資系企業を「追出す効果」を持っている。現在の米中貿易戦争では、外資系企業が嫌気を出して、中国からの撤退を検討され始めている。

実は、米中貿易戦争の兆候が強まった3月の時点で外資系企業は反発を見せていた。

『ブルームバーグ』(3月23日付)は、「政治的統制では動かぬ経済、中国共産党のコントロール強化」と題する記事を掲載していた。

(4)「米中ビジネス評議会(USCBC)の中国業務担当バイスプレジデント、ジェイコブ・パーカー氏は、『社内に党組織を設置すれば、共産党が経営判断に関与することを意味することになり、各企業はビジネス上の理由ではなく政治的な理由に基づく判断につながることを懸念している。外資系企業に政治目標や経営の役割を導入することは企業にとって前向きな一歩ではない』と述べた」

中国共産党の短慮が、外資系企業を思わぬ方向へ動かすきっかけになりかねない。米中貿易戦争での米国政府の狙いの一つは、外資系企業の「脱中国」である。中国共産党の外資系企業への支配は、思わぬ方向へ展開しそうである。


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中国、「建党100年」49年までに世界覇権の秘策「軍民融合」2018年10月05日
http://hisayoshi-katsumata-worldview.livedoor.biz/archives/12642836.html


米トランプ大統領の対中外交戦略が、貿易問題から安全保障政策へシフトすることで、自由主義諸国の賛成を得られた点は大きな変化である。高関税が世界経済を破綻させる。むろん、そういう批判は正しいし、できればそのような状況を回避することが望ましい。だが、中国はWTOの貿易自由化原則を食い物にしており、中国自らは保護主義を貫いている国である。この裏に、世界覇権への野望が隠されている。多くの国が、このことに気付いたのだ。これが、世界世論において「米国批判」を緩めさせ「中国批判」へ転じさせた大きな理由であろう。

『大紀元』(10月3日付)は、「建党100年で大国狙う中国、軍民融合戦略ー米国務次官補」と題する記事を掲載した。

(4)「クリストファー・フォード米国際安全保障・不拡散担当国務次官補は最近、中国共産党は米国の技術を獲得し、ハイテク軍事能力を高めるため、『中国製造2025年』と『軍民融合』戦略を用いた、大規模な戦略があると明かした。中国は違法行為も含め、あらゆる手段で米国の技術を手にし、米国に戦いを挑んでいるという。フォード氏が9月、『連邦調査局(FBI)と商務部によるカウンターインテリジェンスと輸出入管理』に関する会議の中で発言した。同次官補は、中国人入国ビザの審査を強化するなど、5つの対応戦略を提案している」

中国共産党には米国の技術を窃取し、ハイテク軍事能力を高めるため、「中国製造2025」と「軍民融合」戦略を用いた大規模な軍事戦略が存在する。「軍民融合」戦略とは、民間企業にある先端技術を軍備に活用するもの。このパラグラフでは、中国が総力を挙げて米国と軍事対決する準備に入っていると指摘している。「中国製造2025」は、米国の先端技術を盗み出して、中国の遅れた分野をカバーする計画である。壮大な技術泥棒計画と言っても良さそうだ。

中国が、昨年10月の「7中全会」において発表したコミュニケでは、「あらゆる活動への党の指導を確保する」と明記した。これは、共産党による企業経営への関与強化が念頭にあったものだ。具体的には、国有・私営・外資のあらゆる企業に共産党支部をつくらせ、共産党が企業経営を支配する方針を明確化した。この狙いが、「軍民融合」にあることは疑いない。企業にある先端技術を軍備に利用するという「軍事経済化」を狙っていると言える。

こうした「戦時体制」を想像させることまで行い、世界覇権論に挑もうというメリットはなんだろうか。軍事的に米国を打ち負かすことで最小限、アジアの軍事覇権を握る構想であろう。日本は、中国の「属国」として位置づけようという野望だろうか。これで、中国共産党と中国人民解放軍の夢が叶ったとしても、中国国民は幸せになれる保証はない。膨大な軍備費負担が、中国の国力を消耗させるからだ。

(5)「フォード氏は会議の中で、この大規模な対米戦略への対応措置として、1.包括的な輸出入管理と特許 2.安全保障意識 3.ビザ審査の再検討 4.投資の審査 5.同盟国を中心とした多国間の連携と協力、といった対策を示した。フォード氏は、中国は、世界の覇権を狙い影響力を強めるだけでなく、世界に及ぶ米国の力を、中国にすり替えようとしていると指摘。この計画は長期的な戦略であり、米国は大規模で全面的な中国問題に直面していると警鐘を鳴らした」

米国の対中戦略では、次の5つが上げられている。簡単に説明しておく。

1.包括的な輸出入管理と特許=対中国輸出管理(チンコムの復活)、特許使用制限

2.安全保障意識=中国を修正主義国として規定済み

3.ビザ審査の再検討=留学生ビザや国際学会への入国制限で技術窃取を防ぐ

4.投資の審査=中国の対米投資を厳格規制する

5.同盟国を中心とした多国間の連携と協力=日欧米の三極構造の強化と貿易協定促進

(6)「具体的には、中国共産党政府は少なくとも建党100年にあたる2049年までに、大国としての地位を確立し、東アジアの主導権を握る計画があると、フォード氏は述べた。フォード氏の分析によれば、中国共産党政権による『国の総合力』とは、他国のような競争力の向上のみならず、ハイテク技術による経済力を掲げている。これは、米国が国家として追及する、軍事におけるハイテク技術の発展を指すという。中国軍事戦略の基本は、民間セクターを取り込んだ『軍民融合』である。これは、中国の民間企業のもつ最先端技術を戦闘能力に反映させるもので、共産党の新たな軍事改革の一つと考えられている。共産党の優先事項である『高度で最先端の欧米技術を取得して、軍事転用する』の実践とみられる」

中国軍事戦略の基本は、民間セクターを取り込んだ「軍民融合」であるという。米企業も多くが中国へ進出している。これら企業の最先端技術が、中国軍に利用されるリスクを避けるには、いずれ中国からの撤退命令を出す時期も来るであろう。米国が、ここまできめ細かい戦略を打ち出す状況になれば、同盟国が一体になって、中国を除外した一大経済圏(多国間自由貿易協定)を形成し、中国を経済封鎖する局面が来るにちがいない。戦前の日本経済が、ABCDラインで包囲されたときの再現である。ちなみに、Aは米国、Bは英国、Cは中国、Dはオランダである。

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2018-04-10
中国、「米覇権対抗」ケ小平が86年に「技術窃取」で挑戦開始
https://ameblo.jp/katsumatahisayoshi/entry-12366095507.html

技術のない国家の覇権挑戦

革命意識で始めた技術窃取


好々爺であったケ小平(1904〜1997年)は、「韜光養晦」(とうこうようかい)なる言葉で、中国の平和路線を世界に示した。「自らの力を隠し蓄える」、「覇権を求めない」という意味だ。この言葉は、ケ小平の掲げた外交政策のスローガンとして知られている。習近平氏が国家主席就任(2012年)とともにこの「韜光養晦」を投げ捨て、あからさまに「覇権主義」を前面に押し出した。


だが、この覇権主義は習氏が単独で始めたものではないことが分ってきた。ケ小平が生前すでに、この考え方を遺書として残していたと思われる。ケ小平には数人の中国最高幹部しか知らない短い文字数の遺書があるという。これは、元米国務長官のキッシンジャー氏が自らの著書に書いている。キッシンジャー氏も、その内容を知らないと言う。ケ小平は、中国で最初の「米国覇権」への挑戦を指揮した人間である。


ケ小平は、中国初のハイテク計画を指示した人物だ。1986年3月、当時の中国の科学レベルから見て、月に石を投げるように困難なハイテク計画(「863計画」)を指示したもの。科学技術の基盤がない中国で、「技術窃取」する以外に実現不可能なことであった。ここに「863計画」が始動して、現在の技術窃取路線の骨格が生まれた。


ケ小平語録には、いくつか中国の進路を示す注目すべき言葉がある。その中から抜粋した。


@ 科学的発展は、第一の生産力である。

A チャンスを掴み、自己を発展させるカギは経済発展である。

B 社会主義の中国は誰も動かせない。

C 主権問題に関して、中国はいかなる妥協の余地もない。率直に言って、主権問題は議論できる問題ではない。


以上は、『人民網』(2014年8月21日付「ケ小平生誕110周年」)から引用した。4つを列記したが、ケ小平の指示した「863計画」と組み合わせて見ると、ケ小平が未来の国家指導者に託した夢が何であったかを鮮明にしている。彼は、「社会主義市場経済」なる言葉を使って、党内保守派に市場経済の採用を呼びかけた。それは便法にすぎず、社会主義を実現する上での通過点にすぎなかった。毛沢東革命の神髄を外すことなく、実現するという意味では、忠実な毛沢東主義者だ。習近平氏もこの路線である。


5番目では、「主権問題に関して、中国はいかなる妥協の余地もない。率直に言って、主権問題は議論できる問題ではない」としている。主権は国家主権を指し、領土問題である。南シナ海の90%は中国領海という「噓八百」は、中国の既定路線から言えば、絶対に撤収しないだろう。これをいかに撤退させるか。中国に経済的衰亡を仕掛けることだ。中国をTPP(環太平洋経済連携協定)へ加盟させず、一大経済圏から遮断することに尽きる。北朝鮮が、核放棄へのポーズを取り始めたのは、経済封鎖の結果である。中国についても、この戦術は有効なはずだ。中国が、経済力をつけることは周辺国の安保上、最大の危険を招く。


このように考えると、西側諸国が中国の将来について、民主化されるであろうと考えたことは、西側に好都合な想像を膨らませたにすぎなかった。幻想であったのだ。米国トランプ政権が現在、この幻想から醒めて中国の推し進めてきた「技術窃取」に危機感を強めている段階である。中国と西側との摩擦は今後、本格化する気配に見える。


技術のない国家の覇権挑戦

『大紀元』(4月3日付)は、「共産党、陰に日向に『社会主義の中国モデル普及』目指す」と題する記事を掲載した。


この記事では、中国の技術窃取計画がどのような方法で行なわれたかがハッキリと表れている。日本では、新幹線技術がまんまと盗まれた。しかも、特許まで取得するという図々しい振る舞いをしており、日本社会の信頼を一挙に失った。これ以来、日本企業は中国に対して警戒して、中国にしてやられたという失敗例を聞くことはない。韓国のサムスンには、半導体技術を窃取されている。これは、日本側技術者の「作為」によるもので、密かにサムスンへ出かけて製造ノウハウを直接、教えるという裏切り行為をした。カネに目がくらんだのだ。


その韓国が、中国に虎の子技術を盗まれている。


『中央日報』3月27日付「中国に流出した韓国の国家核心技術は12件」と題する記事を掲載した。


@「韓国の技術の流出が中国の関連産業発展につながるケースが少なからず発生し、警戒心が高まっている。2012年からの6年間に中国に流出した韓国の国家核心技術は12件にのぼる。国家核心技術とは、国家の安全保障および国民経済発展に重大な影響を与える技術をいう。技術の流出には大きく3つの方法が使われる。

1つ目は企業の内部職員と結託したり認可された第三者委託業務を口実に企業に接近し、保存媒体(USBメモリー、ウェブハード、CDなど)を通じて違法に技術を盗み出す行為だ。

2つ目は企業の核心人物を厚い待遇(現給与の5倍以上支給など)で誘引し、情報を持っていく方法だ。

3つ目は合法を装ったM&A(企業の合併・買収)方法を通じて核心技術を奪うケースだ。
韓国の技術の中国流出もほとんどこのような方法が動員された。実例として、今月初め慶南(キョンナム)地方警察庁国際犯罪捜査隊が国内ドラム式洗濯機のモーター設計図面を中国に流出させた事件を摘発したが、上の方法が利用された」


上記の中国による技術窃取は、3つの方法を使っている。純然たる産業スパイ。技術者引き抜きによるノウハウ入手。M&Aで技術を奪う方法。習氏は「中華再興」と叫んでいるがその裏で、韓国に対してこういう汚い手を使っている。


(1)「中国共産党は、スパイ工作、為替操作、サイバー攻撃、知的財産など、米国経済に打撃を与える包括的な戦略を何十年も行ってきた。少なくとも、ケ小平時代の40年前、ハイテク発展計画において、海外から本土への技術移転を促進してきた。3月22日の米国上院財務委員会で、米通商代表部のロバート・ライトハイザー氏は米国技術の重要性について触れ、『中国は米国から強制的に技術移転を行っている』と名指して批判した。通商部は、米国貿易赤字の半分を占める中国による、知的財産権侵害や技術移転強制について7カ月にわたる調査を行ってきた」


中国の技術窃取の起源は、ケ小平時代の40年前に遡る。「863計画」(1986年3月起案)が基本である。これに味をしめ、「中国製造2025」というハイテク産業育成の総仕上げによって、米国経済を打ち負かすという、とんでもない「技術大窃盗計画」を立てるまでにエスカレートしている。この総仕上げ計画が、トランプ氏の豪腕による「技術窃取阻止」でピンチに立っている。


(2)「中国は、欲する外国技術をさまざまな方法で入手している。今年1月、対米外国投資委員会(CFIUS)の専門家を招いた聴聞会では、中国当局による外国技術の入手方法は6つあると指摘した。

@ 外国企業を中国に招き、合弁会社を作らせる。

A 中国企業が海外で対象企業を買収する(M&Aや株式取得を含む)。

B 中国が対象技術製品を輸入する。

C 中国企業や研究機関で、技術力ある外国人を雇う。

D 中国人留学生が技術を学び、帰国するもしくは本国にデータを送信する。

E インターネットやその他の手段で盗み取る」


中国企業が、韓国から技術窃取した方法は前記の6項目中、AとDが該当する。だが、韓国は気づいていないかも知れないが、合弁形式による企業進出で技術が中国側に漏れている。

中国政府は、この合弁形式を相手国企業に強要するのだ。進出企業が技術を提供し、中国側企業が土地や建物などを提供する形式が多い。この方式が現在、米国政府から鋭く衝かれており、中止を求められている。


現代自動車では中国に進出した結果、中国に経営主導権を握られ、食い物にされている例もある。中国は、酢でも蒟蒻でも食えない相手がゴロゴロしている国だ。それに加え、中国政府という「強敵」が後押しする。ほとんどの企業内部に共産党委員会ができている。間接的な共産党支配に陥っているのだ。中国企業の不法行為は、中国政府が絡んでいると見て間違いない。


(3)「中国では、『西側諸国に追いつけ追い越せ』とのスローガンが叫ばれたケ小平時代の80年代の中国で、『ハイテク研究発展計画(863計画)綱要』は科学者4人により建議された。1986年3月に実施が決定したことから、この名がついた。『人民日報』によると、この863計画には生物、宇宙飛行、情報、先進的防衛、オートメーション化、エネルギー、新素材の7分野に分かれる。ケ小平は、『ハイテクを発展させ、産業化を実現させる』と筆をふるい、政府の各関係組織に指示した」


ハイテク産業の「863計画」は、ケ小平の肝いりで始まっている。生物、宇宙飛行、情報、先進的防衛、オートメーション化、エネルギー、新素材の7分野で成果を出そうというものだ。現状では、宇宙飛行、情報において成果が上がっている。いずれも防衛産業と結びついている。この流れでAI(人工知能)にも力を入れている。


中国最大の弱点は機械工業(精密工業)の発展基盤がないことだ。AIは情報と結びつき、流通業で発展しているが、その段階に止まり、広がりを欠く。産業の発展基盤は機械工業にある。満足な自動車エンジンもつくれない中国が、14億人の個人情報を活用してAIで頑張っても、自ずと発展の限界が画されるであろう。技術盗用では、本格的な工業発展は不可能である。その前に、基盤技術を磨くことだ。こういう地味な取り組みに興味を示さないのが中国である。


革命意識で始めた技術窃取

(4)「米国のスパイ防止活動機関・国家対情報局(ONCIX)の2011年の分析では、中国の863計画には『米国の機密の技術と経済情報を密かに手に入れるために、予算を組み、ガイダンスしている』と指摘している。2014年、米司法省は中国軍サイバー攻撃部隊『61398部隊』の将校5人が米企業の機密情報を奪ったとして、スパイ容疑での起訴を決めた。米国当局は5人の顔をインターネットでもさらし、身柄の引き渡しを求めるという容赦のない態度を見せたが、中国外交部報道官は『米国のでっち上げ』として猛烈に反発した」


中国は、国家ぐるみの技術泥棒を始めている。このことがいかに卑しいことかという自覚を欠くのは、「米国覇権」への挑戦が一種の革命戦争という位置づけに違いない。戦争では、相手を倒すために手段を選ばない。「勝てば官軍」の喩えの通り、戦争に綺麗も汚いもない。ただ、相手を倒せば勝敗の決着がつく。


中国は、この革命戦争の意識で米国を初めとする西側諸国に対抗する気構えなのだ。米国が、「技術窃取は許さない」と絶叫しても、中国は腹の中ではせせら笑いをしているに違いない。中国にとっては、「覇権」を巡る正直正銘の戦争なのだ。先手必勝の意識に染まっているのだろう。残念ながら、まともに話のできる相手ではなくなった。


(5)「この一件で、中国は戦術を変えた。『影なる』ハッカー攻撃ではなく、逆に『陽のあたる』手法に転換した。当局は、中国でビジネスを行う海外企業に技術の引き渡しを求める法改正を厳しく敷いた。2017年8月、海外との合弁会社を含む上場企業およそ3200社に対して『共産党組織を設置し、経営判断を組織の見解を優先させ、最終決定権を与える』との社内規定を盛り込むよう要求した」


中国では、外資企業にも共産党委員会を設置させている。外資企業の情報が自動的に中国共産党に集まるシステムだ。政治と経済の一体化である。中国は、この経営システムが効率的と自画自賛しているが、とんでもない間違いである。企業経営は市場経済システムで動くべきもの。そこへ政治が介入してどうするのか。まさに、ミクロ面でも「社会主義市場経済」を行なう意志である。この「石頭」を柔軟にさせる方法は存在しない。結果において失敗するしか、教訓を得られないところまで突き進んでいる。


(6)「中国戦略に詳しい情報筋は、中国当局は最近『商業と研究による米中パートナシップを確立する』名目で、米国から中国本土に技術を持ち込むために、中国技術者チームを米国に派遣しているという。もし受け入れられているならば、公然のスパイとも呼べる大胆な手法だ。こうした中国の対米戦略は、国防総省などホワイトハウス関係者は認知していたが、米国は対抗措置に積極的ではなかった。中国の技術移転による米国の経済的ダメージについて『非常に明確に米国で起きていたことだ。しかし、我々は眼の前の現実から目をそらしてきた』と、2015年に大紀元の取材に応じた国際戦略研究科リチャード・フィッシャー氏は警告していた」


中国科学者が最近、欧米科学者とジョイントによる研究成果が目立っている。日本メディアは、新たな研究スタイルと報じているが、これは表面的なこと。中国が欧米の研究成果を盗み出すために接近しているスパイ行為である。ともかく、手を変え品を変えて、産業スパイを働いてまでも技術窃取する。研究者倫理はない。そう言えば最近、遺伝子操作によって猿を出産させ話題になった。生命倫理も存在しない国が、世界覇権を狙っている。ゾッとさせられるのだ。


(7)「中国政府は国有企業を優遇し、民間企業を意のままにする計画経済を実行する。共産党におもねる民間企業には投資を促し、分が悪くなれば資産を没収する。社会主義国では民間企業、共産党、軍部の境界線があいまいで、プライバシーポリシーや知的財産の概念も低い。50人以上の従業員をもつ企業は、共産党が会社の内部情報をアクセスするためのシステムを備えるよう要求されている。共産党の目標は、ケ小平の863計画を指示したときと同じままだ。要綱にはこう記されている。『世界の主力である米国にとって代わり、共産主義と全体主義に基づく“中国モデル”普及を目指す』とある」


冷たい戦争と言われた米ソ対立は、イデオロギー戦争でもあった。民主主義と全体主義の優劣を競うものである。米ソ対立後は、「イデオロギーの終焉」とされ、世界はハッピーとされてきた。その裏で、中国が虎視眈々と「世界の主力である米国にとって代わり、共産主義と全体主義に基づく“中国モデル”普及を目指す」と大真面目に考え始めていた。


世界にとって、民主主義国と中国のどちらが経済面と思想面で優れているのか。結論は、人間はどちらの体制がより自由で幸福であるかに帰着する。中国が、技術窃取を止められた場合、潜在成長力はどの程度落ちるのか。さらに、不動産バブルの重圧がこれから加わる。習氏の「世界覇権奪還論」は非現実的に映るのだ。「技術窃取」という他人の褌で相撲取るのでなく、身の丈に合った国つくりに方向転換すべきであろう。
https://ameblo.jp/katsumatahisayoshi/entry-12366095507.html


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知財を盗んで肥大化する中国は「20年後は世界で最も貧しい国になる」のか?=鈴木傾城 2018年9月30日
https://www.mag2.com/p/money/535600

米中の覇権争いが取り沙汰されるが、イノベーションも言論の自由も市場の健全性もない中国が覇権を握ることは決してない。この先の受難を中国の経営者たちが置かれている現状とともに解説する。


イノベーションなき中国が世界覇権を握る日は決してやってこない

ジャック・マーは何を恐れてアリババを退くのか?

中国で最も尊敬されている経営者がいるとしたら、それは阿里巴巴集団(アリババ・グループ)を一代で時価総額50兆円企業にしたジャック・マー氏である。


英語教師だったジャック・マーは早くからインターネットの可能性に気づき、ネット通販のビジネスに邁進して現在の地位を築いた立身出世の人である。

一目見たら忘れられない特徴のある顔に、鋭い知性と、熱い情熱を秘めたカリスマ経営者として欧米でもよく知られた存在であり、これからも中国の代表的な経営者として実業界をリードしていく存在であると目されていた。

ところが、である。このジャック・マーが2018年9月7日、54歳の若さで電撃退任することを発表した。「今後は慈善活動、特に教育事業に時間と精力を注ぎたい」と説明したのだが、この説明を字義通り受け止める人はいない。

「ジャック・マーは、自分の身に危険が迫っていることを察して、生き延びるためにそうせざるを得なかったのではないか」と中国人は噂している。


大胆な行動力と決断でビジネスの修羅場で生き残ってきたジャック・マーを恐れさせていたのは「何」だったのか。

その正体は言うまでもない。中国政府である。

中国の有力経営者に起きている受難とその裏側

ジャック・マーが電撃退任をすると発表したのと同じ頃、香港の新聞はもうひとり別の大物経営者を記事にしていた。香港の格式あるホテルとして知られている「ザ・キンバリーホテル」のオーナーである劉希泳氏の死だ。

劉希泳は贈賄の疑いで中国の公安当局に身柄を拘束されていたのだが、拘束中に、目隠しされて椅子に縛られ、足の裏を突かれ、骨を7ヶ所折られ、水責めにされるような拷問を受けて非業の死を遂げていた。劉希泳は、朝から晩までずっと拷問され続けていた。

2017年には「江沢民派の富豪である」として中国政府に目をつけられていた経営者・肖建華氏も、香港に滞在しているときに拉致されて行方不明になっていた。肖建華は明天控股有限公司の創業者で中国富豪ランキングで32位だった。

肖建華を拉致したのは中国公安当局であるというのは、香港警察当局が発表した。

その発表の後、肖建華はSNSで「身柄を拘束されて中国国内に連行されたことはまったくない」と書き込んで香港警察当局の発表を否定していたのだが、その後にアカウントは消された。

ジャック・マーが電撃退任する1ヶ月ほど前に、この肖建華が中国で獄中死したという噂が駆け巡っていた。

さらに、その1ヶ月前にも奇妙な事件が起きていた。中国海南省に拠点を置く航空会社グループ「海航集団(HNAグループ)」の王健氏が崖から15メートル下に落下して死んでいた。

王健の企業は習近平一派の資金源だったことがリークされたのが2017年のことだったが、王健は中国政府にとっては「知りすぎた人物」だったのだ。このリーク以後、HNAグループは急激に資金繰りが難しくなっていた。

その最中に王健が不審死しているのだが、王健の死は本当に不慮の事故だったのかどうか、それとも抹殺だったのかは誰にも分からない。

中国の経営者には必ず「汚職」がついて回る

ところで、海航集団(HNAグループ)が習近平一派の資金源だったというリークはどこから出たのか。それが習近平政権のスキャンダルを握ったままアメリカに亡命した郭文貴である。

郭文貴は不動産で財を成した政商なのだが、共産党指導部のメンバーになることに失敗したことから当局批判を行い、中国政府から目をつけられるようになって2014年にアメリカに亡命したのだった。

郭文貴は中国が秘密工作活動でアメリカを侵略していることを暴露し、海航集団と習近平一派のつながりを暴露した。そして、中国のハイテク企業であるアリババやテンセントの経営者がいかに中国共産党と結びついているのかを暴露する予定だったのである。

中国でビジネスを行うというのは、必然的に中国共産党の意向を汲み、恩恵を与えるということでもある。そのために、汚職は必ずついて回る。これが中国の経営者の弱みになる。


中国共産党は一枚岩ではない。現在は習近平派と江沢民派が裏側で血みどろの覇権争いを繰り広げているが、経営者はどちらに付いても別の側から汚職を暴露されて追い落とされる危険が生じるのだ。

公安当局に拉致されて獄中死するかもしれない?

2018年9月7日に電撃退任を決めたアリババの創始者ジャック・マーも、裏側で「中国共産党の犬」と叩かれていたのを見ても分かる通り真っ白(クリーン)ではなく、何らかの汚職に関わっている。

暴露されたら地位も名誉も吹き飛ぶばかりか、「知りすぎた男」として公安当局に拉致されて獄中死するかもしれないネタを抱えていたとしても不思議ではない。

アリババのライバルであるJDドットコムのCEOである劉強東は、アメリカで強姦容疑で逮捕されているのだが、この事件に関しても単なる強姦事件ではなく、中国政府が絡んだ策略が裏側にあるのではないかとも噂されている。


中国政府は自国内の巨大企業の経営者を「選別」し、すべて手中に収めようとしている。ジャック・マーは、その中で電撃退任を選択したのだ。経営から退きたかったのではなく、身の安全を求めているように見える。


決してイノベーションを起こせない中国

最近、中国では范冰冰(ファン・ビンビン)という美人女優が3ヶ月以上も行方不明になっている。やはり、中国の公安当局によって拉致されたと見られている。

この女優は莫大なカネを稼ぐ中国のトップ女優だったのだが、脱税容疑が取り沙汰されていた。

さらに、この女優は習近平一派ともカネでつながっていたと郭文貴によって暴露されていた。分かるだろうか。この女優もまた「知りすぎた人間」だった。

中国は、政府に都合が悪い情報や企業は消されるのだが、それだけでなく「人間も消される」国なのである。その消し方は手段を選ばない。


中国という国は中国共産党の独裁政権であり、すべては独裁政権のために犠牲にされる。

中国の経済的成長も、別に国家が中国人民の幸せや夢を願っているからではなく、中国共産党の権勢がどこまでも膨れ上がり、世界が自分たちにひれ伏すことを願っているからだ。

中国はイノベーションを生み出せない体質にある。中国政府に都合が悪いものはすべて抹殺される恐怖政治の中でイノベーションは育たない。

トランプが報復関税をかけるのは当然か…

このイノベーションの欠如を中国政府は全世界から知財を盗むことで補完しており、だからこそドナルド・トランプ大統領は中国に報復関税をかけているのである。


自由な言論もなく、インターネットも政府に都合の悪い歴史・言葉・発言は、すべて摘発の対象になる。情報統制をかいぐぐって都合の悪い事実を発信している人間は、即座に拉致監禁を行って潰す。

今まで世界が中国を大目に見ていたのは、中国が経済成長したら民主化するのではないかという期待があったからだ。

しかし、習近平の独裁志向によってその期待が水の泡と消えた今、アメリカは急激に中国を「仮想敵国」と認定するようになっている。

アメリカは2018年7月6日から中国に報復関税をかけ始めた。トランプ大統領は、「中国による貿易・経済面における乱用を容認することはできない」と述べているが、これからアメリカと中国は長期に渡って敵対していく。


ヒラリー・クリントンは2012年に何と言ったのか?

イノベーションも言論の自由も市場の健全性もない中国が覇権を握ることはない。

トランプ大統領と激しく大統領選挙を戦ったヒラリー・クリントンが2012年にハーバード大学で講演し、印象深い見解を発表していたのを思い出す人もいるはずだ。

ヒラリー・クリントンは、「中国は責任と義務がわかっていない」「中国国民が崇拝しているのは権力と金銭のみ」「中国政府は国民を騙している」「拝金主義と堕落が空前絶後だ」「環境破壊、略奪、浪費に明け暮れている」と述べて、中国の未来について、このように結論付けていた。

「20年後は中国は世界で最も貧しい国になる」


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2017-11-13
他人のものを自分のものにして、金だけを儲けて売り逃げる


中国・韓国・北朝鮮は、日本に対して激しい反日を行っている国だ。これらの国は常に日本を「騙し討ち」する。韓国は特にそうだ。

慰安婦問題を蒸し返さないと合意したはずの日韓合意を見ても分かる通り、何らかの合意をしても金だけを日本から毟り取って問題はすぐに蒸し返す。

トランプ大統領が訪韓したら慰安婦に抱きつかせたり、勝手に独島エビと名付けたエビを出したりする。「騙し討ち」でこれらの演出を行い、ひとりで悦に入る。

彼らはもともと「騙し討ち」を尊ぶ民族性がある。だから、日本に対して常に騙し討ちの外交を行うのだが、実は民族性の中にそれが組み込まれているので、自国民同士でも恒常的に騙し合っている。

これらの国では他人を信用しない。信用して騙されたら「騙される方が悪い」と被害者を嘲笑う。

逆に、こうした騙し討ちが得意な陰湿な人間を「策略家」と呼んで尊敬したりする。

策略とは、誰もが分かるように言うと「相手をいかに騙すか」の手口なのである。そんな手口を自由自在に使える人間を尊敬する民族が隣にあるのであれば、日本人は最大限に警戒すべきなのは当然のことだ。


盗みに来ている人間を「お客様」ともてなす日本人

日本人がビジネスをするときは、信用や・品質や、研究成果や、創意工夫や、独自技術を売ろうとする。

正々堂々と、そして誠心誠意を尽くして、地道にコツコツとビジネスを成長させようとする。これは、王道と言ってもいい。あるべき道だ。

しかし、ビジネスを信用してもらうには時間がかかるし、品質や研究や独自技術が実を結ぶまで我慢と忍耐が必要だ。泥臭く、歩みは遅い。

策略を好む民族は、我慢も忍耐もしない。

騙し討ちで、相手の持っているものを「奪う」「盗む」「真似する」のである。そうやって、他人のものを自分のものにして、金だけを儲けてさっさと売り逃げする。

まがい物、粗悪品、海賊版、劣化コピー品、偽装品が、中国・韓国・北朝鮮で大量に溢れるのはなぜか。それは、消費者を騙し、手っ取り早く盗み、手っ取り早く儲けようと考えている人間で溢れているからだ。

日本企業の商品はパクリの標的だ。商品の形状も、性能も、デザインもすべて盗まれ、パッケージすらも真似される。それでいて、自分たちがオリジナルだと主張し、本物の日本の商品を追い出しにかかる。

食品、菓子、電化製品、衣料、建築技術、素材、鉄鋼。すべての分野で日本は技術や意匠を盗まれまくっている。

彼らがすべてを盗みに日本にやってきているのに、そんな人間を「お客様」だと言ってもてなしているのだから、日本人もどうかしている。

日本人は、中国・韓国・北朝鮮の人間でも誠意を持って付き合えば誠意を返してくれると思うかもしれないが、騙し討ちで生きている人間に誠意を見せても、騙し討ちされるだけだ。

最近、やっと日本人はそれに気づくようになってきているのだが、「騙しても騙しても、まだ騙せるのが日本人」と言われているので、警戒心は足りていないということだ。


日本の社会の中枢は深いところまで侵食されている

日本の社会の中枢は、今や中国・韓国・北朝鮮の工作員とそのシンパによって、深いところまで侵食されている。

民主党の残党たち(民進党・希望の党・立憲民主党)を見れば明らかだが、日本よりも中国・韓国・北朝鮮を代弁しているような政治家は数多い。

朝日新聞や毎日新聞や東京新聞や地方のそれぞれの新聞を見ても分かる通り、中国・韓国・北朝鮮のプロパガンダ紙になってしまっている新聞社も多い。

テレビ局も偏向報道と捏造報道にまみれ、教育現場でも教師というよりも活動家みたいな人間が跋扈して生徒を洗脳にかかっている。

もはや、日本の中枢部では中国・韓国・北朝鮮に侵食されていない場所が見つからないというほど、多くの危険人物が中枢に潜り込んでいる。

こうした人間たちは、日本のためにはいっさい動かない。日本のために働くどころか、日本を叩き潰し、日本人を叩き潰すような行為を陰に陽に行う。

さらに、それを日本人のフリをした日本人ではない人間がやっているのではない可能性がある。日本人になりすました人間が、なぜか日本人のような名前を名乗ってやっているのだ。

言うまでもないが、「なりすまし」というのも、策略のひとつであることを思い出して欲しい。日本人のフリをしているので日本人だと思っていたら実は日本人ではないのだから、これは強烈な騙し討ちだ。

辛光洙(シン・ガンス)のような北朝鮮の工作員は、そうやって日本人名を名乗って日本の社会に棲息し、拉致を繰り広げてきた。

日本人は他国人に「なりすまし」たりしない。

そんなことをするよりも、慎ましく、清く、美しく生きるほうがよほど気持ちがいいと思うはずだ。要するに、日本人は「正しく生きる」のが真っ当だと信じており、多くが策略とは無縁の生き方をしている。

だから、日本人は「信用できる」と世界中から言われるし、信用を土台にした日本の社会は世界でも最高の治安の良さを誇っている。

しかし、同じ東アジアであるにも関わらず、中国・韓国・北朝鮮の人間たちはまったく日本と逆の発想にある。


「関わるな、教えるな、助けるな」を徹底していく

ひとことで騙し討ちと言っても、いろんなものがある。騙し討ちみたいな「悪の手口」は、絶対に学校で教えないし、まして中国・韓国・北朝鮮と言った隣国がそういった騙し討ちをする民族だという警鐘も鳴らさない。

親も子供に教えない。そもそも、親がそんなものを最初から知らない。信用と信頼で成り立っている日本社会だけで暮らす限り、そんな知識はまったく必要なかったからだ。

たまにビジネスマンが「孫子の兵法」などに興味を持ったりするが、策略は本来はアンダーグラウンドの知識であり、裏社会の人間のものである。

だから、多くの日本人は「この危険な知識」に触れないで生きてきた。そんなことをする必要性すらもなかったからだ。

しかし、中国・韓国・北朝鮮が公然と「騙し討ち」を仕掛けて日本を締め上げている今、彼らがどのような手口を使って日本や日本人を動揺させているのかを知るのは、とても重要なことになってきている。

自分がそれを使うためというよりも、自分が何を仕掛けられているのかを知るという意味で、実際に仕掛けられている「騙し討ち」の多くを知るべきなのである。

彼らにとって、それは知識ではない。日常生活の一部だ。本来、騙し討ちには騙し討ちで返すのが基本だが、それができないのが日本人だ。

それならば相手の手口を知り、仕掛けを明るみにして何が行われているのか広く周知していかなければならない。「明るみに出す」というのが、騙し討ちを潰す第一歩だ。

その上で、騙し討ちを仕掛けている人間を切り捨て、国でも個人でも「関わるな、教えるな、助けるな」を徹底していくしかない。

関わると、騙し討ちされる。
教えると、盗まれる。
助けると、逆恨みされる。

これが、現実であることを認識して、日本人は日本人として生き残るしかない。


中国・韓国・北朝鮮が公然と「騙し討ち」を仕掛けて日本を締め上げている今、彼らがどのような手口を使って日本や日本人を動揺させているのかを知るのは、とても重要なことになってきている。
https://darkness-tiga.blogspot.jp/2017/11/20171113T1611550900.html

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日本の「ものづくり」は心配しなくても中国には絶対負けない

振り返って考えて欲しいことがある。

まず、マスコミは手を変え品を変え、日本人に「ものづくりからの脱却」を進め、もう日本人の物づくりはダメになったと10年以上も言い続けて来た。そうやって、日本人から「ものづくり=製造業」を奪おうとしてきた。

それと平行して、日本企業に中国・韓国に執拗に工場移転や技術指導をするように薦めていた。反日企業である中国・韓国に進出するデメリットはまったく説明することなく、ただ進出しないと時代遅れだという風潮を作っていった。

また、マスコミは意図的に日本企業を貶め、日本企業の人気がなくなるように誘導し続けてきた。

同時に、日本に進出しようとするサムスンのような企業を華々しく特集し、「サムスンに学べ」と上から目線で日本企業を嘲笑し、日本は敵わないような雰囲気作りをしていった。

マスコミはもう日本人の味方でも、日本の国益に沿った機関でもない。朝日新聞も、NHKも、いくつかの経済雑誌も、ことあるごとに中国・韓国を推し、日本の「ものづくり」をけなし続ける。


中国では物の価値よりも、価格が重視される

しかし、マスコミが何をやっても無駄だ。最終的に、日本の製造業は絶対に中国・韓国に負けることはない。これだけは、間違いなく言える。心配しなくても日本は最後に勝つ。

日本は技術を中国・韓国に移転せず、企業情報を盗まれないように徹底防衛し、日本人でものづくりに邁進していれば、必ず中国・韓国に勝てる。

日本企業が弱いのは、技術の防衛である。技術力ではない。

今後、中国企業の作った中国製品が世界を席巻すると言われているが、中国の製造業は遅かれ早かれ自滅する。なぜ、そんなことが断言できるのか。

中国は外国資本を国内に呼び寄せて、その技術を丸パクリすることによって成長を続けてきた国だ。

しかし、丸パクリしても、まったく同じ物にならない。必ず「劣化コピー」になってしまう。

その理由は簡単だ。中国では物の価値よりも価格が重視されるので、安ければ安いほど売れるからだ。

もちろん中国でもブランド品は売れる。しかし、ブランド品そっくりのニセモノがあって、そちらの価格がオリジナルの10分の1であれば、ニセモノの方が価値があると考える。

安く買えるのが、中国人にとっての価値なのである。

だから、外資を呼び寄せて何らかの製品や技術を手に入れて丸パクリしても、結局「安売り」の発想が優先されて、劣化コピーになっていく。


丸パクリしたものを安売りして「売り捨て」

これは製品だけにとどまらず、すべてに当てはまる。

たとえば、中国に何らかの料理店が進出したとする。ブランドもあり、味もしっかりしており、中国でもそれが評判になったとする。

そうすると、すぐに10店も20店も、同じタイプの店が林立する。ただ丸パクリして人気にあやかり、波に乗ろうとするのである。

しかし、丸パクリするのは自分だけではなく他人も同じなので、丸パクリ同士で競争が発生する。そうすると、必ずどこかで価格競争になる。つまり、安売り合戦になる。

そうすると、素材を安物に替えてコストを浮かしたり、素材の数を減らしたり、必要な工程を省いたりしていく。ここから本来のものからどんどん外れ、劣化していくのだ。

先進国では、「製品価値をより向上させて競争力を高める」という発想を持つ。

しかし、中国では逆だ。消費者に捨てられるまで劣化させて提供し、どうにもならなかったらそれを捨てる。

そして、また何か丸パクリできるものがないか探して、同じことを繰り返すのである。

中国にブランドがなかなか生まれないのは、中国人の発想が、製品価値を向上させてブランドを築くという発想よりも、ブランドを丸パクリしたものを安売りして「売り捨て」にする発想があるからなのである。

そんなことをしていると、技術の蓄積も、経験の蓄積も、信頼の蓄積も、まったく何もできない。

しかし、中国では信頼よりも金儲けの方が重要なので、粗悪品を売って金が儲かったら、あとはどうでもいい。売れなくなったら、また売れている他のものを丸パクリすればいいと考えているので、信頼などいらないのである。


中国の丸パクリは、先進国とはまったく違う

欧米でも、何らかの商品を丸パクリすることによって生きている会社はたくさんある。マイクロソフトも、グーグルも、アップルを真似して成長している会社であることは有名だ。

しかし、彼らは常に品質を向上させ、やがてオリジナルから別物に進化しようとしている。

丸パクリをすること自体は非常に嫌われるのだが、それを元にして別物になっていけば、やがては新しいチャンスも生まれる可能性は常にある。

「発想は借り物だが、そこから時間を掛けて、新しい独自の物に仕立て上げる」

丸パクリが許されるとすると、そのような動きがあるときだけだと言える。日本企業も、多くはそのような形で独自進化を遂げてきている。

しかし、中国の丸パクリは、まったく違う。丸パクリした上に劣化させ、どんどん粗製濫造にしてしまう。中国の丸パクリは使い捨てであって、根底にあるビジネス観が先進国のものとはまったく違う。

中国が自壊していくことが運命付けられているのは、丸パクリが劣化コピーとなって、品質がどんどん落ち、粗悪品の大量生産になっていくからだ。

目先のカネに目がくらんで、面倒な品質管理や信頼性構築がまったくできない。

とにかく、すぐに儲かりたい。自分が利益を独占したい。粗悪品で消費者が困惑しようが、死のうが、そんなことはどうでもよくて、ただ自分が儲かればいい。

カネが儲かって、何らかのトラブルが起きれば、さっさと逃げて行方をくらませばいい。

そのような利己的で強烈な拝金主義が蔓延しているからこそ、中国は自滅を運命付けられていると断言できる。


日本の製造業は、こんな馬鹿げた国に負けない

「日本も昔は欧米の丸パクリで生きていて、やがて高品質な製品を作れるようになった。だから、中国もまたそのような道を歩むはずだ……」

それが、今までの日本人の基本的な認識だった。

しかし、最近は「どうも違う」と考える人が世界中で増えている。中国はいつまで経っても「粗悪品生産国家」ではないかと、世界中が思うようになってきた。

つまり、中国は拝金主義であるがゆえに、自滅していくのではないかと世界は気づきつつある。

その認識は間違っていない。

中国に利己主義と拝金主義が蔓延している限り、自滅は避けられない。

中国の大気汚染も、極度の腐敗も、粗悪品の大量生産も、すべて根っこは同じだ。利己主義と拝金主義だ。それが中国大陸を汚染してしまっているのである。

今や中国は、自らが住む大気や、大地や、食品までも粗悪品にしてしまい、環境破壊で誰も住めない地獄のような場所になりつつある。

客観的に考えれば考えるほど、日本の製造業がこんな馬鹿げた国に負けるはずがないというのが分かる。

中国がやっているのは、「悪貨は良貨を駆逐する」そのものだ。真似できるものを探し、盗み、丸パクリし、安売りし、粗悪品をばらまいて「勝った」と言っているだけだ。

しかし、粗悪品はいずれ捨てられ、本物が最後に残る。本物と品質にこだわる日本企業は、必ず最後に残っていく。マスコミを鵜呑みにして駆逐されなければの話だが……。


日本のものづくりが中国に負けるなど、絶対にあり得ない。
https://darkness-tiga.blogspot.jp/2017/12/20171216T1645300900.html


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中国に関わると技術・ノウハウ・サービス・ブランドをすべて盗まれる │ ダークネス:鈴木傾城
https://bllackz.com/?p=4979

アメリカのドナルド・トランプ大統領は断固たる決意で中国に貿易戦争を仕掛けているのだが、そもそもその発端となったのは中国による「意図的かつ悪質な知的財産の侵害」であった。

中国は自力で発展した国ではない。そして、中国はイノベーションを生み出している国ではない。中国はいかにしてアメリカと並ぶ大国となったのか。それは、徹底的な知財の侵害がその根底にあった。

「知財の侵害」と言えば、言葉が柔らかい。「中国は他人の技術・ノウハウ・サービス・ブランドを盗みまくっている」と言えば実態が分かるだろうか。

中国は、進出してくる海外企業に対して「合弁会社を設立しなければならない」と命令する。海外企業は、その条件を飲まないと中国には絶対に進出できないので、仕方がなく合弁会社を作る。

その「合弁会社」がワナなのだ、(鈴木傾城)



2. 中川隆[-13401] koaQ7Jey 2018年10月08日 06:00:46: b5JdkWvGxs : DbsSfawrpEw[-19063] 報告
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日本の潜水艦技術を盗もうと狙っているのが、例の中国である。
大量のスパイを日本へ送り込んでいると、かつて『大紀元』が報じた。

中国の潜水艦は、静謐性において劣っているので、簡単に潜水地点が捕捉されているという。潜水深度も浅く、その下に日本の潜水艦が潜っているケースもあるという。これでも、中国は大言壮語しているのだ。

日本、「新型潜水艦」リチウム電池を初搭載し「長時間音無し潜水」2018年10月08日
http://hisayoshi-katsumata-worldview.livedoor.biz/archives/12711244.html


日本の潜水艦技術は、静謐性で世界一とされる。その技術がさらに磨きがかかる。初めてリチウムイオン電池を搭載するので、完全に無音で長時間潜航可能という。これで、海の守りがさらに一歩進む。

潜水艦は最近、各国で導入を急いでいる。日本は、海に囲まれた国土だけに、敵艦がどこから現れるか分らない地勢にある。それだけに、「長時間音無し潜水」は日本の安全保障に果たす役割は大きい。

『日本経済新聞』(10月5日付)は、「潜水艦、音なしで長時間」と題する記事を掲載した。

「三菱重工業が防衛省から受注した潜水艦「おうりゅう」が4日、神戸造船所(神戸市)で進水した。潜水艦として初めてリチウムイオン電池を搭載する。蓄電容量が増えることで、エンジンを回さずにより長く、静かに潜航することができる。貿易赤字の解消を狙う米トランプ政権は日本政府に武器の輸入拡大を迫るが、日本の防衛関連企業は技術革新を進めて生き残りを目指す」

「音楽隊の演奏の中、進水を祝う日本酒の瓶が割られ、全長84メートルの巨体がドックごと海水に沈んでいった。基準排水量は2950トン、水中での速力は約20ノット。進水後も様々な作業が続き、海上自衛隊への引き渡しは2020年3月の予定だ」

「おうりゅうは05年から建造するディーゼル駆動式では世界最大級の「そうりゅう」をベースにした11番目の潜水艦。最大の特徴は鉛蓄電池に代えて、GSユアサ製の高性能リチウムイオン電池を搭載した点だ。一般に同じ個数、サイズであれば、蓄電容量は2倍程度に増えるとされる」

「新型潜水艦はディーゼルエンジンを回して発電した電気を蓄電し、実際の作戦や戦闘の際には電池からの電力だけで艦を動かす。エンジン音を消し、敵に見つかりにくいようにすることで優勢に戦う。リチウムイオン電池を搭載することで、行動半径や水中での活動時間が大幅に向上した」

日本の潜水艦技術を盗もうと狙っているのが、例の中国である。大量のスパイを日本へ送り込んでいると、かつて『大紀元』が報じた。中国の潜水艦は、静謐性において劣っている

ので、簡単に潜水地点が捕捉されているという。潜水深度も浅く、その下に日本の潜水艦が潜っているケースもあるという。これでも、中国は大言壮語しているのだ。


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EU、「サイバー攻撃」中国から防御すべく来年5月までに「対抗策」2018年10月10日
http://hisayoshi-katsumata-worldview.livedoor.biz/archives/12754417.html

中国の企業倫理感は、どうなってしまったのか。孔子の国が、世界中から警戒される国になっている。今度は、EU(欧州連合)の企業が中国のサイバー攻撃で技術窃取されていると訴えている。同じアジアの中国が、欧州でも警戒されている。恥ずかしい限りだ。そこまで背伸びして先進技術を盗み取る。その心根の卑しさに心も凍る思いだ。

『大紀元』(10月9日付)は、「EU、中国サイバー攻撃への対抗策を検討、来年5月までに導入」と題する記事を掲載した。

欧州連合(EU)は、中国からのサイバースパイの脅威に対して、対抗策の準備を進めている。2人の情報筋は米ニュースサイト『ポリティコ』に対して、企業秘密の保護に関するEU指令案に新たな措置を盛り込むと話した。今期の欧州議会が任期満了を迎える来年5月までに完成させるという。

(1)「同紙によると、欧州委員会は10月4日、EU加盟国の専門家、外交関係者、産業界のロビイストたちと会談した。委員会は、世界四大会計事務所・コンサルタントファームの一角を占めるプライスウォーターハウスクーパース(PwC)がまとめた調査報告について議論を行った。この調査は、『ヨーロッパの公的機関および民間企業が企業秘密のサイバー盗難に伴うリスクの増加について懸念を抱いている』と指摘した。調査によると、欧州の製造部門のなかで、企業秘密を狙う産業スパイの手法は、サイバー攻撃が94%を占める。また、この調査によれば、サイバースパイによる欧州産業への影響は、600億ユーロ(約8兆円)に及ぶと推計している」

企業秘密を狙う産業スパイの手法は、サイバー攻撃が94%を占める。また、サイバースパイによる欧州産業への影響は、600億ユーロ(約8兆円)に及ぶと推計している。サイバー攻撃で、労せずして知的財産権を窃取する。人間として国家として、最低行為である。倫理感のない国家の犯罪である。

(2)「過去の欧州委員会での報告は、サイバースパイ活動の活発な国として、中国政府を指摘してきた。PwCは、10月下旬をめどにこの調査報告を完了させる。委員会が公表後、その後の行動に移ると述べた。PwCはまた、EUと加盟国が中国と、米中会談のような通商会談を開催するよう提案している。PwCの調査によると、欧州内ではイタリア、フランス、ドイツ、オランダの産業部門で働く人々が、サイバースパイに最も懸念を示している。同社によると、なかでも、ドイツは最もこの影響を受けているという。2015年から2017年まで、17%のドイツ企業がサイバースパイの被害を報告している。PwCは、主要セクター外にある企業にも、サイバー攻撃事案について情報を通知するよう求めた。調査によると、EU全体では60%の企業が同攻撃による危険情報の共有を望んでいるという」

ドイツ企業は、2015年から2017年までに全体の17%が、サイバースパイの被害を受けている。メルケル首相は頻繁に訪中している。この件についてなぜ、沈黙していたのか。習近平氏に談じ込むべき事件である。ドイツは、この中国に対してM&Aで安易な姿勢を取っていた。警戒しなかったことが疑問である。

(3)「欧州最大のビジネスロビーであるビジネス・ヨーロッパは10月4日の声明で、EUに対して『中国のような敵対的勢力を抑止する戦略』を提示するよう求めた。そのなかで、『外交的な行動や経済的報復が検討に値する』とし、『EUは米国、日本、その他のOECD諸国と協力して、政治的圧力をかけるよう求めることも可能だ』と付け加えた」

中国が、これだけ広範囲にサイバースパイをやってきた以上、日米欧の3極が核となって中国を封じ込めるべきだ。有効な制裁措置とはなにか。米国が高い関税をかけて中国製品を追い払う。こういうトランプ米大統領の怒りも、分るような気持ちもするのだ。

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2005年に豪州に政治亡命した元中国外交官の陳用林

 父親を無実の罪により中国共産党の拷問で亡くした陳は、天安門広場の虐殺を目の前で目撃して衝撃を受けたそうだが、それでもいつしか外交官として中共政府の「先兵」となっていた。命ぜられるままに、法輪功信者の弾圧、反政府勢力の監視、中共にとっての危険人物の拉致などに携わっていた陳は、ついに良心の呵責に耐えかねて豪州政府に政治亡命を申請した。


 その際、陳の「告白」は豪州を震撼させた。陳によれば、その時点で豪州に1千人の中共スパイが潜伏し、軍事、科学、経済分野などのあらゆる情報を盗んでいるとのことだった。


 スパイには2種類ある。現地にダミー会社を作り、そこにビジネスマンとして工作員を送り込んだり、研究機関に研究者として送り込むケース。そして、もうひとつは現地に住んでいる中国人や留学生を勧誘して「エージェント」に仕立て上げるケースだ。エージェントの勧誘には金とハニートラップが使用され、中央政府を含むあらゆる個所にスパイ網が張り巡らされている。その他にも、現地に住む中国人が自由主義に目覚め、中共に批判的にならないように、ありとあらゆる洗脳工作がなされるという。


 陳は最近もテレビのインタビューに応じ、「この10年間でスパイの数は相当増加しているはずだ」と述べている。


 最重要標的の米国や、その同盟国の日本にははるかに多くのスパイが入り込んでいると陳は言う。中華系団体(留学生を含む)の代表は、ほぼ間違いなく中共政府に繋がっている。政府やマスコミなど、あらゆる主要機関にすでにスパイ網が張り巡らされていると考えて間違いない。米国のフランクリン・ルーズベルト政権に、驚くほど多くのソ連のスパイが入り込んで日米開戦を工作していた事実が思い起こされる。

私が最も衝撃を受けたのは、陳の政治亡命申請に対し、豪州政府が当初取った冷淡な態度だった。わざわざ中国総領事館に陳の個人情報を照会し、実質的に陳の亡命をリークする有様だった。なぜそんなことをしたのか。答えは「経済」である。2000年のシドニーオリンピック後、豪州は資源を爆買いする中国への依存を高める一方だった。政治的な問題で、お得意様の中国の機嫌を損ねたくなかったのである。


 日ごろは高邁な理想を掲げていても、現実には経済最優先で、お得意様がどんなに酷い人権侵害を繰り広げていたとしても、結局は二の次、三の次なのである。昨年は北の要衝ダーウィン港を人民解放軍と密接に繋がる中国企業に99年間リースするという大失態までやらかした。もちろん、州政府に対する工作がなされていたことは疑う余地がない。「極めて愚かだ」と陳は嘆く。


 去る1月17日、法務省が外国人の永住許可について、高度な能力を持つ人材に限って許可申請に必要な在留期間を最短で「1年」に短縮する方針を発表した。これも、経済界からの要請によるものだろう。


 私はグローバル企業勤務が長いので、国際的観点から、いかに日本で人材が枯渇しているかよく知っている。そして前述したように、私は移民の効果、特に高度人材の有効性をよく認識している。しかし、「親日的で融和的」という大前提を忘れれば、わざわざ反日工作員に城門を開ける愚を犯すことになる。すでに相当浸食されていると思われる日本にとどめを刺す「ダメ押し」となるだろう。戦わずして占領できる可能性がにわかに高まり、ほくそ笑んでいるのは間違いない。そして、日本の滅亡は、皮肉なことに長期安定保守政権である第二次安倍内閣が決定づけたと歴史に記憶されることになるだろう。


 陳用林は今もシドニーで中共の監視下に置かれながら生きている。彼の生命を賭したメッセージを受け取れるかどうかに、日本の命運がかかっていると言っても過言ではない。
https://ironna.jp/article/5962?p=3

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中国、「精華大」米へサイバー攻撃とUSTR発表「汚れた最高学府」2018年11月24日
http://hisayoshi-katsumata-worldview.livedoor.biz/archives/13790102.html


中国の精華大学と言えば、北京大学と並んで最高の評価を受けている。前国家主席の胡錦濤氏と現国家主席の習近平氏の母校である。その大学がサイバー攻撃に手を染めていた。米国通商代表部(USTR)が発表した。

実は、8月時点で精華大学がハッキングに関わっているという報道が出ていた。

「米情報分析会社のレコーデッド・フューチャーは、中国トップの清華大学からハッカーがスパイ目的で米国のエネルギー・通信関連企業、アラスカ州政府のシステムを調査していたとロイターに明らかにした」(『ロイター』8月16日付け「中国、清華大学から米企業・政府にハッキングの試みー情報分析会社」)

この件は、私のブログ(勝又壽良の経済時評)で取り上げたが、「まさか、精華大学が」という半信半疑な部分もあった。今や、USTRの公式報告書に名前が出てくると、「ついに犯罪行為に手を染めたか」という残念な思いがする。敗戦間近な日本が、大学生を特攻兵として戦線に送ったように、中国もここまで切羽詰まった事態に追い込まれているのだろう。「中国落城」を思わせるような不吉な前兆と見るべきだろう

『大紀元』(11月24日付)は、「中国のサイバー攻撃に名門大が関与、米通商代表部が報告書改定」と題する記事を掲載した。

(1)「米通商代表部(USTR)は20日、米通商法301条に基づき実施した調査の報告書の改訂版を発表した。報告書は、中国当局が米企業の知的財産権を侵害し、技術移転を強要する「不公平」な慣行が改善されていないと指摘した。報告書によると、中国当局はサイバー攻撃を通じて米企業の知財権、商業機密、技術データを取得している。米政府は、中国名門校の清華大学と国有通信大手の中国電信(チャイナ・テレコム)が、サイバー攻撃に関与したと明らかにした。最新報告書では、今年3月にUSTRが初めて米通商法301条に基づき調査を行った以降、中国からのサイバー攻撃の頻度が増えたとの見方を示された。また、手法もより複雑化したという」

精華大学とチャイナ・テレコムが、サイバー攻撃に関わっているという。いずれ、米国政府の制裁対象になろう。米国へのビザ発給停止や大学院留学の禁止措置などだ。

(2)「最新報告書によると、今月米サイバーセキュリティ会社のガーボン・ブラッグ(Carbon Black)は、7〜9月期において米製造業へのサイバー攻撃が急増し、『この種の攻撃はしばしば中国当局とつながりがある』との見解を示した。また、同業のレコーデッド・フューチャー(Recorded Future)は今年5月下旬に、清華大学と関連のあるIPアドレスから米企業にサイバー攻撃をかけただと突き止めた。なかには、米アラスカ州政府の訪中が3月に発表されてから、清華大学を発信源とするハッカー集団は同州政府と関連団体のネットワークを監視し、複数回スキャン活動を実行した。中国のハッカーは、ネットワークにアクセスできるようにシステムの脆弱性を探していたという」

中国が、ここまで米国の国益を害する行為を行いながら、口では「互恵関係の維持発展」などと言っている。何とも、空々しく聞える。多分、中国の意識では自らの行為を正当化しているはずだ。世界覇権を奪取するという「革命戦争」の一環という認識であろう。となれば、もはや戦争状態である。米国は、遠慮会釈なく中国封じ込めに動くべきである。因果応報である。


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中国、「孔子学院」世界中へ548校と拡大し米国は「警戒強める」2018年12月09日
http://hisayoshi-katsumata-worldview.com/archives/14185892.html


孔子学院は、中国語と中国文化を広めるのが表向きの役割。実態は、諜報機関として活動している。大学に付設されるケースが多く、学生をスパイに引き込む窓口となっている。米国では、FBI(連邦捜査局)が常時、監視する危険な存在としてマークされている。

『人民網』(12月7日付)は、「孔子学院世界に548校」と題する記事を掲載した。

(1)「中国は現在154ヶ国・地域に孔子学院を548校、小中学孔子課堂を1193ヶ所設立しており、その学生の数は187万人にのぼる。孔子学院は長年に渡り言語を糸として、中国と世界150数ヶ国の人々の心を結ぶきずなという綱を編み上げてきた。同時に自身の教育水準を絶えず向上させてきた。孔子学院の専門・兼職教員は4万6700人で、国際中国語教員基準、学習基準、教育大綱、試験大綱の改善を続け、健全な中国語国際教育品質標準体系を構築し、教育の質を高めている」

孔子学院の講師は中国が派遣する。教材もすべて中国政府が決定している。米国で問題になったのは、学外において、教材やカリキュラムが決められるなど、大学教育への干渉が忌避された。同時に、中国人留学生を使ってスパイ活動をさせた点も問題になった。カナダや米国で、大学が孔子学院を閉鎖させた。米国では議員が先頭に立って、閉鎖運動を進めている。

(2)「孔子学院本部責任者、国家漢語弁公室副主任の馬箭飛氏によると、今年世界で新設された孔子学院は30校。中国は2004年より、英国やフランス、ドイツなどの自民族言語普及の経験を参考にし、海外で中国語教育と中国文化の伝播を主旨とする非営利教育機関・孔子学院の設立を模索し続けている」

中国政府が、孔子学院を世界中に広めているのは、世界覇権計画の一環である。これは、中国政府自身が立てた計画で明らかにされている。日本でも孔子学院が私学系大学に併設されているが、国公立大学はゼロである。文部科学省が危険な存在として併設に難色を示しているものと予想される。




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アメリカの産業スパイ事件、9割に中国が関与
https://www.newsweekjapan.jp/stories/world/2018/12/9-20.php
2018年12月13日(木)17時00分 クリスティナ・マザ ニューズウィーク

米政府や議会は中国が国家ぐるみでサイバー攻撃やスパイ活動に励んでいると警戒する BeeBright/iStock.


<アメリカで中国のハイテク企業への風当たりが強まる中、中国によるスパイ活動の実態が明らかになった>

米司法省が過去7年間で摘発した経済スパイ事件の90%に中国が関与していたことが、12月12日に同省が米上院情報委員会に提出した報告書で明らかになった。

「2011〜2018年にかけて、経済スパイ容疑で司法省が起訴した事件の90%以上は中国が関与またはその便宜を図ったものだった。企業秘密を盗もうとした罪で起訴した事件の3分の2以上は中国とつながっていた」と書かれている。

中国政府が企業秘密の窃盗を直接指示したことを必ず明らかにできるとは限らないが、実際にあった事例はほぼ例外なく中国の経済政策を利するものだった、という。さらに、中国に知的財産権の侵害を取り締まる法律がないことや米当局の捜査に対する非協力的な態度、中国経済における国有企業の肥大化が、中国の国家ぐるみの犯罪を助長しているとした。

■雇用の半分が失われた例も

「よい例が、米企業から風力タービンの技術を盗み出した罪で有罪判決を受けた中国国有企業の風力タービン大手、華鋭風電科技集団の事件だ。それにより米企業の企業価値は10億ドル以上下落し、全世界の従業員の半数以上に上る700人の雇用が奪われた」と、報告書にある。

「最近では、中国人の科学者が米バイオ医薬品企業から遺伝子組み換えされたコメの種子を盗んだ罪で起訴された。種子を受け取った中国の作物研究所は盗んだ技術を使って経済的利益を得ている」

今回の報告書は、2013年に当時NSA(国家安全保障局)の長官を務めていたキース・アレクサンダーが、産業スパイと知的財産の窃盗は「史上最大の富の流出」としたコメントを裏付けるものだ。米シンクタンク民主主義防衛財団(FDD)が9月に発表した報告書は、中国のサイバースパイ活動による米企業の損害は年間3000億ドルに上り、「アメリカの技術にとって最大の脅威」と断じた。

ドナルド・トランプ米政権は、中国との通商摩擦の中でもとりわけ知的財産の窃盗を問題視して貿易戦争を仕掛けてきた。マイク・ペンス米副大統領は10月4日に保守系シンクタンク、ハドソン研究所で演説した際、中国政府は「あらゆる手段を使ってアメリカの知的財産を取得するよう官僚や企業に命じている」と批判した。

ただし今後の米中交渉でその問題がどう対処されるかは不透明だ。一部の政策アナリストは、中国による経済スパイ活動を封じるため、アメリカは新たな制裁措置を講じるべきだと主張する。

「中国のハッキングに対する仕返しとして、アメリカは対象を特定して国際的な制裁体制を築くべきだ。サイバースパイ活動で利益を得た企業に制裁を科し、スパイ防止活動を強化することで、人工知能(AI)や量子コンピューター、半導体、通信システムならびに中国の技術戦略の中核となる他の領域に関して、中国のスタートアップや小規模企業を監視する必要がある」と、米シンクタンク外交問題評議会が12月6日に発表した論文の冒頭には書かれている。

■「中国共産党と企業は一体」

米共和党のベン・サス上院議員(ネブラスカ州選出)は12月12日、上院司法委員会の会場前で取材に応じ、司法省の報告書についてこう言った。

「中国企業と中国共産党の間にありもしない区別をしたがる人が、ワシントンには多すぎる」と、彼は言った。「(中国による経済スパイ活動は)企業による盗用や、昔からあるスパイ対スパイの駆け引きより遥かに大きい問題だ。中国は習近平国家主席の裁量で実行可能なあらゆる手段を利用することで、戦いを始める前から勝利したがっている。そのために国家権力を利用する時もあれば、民間人や企業を利用することもある。この脅威に今すぐ対処すべきだ」

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中国、「新4大発明」なんと日本の新幹線を自国発明品に「パクリ」2018年10月22日
http://hisayoshi-katsumata-worldview.livedoor.biz/archives/13034188.html


中国は、日本の発明した新幹線を、高速列車と呼び変えて「中国発明」と言い出している。インターネットで勝手に言いふらす類いの無責任発言でなく、中国で著名大学である復旦大学中国研究院の張維為院長の発言(『人民網』3月18日付)だ。

張氏は、「中国はイノベーション主導とイノベーション型国家の建設を強く推し進めており、これは掛け算のような効果を生み出す方法である。『新四大発明』が経済と社会にもたらす効果から、人々はこの点についてすでに目にしていると言えるだろう」と意気軒昂である。

習近平氏が、世界覇権に挑戦して勝てると踏んでいる根拠には、前記の「新4大発明」が基盤になっているようだ。まず、その「4大発明」なるものの内容を見ておきたい。

『人民網』(2017年12月19日付は、「世界の人々の暮らしを変える中国の『新4大発明』」と題する記事を掲載した。

(1)「今年に入り、『一帯一路』参加国である20ヶ国の若者たちにより、高速鉄道とネット通販、支付宝、シェア自転車が中国の『新4大発明』」として選ばれた。五大陸の異なる人種の留学生にとって、中国の最も便利なライフスタイルである『新4大発明』は、すでに彼らの生活に深く根ざしている。

@ 高速鉄道は「中国の速度」を示し、都市間の距離を縮めた。

A 発達したECサイトを通じて、世界各地の消費者の手に高品質の商品が届けられる。

B QRコードをスキャンする決済方法が流行し、財布を持たず外出することが日常茶飯事になっている。

C シェア自転車は「最後の1キロ」の解決策を提供し、交通渋滞を効果的に緩和させている。

『新4大発明』は中国の近年の科学技術革新の縮図と言える。中国人の暮らしを変えたばかりか、世界の中国への認識を新たにし、中国の革新モデルを活き活きと分かりやすく世界に示した。新華網が伝えた」

新華網といえば、中国政府機関紙『新華社』の電子版である。ここで取り上げた「新4大発明」記事が、今度は中国共産党機関紙『人民日報』の電子版である「人民網」に転載された。よほどうれしいニュースなのだろう。しかも、日本の新幹線が原型である、高速鉄道を「中国生まれ」と誤解した留学生の誤りを正すことなく、チャッカリと悪用して「中国生まれ」として通用させる。大袈裟に言えば、こういう手法で中国にとって都合の良い誤りでも広めてきた。尖閣諸島問題も、悪知恵を使って「中国領」にでっち上げてきたに相違ない。

この伝で言えば、「中国三大発明」とされる、火薬・磁石・印刷も怪しくなる。私は、古代中国が、当時の文明国アラブ世界と交易関係を持っていたので、アラブから伝わってきた技術を、いつの間にか「中国三大発明」として詐称したのでないかと見ている。英国の科学史家は、古代中国とアラブ世界の交易関係を取り上げている。

前記の「新4大発明品」の中味をみて驚く。高速鉄道は日本技術である。他の3つの中に、シェア自転車が入っている。このシェア自転車は、今やすっかり下火である。乱立した業界は整理統合され、大手も消えてしまった。街中に、「シェア自転車」が放置されて、都市の美観を損ねるほかに、交通の邪魔になったのが衰退した理由である。雨後の筍のように、新規企業が殺到するが長続きしない。これが、中国の限界である。要するに、真のイノベーション能力がなく、「イミテーション能力」に長けているだけだ。

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中国、「スパイ・スカウト」パソコン・女性・学費支給「3大接近法」2018年11月06日
http://hisayoshi-katsumata-worldview.livedoor.biz/archives/13343988.html

映画で見るスパイには、必ず女性が登場する。男をスパイの手先にするには、これが、古典的手法のようだ。このほど、米司法省が相次いで逮捕した中国スパイの3大手口では、女性のほかに、パソコン供与と学費支給で学生をスパイに一本釣りした様子が分るという。

『大紀元』(11月5日付)は、「米ジャーナリスト、中国のスパイ・スカウトの手法を分析」と題する記事を掲載した。

(1)「正式な接触の前、「スポッター(spotter)」と呼ばれる中国の調査員が、ターゲットについて調査・評価を行う。そして、その結果を情報機関の幹部に提出する。幹部らは、正式なスカウトに値するかを再評価する。スポッターの多くは、シンクタンク、大学、企業幹部であり、スカウトに直接関与していない」

(2)「ターゲットになった米技術者をスパイ活動に駆り立てるため、さまざまな手段で動機づけをする。金品の供与、イデオロギーの宣伝、脅迫、またはスパイ生活のスリル感を味わせるなどなど。中国当局は、中国人をスカウトする場合、脅迫や愛国心の利用などの手段を多用している。欧米人に対しては、金品の提供が多い」

(3)「中国の工作員はターゲットとなった欧米人に、直ちに祖国への反逆を求めることはない。まず気づかれないように良好な関係づくりに腐心する。米中央情報局(CIA)ブレナン前長官は、「(スパイになった米国人が)気づいた時点ですでに時遅し」とその手口は巧妙だと述べた」

(3―1)「2001年中国に留学し、その後中国上海に移り住んだバージニア州出身の大学生、グレン・シュライバー(Glenn Shriver)氏は04年、諸外国の貿易白書の作成スタッフを募集する新聞広告を見て、応募した。広告を掲載した中国人が、シュライバー氏に120ドル(約1万3537円)の論文作成費を支給し、同時に2人の男性を紹介した。学生と2人の男性は親しくなるにつれ、男性らは学生に対して、米への帰国、米の国務省またはCIAでの就職を薦めた。中国の情報機関は、大学生に採用試験の参加費として、3万ドル(約338万円)を与えた。大学生は2回採用試験を受けたが、2回とも失敗した。2007年、CIAの秘密プロジェクトの採用試験にも応募した。中国情報機関はその際、学生に4万ドル(約451万円)を渡した。大学生はその後、逮捕された。米諜報当局は大学生をモデルにした啓発ビデオを作成した。海外に留学している米国人学生に対して、中国人工作員からの誘惑に警戒を高めるよう呼び掛けた」

(4)「ターゲットとなる人に対して、中国情報部員は時にストレートにスパイ行為の強要を切り出す。2017月2月、CIA元幹部のケビン・マロリー(Kevin Mallory)氏がソーシャルメディアのリンクトインで、中国の上海社会科学院の職員と自称する人物からリクエストを受け取った。FBIは、中国国家安全省は、中国社会科学院と連携して活動していると指摘した。社会科学院の職員と名乗る中国の工作員は多く存在するという。マロリー氏はその後、電話を通じてこの上海社会科学院の職員と連絡を取り、17年4月に中国で2回面会した。そこで、マロリー氏は特別な電話機を受け取り、 安全なメッセージ機能を使って中国の「顧客」に連絡する方法を教えられた。マロリー氏は中国の対米政策白書の作成に2回協力した」

FBIは、中国国家安全省が中国社会科学院と連携して活動していると指摘した。社会科学院の職員と名乗る中国の工作員は多く存在するという。中国社会科学院といえば、哲学及び社会科学研究の最高学術機構であり、総合的な研究センターだ。研究所31、研究センター45、研究者4200人を擁し、中国政府のシンクタンクとして大きな影響力をもつ。また世界80ヵ国のシンクタンク、高等研究機関200余りと日常的に交流する。政府直属事業である。

この中国社会科学院が、中国のスパイ活動の一端を担っているとは驚きである。学術研究に名を借りてスパイに誘い込むとは、恐るべき国家である。ここまでスパイする意図は何か。相手国を出し抜き、陥れる謀略を秘めているのだろう。この地球上に、このような国家が存在すること自体、恐怖である。後進国が、先進国へのし上がろうという謀略である。労せずして甘い汁を吸う策略だ。「中国製造2025」は、まさに謀略のシンボルであろう。

中国が、ここまで謀略に長けているのは、中華帝国の戦略そのものを受け継いでいる証拠だ。こうした手練手管を駆使し、中国の版図を拡大してきたに違いない。

(5)「スパイとその指令役(handler)の連絡方法は以前の直接会うことから、現在暗号化された通信機器の利用に変わった。FBIは今年1月、中国情報機関の指示を受けて米国内でスパイ行為を繰り返していたとして、CIA元職員の李振成(英語名、Jerry Chun Shing Lee)氏を逮捕・起訴した。起訴状によると、2010年4月李氏は中国の工作員2人に会った。工作員は李氏に金品の供与を約束し、その見返りとしてCIAに関する情報の提供を求め、密かに連絡するために、李氏に複数の電子メールアドレスを提供した」

5. 中川隆[-12552] koaQ7Jey 2019年2月01日 10:12:23 : b5JdkWvGxs : DbsSfawrpEw[-22231] 報告


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馬渕睦夫
日本では5万人の中国人が工作活動に従事している:


河添恵子#8-1 ゲスト:馬渕睦夫★リアルに存在するスパイ&工作員の実態 - YouTube 動画
https://www.youtube.com/watch?v=ukhGim45GB0


河添恵子#8-2 ゲスト:馬渕睦夫★ディープステートが支配する世界 - YouTube 動画
https://www.youtube.com/watch?v=Pxqk80onq6I

収録日:2018年9月11日

今回のテーマは「スパイ(工作員)」映画やドラマの中だけじゃない、リアルスパイのお話をお送りします。

 

・スパイ(工作員)の存在

・トランプ大統領の21世紀の赤狩り

・馬渕大使のスパイ体験談

・スパイ3要素:1.接触 2.取込 3.操作

・海外駐在のあるある→有能な秘書は当局と通じている

・ソ連時代のモスクワ、ウズベキスタン、トルクメニスタンでのエピソード

・<中国・統一戦線工作部の幹部養成用教材について>
教材にはその手口について「団結できそうな勢力を欠かさず取り入る」「相手に友好、寛容の態度で接する」。
一方「海外の敵対勢力に対しては冷血無情に完全孤立させる」と明記されている
英フィナンシャルタイムズ紙 2017年12月20日より

・日本には中国のスパイ(工作員)が5万人

・あなたの隣にいるスパイ

・一皮剥いた世界の現実に対応する力

・『Silent Invasion: China's Influence in Australia』
(静かなる侵略:オーストラリアへの中国の影響)
著:クライブ・ハミルトン(チャールズ・スタート大学教授)

・中国は 民主主義を利用して 民主主義を破壊する 

・中国の民主主義的破壊活動

・日本人は「金・名誉・異性」に対する免疫力を持て

・国民一人一人の免疫力が重要

・民主主義を利用して民主主義を潰す、それが共産主義のやり方

・日本の左翼も同じ方法論を採用している(知ってやってる人と知らずにやっている人がいる)

・共産主義国家の作り方・・・平和(自由・平等)を唱える→内戦・革命にもっていく→共産党政権を作る

・それは中国だけではなく、世界各地、そしてアメリカ内でも起こっていること

・ディープ・ステート(Deep State)
米国内の影の政府、背後にいる権力者のこと トランプ氏はそれらと
戦っている人物であると右派評論家等が定着させた言葉
同タイトルで英FOX製作MI6・CIA関連のドラマも人気

・ディープ・ステートが操るアメリカ
 大統領任命、議会、司法省、FBI、メディア、全てがディープ・ステートの手足になっている

・トランプ批判記事の狙い
・トランプ VSディープ・ステートの戦い真っ最中
・ロシア革命以降、百年の歴史を改める
・「ユダヤ系の大資本家が左翼のバックにいる」ことを自覚しましょう

Q. スパイ(工作員)の見分け方

6. 中川隆[-12541] koaQ7Jey 2019年2月01日 13:58:15 : b5JdkWvGxs : DbsSfawrpEw[-22231] 報告

ビジネス知識源:経営の成功原理と実践原則
181014 ビジネス知識源無料版:中国経済と人民元が向かうところ(1)
2018年10月14日

  Systems Research Ltd.吉田繁治 


10月10日は、以前の体育の日。54年前、日本が若かった時代の、東
京オリンピックの開会式の日でした(1964年)。2020年は再び夏の
東京です。オリンピックは、現代の「パン(経済)とサーカス(五
輪)」でしょう。

【現代も同じ】
古代ローマの時代、国民は、愚民政策のパンとサーカスで、政治的
にはぐらかされて、平定されていました。所得の増加と、闘争心を
昇華するハイレベルな競技が、ローマ帝国の市民の、政治的な関心
を奪ったからです。現代も同じです。

中国は、GDPの8%以上の増加(=国民所得の増加)が、共産党独裁
の体制を維持する鍵だと言われていたのは、2008年まででした。

豊かになり、これからも豊かさが増すと予想されると、「このまま
でいいではないか」と独裁体制への抵抗感は弱くなるからです。
2018年のGDPは14兆ドル(1540兆円)と、日本の約3倍であり、政府
発表の年間増加は6.6%です(2018年下半期)。

(注)米国の研究機関でも、中国では会計の偽装が多く、実際の成
長率は、5%以下と観測されています。当方も、4%程度と見ていま
す(2018年)。中国政府が、GDPの成長を実際より高くしているの
は、共産党体制への支持を高めるためです。

【政権支持と経済成長率】
日本と世界も同じですが、政権への支持は、所得の増加率でもある
経済成長率で高まります。国民の期待値より低くなると、支持率が
減って、政権は倒れます。

首相の人柄を信用しないという国民が45%もいる、安倍内閣の支持
率が41%と、低くなってもまだ高いのは(NHK:18年8月:不支持も
41%)、民主党の3年より、(1)GDPの成長率と、(2)株価の上昇
率が高かったからです。

【中間選挙が目的の、高い関税】
共和党と民主党が拮抗するなかで、11月の中間選挙を控えるトラン
プは、共和党支持を高める目的で、もっとも貿易赤字が大きな相手
国の中国への関税を、強行しています(輸入の半分の$2500億の品
目が対象)。

2018年は、新たな関税率は10%ですが、来年の19年から25%に上が
ります。中国が報復措置をとれば、輸入の全品目($5000億:55兆
円)にも拡大するという。

IMFの試算では、2019年の、中国のGDPの増加率は現状でも0.6ポイ
ント減少し、品目が拡大すれば、下方修正は1.1ポイントになると
いう。

【中国のGDP成長の低下】
実際には、輸出額の減少による、経済連鎖(期待値の低下)がある
ので、リーマン危機のあとのような人民元の増発による国内投資の
拡大を行わないと、GDP増加の減少率は、2ポイントくらいに大きく
なるでしょう。政府発表ではない実際では、現在の5%が、成長率
3%以下の経済危機になる可能性も高い。

【米国と日本と世界】
米国も、物価の上昇で、実質2%の成長が1%に下がり、日本も19年
は0%、20年はマイナス0.5%になると予想されています(IMFの試
算)。日本の対中輸出が減り、日本の需要を増やしているインバン
ド消費(2017年5兆円:GDPの1%)も減るからです。

米国の株価が10月10日に急落し、日本株も下がったのは、金利の上
昇より、来年の低くなるGDPの伸び率の予想からです。

想定される中国の不況は1985年のプラザ合意(協調的なドル切り下
げ)のあとの、当時は輸出主導だった日本経済と、同じです。

【中国が内需振興策を金融でとれば・・・】
仮に、内需増加のための人民元の増発と、低金利策をとれば、負債
による不動産投資が増加し、プラザ合意後の日本の不動産のように、
バブル的に高騰するでしょう。

現在のバブル価格の上に、重なるバブルです。帰結は、日本の不動
産価格の崩壊(1992年〜)と同じです。これは確定的です。

以上のことは、中国当局もわかっています。中国は、ドル切り下げ
のプラザ合意以降の、金融政策による日本の資産バブルの崩壊を、
「これと同じだ」と研究しているからです。

【脱税と汚職の摘発】
現在、習政権が世界的な女優とされるファン・ビンビン氏の巨額脱
税と、ICPO(インターポール:国際刑事警察機構)の総裁 孟宏偉
氏の腐敗摘発をしているのは、「関税戦争と経済成長の低下を、カ
モフラージュ」するためでしょう。

中国の反腐敗運動とされた公務員の摘発・追放は、激しい。閣僚級
120人を含み25万人です(2013年から2017年)。人民解放軍に勢力
をもつ江沢民(元国家主席)の逮捕すら言われます。

【中国の権力闘争】
中国では、過去から政権をめぐる激しい権力闘争があります。闘争
は、自分を高い地位に置きたいと願う人間の本性から来ます。習近
平氏は、地位を脅かす可能性のある強い政敵を追放し、無期限の皇
帝になろうとしています。共産党内で「強さ」は、党員の支持率の
高さです。

【北京閥と上海閥の抗争だった】
中国では、共産党(8944万人:2016年)の中に、自民党内の派閥の
ようですが、血縁より紐帯が強い同志共同体の北京閥と上海閥が対
抗し、交代で国家主席をとってきました。

上海閥の総帥である江沢民のあとの国家主席、胡錦涛と首相の李克
強は、北京閥でした。

(注)韓国では、中国の「?(バン)」のような主義主張ではなく
血縁の共同体です。経済では財閥です。日本では何でしょう。明治
以来は学閥でしたが、これももう弱い。

これが中華民族の伝統的な「?(バン)」です。しかし、逮捕が噂
されている江沢民や、すでに汚職で追放された石油閥の周永康
(2014年)、死刑判決を受けた薄熙来(2012年)はいずれも、数近
平と同じ上海閥です。

【現在は、上海閥の内部抗争】
習近平は上海閥に属しますが、内部で対立し、石油閥でもある上海
閥の中の、自分の地位を脅かす地位に就いた幹部を、汚職の摘発に
より、根こそぎ叩きつぶそうとしています。腐敗や汚職は名目です。
政敵をつぶすことが本義です。

習近平は太子党(青年幹部)として、上海閥の総帥である江沢民の
いわば舎弟でした。しかし、主席になったあと、江沢民の指示を受
けない終生の皇帝(核心)になるため反逆しています。閥の闘争の、
血を洗う熾烈さから這い上がった習近平に、政治的な言葉の迫力で、
日本の軟な政治家が、勝てるわけもない。

海底に天然ガスと原油がある尖閣列島の帰属問題のように、交渉す
らできない。(注)国連は、1バーレル76円で時価7600兆円の1000
億バーレル(イラクが1150億バーレルの埋蔵)と言っていますが、
そんなに多くはないようです。

習近平は、「虎とハエを退治する反腐敗闘争は、自分が生きるか死
ぬかの戦い」と言っています。腐敗や権力の濫用は、共産党幹部に
共通しています。いくらでも証拠は見つかります。これは方便であ
り、内実は、死刑までを含む権力闘争です。

中国では、武力をもつ人民解放軍を掌握した人が、もっとも強い政
治権力をもちます。過去は江沢民でした。今は、習近平です。

【1970年代の文化大革命に類似】
民主制では、選挙競争になりますが、独裁制の中では封建や王制の
時代のような、闘争になります。

外観は大きく違いますが、毛沢東の権力闘争だった、紅衛兵の文化
大革命に似ています(1966〜1976:死亡者が4000万人と言われま
す)。人口14億人の中国は、内戦になった政権闘争も、スケールが
大きい。(敬称を略して述べています)

【本稿】
前号の末尾で、「中国は、リーマン危機後の、人民銀行による4兆
元(60兆円)の貸付を起点とする、企業負債の過剰の結果として起
こった不動産価格の高騰から、2020年から2021年の金融危機(不良
債権の増加)に向かっています。」と書きました。

18年7月から、突然、発動されたトランプ関税は、中国GDPの成長率
の低下を加速し、増え続けてきた企業と世帯の負債の、不良債権化
を促進するでしょう。

このためには、バブル的な不動産価格の、まだ起こっていないとさ
れている崩壊を論証する必要があります。未来のことは、論証する
しかない。本稿でこれを行います。

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

  <964号:中国経済と人民元が向かうところ(2)>
      2018年10月10日:有料版

【目次】

1.リーマン危機のあとの、中国の負債の増加
2中国の部門別負債が示す矛盾(簡略化するため3年毎:元データは
BIS)
3.住宅価格の年収倍率は、買えない価格を示す
4.企業負債は、利益または資産処分で返済しない限り、減らずに増
えて行く
5.企業の負債は、利益または資産処分で返済しない限り、減らずに
増えて行く
6.基軸通貨国の米国の対応はドル切り下げ
7.中国の、負債危機への対応策の想定
8.旧元を1/2の新元に変えるという方法

【後記:史上最大の金融詐欺について】

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

■1.リーマン危機のあとの、中国の負債の増加

2008年9月からの、米国のリーマン危機は、住宅証券をもつ銀行の
危機(金融危機)でした。銀行の危機である、自己資本の消滅と債
務超過は、信用の縮小となって、民間の流通マネーの金額を減らし
ます。

このため、金融危機は実体経済の大不況を生みます。輸入の需要も
大きく減ります。米国と欧州にもっとも多く輸出しているのは中国
です。

中国の輸出額は、08年には1.4兆ドル(154兆円:日本の輸出の約2
倍)でしたが、09年には1.2兆ドルへと14%減っています。(注)
2016年の輸出は2.1兆ドル(231兆円)であり、対米輸出が5130億ド
ル(56兆円)です。リーマン危機の前の1.5倍に増えています。

輸出の減少は、輸出企業の売上(生産)の減少であり、GDPを減ら
します。政府は、体制不安を呼ぶGDPの減少を押さえるため、緊急
に4兆元(64兆円)の経済対策を実行しました。二桁増のGDPを減ら
すわけにいかなかったからです。

この4兆元は、公共投資と企業への貸付金になりました。その貸付
金は、不動産投資(住宅の建設)に向かったのです。

共産主義の中国では、全部の土地が国有なので、土地の70年や90年
の賃借権が高く売れると、政府の税収の増加と同じことになります。
中国の国債発行に当たるのは、国有地の不動産業への売却です。同
じ共産党の仲間内である不動産業に、銀行から元を貸し付けて土地
を買わせれば、政府の収入も増えます。中国には、政府の土地であ
ることから、売れば税収になる土地価格(借地権)が上昇する構造
があります。

中国政府は、事実上は、郵貯のような国有の銀行の貸付金を増やす
ことによる「不動産の高騰」によって、収入を得てきたのです。こ
のため、国債発行は少ない。

仲間内の融資の、クローニー資本主義があります。金融が近代化し
ていない新興国には、アジアでも広く見られる現象です。

その後も、中国政府は輸出主導の経済から、GDPの38%と極度に少
ない世帯消費が主導する経済に変えるためもあって、人民銀行が通
貨を増発し、貸付をして、不動産投資を促したのです。住宅建設は
GDPのプラス要素です。

共産党の国有銀行である人民銀行の、元の発行は、08年の2.2元
(242兆円)から、2018年には5兆元(550兆円)と2.3倍に増えてい
ます。期待成長率が高い経済の中で、マネーが増発されて貸付金が
増えれば、不動産バブルを生むに決まっています。

【BIS】
中国の部門別の負債は、スイスの国際決済銀行(BIS)が集計して
います。BISへの大きな出資は、ロスチャイルド家の銀行であるイ
タリアのデルバンコです。BISは、中央銀行の上の中央銀行と言わ
れ、「国際金融マフィア」です。マフィアは、シチリアのゴッドフ
ァーザーのようなイタリア暴力団という意味ではない。各国の法と
は別の次元の、独自の内規、規範、価値観をもって行動する集団を
言います。
https://www.bis.org/

ドル基軸の外貨交換を、SWIFT(国際送金)の回線で統括している
ので、貿易と国際投資または借り入れをするには、BISへの加盟が
必要です。

BISから外貨交換を拒否されると、金融封鎖の北朝鮮のようになり
ます。人民銀行は、一国二制度のあと、1994年から、人民元をドル
ペッグの通貨(=ドル準備の通貨)にすることにより、世界の通貨
との交換性を確保したのです。

ドルとの交換ができないと、ドルでの支払いはできず、貿易はでき
ません。戦後の日本は、1ドル=360円の固定レートを守ることを条
件に、円とドルの交換性を得たのです。

■2中国の部門別負債が示す矛盾(簡略化するため3年毎:元データ
はBIS)
                   (単位:10億ドル)
     政府(GDP比) 世帯(GDP比) 企業(GDP比) 
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
2008年 1,152(29%)   757(19%)  3,928( 97%)
2011年 2,170(33%)  2,227(31%)  7,829(121%)
2013年 3,107(35%)  2,733(34%) 12,077(136%)
2016年 5,021(46%)  4,706(43%) 18,090(166%)
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
08年比  4.3倍      6.2倍      4.6倍
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
https://www.bis.org/statistics/totcredit.htm

表で注目すべきは、中国の企業部門の負債の増加の速さと大きさで
す。リーマン危機前の3.9兆ドル(429兆円)も、GDPの97%であり、
大きかった。(注)日本の企業の総借入は398兆円であり、GDPの
73%です。

その後、政府の誘導で、需要数以上の住宅建設を行います。住宅建
設は、借入金で行われますが、その住宅が世帯に売れると、不動産
業の負債は減ります。代わりに世帯のローン負債が増える。ところ
が、中国企業の負債は減っていません。

逆に、2013年には12兆ドル(1320兆円)、2016年には18兆ドル
(1980兆円)に膨らみ、GDPの166%に増加しています。年平均で、
2兆ドル(220兆円)の負債の増加です。

日本で言えば、企業負債913兆円にあたります。現在の企業負債
398兆円の2.3倍です。もし日本企業の借入金が2.3倍になれば、す
べての企業がつぶれるでしょう。(日本の企業負債)
https://www.boj.or.jp/statistics/sj/sjexp.pdf

【中国の企業負債の水準】
中国企業の負債は、2016年ですでに「全部の企業がつぶれるレベ
ル」です。ところが、潰れてはいない。理由は、これも仲間内の金
融機関から「利払いの追い貸し」を受けているからです。

追い貸しの分は、企業負債の増加になります。

近代化を目指す中国の不動産投資のうち70%は、住宅建設です。
2016年には、10兆元(160兆円)の不動産投資です。着工面積は、
12億平米(3.6億坪)。一戸平均を40坪として、900万戸です。日本
の10倍です。

建設原価が160兆円ですから、一戸平均原価は1800万円と、日本の
平均並みです。販売価格は、2200万円くらいでしょう。内装に500
万円はかかるので、最終的には2700万円の住宅と同等になります。

中国の平均的な所得だけでは、この価格の住宅は買えません。親か
ら頭金を2000万円もらうか、または所得の多い階層が二軒、三軒と、
ローンで買っているのです。中国の富裕層は、日本でも不動産を買
い、2017年の公示地価を上げました。

都市部の平均世帯所得は、共稼ぎで400万円です。しかし、北京や
上海、シンセンなどの大都市部の住宅は、農村部の数倍高い。

平均でも一戸4000〜5000万円付近と、世帯所得の10年分です。シン
セン、上海、北京では20年分以上です。住宅ローンが正常に払える
のは、年収の5倍までですからその2倍から4倍です。

人口は、日本の11倍(13.9億人)なので、住宅建設は約10倍。車の
販売も2800万台(2018年)。米国が1700万台付近、日本は中国の
18%の517万台です。

▼増え続ける企業負債

2013年から16年の企業負債は、毎年2兆ドルも増えています。これ
は、つじつまが合わない。

2016年の、不動産投資の負債160兆円分が、住宅建設後に売れたの
なら、住宅建設用の負債は、建設のときは増えても、竣工(完成)
して販売すれば、企業分の負債は減ります。ところが企業負債は、
毎年、不動産投資を超える2兆ドル(220兆円)増え続けています。
住宅建設分が、そのまま、企業負債の増加になっているのです。

リーマン危機のあと、内需喚起のために、建設が増加した住宅の相
当部分が売れ残り在庫になって、販売価格はそのままにされている
からです。

▼上がる一方の住宅価格

住宅価格は、売れた価格です。価格を下げず、在庫がたまっても売
れなければ、価格は下がらない。政府統計の住宅価格は、当初の販
売価格を集計しているのではないか。

このため、今も上がったとされています。社会主義の名残が、ここ
にもあります。売れ残りの在庫になっても、価格が下がらないので
す。

社会主義の会計では、生産された商品が在庫になっても、売れたも
のとしてGDPに入っていました。実際のGDP会計では、「建設−在
庫」がGDPでなければならない。ここにも中国GDPの嵩上げが見られ
ます。

大都市部の住宅価格は、2010年から2017年の7年間で2倍に上がって
います。年率で10%の、世帯所得以上の上昇率です・・・(後略)
https://archives.mag2.com/0000048497/




▲△▽▼


2018年08月06日
中国時価総額を日本が逆転 中国GDPの中身


上海指数は年明けから下落が続いている


上海指数
http://livedoor.blogimg.jp/aps5232/imgs/c/4/c4f64317.jpg

潮目が変わった日中

日本と中国(という古代国家はないが)は競い合いながら国力で抜きつ抜かれつを繰り返してきた。

最近米経済メディアBloombergは、中国の株式時価総額日本を下回り、世界3位になったと伝えた。

8月2日に時価総額が6兆900億ドル(約680兆円)に目減りし、6兆1700億ドルの日本株を下回った。

米国の時価総額は31兆ドルを上回り、アップルが史上初の時価総額1兆ドルになったのが話題になっている。

中国株式市場の時価総額は15年6月の10兆ドルがピークで、2015年6月にチャイナ・ショックで暴落しました。

上海証券取引所株価は3分の2になり、株を売った投資家が逮捕されたり、空売り禁止したりした。


2015年8月に中国政府は人民元を切り下げて、追加の景気対策も行い鎮静化したが、今も下落前の水準に戻っていない。

上海総合指数は2018年初めから16%下落し、人民元も下落し中国売りの状況になっている。

これには米国による対中貿易制裁の影響もあり、中国経済全体の将来に暗雲が垂れ込めている。


中国株式時価総額が日本を上回ったのは2014年だったが、わずか3年半で再逆転された。

中国が再び日本を上回る可能性もあるが、以前のような高度成長でなくなったのは誰にでもわかる。

投資家Wバフェットは以前から、先進国では株式時価総額とGDPが等しくなるべきだという理論を展開している。

中国GDPは何で発生しているのか

日本や欧米先進国では、GDPと時価総額は近い関係にあるが、中国の時価総額はGDPの半分に過ぎない。

言い換えると中国のGDPの半分以上は、企業活動や消費以外の「何か」によってもたらされている。

その何かとは公共投資であり、いわゆる公共事業や政府予算、公的事業、公的企業が生み出している。


中国の投資依存度(固定資本形成対GDP比)は2017年に43%で、先進国の10%台後半と比べて多い。

固定資本形成は政府と民間が行った設備投資や建設投資で、企業が工場を建てたり政府が道路を作るような事です。

これで分かるのは中国のGDPのうち消費や企業活動は半分で、あとの半分は公共工事や公的企業への支出だった。


中国では消費経済の割合が増えていると言っているが、統計からは逆に、GDPに公共投資の占める割合が増えている。

中国政府は財政引き締めで固定資本形成は2010年には35.9%に低下したが、また増加して2017年は43%になった。

中国のGDPには以前から疑問が持たれているが、公共投資を除いた実態は、発表の半分というところです。


公共投資の最大のものは不動産投資で、不動産価格を買い支えることで、国内経済を維持している。

全国に張り巡らされた鉄道(毎年日本の総路線に匹敵する建設を行っている)や高速道路、毎年建設される新都市がGDPとして計上されている。

建設した施設が使われなくてもGDPに上乗せされるので、工事を続ける限り成長する仕組みです。
http://www.thutmosev.com/archives/77113262.html  


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中国、「債務分散」借金隠しの積もりでも政府が最終責任負う「立場」2018年10月11日
http://hisayoshi-katsumata-worldview.livedoor.biz/archives/12777527.html

中国政府は、体面を極めて重視する。中央政府の財政赤字をできるだけ小さく見せるために、国債発行額を絞る。そのツケは、国有企業と地方政府に吹き寄せられている。国有企業は、自らの債務行為でインフラ投資を行なう。地方政府も同様な負担を背負わされているのだ。

地方政府には、独自財源が少なく土地利用権の売却益を一般財源に充当させるという、先進国では考えられないことを強制している。これが、地価を釣り上げて不動産バブルを加勢させた理由になっている。おおよそ、地方政府のやるべきことでない。中央政府は、こういう常軌を逸した行動を黙認して、GDP押上げだけを目的とする政治を行なってきた。過剰債務に陥ったのは当然であろう。

中央政府は、極限までインフラ投資にこだわってきた。GDP押し上げでは、これだけ即効性のある需要項目は他にないからだ。だが、投資効率を重視しないインフラ投資だから、投下資金の回収は不可能である。債務による投下資金である。債務は、雪だるま式に増える一方である。それが、現在の過剰債務を招いた理由である。

ここで、一つ注意しておきたい点がある。インフラ投資には耐用年数があるのだ。現状では、不採算投資が圧倒的であるから、満足な減価償却が行なわれているか疑問である。となると、設備改修期に莫大な財政負担が発生する危険性が生まれる。中央政府が抱える二大時限爆弾は、年金財源不足とこのインフラ投資の減価償却不足であろう。

インフラ投資の「隠し債務」の一つに、PPP(Public Private Partnership:官民協力事業)がある。GDP押し上げの便法に使われている。

『サーチナ』(9月19日付)は、「中国の官民協力PPPは190兆円規模に拡大、財務部は野放図な計画を締め付け」と題する記事を掲載した。

このPPPによるインフラ投資案件の登録が約191兆円もあることに驚かされる。ただ、この登録案件が、全て承認されて着工しているわけでない。財務部(財務省)の審査が行なわれている。それにしても、191兆円ものインフラ投資案件に民間資金を導入すると言うが、採算性のあるプロジェクトがどれだけあるか疑問である。債務全体が膨れ上がっている状況を考えれば、強制的に「奉加帳」を回されて参加させられたことは否めまい。

(1)「財務部によると、7月末時点の登録プロジェクト7869件のうち、すでに3812件(全体の48.5%)、総投資額6兆1000億人民元(98兆8200億円)で投資契約が交わされている。このうち1762件が着工された。投資額は2兆5000億人民元(40兆5000億円)になる。一方、却下したPPPプロジェクトは2148件(登録プロジェクトの27.2%)で投資予定額は合計2兆5000億人民元(40兆5000億円)だった。財務部は、無秩序な投資を抑制し、リスクをコントロールする立場を強調している」

登録プロジェクトのうち、27.2%(40兆5000億円)が不適正として却下されている。問題があると指摘されたプロジェクトは、PPP関連財政支出が地方政府予算の10%を上回る規模であること。また、過去1年間でプロジェクトに実質的な進展のないものなどだった。PPP方式は、欧州で広く採用されている。中国の場合、民間から強制的に資金を調達する便法にしているのでないか、という懸念がつきまとう。そうとすれば、一種の「税金」のようなものだろう。ここまでやって、GDPを押上げるという実態に目を向けるべきだ。


『サーチナ』(10月1日付)は、「リーマン・ショックから10年、高まる中国の金融リスクー大和総研調査」を掲載した。

(2)「BIS(国際決済銀行)統計によると、中国は、債務残高のGDP比が2008年末の141.3%から2017年末に255.7%へ急上昇した。この水準や上昇ペースの速さは、かつて金融危機に陥ったり、バランスシート調整による景気急減速を余儀なくされた国々に匹敵している」

中国の債務残高のGDP比は、2008年末の141.3%から2017年末には255.7%に急上昇している。この段階で、米中貿易戦争が始った。このデータから推測できることは、中国経済が厳しい局面に立たされることだ。

(3)「中国の債務問題を詳しく見るために、主体別債務残高のGDP比の推移を確認する。

@政府は2008年末の27.1%から2017年末に47.0%

A家計は17.9%⇒48.4%

B非金融企業は96.3%⇒160.3%

非金融企業の債務残高の8割程度は国有企業によるものとされ、本来であれば政府が負うべき債務を国有企業が肩代わりの可能性が高い。これを政府債務に準じると考えれば、

C中国の実質的な政府債務残高のGDP比は47.0%ではなく、175.2%(47.0%に160.3%の8割を足した数字)と、日本(212.3%)の債務構造に近いと見ることが可能である」

ここで、C政府債務残高のGDP比は、47.0%でなく、175.2%に跳ね上がっていることに注目していただきたい。これは、政府債務に国有企業の肩代わり分を加えた実質政府債務の対GDP比である。日本(212.3%)の債務構造に近いことが分る。中国経済の中味は、表面から受ける印象とかなり異なって劣化しているのだ。





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中国、「貿易戦争」立ち向かう原動力は債務だけの「手詰まり感」2018年10月11日
http://hisayoshi-katsumata-worldview.livedoor.biz/archives/12777489.html


米中貿易戦争の勃発は、中国経済にとって大きな痛手のはずである。ようやく、デレバレッジ(債務削減)に取りかかったところで、米国の関税引上げという強烈な一発をあびたからだ。さらに悪いことに、「徹底抗戦」などと言わなくてもいいことまで発言して、米国を刺激した。問題の発端は、中国のWTO(世界貿易機関)のルール違反であるから、中国は慎重に対応すべきであったのだ。

最早、賽(さい)は投げられた。中国は、米国の関税引上げによる打撃を内需でどれだけカバーするかである。内需と言っても個人消費は低下傾向にある。そうなると、インフラ投資という中国の十八番の出番である。インフラ投資はこれまで、GDPの40%以上を占める最大の需要項目だ。この資金の多くが債務で賄われてきた経緯から見て、さらなる債務拡大が避けられなくなっている。この結果、中国経済に何が起こるかである。

それは、「限界資本係数」の上昇という望ましからぬ事態を招くことである。限界資本係数とは、GDP1単位を生み出す投入資本の単位である。少ない投入資本で多いGDPを産み出せれば効率の高い経済といえるが、中国は多額の投入資本を必要としている。自動車で言えば「燃費」が悪いクルマである。この燃費の悪いクルマが、今回の貿易戦争を凌ぐため、さらにガソリン(資本)を食う状態になった。病状の悪化である。

中国の限界資本係数は、2009年〜11年当時で5.0である。他国は、2〜3近辺であるから極めて非効率な経済である。それが、2015年には6.8にも跳ね上がっている。つまり、投資効率が悪化状態に陥っている。リターンを生まないインフラ投資を拡大していることの必然的な結果だ。

中国は、よく資金が豊富だという。「一帯一路」で各国へ資金を貸し付けていることを見てそう言われているのだ。それは、間違いである。本来の対外直接投資資金は、経常収支の黒字で賄うべきもの。それを計る尺度が、対GDPの経常収支黒字比率である。中国は今、これが急速に低下している。今年は、1%を割る懸念が強い。その背景にあるのが、先の限界資本係数の上昇だ。非効率経済ゆえに、対GDPの経常収支黒字比率を引下げている。対外直接投資を自前の経常収支黒字で賄えない状態である。だから、中国は「一帯一路」で日本へ資金的な協力を求めてきたのである。中国は、決して資金豊富な国ではない。

やや、小難しい話をしてきたので、整理しておきたい。

今回の貿易戦争に突入する以前に、中国は「借金漬け経済」に陥っていた。それが、さらに借金を重ねざるを得ないので一層、「限界資本係数」が跳ね上がって危険な状態になる。それが、対GDPの経常収支黒字比率を押し下げ、対外直接投資に余裕を失せるだろう。ここまで追い込まれた中国経済に輝きなど残っているはずがない。要するに、中国経済の危機は一段と進行するだろうと見るのだ。

習近平氏は国家主席へ就任後、4年間の政府活動報告で「市場経済重視」姿勢を見せていた。今年の活動報告では、なぜかそれが消えている。政府関係者は、書き忘れたと弁解している

と言うが、年一回の政府活動報告でそのような事態は考えられない。明らかに意図的な抹殺行為である。

中国政府は、市場機能について書き忘れたとすれば、これに対する認識が急速に低下してきたことを裏付けている。中国の現状が、市場機構によって解決できる段階を超えており、権力で強制的に整理しなければならない段階を意味するのかも知れない。「モラトリアム」状況に立ち至っている証拠である。確かに、市場経済機能に任せていたら、中国の不動産バブルはここまで悪化することもなかったであろう。政府の意図的なさじ加減の結果、現在まで延命しているが、それだけ、内部矛楯=債務拡大=限界資本係数上昇=対GDPの経常収支黒字比率低下をもたらしたのである。

習氏は、市場経済機能を蛇蝎のように嫌っている。中国政府の意向通りに管理できないからだろう。逆に言えば、市場経済機能を生かしていれば、ここまで債務が過剰状態になることはなかったはずだ。習氏は、中国経済を自らの権力維持に利用できるようにコントロールしたいだけであろう。そういう恣意的な経済運営方針が、今日の危機を招いた背景である。

マルクス用語では、「全般的危機の深化」という言葉を使う。これは、資本主義経済批判に向けられものだ。皮肉にも、現代のマルクス経済の「殿堂」中国が、この状態に落込んでいる。過剰債務の処理以外、中国経済を回生させる道はない。ただ、それがもたらす政治的危機=共産党危機を恐れて微温的な対症療法で逃げており、病状はさらに進んでいる。






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2018年11月01日
中国の隠し債務が続々と発覚、企業債務、家計債務、地方債務


隠れ債務が次々に発見されている


中国政府が抱える隠れ債務

画像引用:□ Funny Restaurant 犬とレストランとイタリア料理: 18/10/01 - 18/11/01https://yutakarlson.blogspot.com/2018/10/

中国の本当の借金はいくらか?

英経済紙フィナンシャルタイムズによると中国には公表されている以外に6.8兆ドルの隠れ不良債権が存在している。

また日経新聞によると中国の地方政府には公表されている以外に、500兆円以上の隠し債務が存在している。

「公式な」企業債務のGDP比でさえ260兆円に達しているのに、760兆円を超えてしまっている。


中国の民間債務はGDP比20%に達し、その8割を国有企業が占めている。

日本の民間債務は10%以下で米国や英国は民間債務がプラスだったのとは、大きな開きがある。

中国の家計債務は約651兆円とGDP比48%に達していて、リーマンショック前の米国に匹敵する水準になっています。


これでもかという悪い数字が並んでいるが良い数字も2つあり、一つは「公的債務」がGDP比50%以下と健全で、2つ目は経済成長率が6.5%もあることです。

だが「公的債務」という言葉にカラクリがあり、日本では道路公団や郵便局、JRA(黒字だが)の借金すら政府債務に含めている。

日本では特殊法人や政府系機関の債務を政府の借金に含めているのだから、当然中国も政府系企業の借金を含めるべきです。


国ぐるみの負債隠し

さきほどのデータでは民間債務のうち政府系企業がGDP比16%、地方債務は64%、公式な政府債務は50%として合計でGDP比130%になる。

三井住友信託銀の資料によると国際決済銀行(BIS)調査で、企業債務、家計債務、政府債務の合計は2016年に257%だった。

3年間で50%も増えているので2018年か19年にはGDP比300%を上回ると予想されています。


しかも国際決済銀行(BIS)は中国政府が報告した「公式な数字」に基づいているので、実際にはこれよりずっと多い。

中国の政府債務にはつっこみどころ満載で、使った金額と負債額がまったく合わない。

中国の成長率は6.5%ほどで年75兆円も経済成長しています。


中国の投資効率は20%以下なので、政府は400兆円もの巨額投資をして経済成長を維持しています。

この「投資」の中身は様々だが、目に見えるものとしては新都市建設や鉄道や道路、巨大プロジェクトです。

最近もIT産業に政府が莫大な投資をしたり、EVにも巨額投資をして日米に追いつくのを目標にしている。


中国がITやEVや国内土木工事で成果を上げているのは事実ですが、成果の数倍もの借金を増やして実現しています。


各国投資機関や格付け機関によると、中国の公的債務がGDP比200%以下というのはありえない。

最近の中国を見ると隠していた借金が明るみに出るケースが多く、いずれ国ぐるみの巨額債務が発覚するでしょう。
http://www.thutmosev.com/archives/78007814.html

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2018年12月20日
中国経済はいつマイナス転換するか

中国も数字のごまかしと借金隠蔽によって破綻するだろう


画像引用:http://lingvistika.blog.jp/archives/1063461390.html

天安門事件から30年

中国は過去30年に渡って高い成長率を維持してきたが、もうすぐ天井にぶつかって跳ね返されようとしている。

中国のGDP成長率は1970年代からずっとプラスだが、実際は最近の10年だけでも2回マイナスがあった。

2009年のリーマンショックでは国内のすべての経済指標がマイナスだったのに、9%成長と発表して世界をあきれさせた。


2015年には人民元ショックと中国株下落があり、やはりすべての経済指標がマイナスだったのに6.9%成長と発表した。

中国は実際より高いGDPを発表してGDPに合わせて大規模投資を行い、投資で経済成長した。

たとえばGDPがゼロ成長でも7%成長したと発表し、7%成長した事にして10%くらい国家予算を増やす。


株やITや不動産や土木事業に惜しみなく予算を投入し、公共投資によって後からGDPが増える。

ただしこの方法では公的債務がGDP成長の数倍の速度で増えてしまい、現在の中国はそうなっている。

中国のGDPは公称1200兆円以上だが、公的債務はGDPの300%前後と推測されている。


計算すると中国は年85兆円くらい経済成長しているが、85兆円成長するために年間350兆円以上債務を増やしている。

日本は年5兆円程度経済成長するのに、10兆円程度債務を増やしているので日本の10倍以上の速さで借金が増えている。

大きな違いは日本国債の大半を日銀が保有し、公的債務のすべてを日本国内で保有している。


不動産市場は最後の砦

中国は隠し債務が多いのでシャドーバンクやら怪しげなファンド、アリババやファーウェイなど『国営企業』に紛れ込んでいる。

実際のところ習近平にすら正確な政府の借金が分からないだろうし、地方政府などは「良い報告」しか中央にはしない。

2018年に中国の自動車販売は統計を取り始めて初のマイナスになり、30年ぶりか40年ぶりだと言われている。


自動車、不動産、株式はGDPを拡大させる3種の神器で、2018年は株式市場も大幅マイナスだった。

年初に3348だった上海株式指数は12月17日現在で2593となっています。

中国では不動産市場こそ成長の中心であり、政府はここに集中投資して、不動産投資は前年比9.7%増となっている。


「不動産は中国の国内総生産(GDP)の15%を占め、関連業界を含めると30%に迫る」(フィナンシャル・タイムズから引用)とされている。

不動産市場が崩壊すればもはやマイナス成長は防ぎきれず、数字だけプラスにして誤魔化せなくなる。

日本で1991年のバブル崩壊を起こしたのも土地価格下落であり、不動産はそれほど影響が大きい。


数字をごまかしても借金は減らない

2009年のリーマンショックの引き金は、2007年にアメリカの貧困者むけ住宅ローンが焦げ付いたからでした。

たったそれだけで世界経済が崩壊するほどの大打撃を受けるので、中国の土地価格下落はGDPをマイナスにするほどの影響がある。

中国ではマンションが余っているが、投機対象として富裕層が購入するため、入居率ゼロの高級マンションが完売する。


他にも都市部の賃金上昇で中国で生産しても高コストになってしまい、外資の撤退が続いている。

今ではユニクロやワークマンも中国で生産せず、ベトナムやミャンマーで生産しています。

中国でも日本から30年遅れくらいで高齢化になり、社会保障コストの増加も避けられない。


高齢化すると政府の支出が増えて収入が減ってしまい、今でも赤字の中国政府はさらに債務を膨張させる。

それでも中国は高度成長を維持しようと公的支出を増やし続けるが、同じことをしたソ連は1991年に崩壊した。

ソ連崩壊の原因はいろいろあるが、社会の効率が悪いのに公共支出で成長しようとし、莫大な借金を返済できなくなった。


1989年6月4日に天安門事件、1991年にソ連崩壊と続き共産主義のシステムが崩壊していった。

その後中国は社会主義市場経済というインチキを言い出して、数字のごまかしを始めた。

30年間ごまかし経済で成長してきたが、事実として借金は積み上がり返済不能になっている。
http://www.thutmosev.com/archives/78476206.html

7. 中川隆[-12540] koaQ7Jey 2019年2月01日 14:02:56 : b5JdkWvGxs : DbsSfawrpEw[-22231] 報告
中国は何時崩壊するのか?


【討論】中国経済は本当に崩壊するのか?[桜H30-12-22] - YouTube動画
https://www.youtube.com/watch?v=wySjAIDCTg4


2018/12/22 に公開
◆中国経済は本当に崩壊するのか?

パネリスト:
 川島博之(東京大学大学院農学生命科学研究科准教授)
 澁谷司(拓殖大学海外事情研究所教授)
 田村秀男(産経新聞特別記者・編集委員兼論説委員)
 福島香織(ジャーナリスト)
 松田学(東京大学大学院客員教授・元衆議院議員)
 宮崎正弘(作家・評論家)
 渡邉哲也(経済評論家)
司会:水島総

8. 中川隆[-10459] koaQ7Jey 2019年4月30日 18:34:31 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[1628] 報告

2019年04月30日
中国の田舎事情 年収3万円の農村生活とは


中国の農村では年収5万円以下で生きている人が大勢いる


中国の田舎は日本とはレベルが違う

日本のマスコミによると中国と言えばもの凄く発展していて、買い物の9割はキャッシュレスで現金はまったく使われていない。

中国人はみんな高収入になり日本人より豊かになったので、海外旅行で爆買いしているという。

それらの1%くらいは事実だが99%くらいは誇張で、特に豊かな人と貧しい人の差が大きい。



豊かな人は都会に多く、田舎では貧しい人が多く、マスコミ人は都会で遊んで「取材した」と称して記事を書く。

上海の繁華街や深センとかの工業地帯を案内されて、日本に帰ると「中国は素晴らしい」と連呼するようになる。

渋谷と道頓堀を歩いて帰る外国人観光客と変わらず、遊ぶ金は会社持ちなので自腹は切っていない。


それはともかく上海や北京の「年収が日本より上」と言う人がいて、本当だとすると大変な事になる。

中国の平均年収はGDPから推測すると70万から80万円なので、上海や北京が平均500万だったら、他に10万以下の人が無数に存在することになる。

平均とはそういうもので、「中国で資産家が急増」して平均値が少ししか増えていないなら、貧しい人が急増していることになる。


中国の農民の平均年収は公表していた2015年ごろは7万円から10万円以下でした。

農民戸籍を持つ人が9億人、農民人口は約2億人程度と考えられ、農村戸籍でありながら都会で出稼ぎしている人も多い。

農民2億人の平均年収が10万円という事は、大都市周辺では100万円以上も珍しくないので、逆に5万円以下も多い事になる。

中国限界農民の現実

実際に中国には年収5万円以下の人が数千万人存在し、その多くが奥地の農民だといわれている。

大都市には年収数百万円のITサラリーマンが居る一方で、雲南省やウイグルやチベットや内モンゴルには年収2万円の人がいる。

超貧困地帯は旧ウイグルや旧チベットや旧モンゴルのように、本来中国の領土ではなかった地域に多い。


これら異民族は漢民族ではないとみなされて、反乱を防ぐため意図的に貧困状態に置かれている。

たとえばウイグルではウイグル人は電車に乗れず旅行できず、学校や幼稚園にも通えず、大手企業への就職も禁止されている。

これでは農民以外できないし、農民として生産性を上げたり収入を増やす方法もない。


その一方で上海や北京近郊の漢民族の大農場では、都会向けの農作物を栽培して会社化し大儲けをしている。

年収3万円の生活がどんなものかというと、食料は自分の農地で育てたものを食べ、物々交換でも手に入れる。

農作物との交換で服などを手に入れたり、市場で売って多少の現金になることもある、


市場原理が導入された結果、大都市の年金は月5万円だが、貧しい農村の年金は月1000円しかもらえない。

中国では一人っ子政策があり、現在は2人っ子政策に移行したが、実はどちらも金さえ払えば2人目や3人目の子供をつくれる。

金が無いのに2人目や3人目を作ると、年収3万円の人には到底払えない罰金が科せられる。


早い話「漢民族以外は子供を産むな」という政策で、生まれた子供の多くが無戸籍になっている。

無戸籍の人は最低限の権利すら認められず、一生涯年収3万円のままになる。

キャッシュレスがこれに追い打ちをかけていて、年収3万円の人は銀行口座やスマホがない。


今までは出来ていた最低限の買い物すらできないので、物々交換経済に逆戻りしている。
http://www.thutmosev.com/archives/79692633.html

9. 中川隆[-9357] koaQ7Jey 2019年6月22日 18:31:57 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[3129] 報告

2019年06月22日
中国の経済成長率は実質2%台になる 製造業縮小と消費減速
http://www.thutmosev.com/archives/80189356.html

屋台の親父から大富豪になるようなチャイナドリームは無くなった


画像引用:『大連の黒石礁で屋台街B級グルメ食べ歩き』大連(中国)の旅行記・ブログ by あんいえさん【フォートラベル】https://4travel.jp/travelogue/10327613

中国の全盛期は10年前に終わっていた

中国が世界の工場だった時代は過去10年で終わろうとする気配があったが、人々はなかなか認めなかった。

中国政府は国内工業を守ろうとし、投資家は製造業に投資し、労働者は今後も仕事があり続けると思っていた。

実際には2009年頃から既に中国沿岸部より人件費が安い東南アジアや南アジアに、欧米や日本の工場移転が始まっていました。



それでも中国から出ていくより多くの外国資本が新たに中国に進出したので、表面上何も起きていませんでした。

事態が急展開したのは2019年に米トランプ政府が対中貿易制裁を打ち出しからで、中国からアメリカへの輸入全てに25%関税がかけられる事になった。

こうなると米国企業は中国から脱出するしかなく、中国の子分のようだった台湾企業すら東南アジアへの移転を進めている。


中国が本格的に経済成長し始めたのは1989年の天安門事件以降だったので、中国の全盛期は実質20年間ほどだった。

トランプ大統領は致命的な一撃を加える事になったが、10年前から深刻な事態が進行していて、それが表面化しただけでもある。

北京五輪が開催された2008年に中国は、50兆円もの景気対策をし、以降毎年規模を拡大して公共投資によって経済成長してきた。


中国の投資効率は20%以下なので、年80兆円の成長をするには計算上400兆円以上の投資(民間投資を含む)が必要になる。

これは毎年中国の公的債務が300兆円以上膨らんでいるのを意味し、GDPの3倍以上に達していると見られる。

無理に無理を重ねて成長率を維持してきたところにトランプの一撃が加えられ、中国が助かる見込みはもうなくなった。

中国のルール無視が通用した時代

米中交渉の結果中国が国内制度を変える可能性はなく、中国側は絶対に譲歩する事ができない。

現在アメリカ企業は中国で不当な扱いを受けても訴える事ができず、仮に訴えても裁判所は100%中国側の味方をする。

逆に中国企業は欧米や日本で不当な扱いを受けたら「資本主義のルールに基づいて」訴えただけで公正な扱いを受けることが出来た。


国連や温暖化会議ですらそうで、中国側は一切ルールを守らないのに、日米欧だけが中国企業を守ってきた。

この不公正ルールこそ中国の成長の原動力で、中国人が優秀だったのでも働き者だったのでもなかった。

中国は共産主義で共産党が国家より上に立つ制度なので、共産主義を否定する事はできない。


資本主義や民主主義のルールを導入したら共産党と共産主義が毀損されるので、アメリカのようなルールにはできないのです。

すると中国は今後日米欧に対して「公正なルール」を要求できなくなり、中国企業は先進国で商売ができなくなります。

今まで中国は自分は一切ルール無視だったのに「アメリカはルールを守れ!」と怒鳴れば最恵国待遇を受けれた。


中国人の不幸はこんな時代が終わろうとしている事で、自分が不公正な事をしてきたのに気付いていないのです。

チャイナドリームの終わり

中国内陸部の浙江省、河南省、四川省などの工業地帯では今、工場がバタバタと倒産し閉鎖されています。

象徴的なのは日本で良く見かけるママチャリが、中国から徐々に東南アジアに生産移転し始めている。

オートバイではすでにほとんどの日本メーカーが、東南アジア製を日本に輸入して販売するようになっています。


スマホとか半導体も中国から東南アジアに移転したり、消費国に近い国での生産が増えています。

欧州で売るには東欧工場で、アメリカに売るにはメキシコなどで、日本で売るには東南アジアでというように生産移転が進められている。

中国では天安門以降、働いて起業して大企業のオーナーになるようなチャイナドリームが存在しました。


今は屋台で10元の定食を売っていても、いつかは大成功してビリオネアになるというのが貧しい人々の労働意欲を支えてきた。

外資撤退と工場閉鎖にともなう消費減速で、人々はお金を使わなくなり屋台からレストランチェーンのオーナーになるのは不可能になった。

アリババのようなネット販売は年間2桁成長をしているが、不思議な事に中国の消費市場は5%ほどしか伸びていない。


中国の物価上昇率は年2%以上なので、実質的な消費は年2%台しか増加していない。

これは要するに実店舗からネット上に消費が移動しているだけで、アリババが増えた分だけ店舗の売り上げが減っている。

中国の経済成長率は6.5%だがここから物価上昇率を引くと4%、地方政府などの水増し分を1%以上とすると年間実質2%台になる可能性が高い。
http://www.thutmosev.com/archives/80189356.html

10. 中川隆[-9267] koaQ7Jey 2019年6月27日 14:43:51 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[3235] 報告

ファーウェイは死んでも潰さない。一般人が悪びれもせず知的財産を盗む中国の恐ろしさ=鈴木傾城 2019年6月27日
https://www.mag2.com/p/money/716555

米中貿易戦争は終わらない。勘違いしてはいけないのは、アメリカがこれほどまで中国を叩くようになったのは、アメリカ側に問題があるのではなく、中国側に問題があることだ。(『鈴木傾城の「ダークネス」メルマガ編』鈴木傾城)

工作員だけが工作活動をしているわけではない?止まらぬ技術窃盗

関税だけじゃない米中戦争

2018年7月6日、「中国が知的財産権を侵害している」としてアメリカが340億ドル規模の製品に25%の追加関税をかけると、中国もアメリカに340億ドル規模の報復関税を課した。

それを見たアメリカは2018年8月23日に第2弾として、160億ドル規模の追加関税を発動、中国も再び報復関税をかけた。そこでアメリカは9月24日に2,000億ドル規模の製品に10%の追加関税をかけ、中国も600億ドル規模の報復関税をかけた。

エスカレートしていく貿易戦争の打開に両者は現状打開に向けて話し合いを続けてきたが交渉は決裂、トランプ大統領は2019年5月10日に10%の追加関税を25%に引き上げて、さらに今後は3,000億ドル規模の製品に最大25%の関税引き上げもあり得ることを中国に通達している。


これに対して中国もまた「戦うなら付き合う」と徹底抗戦を表明し、報復を検討している。今後、中国が取り得る報復は報復関税だけでなく、「アメリカへのレアアース輸出完全禁輸」「アメリカ国債の大量売却」「アメリカ企業の中国市場販売制限」などがある。

アメリカもまた追加関税だけでなく、チベット・ウイグルの人権弾圧の問題化や、台湾に絡んだ「ひとつの中国」の脱却や、香港の「一国二制度」の維持への表明など、次々と中国を追い込む政策を進めている。

グローバル化を悪用してきた中国

2018年10月、アメリカの副大統領マイク・ペンスは「中国は政治、経済、軍事的手段、プロパガンダを通じて米国に影響力を行使している」と中国の振る舞いを50分に渡って激しく批判した後、このように述べた。

「大統領は引き下がらない。米国民は惑わされない」

ドナルド・トランプ大統領も2019年2月に上下両院合同会議での一般教書演説の中でこのように述べている。

「中国は長年にわたり、米国を標的とし知的財産を盗んできた。我々は今、中国に対し、米国の雇用と富を盗み取るのはもう終わりだと明確にしておきたい」

アメリカのメッセージは明快だ。「中国とは徹底的に戦う」のである。それが、アメリカの選んだ道である。だから、このアメリカと中国の対立は「新冷戦」と呼ばれるものになっている。

勘違いしてはいけないのは、アメリカがこれほどまで中国を叩くようになったのは、アメリカ側に問題があるのではなく、中国側に問題があることだ。

日本には常に中国側に立って中国を擁護してアメリカを叩く親中反米主義者が大勢いて、彼らはこのように言っている。

「トランプ大統領が次の選挙しか考えていないから中国を叩いている」
「アメリカ第一主義の方が中国よりも悪い」
「アメリカの排斥の方が中国よりもひどい」


そうではない。中国共産党政権がやってきた「あらゆる不正」が問題視され、それを改めようとしないから貿易戦争が勃発し、今のようになってしまっているのだ。


中国の「あらゆる不正」

中国の「あらゆる不正」は、もはや数え上げることすらもできないほどのボリュームである。

多くの国に大量の工作員を潜り込ませ、意図的に情報を盗み取っていくというのは通常の諜報活動だが、中国がやっているのはそれだけではない。


工作員をターゲットの国に潜り込ませるのは諜報活動の基本だが、中国の恐ろしさは工作員だけが工作活動をしているわけではないところにある。

中国共産党政権は、外国で働いている中国人社員に対して、中国に残っている家族を人質にして圧力をかけたり報奨金を出したりして、最先端技術を持つ企業から情報を盗ませたりしている。

あるいは、それぞれの大学に潜り込んだ学生や教授に情報を最先端技術や研究成果や論文を盗んで中国に持ち込ませている。中国はその盗んだ情報で特許を取る。これについては「米国の知的所有権窃盗行為に関する委員会」が調査を行って裏付けを取っている。

トランプ大統領は中国人留学生が最先端分野を専攻する学生を制限する項目を「国家安全保障戦略」の大統領令の中に盛り込んで発動させたのは、まさに大学が知的財産の強奪の舞台となっていたからでもある。


ついでに中国は、孔子学院のような洗脳機関を世界各国の大学内に設置して、学生を中国の都合の良い歴史プロパガンダで染め上げている。

中国は、ここで洗脳が効いて中国の言いなりになった学生に中国の主張を代弁させたり、工作活動させたりする。これについては米国防総省が動いて、アメリカの大学は次々と孔子学院の閉鎖を決定した。

さらに中国は、技術や特許を狙って世界各国の企業を次々と買収している。

中国市場に目がくらんでやってきた外国企業には必ず中国企業との合弁会社を作らせて技術を盗めるようにしている。中国政府が求めれば技術を開示しなければならないような法を作ったりもする。

中国企業を通して世界支配をする

そうやって世界中の知的財産を意図的に窃盗して、中国共産党と結託した中国の企業が世界でシェアを取れるように画策する。

中国の企業は、内部に共産党の委員会があって、そこの「書記」が会社の創業者や社長よりも権限を持つ。そして、中国共産党政権と結託した企業経営者が中国政府から補助金をもらって世界に切り込んでいく。


中国の企業は、事実上「中国共産党政権の手先」であると言われるのは、会社内部の共産党組織の支配と補助金によるものである。そして、中国の企業が急激に世界でシェアを取れるような技術とスケールを持つようになった理由もここにある。

中国人でなくても中国共産党の支配を受けることに

中国共産党政権があらゆる不正で世界中の知的財産を強奪し、それを自らの支配下の企業にカネと技術を流し込んでシェアを取らせて世界を荒らし回っているのだ。
1.世界中の知的財産を窃盗する
2.手先の中国企業に技術と補助金を流し込む
3.中国企業に世界でシェアを取らせる
4.中国企業を通して世界支配をする

これが中国共産党政権がやろうとしていることだ。そして、この不正なやり方で中国共産党政権が次世代を支配すると宣言したのが『中国製造2025』という産業政策である。


この政策で中国は次の分野で世界を支配すると言っている。
1.次世代情報通信技術
2.先端デジタル制御工作機械とロボット
3.航空・宇宙設備
4.海洋建設機械・ハイテク船舶
5.先進軌道交通設備
6.省エネ・新エネルギー自動車
7.電力設備
8.農薬用機械設備
9.新材料
10.バイオ医薬・高性能医療器械

これが成就すると、私たちは中国人ではないのに、中国共産党政権に間接的支配されるということになる。

盗んだ知的財産で世界トップを狙うという戯言

中国共産党政権の支配下にある中国企業は、他国から徹底的に盗んだ知的財産と、共産党政権から流し込まれた補助金によって世界を荒らし回り、シェアを取り、最終的には世界を支配しようと画策するようになった。

「中国の技術が世界をリードするからアメリカが焦っている」と、いかにも中国が技術大国のように語るアナリストもいるが、中国が最先端技術で世界をリードしてるように「見える」のは、そもそも知的財産の強奪の結果なのだから話にならない。


問題は中国が徹底的に盗んだ知的財産で世界を支配しようとしていることなのだ。それが『中国製造2025』の骨子なのである。


バックには中国共産党政権がある

アメリカが今、中国に対して矢継ぎ早に対応策を出さざるを得ない状況になっているのは、もはや時間が残されていないからでもある。

なぜなら、中国の5Gの技術がそれぞれの国の中枢に使われたら全世界の機密情報が中国共産党政権に完全に漏洩することになって、直接的にも間接的にもアメリカの機密情報が保てなくなるからだ。


アメリカがファーウェイを徹底排除しようとしているのは、まさにファーウェイが中国共産党政権の手先であり、5Gの根幹にある企業だからだ。ファーウェイのバックには中国共産党政権があり、この企業と中国政府は一体化して動いている。

ファーウェイはただの企業ではないのだ。

本来であればファーウェイは死に体である。普通の企業であれば完全に死んでいる。しかし、これだけの逆風にさらされてもファーウェイが潰れないのは、ファーウェイの裏に中国共産党政権がいて「潰さない」からに他ならない。

ファーウェイは潰れるどころか、中国国内での徹底的なテコ入れによって「より強化される」シナリオさえもあり得る。そして、ファーウェイによる反撃もある。戦いは始まったばかりである。
https://www.mag2.com/p/money/716555

11. 中川隆[-9247] koaQ7Jey 2019年6月30日 17:39:30 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[3313] 報告

2019年06月30日
中国の独自OSや国産CPUは、すべてアメリカの無断コピー



中国が言っている国産化とは無断でコピーすること


ファーウェイが数日で独自OSを開発

ファーウェイは米国企業との取引禁止でアンドロイドOSを使用できなくなったが、これだけでは終わらない。

中国企業の8割が実質的な国営企業で大手IT企業は100%、共産党や政府の支配下にあるからです。

ファーウェイだけでなく、米国にとって不利益をもたらす中国IT企業は次々に制裁の対象になるでしょう。



米国の関係者は「今後中国人はアメリカでネジ1本買えなくなるだろう」とファーウェイ制裁の時に話していました。

中国はアメリカでネジを買わなくても作れるのだが、困るのはOSのような基本ソフトでした。

もう一つの困りごとはスマホやパソコンで使用するCPUのような電子部品で、世界の大半でアメリカ製品を使用している。


アメリカから輸入していなくても設計がアメリカだったり米企業が特許を持っていたり、何らかの形で主導権を握っています。

そしてソフトバンクが買収した英アームはCPUの設計や特許を握っている企業だが、HiSilicon(ハイシリコン社)との取引を停止した。

ファーウェイ傘下のHiSiliconは英アームから購入したライセンスと設計を元にCPUを製造している。


今までに交わした契約は期限切れまで有効なので、アンドロイドOSと同じく数年間は使用できる。

英アームはイギリス企業だがアメリカに研究所があり、アメリカの技術や特許が多く用いられていた。

もし英アームがファーウェイとの取引を辞めないと、今度はアームが米国企業と取引できなくなってしまう。

独自OSも国産CPUも無断コピー

このようにアメリカはファーウェイや中国企業だけでなく、日本企業や全世界の企業に制裁企業との取引禁止を求めて来る。

ところでファーウェイや中国政府は、「中国には国産OSや国産半導体があるから米国製品は必要ない」と言っているが本当でしょうか?

10年前までトイレにドアが無かった国で、今は最先端のOSやCPUが開発製造できるなら、驚異的な進歩といえる。


現在ファーウェイだけでなくアップルやサムスンのすべてのスマホは英アームのライセンスで製造されている。

ファーウェイや中国は英アームと契約が切れても、勝手にコピーしたり改良した製品を「国産CPU」と言って販売するでしょう。

中国が国産化したと主張するパソコンやスーパーコンピュータのCPUも、実際にはインテルCPUの無断コピーです。


同じように中国はアンドロイドOSを無断コピーして国産OSを開発したと発表した事がある。

ファーウェイは制裁を受けた直後に、わずか数日で独自OSを開発したと発表したのがそれだと思われます。

独自OSは珍しいものではなく、例えば北朝鮮もアンドロイドをコピーして国産スマホを発売している。


問題はこうした無断コピーがアメリカの特許を侵害していることで、アメリカや西側諸国では販売できません。

それどころかこうした無断コピーを繰り返すことがさらに制裁の対象になるでしょう。
http://www.thutmosev.com/archives/80262090.html

12. 中川隆[-9076] koaQ7Jey 2019年7月14日 17:08:36 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[3614] 報告

2019年07月14日
中国錬金術 無人のビルを建てるとGDPが増える仕組み
http://www.thutmosev.com/archives/80390071.html

無人都市にも資産価値が産まれ、投資によって巨額の金が動きGDPに加算される

画像引用:http://livedoor.blogimg.jp/aps5232/imgs/e/6/e61c1faf.jpg

中国GDPのおかしさ

日本は過去25年平均1%台の経済成長しかなく、高度成長は過去の話になっている。

中国は10%超の高度成長時代が終わったが、まだ年6%以上の高度成長を持続している。

中国は輸出バブルが崩壊して消費もそれほど伸びていないが、一体何でGDPが増えているのでしょうか。



中国国家統計局によるとGDP内訳はは第1次産業が7.2%、第2次産業が40.7%、第3次産業が52.2%だった。

中国は2000年以降、投資(総固定資本形成)がGDP成長の5割以上だったが現在は50%を割り込んでいるようです。

固定資本形成は「政府および民間による公共事業、建設・住宅投資、設備投資など」で、ザックリ言うと政府による公共事業が大半を占めています。


中国でも消費型社会に移行しているとされていて、GDPの40%以上が個人消費になっています。

中国は計画経済なので年度前に「今年のGDP目標」を発表し、例えば2019年は6.5%と発表されています。

固定資本形成つまり公共事業費は数年前に債務削減を試みて減らしたが、最近の不況で依存度を増やしている。


中国のGDPを仮に1500兆円とすると、700兆円以上は固定資本形成で、内訳は「民間設備投資+民間住宅+公共投資」です。

2009年から10年間の総資本投資は446兆元(約66兆ドル)に達し、投資効率が大きく低下しています。

投資効率は何兆円の民間公共投資をしてGDPが1兆円増えるかを表す数字で、2007年には2.9だったが、17年に6.8に悪化した。

中国の公共事業と公的債務

投資効率は以前は1.0を下回っていたのだが、例えば中国が今年6.5%(約100兆円)成長するには、GDPの44.2%(630兆円)の官民投資が必要になる。

1990年代前半の中国は1兆円成長するのに数千億円の投資で済み、自律的な高度成長をしていました。

日本などの先進国では投資効率が2倍程度なので、日本が1%成長するにはGDP比2%の官民投資が必要になります。


ところで日本や欧米諸国は国の公共事業が少なく民間投資が多いですが、中国は逆に大半を公共投資(公共事業)が占めています。

1年で500兆円も公共事業をして100兆円しかGDPが増えなかったら、使ったほとんどが公的債務になってしまいます。

これが中国の債務問題で、欧米経済メディアの試算ではGDPの3倍以上に達していると言われています。


公共事業の債務が毎年数百兆円増えているとしたら、誇張ではなく中国の公的債務は5000兆円程度に達しているでしょう。

もし中国の公的債務が思ったより少ないとしたら、投資していないのでGDPが公式発表より少ないのを意味しています。

中国の公共事業と言うのは利用客がゼロに近い高速鉄道を10兆円もかけて建設したり、毎年日本の総延長に匹敵する距離の鉄道を建設したりします。


採算性の良い鉄道路線は満州鉄道の時代に引いてしまったので、最近建設した鉄道は全て赤字で、特に高速鉄道は全路線赤字です。

中国は巨大都市建設が好きですが、空港や都市建設もすべて赤字、それでも公共事業をすることでGDPに計上しています。

例えば10兆円で新都市を建設しインフラ整備したら、10兆円という資産価値が産まれ、外国からの投資や銀行などから10兆円が集まります。


その10兆円が社会を巡って労働者の賃金になり消費に回り、ネット消費が増えたりしています。

結構なことだが丸ごと借金として残っている建設費10兆円は、一体だれが返すのでしょうか?
http://www.thutmosev.com/archives/80390071.html

13. 中川隆[-8944] koaQ7Jey 2019年7月20日 18:30:32 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[3755] 報告

2019年07月20日
アメリカの2位潰し戦略 「豚は太らせて食え」今度は中国

日英同盟の風刺画、イギリスとアメリカは脅威だったロシアを日本と戦わせた

だが日本はロシアに勝ってしまい、今度は日本が脅威になった


画像引用:https://nihonsi-jiten.com/wp-content/uploads/2018/06/o0712045211426154104.jpg

「豚は太らせて食え」

イギリスの格言に「豚は太らせて食え」というのがあり、もとはユダヤの格言で西洋圏で広く使われています。

豚は獲物や家畜で、小さいのをすぐ食べるのではなく、十分育ててから食べた方が良いと言う意味です。

資本主義における利益の最大化とも通じ、イギリスはこの格言に忠実に行動して産業革命から超大国になりました。



イギリスのアメリカに対する態度と、スぺイン人の南米への態度は大きく違い、スペイン人はとにかくこき使って搾取しました。

イギリスは荒野だったアメリカにアフリカ人を連れてきて開拓し、農地や牧草地にして収穫しました。

もっと多く収穫するために機械化や効率化をすすめ、これがアメリカの発展をもたらしてスーパー超大国になっていきます。


イギリスにとって予想外だったのは「豚」が成長しすぎて主人に歯向かうようになり、独立を経て主従関係が逆転してしまいました。

失敗の原因はおそらく距離が遠すぎたからで、もっと近ければイギリスはアメリカ独立を防止できたかも知れません。

スペインの南米支配はこれとは違い、インカ帝国などの王を排除して自分が王様になり、非効率な原始農場のまま変わりませんでした。


スペインとイギリスの違いが現在の北米と南米の違いになり、南米は今もアフリカ並みに遅れた地域のままです。

イギリス流の養豚方法はアメリカに受けつがれ、豚を養殖しては太らせて食べています。

その豚はドイツ、日本、ソ連などで、現在は中国がそろそろ「収穫期」になったので食べようとしています。

2位が6割に達するとアメリカは叩き始める

アメリカは自分が利用価値があると思った国には気前よく援助して、経済成長するように助けてくれます。

例えば日本は明治維新後にイギリスのお気に入りになり、日清日ロ戦争で勝利したところでお払い箱になった。

日本はイギリスに忠実な国として利用価値があったのに、強くなりすぎた上に歯向かうようになったので日英同盟は解消されました。


戦後日本は米ソ冷戦でアメリカ側に(むりやり)参加する幸運を得て、独別待遇で経済成長しました。

無料でアメリカ軍に守って貰った上、生産した自動車などはアメリカが買い取ったので、あっというまに大国に復活した。

だが大国になった日本はアメリカに逆らい始めたので、アメリカは日本を冷遇して中国を優遇した。


これがジャパンバッシングと米中接近で、中国は日本と入れ替わって世界第二位の大国になった。

だが中国も大国となってアメリカを倒すなどと言い始めたので、そこでお役御免になりまた日本の順番が回ってきた。

最近安倍首相とトランプが親密なのはそういう理由で、安倍首相の外交手腕やゴルフ外交とは関係ない。


アメリカは商人の国なので、利用できる間は親しくし、利用価値が無くなったり主人に歯向かうようになったら切り捨てます。

国力が小さいうちは優遇して貰えるが、国力が対米6割に達すると「太りすぎた豚」になってしまう。

するとそろそろ食べごろだなと思い、相手の資産を奪って自分の資産にする手段を考えます。


日本の現在のGDPは対米3割以下まで減り、中国は対米6割超なので、ちょうどアメリカにとって日本は「使える国」になったのです。

おそらく日本の国力が回復して対米6割に達したら、またジャパンバッシングを始めるでしょう。

日本のGDPが中国より低い間は、ソ連が日本より大きかった時代のように、日本の脅威は目立たない。
http://www.thutmosev.com/archives/80443378.html

14. 中川隆[-8929] koaQ7Jey 2019年8月04日 21:30:48 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[3801] 報告

2019年08月04日
中国のGDP錬金術 どうやって成長率を維持しているか


利用者ゼロで赤字でも運行すれば、経済活動としてGDPに計上される

画像引用:https://image.news.livedoor.com/newsimage/stf/9/a/9a39a_1635_e52799fa61e0d0eace805ec8b0998431.jpg

ジャンプした物は地面に落ちる

1年前には、30年間続いた中国の成長がもうすぐ終わるというと嘘つき呼ばわりされたが、今は誰もが理解し始めている。

永遠に続く成長は無いし、無理とごり押しで成長したら、その分は後でマイナス成長になる。

日本の高度成長からバブル経済、バウル崩壊からデフレスパイラルになり、日本人はこれを学んだはずなのに何も理解しなかった。



多くのビジネスマンや経済学者、政治家らは中国だけは例外で永遠に成長し続けると豪語していました。

ある東大教授は「中国の人口は日本の10倍だから、1人当たりGDPが日本と同じになり、GDPが10倍になる」と語っていました。

そういう事は起きないし、無理やり釣り上げた分のGDPは今後30年でアメリカや日本に削り取られるのです。


早く言えばジャンプした物は必ず地面に落ちるもので、ニュートンが嘘つきでないなら中国のGDPは今後数十年で半減します。

ではこの30年間、中国がどうやってありもしないGDPを作り上げて自国の価値を釣り上げたか検証します。

中国の成長は3期に分けられ、初期は1970年代から89年の天安門事件まで、この頃はGDPが小さかったので世界への影響力も少なかった。


2期は天安門事件の制裁解除から2008年の北京五輪までで、世界の工場と呼ばれる全盛期が到来した。

3期目は北京五輪とリーマンショックの2008年以降で、この年中国はマイナス成長に陥ったが、50兆円公共投資で乗り切った。

公共投資とは都市建設、鉄道、空港、高速道路、巨大ダムなどインフラで、日本では田中角栄がやったような土木工事の事です。

赤字額が大きいほどGDPに貢献する

2008年以降の中国では住人が一人も住んでいない100万人都市とか、乗客ゼロの高速鉄道、飛行機が飛ばない巨大空港などが作られていきます。

北京五輪以降に建設された公共事業のすべてが赤字で、毎年巨額の負債を発生し続けている。

これがどうしてGDPを増やすのかは、まず10兆円で都市建設をしたら10兆円が使われてGDPが2兆円くらい増えます。


完成後も赤字を垂れ流し続けるが、赤字も経済活動なので動いたお金は毎年GDPに加算されます。

高速鉄道も建設費が巨額なほど、赤字額が大きいほどGDPに貢献し、赤字額の何割かがGDPになります。

これを国中でやっているのでGDPの5倍のペースで負債額が増加していて、中国の公的債務は300%前後に達しています。


赤字でなく黒字のほうがもっとGDPに貢献するが、赤字事業のほうが即効性があるので中国では好まれます。

もし黒字の公共事業しかやってはいけない事になると、年間の公共事業費が大幅に減らされて、結果としてGDPは増えません。

赤字でも黒字でも関係なく「今年は300兆円の公共事業費を使う」と決めれば、必ずGDPが60兆円くらい増えます。


これが正に中国のGDP錬金術で、巨大な赤字事業を毎年増額し続けることで今も年6.5%の成長率を保っています。

この制度が10年以内に破綻するのは説明するまでも無いと思います。
http://www.thutmosev.com/archives/80577988.html#more

15. 中川隆[-8681] koaQ7Jey 2019年8月25日 13:26:48 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[4068] 報告

2019年08月25日
中国脱出ゲーム 沈む船から逃げる人々

中国の繁栄はディズニーランドのようなもので、閉園時間が近づいた


画像引用:http://p1.img.cctvpic.com/photoAlbum/photo/2017/04/24/PHOT9MBmQ1lUldp2szMIPhNH170424_920x700.jpg

「中国崩壊」を予感し逃げ出す外資

ほんの半年前まで「中国経済は崩壊する」と書くと嘘つき呼ばわりされたが、今では誰も疑問に思っていない。

熱心な中国経済信仰者だったビジネスマンや企業経営者ですら、我先にと中国から逃げ出している。

上海や北京では空室率を上げないため、郊外の会社を強制的に移転させたり、数字の操作をしている。



北京など主要都市オフィスビルの空室率が上昇し、過剰供給なのに新規建設を続けている。

ビル建設を止めるとGDPが下がってしまうからで、需要の有るなしと無関係に新しいビルが建てられてGDPに計上されている。

最近中国に進出する外国企業が減少し、逆に中国から脱出する外国企業が増加している。


日本企業の撤退が始まったのは2010年頃からで、2008年の北京五輪をピークに店を畳んだり撤退する個人業者が多かった。

2000年代にはすでに北京や上海の人件費が90年代の10倍にもなっていて、賃料などの経費も同様に上昇した。

年収10万円以下だった都市部の賃金は今や100万円以上に跳ね上がり、工場労働者の賃金も上昇した。


ベトナムの一人当たりGDPは2000ドルだが中国は6000ドル、都市部ではその2倍に達している。

その中国のGDPが実は、先ほど書いた空室マンションを建てまくって一棟いくらでGDPに算入するような事が行われている。

中国では土地が国有なので所有者はおらず、国が住民を立ち退かせて販売すると、かかった費用の100倍で売れた。

沈む船から逃げる中国人

このGDPマジックが通用したのは2008年の北京五輪頃までで、リーマンショックでマイナス成長になった。

だが中国は計画経済の目標を達成するため50兆円の公共投資をし、水増ししたGDPを発表したとみられている。

公共投資つまり土木工事や不動産買い支えでGDPを増やすと、公共事業費を減らしたらGDPも減ってしまいます。


2008年は50兆円だった公共投資は100兆円、200兆円、300兆円と増えていき、現在は年間300兆円以上の公共投資で成長率6%を維持している。

公共投資でGDPを増やすと増えたGDPの何倍もの公的債務が残ってしまい、現在はGDP比300%以上の公的債務がある。

一時期国連やマスコミが「日本は世界最悪の公的債務」と連呼していたが、最近言わなくなったのは中国の方が何倍も多いと分かったからです。


中国は公的債務によって経済成長不可能になり、やがて成長が止まり国家破産するのを、誰もが理解し始めました。

するとずる賢いトランプ大統領は、ここぞとばかり中国叩きを始め、中国の破産を早めようとしている。

多くの外国企業は中国の事業で利益が出なくなり撤退しているが、中国企業までも国外脱出を始めている。


中国企業はアメリカの制裁や中国のコスト上昇、中国市場の縮小から、東南アジアに生産拠点を移している。

ベトナムやミャンマーに引っ越してしまい「中国企業」でなくなれば制裁されても米国に輸出できる。

香港の反中国デモもこうした中国脱出のひとつで、10年前の中国全盛期には「中国人になろう」という香港人が大勢居ました。


だが落ち目の中国が今後没落するのが決定的になり、沈む船から逃げろとばかり中国から「独立」を望んでいる。

香港人にとって中国は金を持っていたから魅力的だったが、金がない中国よりは貧乏になったイギリスの方がましでしょう。
http://www.thutmosev.com/archives/80780298.html

16. 中川隆[-8652] koaQ7Jey 2019年8月27日 07:51:27 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[4099] 報告
2019年08月27日
中国史の画期についての整理
https://sicambre.at.webry.info/201908/article_51.html

 画期という観点から、一度短く中国史を整理してみます。そもそも、「中国」とはどの範囲を指すのか、どのように範囲は変遷してきたのか、という大きな問題があります。また、この記事では更新世における人類の出現以降を扱いますが、もちろん、更新世に「中国」という地域区分を設定することは妥当ではありません。考えていくと大きな問題を多数抱えているわけですが、以前から一度整理しようと考えていたので、とりあえず、ダイチン・グルン(大清帝国)の本部18省を基本にします。更新世から叙述の始まる日本通史が珍しくないように、一国史の呪縛は未だに根強く、凡人の私では適切な区分は困難です。今後は少しずつ、より妥当な地域区分や名称を考えていきたいものです。紀元後に関しては、おもに『近代中国史』(関連記事)、『世界史とつなげて学ぶ中国全史』(関連記事)、『中国経済史』(関連記事)を参照しました。なお、西暦は厳密な換算ではなく、1年単位での換算です。


●人類の出現(212万年以上前)

 中国における現時点での人類最古の痕跡は212万年前頃までさかのぼり、陝西省で石器が発見されています(関連記事)。これは現時点では地理年代的にほぼ完全に孤立した事例で、どのように人類がアフリカから中国北西部まで到達したのか、まったく明らかになっていません。また、この石器をもたらした人類系統も不明です。おそらく、アフリカからユーラシア南岸を東進してきた、ホモ・ハビリス(Homo habilis)のような最初期ホモ属が、中国に到達して北上したと思われるので、今後、中国南部で220万年前頃の石器や人類遺骸が見つかる可能性は高い、と予想しています。


●「真の」ホモ属の拡散(170万年以上前)

 雲南省では、170万年前頃の初期ホモ属遺骸(元謀人)が発見されています。(関連記事)。陝西省では、上記の212万年前頃の石器が発見された近くの遺跡でホモ・エレクトス(Homo erectus)に分類されている藍田人が発見されており、その年代は165万〜163万年前頃と推定されています(関連記事)。河北省では170万〜160万年前頃の石器が発見されていますが、その製作者は不明です(関連記事)。212万年前頃の石器を製作した人類が、これら170万〜160万年前頃の中国の人類集団の祖先なのか、現時点では不明ですが、そうではなく、180万年前頃以降に新たにアフリカからおそらくはユーラシア南岸を東進してきた「真の(アウストラロピテクス属的ではない)」ホモ属だった、と私は考えています。人類史において、アフリカからユーラシアへの拡散は珍しくなかっただろう、というわけです(関連記事)。


●後期ホモ属の拡散(60万年前頃以降?)

 現生人類(Homo sapiens)が拡散してくる前まで、中期〜後期更新世のアジア東部には多様な系統のホモ属が存在した、と考えられます(関連記事)。中国各地では中期〜後期更新世のホモ属遺骸が発見されていますが、その分類については議論が続いています。最近、チベット高原東部で発見された16万年以上前となる下顎骨が、種区分未定のホモ属であるデニソワ人(Denisovan)と確認されました(関連記事)。この下顎骨と中期〜後期更新世の中国のホモ属遺骸の一部とが類似しているため、中国には広くデニソワ人が存在したのではないか、とも指摘されています。しかし、デニソワ人の形態はまだほとんど明らかになっていないので(関連記事)、中期〜後期更新世の中国のホモ属遺骸がすべてデニソワ人系統に分類されるのか、現時点では不明です。デニソワ人系統と現生人類系統との分岐年代に関しては諸説ありますが、早ければ80万年以上前と推定されています(関連記事)。したがって、上述の170万〜160万年前頃の中国のホモ属とは異なる系統が、中期更新世に中国へと拡散してきた可能性はきわめて高そうです。ただ中国では、170万〜160万年前頃のホモ属系統が中期更新世まで存続し、アフリカから新たに拡散してきたホモ属と共存し、交雑していた可能性もあると思います。


●現生人類の拡散(5万〜4万年前頃?)

 中国における現生人類の拡散には、不明なところが多分にあります。中国における石器技術の画期は、35000年前頃となる、石刃をさらに尖頭器や削器などに加工する石刃石器群の出現との見解もあります(関連記事)。しかし、中国北部に関して、石器技術では様式1(Mode 1)が100万年以上前〜2万年前頃か、もっと後まで続き、石器技術の変化は少なく、中国では現生人類の出現と石器伝統の変化が必ずしも対応していないかもしれない、とも指摘されています(関連記事)。じっさい、4万年前頃となる現生人類遺骸(田园男性)が、北京の近くで発見されており、DNAが解析されています(関連記事)。アジア東部におけるデニソワ人と現生人類との交雑の可能性も指摘されており(関連記事)、中国における現生人類拡散の様相には不明なところが多分に残っています。


●農耕・牧畜の開始(10000〜8000年前頃)

 中国の現生人類集団は、農耕・牧畜開始の前後で南方系から北方系へと大きく変わった可能性が指摘されています(関連記事)。これは頭蓋データに基づくものですが、4万年前頃の田园男性に関しては、現代人には遺伝的影響を残していない可能性が指摘されています(関連記事)。しかし、この南方系集団と北方系集団がいつどの経路で中国に到来したのか、現時点では不明です。これと整合的かもしれないのは、現代漢人のミトコンドリアDNA(mtDNA)研究です(関連記事)。その研究では、漢人の遺伝地理的な区分として、南北の二分よりも黄河(北部)と長江(中部)と珠江(南部)の各流域という三分の方がより妥当で、この遺伝地理的相違は早期完新世にはすでに確立されていた、と推測されています。もちろん、核DNAやY染色体DNA、とくに後者ではまた違った遺伝的構成が見られるかもしれませんし、この問題の解明には古代DNA研究の進展が必須となりますが。


●青銅器時代〜鉄器時代(紀元前1700〜紀元前220年頃)

 この間、ユーラシア西方から家畜や金属器などが導入され、中国社会は複雑化していきます。その具体的指標として、性差の拡大が指摘されています(関連記事)。都市国家から領域国家、さらには巨大帝国の出現には、そうした社会的背景があるのでしょう。


●集住から散居(紀元後3〜4世紀)

 それまで、中国の聚落形態は集住(都市国家)が主流でしたが、散居(村の誕生)へと変化し、商業も一時的に衰退します。城郭都市は、それ以前とは異なり行政・軍事に特化していました。またこれ以降、「士」と「庶」の二元的階層が確立していきます。


●唐宋変革(10世紀)

 温暖化により中国社会は経済的に大きく発展し、無城郭商業都市である「市鎮」が出現します。中国では南部の発展が著しく、経済・人口で北部を逆転して優位に立ちます。


●伝統社会の形成(14世紀)

 中国における伝統社会は、14世紀以降に形成されていきます。モンゴルによる中国も含むユーラシア規模の広範な統合は、14世紀の寒冷化により崩壊します。これ以降、「士」と「庶」の間の中間的階層も台頭し、社会はますます複雑化していきます。そのため、中央権力の支配は社会の基層にまで及びませんでした。またこれ以降、南北の格差は前代よりも縮まり、東西の格差が拡大していきます(西部に対する東部の優位)。これは、物流において海路が重要になっていったことと関連しています。また、ダイチン・グルン後期には、沿岸部各地域がそれぞれ外国と結びつくなど、経済の多元化がさらに強くなっていきました。


●中華人民共和国の成立(1949年)

 1840〜1842年のアヘン戦争と1894〜1895年の日清戦争は、ともに中国にとって大きな転機となりました。とくにアヘン戦争は中国近代史の起点として重視されてきましたが、アヘン戦争以後も中国の伝統的な社会経済構造は堅牢で、直ちに大きく変わったわけではありませんでした。中央権力の支配が社会の基層まで届かず、多元的な社会経済構造は、一元化への志向にも関わらず、容易に解消しませんでした。この牢乎として存続する中国伝統社会を大きく変えたのが、共産党政権の中華人民共和国でした。土地革命と管理通貨の実現により、基層社会へと中央権力が浸透し、経済は一体化していき、統合的な国民経済の枠組みが生まれました。中国共産党政権は、まさに革命的でした。


 以上、中国史の画期についてざっと見てきました。現在の私の関心・見識から、更新世の比重が高くなってしまいました。農耕・牧畜開始以降については近年ほとんど勉強が進んでいないので、かなり的外れなことを述べているかもしれず、少しずつ調べていきたいものです。なお、中国共産党政権は革命的と評価しましたが、もはや現在は、「革命的」が直ちに肯定的に評価される時代ではありません。冷戦構造の進展という時代背景はあったにしても、中華人民共和国と「西側」との経済関係はきわめて希薄となり、対外貿易から得られるはずだった先進技術や外国資本を失うことにより経済の活力が衰えた、とも言えます。一方で、そうした事情が、中華人民共和国における強力な金融管理体制と通貨統一を実現させました。「西側」との経済関係が希薄化するなか、共産党政権は物質的な統制を進め、大衆動員型政治運動により反対意見を抑え込んでいきました。物質・思想両面の統制が厳しくなるなかで、逃げ場を失った多くの中国人には、共産党による統治を受け入れるしか選択肢は残されていませんでした。

 そう考えると、統合的な国民経済の枠組みが多くの中国人にとって本当に幸福だったのか、大いに疑問が残ります。購買力平価ベースのGDPでは、第二次世界大戦前はもちろん、その後の1950年でも、中国が日本を上回っていました(関連記事)。本来ならば、購買力平価ベースのGDPで中国が日本を下回るようなことはほとんどあり得なかったはずです。それが、20世紀後半の一時期とはいえ日本に逆転されてしまったのは、明らかに共産党政権の失政だと思います。中国共産党の側に立つ人に言わせれば、「西側」の「敵視政策」が原因となるのでしょう。しかし、政治においては結果責任が厳しく問われるべきで、冷戦が進行していく中だったとはいえ、共産党政権の責任は重大だと思います。

 共産党政権が、中国近現代史において最悪もしくはそれに近い選択肢だったとは思いません。選択を誤れば、中国は今でも内戦に近い状態が続き、経済の発展が妨げられていたかもしれません。当然、現在よりも生活・技術・学術の水準は随分と見劣りしたでしょう。しかし、だからといって、共産党政権が中国近現代史において最良に近い選択肢だったかというと、かなり疑問が残ります。1980年代以降の中国の経済発展には目覚ましいものがあります。これを根拠に中国共産党の統治の正当性を称揚する見解は珍しくないかもしれませんが、現実的な別の選択肢では中国は現在もっと発展していたのではないか、との疑問は残ります。大躍進に代表される中国共産党政権の大失策がなければ、少なくとも、購買力平価ベースのGDPで比較的短期間とはいえ中国が日本を下回るようなことはなかっただろう、というわけです。その意味で、中国共産党、とくに毛沢東の責任は重大だと思います。毛沢東こそ、一時的とはいえ、中国を決定的に没落させた最大の責任者だろう、と私は以前から考えています。率直に言って、共産党政権は近現代中国において、むしろ悪い方の選択だったのではないか、と私は考えています。

 もちろん、中国近現代史において、史実よりも都合のよい選択肢はほとんどなく、中国は一度どん底を経験し、社会・経済を統合する必要があり、毛沢東の功績は大きかった、との見解もあるとは思います。私の見解はしょせん素人の思いつきにすぎないわけですが、大躍進や文化大革命などのような大惨事は本当に不可避だったのだろうか、との疑問はどうしても残ります。1980年代以降の中国の経済発展は確かに目覚ましいのですが、もともと経済規模で日本に劣るようなことはほとんどあり得ない中国が、比較的短期間だったとはいえ、共産党政権下で日本を下回ったという事実は、やはり無視できないように思います。こうした疑問は、中国共産党政権の評価、さらにはその公的歴史認識(体制教義)の検証にも関わってくる問題だと思います。最後に、以下に中国の土地改革について、日本での近年の見解を取り上げます(関連記事)。

 まず、中華人民共和国における土地改革の必然性とされてきた帝国主義および地主からの搾取という認識にたいしては、中華民国期の農家経営について、商品経済化や小農による集約的経営を通じて土地生産性が向上した、との見解が提示されています。また、世界恐慌下の地主による土地の兼併は、全国的かつ長期的にわたる趨勢として確認できるわけではない、とされています。共産党が土地の分配により農民の支持を獲得して内戦に勝利した、との見解も見直されつつあるそうです。1920年代末〜1930年代前半、共産党は土地改革により勢力拡大を図りましたが、当時の共産党組織の脆弱さにより、国民党の反撃や在地の武装勢力の抵抗に遭って根拠地は短期間に崩壊しました。また、土地の分配を受けた農民が必ずしも積極的に共産党軍に加わったわけではなく、既存の雑多な武装人員が傭兵的に編入され、共産党の軍事力を担ったそうです。第二次世界大戦後、国民党と共産党の内戦が再発すると、共産党は土地改革を強く打ち出すようになります。この土地改革で地主・富農からの収奪だけではなく、中農の財産の侵犯が発生し、農業生産は大打撃を受けたそうです。共産党が短期間で多数の兵の徴募に成功した東北地区にしても、土地の分配により農民の自発的な支持を獲得したこと以上に、「階級敵」からの食糧・財産の没収を通じて、新兵の募集や雇用に必要な財を共産党が独占したことを重視する見解が提示されているそうです。
https://sicambre.at.webry.info/201908/article_51.html

17. 中川隆[-8613] koaQ7Jey 2019年8月28日 17:06:17 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[4139] 報告
グローバリズムがしたのは、アメリカ経済の中国移転
http://eigokiji.cocolog-nifty.com/blog/2019/08/post-76340c.html
2019年8月28日 マスコミに載らない海外記事


2019年8月21日
Paul Craig Roberts

 アメリカ経済における主な問題は、グローバリズムがそれを破壊してきたことだ。アメリカ雇用の海外移転は、アメリカの製造と産業能力、関連する革新、研究、開発、サプライチェーン、消費者購買力や国家や地方自治体の課税基盤を弱体化した。企業は、これらの長期費用を犠牲にして、短期利益を増やした。その結果、アメリカ経済は第三世界へと押しやられつつある。

 関税は解決策ではない。トランプ政権は関税は中国が支払うと言うが、アップルやナイキ、リーバイや海外移転した企業の全てが関税免除を得なければ、関税は、アメリカ企業に海外生産されアメリカ消費者に売られる製品にかけられる。関税はアメリカ企業の利益を減らすか、より高い価格の製品を購入するアメリカ人が支払うかだ。関税はただ、アメリカ市場向けのアメリカ商品生産のための中国人雇用を減らすことで、中国を傷つけるに過ぎない。

 経済マスコミは、アメリカ/中国「貿易戦争」の結果に関する暗鬱な予言に満ちている。貿易戦争などではない。貿易戦争というのは、ある国が、外国からのより安い製品輸入に対して関税障壁を設定し、自分たちの産業を守ろうとするものだ。だが中国からの輸入の2分の1かそれ以上が、アメリカ企業による輸入だ。トランプの関税、あるいはその大部分は、アメリカ企業か、アメリカ消費者が負担させられる。

 トランプ政権や連邦準備銀行や、ワシントンの他のどこにも、状況を理解し、トランプ大統領に理解したことを伝えることができる経済学者が一人もいないことをいぶかしく思うべきなのだ。

 ワシントンに遍在する経済的無知の結果の一つが、経済マスコミが「トランプ関税」がアメリカのみならず、世界全体を景気後退に陥れたという物語をでっち上げたことだ。どういうわけか、アップルコンピュータとiPhone、ナイキの靴、リーバイ・ジーンズに対する関税は世界を景気後退に陥れるか、もっと悪いことなのだ。これは途方もない経済的結論だが、アメリカでは思考能力は、おおかた消滅してしまったのだ。

 経済マスコミにおける疑問は次のことだ。トランプ関税は、トランプ再選をだめにするアメリカ/世界不況を起こすだろうか? これは実に愚かな疑問だ。アメリカの製造/産業/エンジニアリング能力が外国に移転されるにつれ、アメリカは20年かそれ以上の間、不況なのだ。アメリカの不況は、世界ではアジア地域にとっては非常に良かった。中国が予想以上に早く世界強国になれたのは、労働経費を下げて生産することで、アメリカ人株主がキャピタル・ゲインを受け取れ、アメリカ経営者がボーナス給与を受け取れるようにするためだけに、中国にアメリカの雇用、資本、技術と事業ノウハウを移転したおかげだ。

 どうやら新自由主義経済学者は、これは矛盾する表現だが、アメリカ企業が、アメリカ市場で売る商品やサービスを外国で生産すれば、その経済活動で恩恵を受けるのは、移転先の国であることを理解できないのだ。

 海外生産は、ソ連が崩壊し、インドと中国が欧米に彼らの経済を開放して、本格的に始まった。グローバリズムは、アメリカ企業がアメリカの労働力を放棄することで、より多くの金をもうけられることを意味する。だが個別企業について言えることは、全体にとっても言えるわけではない。なぜだろう? 答えは、多くの企業がアメリカ市場のために、彼らの生産を海外移転する際、失業するか、より低賃金の仕事で雇用されるアメリカ人は、海外生産された商品を購入する力を失うためだ。

 私は何年も、アメリカの雇用は、もはや中産階級の雇用ではないと報じてきた。仕事は付加価値と給料の点で、何年もの間下落している。この下落とともに、総需要も下落する。実際、何年にもわたり、アメリカ企業は、自社株の買い戻し以外、新しい生産設備に対する投資に、利益を使っていなかったという証明があるのだ。企業が投資ではなく、自社株を買い戻している時には、企業が生産増加に対する需要を見ていないことを経済学者の名に値する人物なら誰でも直ちに認識すべきなのだ。そのため、その過程で、彼らはボーナスのために、自社を略奪し、資本を希薄化する。これが実際に起きていることだという完全な認識があるが、それ経済成長とは全く一致しない。

 労働力参加率も同様だ。通常、経済成長は、仕事につこうとして、人々が労働力に加わるから、労働力参加率の上昇をもたらす。だが好況とされている期間を通じて、得られる仕事がないので、労働参加率は低下している。

 21世紀にアメリカは資本が希薄化され、生活水準が低下した。しばらく、この過程は負債拡大により継続したが、消費者収入は維持されず、消費者負債拡大は限度に達した。

 F連邦準備制度理事会/財務省の「株価急落予防チーム」は、S&P先物を購入することで株式市場を維持できる。連邦準備制度理事会は金融資産価格を上げるため、より多くの金を注ぎ込める。だが雇用と雇用による経済活動は外国に移転されているので、お金は生産高を上げない。グローバリズムがしたのは、アメリカ経済の中国移転だった。

 本当の統計分析は、公式宣伝とは対照的に、好景気に沸く経済という幸せな構図は統計上のペテンによってもたらされた錯覚であることを示している。インフレが過小評価され、名目GDPをデフレートすると、結果は、本当の生産増加として、より高い価格を数えることとなり、インフレが本当の経済成長になってしまう。失業は計算されない。もし人がこれまでの四週間で仕事を探さなければ、その人は公式に労働力の一部ではなく、その人の失業は数に入れられないのだ。政府が失業を計算する方法が実にとんでもないものなので、アメリカがゼロ失業率でなくとも、私は驚かない。

 今敵として悪者にしている外国に、その経済を与えてしまっている時、国は一体どのように回復するのだろう? 企業のお仲間が短期的な富を懐に入れられるよう、敵に経済を与え、手足を縛られる以外全く能がない支配階級のこれ以上どんな好例があるだろう?

 我々はこれをトランプのせいにすることはできない。彼は問題を引き継いだのであり、彼には問題を理解するのを手伝い、解決を見いだすことができる顧問はいないのだ。そのような顧問は、新自由主義経済学者中にはいない。私はトランプに手を貸すことができる四人の経済学者を思いつけるだけだが、その一人はロシア人だ。

 結論は、アメリカは、60年前の第三世界に直接向かう道に固定されているということだ。トランプ大統領は、それについてどうすることもできない。

 Paul Craig Robertsは元経済政策担当財務次官補で、ウオール・ストリート・ジャーナルの元共同編集者。ビジネス・ウィーク、スクリップス・ハワード・ニューズ・サービスとクリエーターズ・シンジケートの元コラムニスト。彼は多数の大学で教えた。彼のインターネット・コラムは世界中の支持者が読んでいる。彼の新刊、The Failure of Laissez Faire Capitalism and Economic Dissolution of the West、HOW AMERICA WAS LOST、The Neoconservative Threat to World Orderが購入可能。

18. 中川隆[-8475] koaQ7Jey 2019年9月08日 18:35:59 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[4301] 報告

2019年09月08日
中国が計画経済で成長する仕組み 無人都市を建設しGDPに計上



貿易額の伸びよりGDP成長率が大幅に高く、GDPを水増した疑いが強い

画像引用:第3節 中国の対外貿易投資に関する分析:通商白書2018年版(METI/経済産業省)https://www.meti.go.jp/report/tsuhaku2018/2018honbun/i2330000.html


中国の奇跡の成長は計画経済がもたらした

中国は70年代後半から10%を超える高度成長が始まり、低成長になった現在も6%以上の成長率を維持しています。

成長率は米中貿易対立によって5%台に下がると予想されているが、それでも主要国平均の2倍以上になります。

一方で中国の成長率には水増し疑惑が付きまとい、2割や3割、いや5割水増ししているという説もある。




中国と同じ共産主義国だったソ連もGDPを水増していて、北朝鮮も実際の数倍に水増ししています。

これらは共産主義の計画経済に原因があり、共産党は年10%などの過大な目標を建てます。

すると各地方や各部門は経済計画を実現する投資を行い、必ず政府が掲げた目標を達成します。


なぜなら目標を達成できないと反革命分子として山奥の収容所に入れられるか、良くて家族ごと貧困農民に貶められるからです。

こうして共産党が掲げた目標は100%実現するのだが、目標が過大なら当然実現できない場合が多い。

政府や地方組織は目標を達成するためめちゃくちゃな公共工事をしたり、人為的に不動産価格を釣り上げます。


誰も住まない無人都市の鬼城を作り、数百棟のマンションを建て、高速鉄道や高速道路を建設し、無人列車を走らせます。

乗客はゼロなのだが全ての列車は満員だった事にし、売れていないマンションは地方政府や国有企業が買い上げます。

こうして年間数百兆円の負債を増やして年80兆円ほどGDPを増やし、税収は年40兆円ほど増えている。

計画経済によってGDPの3倍以上の公的債務が産まれた

だが公共工事などで年300から400兆円ペースで公的債務を増やしているのに、増える税収は40兆円(GDP増加の半分として)に過ぎません。

すると中国は毎年300兆円以上公的債務を増やしている事になり、世界の(まともな)経済専門家が中国の国家破産は避けられないと考えています。

これは中国が公表しているGDPが真実だった場合の最良のケースで、GDPがもっと小さかったら事態はもっと悪くなっている。


中国経済は政府投資に依存しているため、投資効率が2割以下に低下していると欧米専門家から指摘されている。

投資効率が2割と言うのは10兆円の投資を使って2兆円しかGDPが増えないのを意味しています。

中国は年80兆円ほどGDPを増やしているので、年間400兆円の投資をしている事になります。


荒唐無稽に思えるが中国は毎年日本の鉄道路線以上の鉄道を建設し、日本の新幹線路線以上の高速鉄道を建設しています。

日本の全地下鉄路線に匹敵する地下鉄を建設し、日本の全高速道路に匹敵する高速道路も毎年建設しています。

毎年「日本」をひとつ建設するほどの公共事業をしているので、400兆円は荒唐無稽ではなく現実です。


しかも建設した鉄道や高速鉄道などは全て赤字なので、建設費用以上の公的債務が毎年発生しています。

鉄道部門だけで建設費と赤字は年100兆円以上に達し、表向きは民間投資や民間債務になっているが、すべて政府債務です。

さて中国の本当のGDPはいくらなのでしょうか

中国の本当のGDPはいくらか

中国は国内のあらゆる統計を不正に操作していて、外部から本当の数字を知ることはできません。

でもたったひとつ絶対に操作できない数字があり、それは貿易統計です。

中国が「貿易額10%増を達成した」と発表しても、貿易相手国の発表と食い違うので、すぐばれるからです。


その国のGDPに占める貿易依存度は経済成長に連れて小さくなるが、長期的には貿易額に比例してGDPが増えている筈です。

貿易額が減少したのにGDPがプラス10%だったなどというのは、あり得ないのです。

中国の貿易額は2018年がピークで4兆6200億ドル(約500兆円)、GDPは13.4兆ドル(約1440兆円)でした。


貿易依存度は約35%ですが、GDPを水増して多くしているなら貿易依存度は実際よりかなり低くなっています。

貿易依存度30%台は世界から孤立した北朝鮮やロシアと同程度で、日本は27%で英仏独は40%台になっています。

一般的に成長率が高い国ほど貿易依存度は高く、先進国ほど内需経済の国ほど低くなっています。


アメリカは先進国で内需国家で低成長率なので、貿易依存度は19%と低く、成長率6%以上の国は貿易依存度が非常に高い。

世界の国の中で中国だけが高度成長を続けているのに貿易依存度がどんどん下がっているのは、とても不自然です。

もし中国の貿易依存度が35%ではなく実際は50%なら中国GDPは1000兆円、貿易依存度60%だったらGDPは830兆円です。


中国GDP比公的債務は約350%ですが、GDPが減るとこの比率は500%や600%になってしまいます。

一体どれだけ誤魔化しているのか分からないのが中国経済の本当の怖さです。
http://www.thutmosev.com/archives/80909181.html

19. 中川隆[-8454] koaQ7Jey 2019年9月12日 17:57:23 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[4331] 報告

2019年09月12日
中国の本当の失業率は何%か 発表の3倍以上


農民は失業しないので農村失業率は0%にしている


中国の失業率は必ず4%

中国政府が発表している失業率はずっと4%だが、今や中国政府の役人ですら信じている者は皆無です。

他の国の失業率は目まぐるしく乱高下しているのに、中国の失業率だけは固定相場制のように動かない。

そのからくりは想像がつくように失業率を調査していないからで、実はGDPも調査していない。




中国は人口13億人もいるのでGDP調査はさぞ大変だろうと思いきや、世界最速で発表している。

日米欧はだいたい30日程度かかるのに対し中国は必ず2週間でGDPを発表し、しかも前年に建てた目標とピッタリ一致します。

中国では計画経済を達成できないと担当者は更迭されてブタの餌にされるので、達成していなくても全ての機関が達成したと報告します。


国中の全ての機関が目標を達成するのが前の年に分かっているのだから、もはやGDPを調査する必要がない。

こんな国の失業率調査もGDPと同じで、もし失業率目標を上回ったりしたら、やはり責任者はブタの餌になります。

本当の失業率が10%だったとしても正直に報告したら死刑なので、国中のすべての地域が失業率4%と報告します。


すると国全体で失業率が4%になるのは前の年から分かっているので、失業率を調査する必要もない。

おとぎの国の経済システムのようだが中国は現実に存在し、IMFや世界銀行はこうしたデタラメ統計をもとに経済の予測をしている。

それでは中国の本当の失業率は何パーセントなのか、誰しも疑問に思うでしょうが、誰も調べていないのです。

本当の失業率は10%以上

中国にはアメリカや日本のような民間調査機関はなく、メディアやシンクタンクが独自の調査結果を発表することもありません。

もし民間機関が政府の発表と異なる調査結果を発表したら、どちらかが嘘だという事になります。

公安や警察はかならず民間機関を嘘と決めつけて、内乱罪とかその手の罪で逮捕して闇に葬ります。


国家統計局が発表する失業率を一応検証して見ると、全国の主要都市の都市戸籍住民の失業率だけを調査しています。

中国の人口は13億人だが3つの階層に分かれていて、都市戸籍が約4億人、農民戸籍で都市に住む農民工が約3億人、農村に住む農民戸籍が約6億人となっています。

政府が調査したのは最も失業率が低い(優遇されている)都市戸籍の4億人だけで、他の9億人は調査していません。


農民工は失業の調整弁のようなものなので、都市戸籍住人さえ失業しなければ失業率は上がらない仕組みです。

他にもイカサマがあって農村住人は農業に従事しているので、必ず「失業率0%」にしています。

つまり調査している(として)のは都市戸籍4億人だけ、農民は失業率0%にして、農民工は調査から除外しています。


それで4%という事は実際の失業率は軽くその3倍から4倍以上かも知れないと推測できます。

中国では世界の工場と言われた製造業がコスト高で不振になり、中国企業ですら東南アジアなどに工場を移転しています。

政府は公共投資で失業を食い止めようとしているが、構造的な要因なので食い止められません。
http://www.thutmosev.com/archives/80939499.html

20. 中川隆[-9492] koaQ7Jey 2019年9月14日 15:13:49 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[3294] 報告

2019年09月14日
米中制裁で中国経済は壊滅的打撃 公的債務がGDP比500%に達する

このまま中国のGDPが増え続けると10年以内にアメリカは逆転される。

これは中国発表のGDPが事実だった場合です。(その可能性はない)


画像引用:アメリカの対中国全面攻撃https://essay-hyoron.com/essay62.html

世界経済成長率が1%減速

IMF国際通貨基金は9月12日、米中など世界的な貿易制裁の影響で2020年の世界経済成長率が0.8%低下すると発表しました。

米中や米欧など主要国が互いに制裁や関税を発動しあうと、世界貿易額が縮小し互いに打撃を受ける。

IMFが発表した19年の成長率予測を3.2%と発表していて、ここから0.8%マイナスだと2.6%まで低下してしまう。



おそらくそういう意味ではなく基点を過去最高だった2017年の3.8%にすると、2020年の成長率は3.0%になる。

成長率の低下は平等に起きる訳ではなく、経済が不安定で小さいほど、貿易依存度が高い国ほど打撃を受ける。

アメリカは世界最大の経済規模があり貿易依存度は20%未満に過ぎないので、極論として一切貿易を行わなくとも20%しかGDPは減少しない。(長期的にはもっと減少する。)


同じ論法で外国との貿易を一切やめると中国は37%ほど減少するが、これは中国のGDPが発表通りだったと仮定した場合です。

もし中国のGDPが公表値の1450兆円ではなく1200兆円や1000兆円だったら、貿易依存度は44%から53%になる。

すると中国が外国との貿易をできなくなった場合、すぐにGDPの44%から53%を失い、長期間続けばGDPのほとんどを失うでしょう


実際これをやったのが北朝鮮で、韓国と北朝鮮の人口は2倍しか違わないのにGDPで50倍も違うのは、北朝鮮が貿易を行っていないからです。

戦前にこれをやられたのが日本で、アメリカは日本に経済制裁し同盟国が日本と一切貿易してはならないとし、日本はアメリカを倒すため真珠湾攻撃を実施した。

戦前の日本とアメリカの経済規模の差は現在より大きく、アメリカは多数の同盟国も従えていたので、互いに経済封鎖しあうとアメリカは無傷だが日本は経済破綻します。

中国の驚異の借金システム

アメリカが今経済対立しているのが中国で、現在の米中の経済規模は1,6倍の差があります。

これも中国発表のGDPが正しかった場合で、もし中国のGDPが2割少なければ2倍、3割少なければ2.3倍の差があります。

このまま中国が6%の高度成長を続けアメリカが2%台の成長だと、両国の差は年4%縮小し10年以内に逆転するでしょう。


だが中国は公共事業に依存して経済成長しているため、年間300兆円以上(GDPの20%)も公的債務を増やしています。

中国の公的債務はGDP比300%から400%以上に達し、アメリカの公的債務はは西側経済メディアによるとGDP比300%程度とみられている。

これもやはり中国発表のGDPが正しかった場合なので、実際の中国公的債務はGDP比400%から500%以上の可能性があります。


西側の経済専門家は中国の公的債務を「人類史上最大の借金」と言ったが、いずれ返済不能になりデフォルトせざるを得ない。

中国が政府債務を隠す手法は投資商品にすり替える事で、高金利の投資商品として人民や外国人投資家に販売している。

政府の借金であることは伏せられていて、中国経済の将来性に投資するとか調子のいい説明だけをします。


中国のGDPが発表より少なく、貿易依存度は発表より高く、借金は発表より多いのを勿論アメリカは知っています。

日本にそうしたように、ここで中国の首を絞めれば相手をギブアップさせることが出来ると踏み、対中制裁を発動しています。

中国の3つの弱点

アメリカの借金は中国より少ないが合計6000兆円は存在するとみられていて、GDP比250%から300%に相当します。

日本の財務省が毎年世界に自慢している「日本の借金」はGDP比200%なので、それよりかなり多い。

財務省発表では政府の借金ではない高速道路会社の借金や民間債務まで含み、地方公共団体の債務や年金の将来不足額も含んでいる。


アメリカ政府が発表している借金は約20兆ドル(2100兆円)だがこれは連邦債務だけなので、日本の財務省並みにチェックすると軽くその数倍になります。

例えば膨大な元米兵に将来支給する社会保障費とか、これから老人になる人に支払う年金不足額も含めるとGDP比3倍を超えるでしょう。

民間という事になっているさまざまな公的財団も、日本の特殊法人と同じなので政府の借金になります。


同じように厳しくチェックすると、中国の公的債務はアメリカよりさらに酷いのは容易に想像ができます。

この状態で米中が互いに制裁して相手のGDPを削り取ると、アメリカの打撃は小さいのに中国の打撃は大きくなります。

その理由は先ほど書いた、中国経済がアメリカより小さくアメリカより貿易依存度が高く同盟国が存在しない事によります。


中国にはロシアや北朝鮮やパキスタンのような仲間が居るが、戦争のとき助ける義務は無いので同盟国は存在しません。

これが中国の弱点であり、アメリカは中国に貿易制裁して干乾しにすれば勝てると踏んで責めています。

だがアメリカ自身の経済減速も避けられないので、トランプ政権がどこまで強気を保てるかが見ものです。
http://www.thutmosev.com/archives/80961769.html

21. 中川隆[-11179] koaQ7Jey 2019年9月24日 18:11:38 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[1623] 報告

2019年09月24日
中国の自動車販売や不動産が不振、輸出も不振で経常赤字に転落


中国はもうすぐ経常赤字国になる


画像引用:中国の経常収支が危ない。http://yurulu.net/retire/china-risk-1903/


自動車、不動産、インフラも不振

中国の消費経済は不動産と自動車に支えられていて、消費は結局政府の公共投資に支えられている。

中国政府は年間300兆円以上の公共投資を行って80兆円程度経済成長しているので、毎年300兆円公的債務が増えている。

IMFや世界銀行も中国にこうした債務膨張を止めるよう警告しているが、止めることはできない。




公共投資を止めたら経済成長が止まるだけでなく、資産価値の暴落が起きて経済が崩壊してしまう。

特に危ないのが不動産市場で、地方政府が債券を発行するなどして資金集めをして買い支えている。

地方政府の名前で投資を募り、シャドーバンクが高金利で投資を募集しているが、内容は不動産買い支えに過ぎない。


中国の不動産実需はとっくに飽和状態だが、政府が主導して新たな土地開発を続け、鉄道や道路整備もしている。

この結果誰も住んでいない10万人規模の街がゴロゴロ存在し、無人の列車が無人の街を走っている。

都市を建設しインフラ整備し列車を走らせれば、人が住んでいるのと同じようにGDPに計上する事ができる。


このようにしてGDP成長年率6%以上を維持しようとしているが、来年の成長率は6%を割り込むと予想されている。

そのGDP調査そのものも、少なくとも2割から3割”ゲタ”を履かせているというのが世界の定説です。

自動車市場、不動産市場、株式市場など経済を支える主要市場で、資金枯れが鮮明になっている。

内需は停滞し経常赤字国に転落

新車販売台数は連続13カ月のマイナスで去年の2/3まで減少し、景気悪化すれば今後さらに減少する。

2018年の不動産投資は180兆円に達し、GDPの1割以上に達している。

米中貿易摩擦の激化によって輸出企業の業績が不振になり、本来は内需を活性化し内需転換を図る必要がある。


公的機関の輸出信用保険公社が支援に乗り出しており、中国の輸出企業と保険契約をしている。

米中貿易摩擦で中国企業が損失を受ける恐れがあり、民間保険はリスクを嫌って応じない場合がある為です。

地方政府が保険料を払っている場合もあり、米国は不公正貿易の一例だと批判しています。


19年8月の中国輸出は1%減、輸入は6%減と伸びが止まり、米中貿易摩擦のダメージが表面化してきた。

2018年夏までは輸出15%増、輸入は20%増のペースだったが、18年末からゼロ成長ペースまで低下した。

対米貿易では輸出は16%減、輸入は22%減、対米黒字は前年同月から13%減少した。


米国がさらに対中制裁を強化すると、中国が経常赤字に転落する可能性が高くなる。

2018年の中国の経常黒字はGDPの0.4%に過ぎず、2000年代後半の10%超から急減速している。

貿易以外の対外取引が赤字なのに、貿易黒字が急速に縮小してしまっている。


このペースだと来年にも経常赤字になる可能性があり、中国経済がどうなるのか注目される。
http://www.thutmosev.com/archives/81043759.html

22. 中川隆[-11053] koaQ7Jey 2019年10月04日 17:22:59 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[1770] 報告
2019年10月04日
中国の空き家率は日本の2倍 地価暴落ならGDP半減もあり得る

中国の空き家村、無人でもGDPに加算される

画像引用:https://sociorocketnewsen.files.wordpress.com/2014/08/910.jpg


中国の住宅政策は日本の政策よりもっと酷いもので、国民のためなどひとかけらも考えては居ないようです。


中国では多くの経済統計は実際には調査していないのに調査したふりをして発表しているが空き家についての信頼できる統計は無い。

政府にとって不都合な調査をするのはスパイ行為や政府転覆罪になり、自分の身を滅ぼしてしまうからです。

四川省西南財経大学の大学教授の推測では、中国の都市部の空き家率は約22%となっている。

空き家の統計がなく調査すらできない

空き家は地方の過疎地域に多いので、ここから中国全体では26%に達している可能性もあるとされている。

たとえ中国政府が全国空き家調査をしたとしても、発表されるのは政府に都合が良い数字だけなので、仮に調査しても意味がない。

甘犁教授によると都市部の空き家だけで5000万戸で、地方を含めた全体では一体何戸あるのか把握できない。


最近中国では米中対立や世界貿易停滞の影響で北京や上海のオフィス空室率が増えている。

すると中国政府は北京や上海郊外の企業を閉鎖して中心部に強制移転させ、見かけの空室率を減らす政策を取った。

中国はこんな国なので全国の空室率の調査がまったく不可能なのは理解できる。


中国で最も恐れられているのは不動産価格の暴落であり、この状態で地価が下落すると多くの空き家が投げ売りされる。

多くの国では国全体の地価総額とGDPは相関関係があり、日本は地価総額870兆円でGDP550兆円となっている。

地価を元手にしてお金を借り、そのお金が株式投資や企業活動に使われるので、結局地価総額とGDPは連動する。


中国のGDPは30年間増え続けたのも地価上昇によるところが大きく、地価下落はGDPマイナス成長を意味する。

中国にとってこれほど恐ろしいことは無く、仮に地価が半額になるとGDPも半分に減る可能性がある。

だから中国は毎年数百兆円をかけて公共事業や不動産投資をして、地価が下がらないようにしています。


皮肉にもその不動産開発が需要を遥かに上回る住宅を作り出し、膨大な空き家が発生している。
http://www.thutmosev.com/archives/81146477.html

23. 中川隆[-10997] koaQ7Jey 2019年10月09日 12:36:42 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[1837] 報告

2019年10月09日
米国株の成長限界近い 株式総額がGDPの1.5倍に迫る


株式総額がGDPを大きく超えるとバブルと言われている(米国のGDPと株式総額)


画像引用:バフェット指数がやっぱりヤバイ。http://yurulu.net/retire/buffett-index/


株式時価総額とGDPの関係

かつてWバフェットは「先進国の株式総額は名目GDPと等しい値が望ましい」と言い、株価がGDPを上回る状態はバブルだと言った。

バフェット指数とも呼ばれていて、株式総額がGDPを大きく超えた時に何度か暴落が起きている。

アメリカ株の時価総額はGDPに対して1.5倍だがこれはダウ平均が史上最高値の2万7000ドルでの話。




2018年12月にダウ平均は2万2000ドルまで下げているので、そのころはGDPの1.2倍くらいでした。

日本はというとバブルの頂点である1989年に株式総額がGDPの145%に達し、2009年に最安値を付けた。

1989年に3万8000円だった日経平均株価は2009年に7600円に下がったので、時価総額は300兆円まで落ち込んだ。

名目GDPは490兆円だったので対GDP比率は0.61でGDPの6割しかありませんでした。


現在の日本は日経平均2万1000円でGDP比1.1倍というところで、アメリカはダウ2万6000円で138%程度になっている。

どちらも株価は割高であり、特にアメリカは上昇余地が少なく、今後下落する可能性のほうが高い。

日本はGDPに対して株価がやや高いが危険な水準ではなく、適正値に近い。


むしろ日本はGDP成長率が1%前後と異常に低く、株価が特に高騰したわけではない。

中国のGDPは自称1400兆円くらいで、株式総額はその半分程度に過ぎません。

これは健全とか株価が安いのではなく、実際以上にGDPを多く見せかけていると考えられる。


GDPと時価総額の指標は、その国がGDPを正しく発表していることが前提なので、ウソのGDPでは意味を成しません。

アメリカの成長限界は近いのか

日米中のGDPと株式総額の関係を見ると、アメリカだけが株価が高いので、今後GDPが急成長するか株価が調整期に入る可能性が高い。

先端テクノロジーに強いアメリカは無限に成長するという見方もあるが、何事も有限であり無限なものはない。

日本については株価は適正であり、日経平均が2万5000円を超えるようなことがあればバブル水準と言える。


日本が1989年の日経最高値に迫るには、GDPが少なくとも現在の1.5倍の800兆円以上にならないといけない。

アベノミクスや黒田砲といった小細工では到底不可能で、年4%以上の経済成長がないと日本経済の復活は望めない。

中国についてはいんちきGDP発表をやめ、本当のGDPを発表して貰わない事には比較の対象にもならない。


今まで30年間共産党が「前の年に」GDPを発表して必ずその通りになる計画経済で、誤差は後年度に調整していた。

共産党が10%と発表し実際は7%だったら、後で目標より高成長して誤差を直していました。

これは7%から10%以上という高度成長が続いたから可能だったので、今は一度発表値を下回ったら誤差はそのままです。


中国の本当のGDPは発表の8割かも知れないが半分以下かも知れず、建国以来調査していないので習近平にも分からないのです。

崩壊したソ連やルーマニアの指導者は、自国の本当の経済状況を崩壊するまで知らなかったとされています。
http://www.thutmosev.com/archives/81181188.html

24. 中川隆[-10868] koaQ7Jey 2019年10月14日 17:18:05 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[1973] 報告

2019年10月14日
中国の軍事費が10年間で2倍 軍隊という経済活動でGDP拡大

軍隊とは経済活動であり、これだけの軍艦が動けばこれだけGDPが増える

画像引用:CNN.co.jp : 中国海軍、世界展開を加速 バルト海でロシアと合同軍事演習 - (1/2)https://www.cnn.co.jp/world/35104573.html


軍事小国は経済でも軍事大国に負ける

ストックホルム国際平和研究所(SIPRI)によると最近10年間でもっとも軍事費を増大させたのは中国だった。

2009年から2018年までの増加率は83%で、金額は2018年に2500億ドル(約27兆円)に達した。

アメリカの2018年国防費は6490億ドル(約70兆900億円)で、日本は約5兆円にすぎなかった。




各国には表の軍事費の他に隠された軍事費もあり、アメリカにはNASAという軍事研究所があり兵士の福祉厚生は別になっている。

NASAや福利厚生や将来の医療費補助を含めると軽く80兆円を上回るが、中国も負けていない。

中国も宇宙予算を軍事費に含めていない他、国内の治安部隊が存在し、やはり兵士の医療や福祉も必要になる。


中国政府発表の公式な軍事予算は1兆1898億元(約19兆8千億円)だが、その2倍に達している可能性がある。

日本は米国から軍事費増額を求められ、「周辺予算を含めるとGDP比1.3%を負担している」と反論しました。

仮に日本の本当の軍事費が発表の5割増しだったとしても7.5兆円に過ぎず、中国の3分の1以下になっている。


中国GDPのかなりは人民解放軍や軍事産業であり、軍隊=経済というのが世界の常識です。

90年代前半に日本の軍事費はアメリカに次ぐ世界2位だったが、今では韓国にすら抜かれそうになっている。

軍隊は経済活動なので軍隊が弱い国は経済も弱くなり、日本のGDPは実質ゼロ成長を続けている。

韓国の軍事費は50兆ウォン(約4兆3640億円)で軍部は年8%増を要求しているので2年後には日本を抜く計算になる。


中国のGDPが実際より少なかった場合、中国の軍事費はGDP比5%以上になる。(その可能性は高い)


韓国のGDP成長率は以前は3%以上だったが人口減少や輸出不振で2%前後に落ち込んでいる。

軍隊とは国家の最大の経済活動

韓国がこれほど軍備増強する理由はいうまでも無く日本に追いつき追い越すためで日本の大半を射程の弾道ミサイルも配備している。

韓国はより長射程の弾道ミサイルも開発していて、数年後に日本全土を攻撃可能になる。

韓国のGDPは日本の4分の1程度なので、GDP比3%台に増やすと軍事費は日本と同じになります。


中国の軍事費はGDP比2%から3%、韓国は3%台、他の国々も3%前後で日本だけが1%以下になっています。

軍事費は経済的負担になるというのは遠い過去の考え方で、現代では軍隊や軍事産業も経済の一翼を担っている。

例えはリーマンショックで打撃を受けなかった国と打撃が大きかった国を並べると、不思議な事に軍事支出が大きい国ほど打撃を受けなかった。


リーマンショックで最大の打撃を受けたのは日本で世界最小の軍事費、震源地のアメリカはあまり打撃を受けずすぐ回復した。

この種明かしは軍隊は最大の「公共事業」だからで、軍事費3%の国は常にGDP比3%の公共事業をしています。

日本は1%しか公共事業をしていないので経済危機に極めてもろく、公共事業が多い国は経済を軍隊が下支えします。


年3%も公共事業をしたら国の借金が増えるはずだが、世界の軍事支出が多い国は、必ずしも借金が多いわけではない。

日本が財政難に陥っているのは高齢化で医療支出が増えたためで、軍事支出はなんら影響していません。

却って軍事支出が大きい国は軍隊で若者を大量雇用するので、失業対策としての効果もあります。


日本は今人手不足だが、デフレ不況で自衛隊が20万人ほど若者を雇っていたら、不況は起きなかったかも知れません。

このように現代では軍隊も経済として考えるのが一般的で、もちろん自衛隊やアメリカ軍もGDPに計上されています。

軍隊が大きい国は経済の成長率が高くなるので、GDPも大きくなるのです。
http://www.thutmosev.com/archives/81231412.html

25. 中川隆[-10653] koaQ7Jey 2019年10月22日 00:30:10 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[2207] 報告

2019年10月21日
中国経済は3%以下成長が当たり前になる

中国は前年に建てた目標を達成したと発表しているだけで、GDP調査をしていない。

この方式では低成長になると誤差が2倍以上に拡大する


画像引用:中国GDP:28年ぶり低成長 18年6.6% 貿易摩擦重し - 毎日新聞https://mainichi.jp/articles/20190122/ddm/001/020/077000c

実態は発表より低い、中国GDPの法則

中国が発表したGDPを巡って世界の経済専門家が異を唱え、嘘を発表していると指摘したのは2015年の事でした。

この年1月から6月の上半期GDP成長率を年率換算7%と発表しました。

2015年はチャイナショックの年で人民元と中国株が暴落し、中国経済崩壊危機すら噂されていました。



多くの専門家は年3%以下の成長率を予想したが、発表は前年の目標通り7%だったのでGDPねつ造疑惑が起きた。

イギリスの調査会社は独自に計算し、2015年通期の成長率は2.8%と試算していた。

中国経済は消費低迷や生産減少、輸出入も減少し全ての数字がマイナスなのにGDPだけが7%増えました。


中国は人口14億人なのに2週間でGDPが発表されるが、アメリカは2ヶ月掛け日本は3ヶ月掛けています。

しかも日米が最初に発表するのは速報値だけで、数か月後に修正値で確定します。

中国のGDPは前年にGDP目標が発表されるが、目標は驚くほど高精度で達成される。


しかも期日が過ぎてから2週間で日本の10倍の人数を調査し、1発発表で修正や確定値はない。

常識的に考えて中国は建国以来一度もGDP調査をしたことがなく、目標値を建てて1年後に「達成した」と発表しているだけです。

そんな中国は2019年6月から9月のGDPを6%と発表し、これは2019年の目標6.0〜6.5%にピタリと収まっている。

中国発表のGDPは誤差が拡大している

おそらく19年10月から12月GDPは6.0から5.8%の間になり、通年で少しだけ目標を下回るが、大筋で達成した事にするでしょう。

あまり知られていないが共産主義の中国では「生産目標を達成しない」のは犯罪であり、ソ連では収容所送りか極刑でした。

このような制度では目標を達成していなくても、誰もが「達成した」と報告するに違いなく、水増しが横行します。


実際地方政府の経済報告は実態とかけ離れていて、通常時でさえ最大2割ほど多く報告しています。

すると地方の報告を集計した中国のGDPも最大2割多い事になり、国全体で水増しを疑う必要がある。

中国GDPが前年に発表した目標を下回るのは相当悪いということで、発表の半分と見なくてはならない。


例えばチャイナショックの2015年は発表7%だったが実際は3%以下、リーマンショックの2009年は9.5%と発表していました。

2009年頃の中国もあらゆる経済指標全てマイナスだったのに9.5%成長は荒唐無稽で、マイナス成長だった疑いがあります。

例えば日本で輸出入と工業生産と小売り消費とエネルギー消費がマイナスだが7%成長したと政府が発表したら、誰か信じるんでしょうか?


中国が6%の目標を下回るGDPを発表せざるを得ないのは、本当の成長率はマイナスから3%以下というのを示唆しています。

西側メディアによる19年の中国成長率予想は6%だが、20年は5.7%程度に下落すると見られている。

これもそれだけ公式発表が低下するという事は、3%以下成長に陥っている。


今まではある年に目標値を下回っても後で目標値を上回る成長をして取り戻したが、3%以下が常態化すると誤差が大きくなる。

実際の成長率は2%前後なのに5%成長などと毎年言っていたら、最終的に中国のGDPは実際の2倍以上に水増しされます。

IMFや世界銀行や国際社会は今までは騙されている振りをしてきたが、そろそろ我慢も限界を迎える。
http://www.thutmosev.com/archives/81273437.html

26. 中川隆[-10478] koaQ7Jey 2019年10月29日 21:15:23 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[2397] 報告


内田樹の研究室
China Scare 2019-10-28


 Foreign Affairs Report はアメリカの政策決定者たちの「本音」がかなり正直に語られているので、毎月興味深く読んでいるが、ここ一年ほどはアメリカの外交専門家の中に「中国恐怖(China Scare)」が強く浸透していることが実感される。

私が言いたいのは、アメリカ人は意外に「怖がり」だということである。
 アメリカ人は久しくソ連を恐れていた。冷戦が終わった後はイスラムを恐れていた。そして、いまは中国を恐れている。

 もちろん中国を恐れるには十分な理由がある。

 最大の理由はAI軍拡競争において中国に後れを取っているのではないかという懸念が政府内部に広がっているからである。

 中国では、党中央がある国防戦略を採択したら、命令一下全国民資源をその一点に集中できる。軍も企業も大学も党中央には逆らえない。だが、アメリカではそうはゆかない。政府が「国家的急務」とみなすプロジェクトがあったとしても、そこに民間の人材や資源を集中するためにはしかるべき手続きが要る。民主国家だから当然である。仮にグーグルやアマゾンに個人情報にかかわる企業秘密を政府に差し出せと言っても、おいそれとは聞いてもらえない。グローバル企業である兵器産業が自社利益を優先して(F35のような)不良在庫を軍に売りつけようとするのも止められない。

 そして、本当のことを言うと、もうミサイルも空母も戦闘機も軍略的にはそれほどの緊急性がないのである。

 AIが戦争概念を一変させた。

 AIは人間よりも大量の情報を瞬時に判定できるので、リアルタイムで複雑な戦況で最適解を出す仕事には人間より適している。AIシステムは戦場でも人間より迅速かつ正確かつ組織的に移動することができる。一方、システム攪乱のためのディープフェイク技術も進化している。アメリカの兵器システムにサイバーセキュリティ上の抜け穴が存在し、「比較的単純なツールと技術」で、これを利用できることを2018年にアメリカ政府監査院が指摘した。

 ミサイルや空母や戦闘機のような兵器の装備がいくら充実していても、それを統御するコンピュータシステムが攪乱されたら、戦争はできない。だから、ほんとうは戦闘機や空母を作る金があったら、サイバー・セキュリティの精度を高める方が優先するのである。ところが、アメリカではそれが遅れている。

 この点では中国に明らかにアドバンテージがある。中国は独裁国家だから、AI技術の軍事転用に抵抗する勢力は国内にはいない。顔認証システムやカメラによる国民監視システムでは中国はすでに世界一である(パッケージしてシンガポールやアフリカの独裁国家に輸出しているほどである)。

 遠からずアメリカはAI技術における相対優位を失うだろうとアメリカの軍事の専門家たちは警告している。

 むろん、フーヴァーがそうであったように、「中国恐怖」は、この恐怖心を利用しておのれの利権や予算分配を拡大しようとするアクターたちの間の主導権争いをいくぶんかは反映している。だから、この恐怖心は戦術的に誇張されていると考えた方がいい。

 だが、この恐怖心は日米同盟のチャンネルを通じて日本にはそのまま浸透してきた。

 この「中国恐怖」にまず日本の政官財のトップが感染した。なにしろこれは米軍上層部から「ここだけの話」と耳打ちされた極秘情報である。「ここだけの話」というタグをつけた話はあっという間に広まる。「中国はアメリカにAI 軍拡競争で優位に立っているらしい」という話は官邸に近い、首相と飯を食うジャーナリストたちを通じてメディアの現場に伝わり、それによってたちまち対中国の論調が一変した。

 それが「嫌中言説」の抑制の背景にあると私は見ている。

 トランプ大統領が仕掛けた米中貿易摩擦もアメリカの科学技術の移転への恐怖に駆動されている。アメリカにとって中国はすでに「嫌いな相手」ではなくて、「怖い相手」になっているのである。その恐怖心が日本のメディアに感染して、気がついたら「嫌中言説」がかき消えていた。別に日中関係が好転したわけではない。

 ここまではどなたでも納得して頂けると思う。だが、私が恐れているのはそのことではない。それよりは、中国モデルを模倣しようとしている国が世界中に生まれつつあるということの方である。中央統制を組み合わせた「チャイナ・モデル」の劇的成功を羨む人たちは民主国家よりも強権国家の方が巨視的アプローチを効果的に採択できると信じ始めている。

安倍政権は、無意識的にではあるけれども、中国の強権政治に憧れに近い感情を持っている。彼が目指している「改憲」なるものは要するに単なる「非民主化」のことである。それと市場経済を組み合わせたら、中国やシンガポールのような劇的な成功が起きるのではないかと官邸周りの人々は本気で信じているのである。本気で。

 そして、指導層の抱いている「日本も中国化することが望ましい」というアイディアに日本国民の多くはすでに無意識のうちに同意し始めている。「現に中国はそれで成功した」と知っているからである。そして、「成功者を批判することは誰にも許されない」という奴隷根性を深く内面化しているからである。
http://blog.tatsuru.com/2019/10/28_0831.html

27. 中川隆[-14930] koaQ7Jey 2019年11月14日 12:42:02 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[-2022] 報告

2019年11月14日
中国「独身の日」過去最高でも消費は増えない仕組み

独身の日が増えた分は他の日に買い控え、実店舗売り上げが減っている


画像引用:アリババ、「独身の日」5億人利用で過去最高の4.2兆円 伸びは最低水準に | ビジネス | 最新記事 | ニューズウィーク日本版 オフィシャルサイトhttps://www.newsweekjapan.jp/stories/business/2019/11/1111113.php

消費じゃないものを消費に含める中国経済

中国は11月11日にネットバーゲン「独身の日」を迎えアリババは過去最高の384億ドル(約4兆1000億円)を売り上げました。

2018年の独身の日アリババ売り上げは307億ドル(約3兆3000億円)だったので約25%増となり、前年の27%増に匹敵する伸びでした。

2018年は業界全体で5兆円を売り上げたのでアリババと同じ増加率だったとすると2019年は6.25兆円になります。



ところが独身の日にこれだけ売ったのに2018年の中国個人消費は1桁増にとどまったと見られています。

前提として日本政府が発表する消費とは最終消費で、個人消費(家計消費)を意味しています。

小売店や業者が仕入れた金額を消費とは呼ばないが、中国の統計は企業や政府や公的機関の買い物を含めている。


そんなのは消費じゃないと日本の経済学者が怒っても、中国は共産主義なので通用せず謝罪を要求されるだけです。

例えばネットで商品を仕入れて別の業者に転売し、転売を繰り返して最後に最終消費者が1万円で買ったとします。

資本主義国では1万円だけが消費だが、中国式経済では転売を繰り返した分も「消費」なので2倍ぐらいに増えます。


これが中国の消費経済の中身で、爆買いとか言っても転売を繰り返しているだけなので、実は消費ではありません。

2018年に中国のネット通販売上高は消費全体の22%という統計があり、2018年のネット消費は122兆円で消費全体では556兆円だったと推測される。

ネット消費の122兆円は多くが個人消費で、消費全体の556兆円は企業や政府や公的機関を含む金額と思われます。

怖すぎる中国ネット消費の結末

日本の個人消費は約300兆円、ネット通販市場は約15兆円で、アメリカの50兆円以上より少ないが世界3位グループとなっている。

中国のネット消費額が突出して多く、その代わり実店舗の個人消費額は約330兆円なので、人口が10分の1の日本の約300兆円と大差ない。

中国の消費者は安い「独身の日」にまとめ買いし、他の日は買い控えるのでネット消費全体の伸び率は独身の日よりかなり低い。


さらにネットで消費する分実店舗の売り上げが減っているので、トータルで均してみると消費の伸びは1桁に過ぎない。


1月から9月の個人消費が8.2%増なのにネット売上高は前年比16.8%増、ネット売り上げの中でも独身の日だけが25%増で他の日は10%台にとどまっている。


実店舗の売り上げ減少とネット売り上げ増加がリンクしているので、消費全体の伸びは8%に過ぎない。


さきほど書いたいい加減な「消費」調査を考慮すると、個人消費の実態は8.2%増よりもっと低い。

中国でネット消費が活発なのは「つけ払い」が効く理由が大きく、ほとんどの中国人はVISAやマスターなどのクレジットカードを持っていません。


代わりに中国ではアリババやテンセントが信用スコアに基づいたネット融資をしていて、審査なしで年収の数倍も貸してくれます。


実際には購入履歴や個人情報を勝手に収集して審査しているが、申し込み手続きすら省略しているので審査していないように感じる。

購入した分は後で請求が来るが、明日の事は明日考えるのが中国人なので、今日の買い物を楽しめばそれでいい。


こうして膨らんだ家計債務が膨大な不良債権になりつつあるのだが、政府は消費が増えるので取り締まっていない。


中国には自己破産制度がなく借金は永久に消えないし、それどころか親戚一同の連帯責任なので取りっぱぐれがない。

仮に本人が夜逃げしても親戚の連帯責任なので資産を没収して回収できる仕組みです。
http://www.thutmosev.com/archives/81468056.html

28. 中川隆[-14800] koaQ7Jey 2019年11月20日 17:28:22 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[-1886] 報告

2019年11月20日
中国鉄道の拡大と赤字 隠し負債総額は数百兆円か

無人地帯に数兆円かけて鉄道建設を続けている
438_444_708317
引用:http://www.sinaimg.cn/dy/slidenews/9_img/2009_34/438_444_708317.jpg


中国鉄道の繁栄と実体

中国高速鉄道は2万9000キロと世界最長で利用者も売り上げも世界最大だが、膨大な赤字を抱えている。

利益が出ている路線は北京―上海、北京―広州だけでそれも運用費用だけで建設工事費などは含まれていない。

新京報によると中国鉄路総公司の負債残高は約87兆円で、2018年純利益の約2580年分だった。




だがこの数字も旧国鉄債務の一部しか計上しておらず、現在も鉄道建設は国家予算から支出している。

つまり鉄道債務の87兆円とは鉄道建設費を除いた運用費用だけなのだが、それで赤字と言うのは恐れ入る。

中国の京滬(北京―上海)高速鉄道は開業からわずか3年あまりで黒字を出したと中国で報道されました。


なるほど事実だが、中国鉄道の計算には建設費が含まれて居ないので、本当は現在も赤字運転です。

中国の高速鉄道は今後拡大すればするほど赤字が出ると予測されています。

2018年末現在で高速鉄道路線が約2万9000kmに対して、黒字は1318kmに過ぎない。


95%は赤字路線だが、近年の高速鉄道建設は人口の少ない地域にまで広がっています。

人口が多く採算性を得られる地域の建設は初期に終わったので、後で建設した路線は全て赤字になります。


2018年の高速鉄道の輸送客数は90億人を超え、世界一であると自画自賛しました。

90億人のうち85億人は中国鉄道が赤字で運んだ訳で、まるでボランティア団体です。

中国は高速鉄道を外国に輸出する「赤字の輸出」まで目指している。


2018年末時点での鉄道総営業距離は14万km以上で2025年には17.5万キロ、2030年には20万キロを目標にしている。

中国鉄路総公司の負債残高は約87兆円だが、この金額は運営に関する費用だけで、鉄道建設費を含んではいない。

2018年の鉄道売上高は1兆955億元(約18兆1600億円)ですが支出も1兆35億元なので建設費を除いてもトントンです。


路線保守や電気代、職員給与、設備運営費も毎年掛かるので、この売上では利益は出ていません。

つまり本当は鉄道に掛かっている総費用の、50%から70%程度の運賃収入しか無いのです。


高速鉄道の多くは赤字だが、毎年1000km以上も建設を進めている
20130228_120529
引用:http://photo.jnocnews.jp/upfile/2013/Image/201302/20130228_120529.jpg


赤字赤字、すべて赤字


中国の表向きの鉄道建設費は10兆円ほどですが、中国鉄道省が存在した頃は、年間50兆円使っていました。

現在はあまりの巨額赤字で解体されたが、かえって総額が分からなくなり、増額されている恐れすらある。

中国の国家予算は秘密のため、報道されている数字は全て推測で現実の数字とは食い違っています。


毎年6000km以上の鉄道建設を現在も進めていて、鉄道を建設するには周辺の開発費も必要になります。

表向きの建設費10兆円少々ではとても足りず、現在も50兆円は使っているでしょう。

何しろ毎年日本の新幹線に匹敵する高速鉄道を建設し、日本の全ての地下鉄より長い地下鉄を建設している。


毎年日本を一つ建設しているような公共事業を行っているのです。

中国鉄路総公司は2013年に中央政府・鉄道部が解体され設立された


5ヵ年計画では鉄道路線の新設目標(30,000km)達成には、年間6000kmの敷設が必要となっていました。

中国鉄道の売上が約1兆元(約18兆円)程度に対して、鉄道開発費は2.5兆元(50兆円)に達する。

鉄道建設費と周辺開発費を含めると、58兆円どころか、その10倍の負債があってもおかしくない。
http://www.thutmosev.com/archives/40494569.html

29. 中川隆[-15241] koaQ7Jey 2019年12月01日 17:05:59 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[-2312] 報告

2019年12月01日
無敗の中国経済の秘密 成長分の数倍の借金で公共事業

日本の公共事業は1円たりとも許さないマスコミは、中国の公共事業を「さすが発展著しい中国ですね」なとと言う。

引用:http://www.zenshin-s.org/zenshin-s/sokuhou/2011/photo/s20111002b.jpg


無敗の中国経済の秘密


中国経済は過去20年で20回以上は経済危機が叫ばれてきたが、全て乗り切って成長してきた。

今回の危機もまた乗り越えるだろうと思えるが、にも関わらず中国経済の将来には悲観論しか出てこない。


今回の経済危機を語る前に過去20年ほど中国で起きた経済危機を振り返ってみる。


中国は共産主義国だが資本主義国と同じように好景気と不況がある。

だが旧ソ連と同じで国の教義として「不況は無い」事になっている。

ややこしいが共産主義が20世紀に始まったときの理由が、共産主義になれば不況が無くなるというものだった。


ソ連は不況になったのに認めず対処出来ずに滅んだが、中国では効果的な対処法を編み出し成功した。

それは巨額の公共事業で不況をなくし、同時に高度経済成長するというもので、元は日本の高度成長からヒントを得たようです。

中国の投資依存度は現在は50%程度のようだが、以前は80%以上ありGDPの殆どを公共事業が占めていた。


ここでいう投資とはその国の政府投資と民間投資を合計したもので、中国の場合は政府投資が多く民間投資は少なかった。

「国は道路建設に投資した」「建設業者はダンプカーなどに投資した」のように政府投資に比例して民間投資も増えるわけです。


中国の公共事業の規模は人類最大かつ空前絶後で、現在は年間300兆円から400兆円に達しているとみられる。

「みられる」というのは中国の国家予算は非公開だからで、間接的な数字から推測したからです。

例えば中国の鉄道路線の新規建設費は50兆円を超え、しかも北京オリンピック以降毎年こうなっている。


2010年代以降は日本の全ての地下鉄を合計したより長い地下鉄が中国で開通し、日本の鉄道総距離より長い距離が毎年開通しました。

道路や橋、発電所、軍事施設、港湾建設などあらゆる分野でこの調子で公共事業を行っています。

「年間300兆円以上の公共事業」は誇張では無く、実際に行われています。

中国の借金のゆくえ


中国は年7%近い経済成長をして年間60兆円以上、経済が拡大したと主張していました。

中国のGDPと成長率は中国が「主張している」だけで何の根拠も無く、実際は発表の1/2や1/3かも知れないのですが、本題ではないので今回は触れません。

300兆円以上の公共事業をして経済成長はたったの60兆円なので、どう計算しても公共事業で使ったお金は借金になります。


北京オリンピック以降の中国は、経済成長した金額の数倍の借金をする事で成長を持続しました。

中国の公的債務は公式発表ではGDPの20%以下、つまり200兆円以下でしか在りません。

欧米の経済誌ブルームバーク、フィナンシャルタイムズ、ウォールストリートジャーナルなどに何度も報道された数字では、既にGDPの200%を上回り3000兆円以上に達している。


因みに日本の借金はGDPの200%の1000兆円とされています。

この20年間の中国経済は借金で公共事業を行い、借金は隠しておいて経済成長だけを(誇大に)発表し外国から投資を集めた。

今後の中国の経済危機も、また数百兆円の借金をして借金は隠し、経済成長だけを発表する筈です。


中国は現在不況ですが2019年は6%の経済成長をしています。

不況なのに何故6%も高度成長するのか?答えは政府が数百兆円を投資して数十兆円の成長を得ているからです。

この中国の借金は、これ以上借金を増やせなくなったらどうなるのでしょうか?


中国は公式に認めた外国からの借金の他にも多額の対外債務があると指摘されています。

実質的には既に対外資産を対外債務が上回る、「純債務国」に転落した可能性が高い。

日本の借金は自国の中だけで止まっているので「日銀が買い取る」などで実質ゼロ円にできるが、中国の借金は対外債務が超過しているので、ある日支払いが滞ったら国が破綻します。


旧ソ連は大した借金ではなかったが、外国への債務支払いが滞ったのがきっかけで崩壊した。

ローマ帝国やソ連を上回る膨大な負債なので予測困難ですが、尋常な終わり方ではないのは確かでしょう。
http://www.thutmosev.com/archives/33391000.html

30. 中川隆[-14679] koaQ7Jey 2020年1月12日 11:03:57 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[-1612] 報告
【財務省】「中国GDPの大嘘」 - 日本のGDPの2倍は嘘?化けの皮が剥がれた中国経済と知られざる貿易統計のカラクリ 〜日本再興戦略 現代日本論「経済と官僚」編

31. 中川隆[-14608] koaQ7Jey 2020年1月13日 19:05:25 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[-1536] 報告
2020年01月13日
中国のGDP実態は公表の半分に過ぎない ゴーストタウン経済


ほぼ無人の100万人都市オルドスも中国のGDPに加算されている
例えば東京湾に100万人の無人都市を作ったようなもの

画像引用:https://img.huffingtonpost.com/asset/5c6331ab360000150f6a51b9.jpeg?ops=scalefit_960_noupscale

公共事業でGDPを水増し

GDPという数字が国の大きさを表す数字として跋扈しているが、これには大きな疑問があります。

GDPそのものを容易に操作して大きく見せかけることが可能な点で、特に中国は疑わしい。

GDPは国内で発生した付加価値で、生産・所得・支出のどれで計算しても同じになります。


アメリカのGDPは約20兆ドル(約2160兆円)でGDPの3分の2が個人消費でした。

日本も90年代までは個人消費が3分の2以上だったが、現在は落ちぶれて55%まで低下しました。

日米欧のような国々では他の項目はどうでも良く、GDPの増減は「個人消費だけ」でほぼ決まります。


アメリカの貿易赤字が増えようが日本の輸出がどうなろうが、GDPにはまったく無関係です。

中国GDPに占める個人消費の割合は2017年に約39%で、2019年の中国小売売上高は8%増だった。(新華社予想)

2019年の中国GDPは6%成長だったので通年で8%増なら成長率を上回るが、小売売上は減税効果によるものだった。


中国国家統計局の統計では1月から9月のGDPは69兆7798億元(約1072兆6340億円)で、前年比6.2%の成長率だった。

1月から9月の平均可処分所得は2万2882元(約35万1735円)で前年比8.8%、物価補正後の実質成長率は6.1%だった。

可処分所得8.8%の伸びが小売売上8%増をもたらし、物価補正をすると6%増になり、年間GDP成長6%と完全に一致している。

可処分所得はどこから生まれた?

可処分所得の平均は35万円だが北京市は77万円で上海市は80万円、両市の上級公務員や有名企業正社員は「上級国民」になっている。

大都市の上級国民の平均は全市民の2倍の160万円とすると、中国全土の平均の半額の層(貧困層)は17万円になり10倍もの格差が存在している。

この可処分所得8.8%増、物価補正後6.1%増は自然増ではなく減税効果でした。


ロイター記事『コラム:減税が下支えする中国個人消費、減速は時間の問題か』によると可処分所得8.8%増のうち1.6%は減税効果だった。

すると2019年の中国の成長率6%は減税効果を除くと4.4%だった事になり、減税とは要するに国の借金で成長率を買う行為です。

中国は2008年頃からすさまじい勢いで公的債務を増やしていて、最近は年間300兆円ほどのペースで増えています。


日本の「国の借金」(政府以外の借金を含む)は財務省の主張では1100兆円で年間15兆円増えている。

それが中国は公的債務3500兆円以上で、爆発的な勢いで増え続けています。(試算は多数の有名欧米経済メディア)

中国の自然発生的な経済成長は2008年のリーマンショック(北京五輪の年でもあった)で終わり、以降は借金でGDPを買っています。


公共事業や公共投資、減税や優遇措置、新シルクロードなど、約10年間で数千兆円をばらまきGDPを2倍以上にしました。

その内訳は不動産が多くを占め、中国都市部だけで5000万戸の空き家が存在し、22%が空き家だそうです。(西南財経大学の甘犁教授)

中国全土では優に1億戸以上の空き家や空き部屋が存在する筈で、1万人や10万人規模のゴーストタウン「鬼城」も存在している。

ゴーストタウン経済で実際の2倍に水増し

ゴーストタウンは「人が住んでいる」ことにして予算を組んで新幹線や地下鉄やインフラ工事をし、すべてGDPに計上しています。

中国全土で無人都市や無人地下鉄、無人の空港や巨大ショッピングセンターなどが次々に建設されGDPは増えていきました。

ゴーストタウンが建設されると翌年以降も維持費が投入され、それもGDPに計上されるので鬼城が増えるほど見かけのGDPも増えます。


例えば中国は現在も、日本の新幹線総延長3千キロに相当する高速鉄道を毎年建設し、日本の鉄道距離2万キロに相当する新規鉄道を開業している。

日本の地下鉄800キロに相当する地下鉄を新たに開業し、日本の主要空港23以上を毎年開業している。

日本の高速道路9,000キロに相当する高速道路を毎年建設し、という具合に毎年「日本を一つ建設する」程の公共事業をしています。


中国人が利用するためのインフラはとっくに建設し終えているので、現在建設しているインフラ事業は100%すべて赤字です。

このようにして中国は実態の2倍以上に公共事業でGDPを膨らませ、可処分所得を増やして消費も増やしています。

それでみんなハッピーなのだが、国の借金3500兆円以上は将来どうなるのでしょうか?


2008年以前の中国は自律的経済成長だったので、増えた借金以上に税収の自然増があり、実質的には無借金と同じでした。

2008年以降の中国は借金でGDPを買ったため、税収増を遥かに上回るペースで公的債務が増加しました。

これは最後には政府がデフォルトし借金を踏み倒すしかないが、借金の大半は中国人自身が債券などで保有しています。


中国政府が借金を踏み倒すと中国人が保有する国債や証券が紙切れになり、中国経済は2008年レベルに戻るでしょう。
http://www.thutmosev.com/archives/81932863.html

32. 中川隆[-14306] koaQ7Jey 2020年1月20日 21:14:47 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[-1204] 報告
2020年01月20日
統計が示す中国経済低迷 90年代水準に逆戻り


中国は人口や出生数もノルマなので、前の年に決めている

画像引用:https://pic4.zhimg.com/v2-516dc7b67b7ee6956658838543612909_b.jpg

世界最速でGDP発表できる仕組み

中国は2020年に入ってから相次いで、20数年ぶりとなる統計を発表したが、その多くは悪い意味でした。

1月17日に中国国家統計局が発表した2019年GDPは、実質6.1%増で29年ぶりの低水準だった。

29年前は天安門事件で欧米から経済制裁を受けており、その時に匹敵する経済状況という意味になる。


中国のGDPは世界最速の17日後に発表されていて、人口が中国の1%に満たない国よりも早い。

この仕組みは中国はGDP調査をしていないからで、共産国家中国は計画経済なので「前年に翌年のGDPを」発表しています。

前年に経済目標「6〜6.5%」を発表しているので、目標に合わせた計画経済を実行し、目標は100%達成されます。


なぜなら「目標」は省や市などに伝えられ、もし目標を達成できないと更迭は当然として犯罪者として処罰されます。

共産主義では生産目標を達成しないのは重罪で、例えば「100万台生産」のノルマを達成しなかったら、工場長か社長を逮捕します、

市場経済を導入した中国ではぬるくなっているが、北朝鮮は今もこのままの制度であり、旧ソ連は厳格に実行していました。


このような計画経済なので地方自治体は達成していなくても「達成した」と報告し、統計を取る前から結果が分かっています。

全ての自治体が「目標を達成した」と報告するのが1年前から分かっているので、改めて調査しても同じ結果になります。

だから中国のGDPは年が明けてわずか17日目で発表可能です。

出生数は58年ぶり低水準

次の統計は国家統計局が17日に発表した2019年の出生数で、58万人減の1465万人となり3年連続減少だった。

もう気づいたでしょうがこれもわずか17日後に発表されているので、実際の調査はしていません。

たった16日間で中国のすべての市や村々をまわって人口調査など、誰が考えても不可能な事です。


中国では1人っ子政策が長い間続き最近は2人っ子政策に緩和されたが、本当の名称は「計画生育政策」と言います。

計画経済に対して計画生育で、前の年に翌年の出生数を決めて計画通りに出産し人口を調整します。

多くの国のように「自然にまかせる」のではなく、政府が国全体の出生数を決め、自治体は割り当てられた出生数を各村や各家庭に振り分けます。


それでうまく行くのかですが、「出産させない」ためには有効で出生数を抑えることができました。

今は逆に少子化になり出生数を増やしたいのに、政府が計画して命令しても女性たちは子供を産みません。

ここでも「計画を実行できないと処罰される」制度の為、自治体は実際より水増しした出生数を報告します。


中国が経済にしろ出生数にしろ目標より悪い数字を発表した時は、発表した数字よりかなり悪いのです。

国家統計局は1月17日、2019年末の中国の総人口を14億5万人(前年比467万人増)と発表したが、これも調査せず報告した数字を足しただけです。

中国の生産年齢人口(16〜59歳)は既に減少していて、最良の場合でも10年後には人口減が始まっている。


もっとも各自治体がノルマ達成のために実際より多く出生数を発表した疑いが強く、その場合は既に人口減少しているかも知れない。

輝かしい発表とボロボロの実態

お次は不動産市場の低迷で、29年ぶりのGDP低水準の主な原因が不動産市場の低迷でした。

中国共産党は2015年チャイナショック(人民元と株価と不動産が暴落した)後の16年12月の中央経済工作会議で、不動産を投機の対象から外す決定をした。

マンションの売買を制限し、住宅ローン審査を厳しくし、政府や自治体による不動産買い支えも徐々に減らした。


中国の不動産業者やデベロッパーのほとんどは共産党幹部が所有するか経営に関与していて、自作自演で価格を釣り上げて儲けていた。

住宅ローン世帯では返済額が収入の4割を占めていて、家計破産の原因にもなっている。

中国の債務制度は恐怖そのもので、債務の時効や自己破産制度がなく、保証人でなくとも親族一同の連帯責任になる。


融資業者から見ると絶対にとりっぱぐれが無いので、学生や無職にもお金を貸し、親せきから回収したりする。

学生の時に借りた少額の借金が膨らんで一生返済し続けなくてはならないなど、100%貸し手有利になっている。

この制度があるから金融機関は無制限に融資し消費拡大に貢献したが、こんな制度が続く筈がありません。


中国ではローンで新築マンションを購入し、賃貸で貸したり転売して儲ける個人投資家が多かった。

政府の政策で不動産価格が上昇し続け、土地神話が産まれ庶民が借金して不動産投機に走りました。

当然の結果として土地バブルは崩壊し、湯沢のリゾートマンションのように無人の新築マンションが林立しました。


このままでは経済崩壊するので政府は公共投資で景気対策しているが、その資金がまた公共事業や不動産買い支えに使われている。

こんな事を繰り返しているうちに中国の実態はどんどん悪化しているが、計画経済なので政府発表では輝かしい数字だけを発表します。
http://www.thutmosev.com/archives/81989974.html

33. 中川隆[-13949] koaQ7Jey 2020年2月07日 18:31:32 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[-622] 報告

2020年02月07日
ウイルスで中国経済は2割減、成長率4%、長期的なダメージ確実



封鎖されて人気のない武漢市内。これでは経済活動もできない


画像引用:https://static01-proxy.hket.com/res/v3/image/content/2555000/2556732/fung001_1024.jpg

ウイルスで中国成長率は4%に下落

中国発新型肺炎は他の国への拡大は防止できているが、中国では長期的な経済へのダメージが懸念されている。

ゴールドマン・サックスは中国の第1・四半期(3月まで)成長率予想をを5.6%から4%に引き下げた。

2019年の中国成長率は6%だったので最初の見通しの5.6%ですらかなり低いが、さらに引き下げています。



中国政府による成長率目標は実際には目標では無く共産主義の経済計画で、ノルマと言った方が良い。

19年目標は6.0から6.5%だったので、中央政府や地方政府はこのノルマ達成のためにいくら支出すべきかを決める。

日本の財務省のように財政状態をチェックする機関が中国には無いので、予算は調達できる限り無限です。


例年なら前年の12月に目標が決定され、3月の全人代(20年は3月5日)で公表される。

新型ウイルスの拡大が3月まで続いていれば、全人代の延期や開催されても目標発表を先送りするかも知れません。

中国経済は去年後半から減速し、今年に入ってさらに減速しているので、6%ですら達成不可能な目標です。


現実路線で5.5%以上などに設定し、例え達成できなくても例年通り「達成した」と虚偽の発表をするでしょう。

中国が発表する経済指標はどれも信憑性がないが、中国の石油国内消費が20%減少し備蓄在庫が急増している。

これは外国から輸入するので誤魔化せず、経済活動が2割減少したのを示しています。

中国の経済活動は2割減

生産や輸送を伴う物理的な経済活動は石油消費量に比例している筈なので、実体経済が前年より2割減というのが実態でしょう。

ウイルス発生源の武漢や湖南省など約6000万人が移動制限を受けていて、商店もほとんど閉まっている。

武漢市などでは外出禁令が出されていてウイルス関連や許可された以外の就業も禁止、買い物は2日に1度家族で1人に制限されている。


まるで文化大革命時に戻ったような状況なので、これらの地域では2割どころか半減以下になったかも知れません。

武漢では許可を得ていない自動車の走行が禁止され、市外から輸送トラックも進入できない。

日用品や食料やあらゆる物資は軍や政府が統制し、スーパーマーケットや市場に搬送している。


共産主義の本領発揮というところで、共産主義が始まった当時のソ連もこうした状況だった。

中国の混乱に対して、世界市場への影響は限定的で、2月5日には米S&Pが史上最高値を更新した。

中国以外で感染が拡大していない事や、中国が20兆円規模の資金供給を行ったのが好感された。


新型ウイルスのワクチンが開発されたという噂も流れたが、これはWHOが真偽不明として打ち消した。

治療薬開発のため2月11日に100人以上の専門家が会議を開くのが決まり、「特効薬」がすぐに出来るような期待も膨らんだ。


一方アメリカではインフルエンザが大流行し、2月5日時点で1900万人が感染し1万人が死亡している(米疾病対策センター(CDC))

1月25日までの1週間でインフルエンザ患者数は400万人増え1900万人になり、18万人が入院した。

インフルエンザ大流行があった18年は感染者数は4500万人、死者数は6万1000人だったので、さらなる拡大が懸念される。

アメリカでもインフルエンザ大流行

中国はこれを格好の材料とし「アメリカのインフルエンザの方がずっと酷い」とアメリカを非難している。

アメリカのインフルエンザは例年2月にピークとなり5月まで影響が続くので、中国の新型ウイルスも3月や4月まで続くでしょう。

2月7日時点で中国での新型ウイルス感染者は2447人増え2万2112人、死者は618人だった。


感染者数の増加ペースは毎日20%以上だったのが10%近くに下がったが、本当の感染者数は10倍以上という説が有力です。

日本での感染者数は6日深夜時点で45人で重傷者はなし、チャーター機の帰国者とクルーズ船が18人を占めている。

そのクルーズ船(ダイヤモンド・プリンセス)では7日、感染者が41人増えて計61人になったと発表された。


集計時刻や外国船を含めるかが違うので、それぞれの集計数は一致せず、全て合計すると7日朝時点の国内感染者数は86人となった。

クルーズ船には3700人が乗船していたので船内の感染率は約1.7%になる(香港で下船した1人を含む)

これはチャーター機で帰国した565人中8人の感染率1.4%よりも高い。


チャーター機では2月7日にも約200人が帰国する予定で、おそらく2%の4人以上は感染者が含まれているでしょう。

武漢から帰国した日本人や感染者が乗船した船の感染率がいずれも1.5%程度なので、武漢市内の感染者数も人口の1.5%と考えるのが妥当です。

武漢と周辺地域の人口は約1400万人だが封鎖前後に脱走して1000万人になったとして15万人、湖北省全体では20万人でしょう。

http://www.thutmosev.com/archives/82147956.html

34. 中川隆[-13881] koaQ7Jey 2020年2月10日 09:46:47 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[-544] 報告
2020年02月10日
中国のセメント使用量がアメリカ100年間を上回る 高層ビルの呪い


真ん中に建っているのが世界2位599mの平安国際金融中心

引用:http://s3.amazonaws.com/kpf.com/All-Projects/K-R/Ping-An-Finance-Center/Ping-An-Finance-Center_H.jpg


中国で今起きている事は人類史上最大のバブル崩壊で、5年前にビルゲイツが予言していた。

ビルゲイツは2015年ごろ中国の2年間のセメント使用量が、アメリカの100年間を上回ったと指摘していた。

中国経済の成長のほとんどは、政府による土木事業や建設工事に支えられています。


毎年アメリカと日本を作る

資本主義国では民間経済が大きく発展し経済成長するが、中国は違っていました。

中国経済は民間経済はあまり発展せず、国家主導で成長してきました。

例えば欧米専門家の研究では、現在でも中国GDPの8割が、国営企業や国有企業に集中しているそうです。


銀行は100%国家が経営を握っているし、テレビや新聞の報道機関もそうです。

不動産開発の大手も地方政府か共産党幹部が関与しているし、公共工事もそうです。

日本など先進国ではGDPの過半数を消費が締めているが、中国では「投資」が占めています。


投資といっても株を買う事ではなく、経済用語ではいわゆる「公共事業」全般を指しています。

中でも巨大なのが不動産投資と同時に行われる公共工事で、この2つで年10%以上の経済成長を維持してきました。

公共工事の巨大さを表す統計として、中国が2011年と2012年の2年間に使ったセメントが、アメリカの20世紀合計を超えてしまいました。


アメリカの殆どの建築物は築100年未満なので、中国は2年ごとにアメリカ合衆国を建造している事になります。

正に人類史上最大の土木工事で、ピラミッドや万里の長城を越えたと言えます。

これだけではなく、既に中国は毎年日本の鉄道に匹敵する鉄道路線を建設していました。

毎年新幹線と同じ距離の高速鉄道建設

中国は2008年から2013年まで毎年50兆円を鉄道の新規路線建設だけに投じていました。

何を大げさなと思うでしょうが、次の数字を見れば事実だと分かります。

中国高速鉄道は2008年の開業から僅か6年で1万9000kmに達し、平均すると日本の新幹線2,600kmを毎年建設している事になります。


さらに日本の地下鉄路線の総延長800kmを毎年建設し、年間8000qの鉄道路線を建設しています。

中国では鉄道建設費を鉄道会社(国営)に支払わせていないが、それでも9割の路線が赤字になっています。

高速鉄道路線約1万9000kmに対して、黒字は1318kmに過ぎません。


中国鉄路総公司の2014年上半期の経営状況は、3兆4000億元(約58兆円)の負債を抱えていました。

繰り返しますがこの負債に鉄道建設費は含まれず、運行や維持費だけの金額です。

赤字額は上半期だけで53億元(約900億円)だったので、年間では約2000億円の赤字という事になります。


鉄道の建設と都市開発、不動産開発は同時に行われるが、これも鉄道同様に膨大な赤字を出している。

鉄道関連の債務だけで300兆円以上あると推測しても、誇大な数字ではないと思います。

高層ビルの呪いとは

世界には「高層ビルの呪い」と呼ばれる伝説があり、世界一の高さのビルを建てた国は、経済崩壊するとされている。

日本もバブル崩壊前後に東京都庁など高層ビルを建てまくって、伝説の一部を形成している。

1920年代アメリカでは高層ビルラッシュが起きて、1929年に大恐慌が発生しました。


中国は2000年代にやはり高層ビル建設ラッシュがあり、今度は中国だという訳です。

NYにしても東京にしても、実は土地面積を計算すると高層ビルを建てる必要はなく、無くても良いそうです。

無くても良い無駄な高層ビルを建てまくるのは、その国がバブル経済に陥っている有力な証拠になります。


原油高を背景にドバイや中東は競って「世界最高の高さのビル」を建てたが、直後に原油価格が暴落しました。

マレーシアでペトロナス・ツインタワーが建てられた後、アジア通貨危機が発生しました。

台北101というローソク立てみたいな巨大ビルが建った直後に、ITバブル崩壊で台湾ハイテク企業は破綻しました。

韓国で、ロッテと現代自動車が競って巨大ビルを建てたが、そのとたんに経済崩壊が起きています。
http://www.thutmosev.com/archives/55759119.html

35. 中川隆[-13452] koaQ7Jey 2020年2月26日 20:38:54 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[41] 報告
2020年02月26日
新型ウイルスで中国は致命傷を負う、膨らむ債務と縮む成長率


支出は毎年2桁増、成長率が5%では遠からず経済破綻する


新型ウイルスが中国経済に与えるダメージ

中国経済はこの12年間、巨額公共投資による公共事業や不動産価格上昇によって経済成長してきました。

だが2015年の中国経済危機を境に経済は下り坂になり、2019年の成長率は6%で2000年代の半分になっている。

それでも年6%は世界2位の高度成長だが、中国は年間数百兆円もの公共投資をしている。

年6%成長は約80兆円に相当するが、中国は80兆円の経済成長を得るために年300兆円以上支出していると見られる。

それが新型コロナウイルスで2020年は良くて5.5%、悪ければ5%以下の成長率に落ち込む。

年間数百兆円の公共投資は都市建設や不動産開発などに振り分けられ、年間の鉄道建設費だけで50兆円以上使っている。


中国は毎年日本の鉄道総路線に匹敵する鉄道建設をし、新幹線の総路線に匹敵する高速鉄道を建設している。

さらに日本の全地下鉄に匹敵する地下鉄を建設し、日本の全高速道路に匹敵する高速道路を建設している。

このうち北京や上海など大都市周辺はとっくに開発し終わったので、今建設しているのは過疎地や砂漠が多い。


高速鉄道の場合黒字なのは北京上海線の一路線だけで他はすべて赤字、在来線も9割は赤字、地下鉄や高速道路も9割以上赤字です。

これでも飽き足らずに中国は日本のすべての空港に匹敵する空港を毎年建設し、これもすべて赤字です。

中国は砂漠に100万人規模の都市を建設したが入居者がなく鬼城になったが、これでもまだ飽き足らなかった。

中国の浪費経済で膨らんだ債務

中国政府は2017年4月に突然、北京の隣りの河北省に人口200万人以上の先端都市を建設すると発表しました。

この「雄安新区」はケ小平の深圳経済特区、江沢民の上海市浦東新区に匹敵する習近平の偉業と発表された。

深圳や浦東を上回る新都市をゼロから作るのだが、これもすべて借金になる。


中国の公的債務は欧米専門家によるとGDP比250%から300%に達し、今も増え続けている。

中国は成長率を維持するために公共投資を毎年増やしているが、成長率は毎年低下している。

公共投資を増やすほど、成長率が低下するほど公的債務のGDPは増加するが、「健全財政だ」と主張している。


中国政府の借金の多くは国債ではなく投資商品のような形で販売されていて、購入者は政府の借金だと知らされていない。

もし政府が返済不能になったらどうするのか、いずれ政府支出を減らすか中央銀行が買い取るか、政府が破産することになる。

日銀のように中央銀行が買い取っても良いが、日本は予算がゼロ成長だから可能なので、中国は毎年大幅に予算を増やしている。


もし政府が毎年10%予算規模を拡大し、増えた全額を人民銀行が買い取ったら大混乱が生じるかもしれない。

ウイルス騒動が起きなくとも最近の中国経済は年0.5%ほどのペースで成長率が低下していた。

もし中国がより大きな公共投資で成長率を高めると、さらに債務比率を高めてしまう。


かといって公共投資を削減すると経済成長率が2%や1%に落ち込み、日本のようにマイナス成長になりかねない。

進んでも破産、下がっても破産するので中国は現状程度の公共投資を続け、「借金は存在しない」と言い続けるしかない。

ウソが通用しなくなり経済が混乱したら、その時は本当に国家破産するしかない。

http://www.thutmosev.com/archives/82285928.html

36. 中川隆[-13387] koaQ7Jey 2020年2月28日 20:09:01 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[128] 報告
中国は新自由主義の国。

新自由主義の教祖的な存在であるシカゴ大学のミルトン・フリードマンが1980年に中国を訪問して新自由主義、つまりレッセフェール流の資本主義路線を採用させた。

ミルトン・フリードマンは1988年に妻のローザとともに中国を再び訪れ、趙紫陽や江沢民と会談している。

また中国からは多くの若者が留学生としてアメリカへ渡り、その新自由主義的な考え方をイデオロギーをたたき込まれることになる。

アメリカの支配層にとって中国とロシア/ソ連の同盟は悪夢。ニキータ・フルシチョフがソ連の書記長だった時代に中国とソ連は激しく対立するようになるが、その再現を願っている人もいる。

 中ソ対立の中、1972年2月にリチャード・ニクソンが中国を訪問して米中の国交回復を実現。

その裏ではヘンリー・キッシンジャーは秘密裏に動いていたのだが、これは単にアメリカと中国とが関係を改善することが目的ではなく、中国をアメリカ側へ引き寄せ、中国とソ連との関係を冷やそうとしていたのだろう。

こうして築いたアメリカと中国との関係をオバマ政権のネオコンは破壊したとも言える。
https://plaza.rakuten.co.jp/condor33/diary/202002280001/

37. 中川隆[-13498] koaQ7Jey 2020年3月23日 15:04:32 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[1406] 報告
2020年03月23日
中国はGDPマイナス10%をプラス5%成長と発表する


ソ連経済(赤)は意外に高成長だったが、すべて嘘でした

画像引用:https://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/9/92/Soviet_Union_GDP_per_capita.gif

マイナス成長を大幅プラスと発表する中国

1980年代末のソ連が発表する経済はアメリカに次ぐ世界2位だったが、現実には2位の日本の半分ほどしかなかった。

ソ連はアフガン侵攻を契機に国内経済活動が縮小し、マイナス成長だったのにプラス成長と発表していた。

21世紀の現代にソ連と同じことをしている国があり、それがコロナウイルスに見舞われた中国でした。


中国が新型ウイルスの存在を認めたのは19年12月末で1月20日に習近平の指示で対策を取り始めた。

2月のあらゆる指標全てが前年比マイナスで自動車販売は8割減まで落ち込んでいる。

3月に一部工場を再稼働させたが湖北省などの封鎖が続いており、2月並みの経済活動にとどまったとみられる。


にも拘わらず中国政府は1月から3月のGDPが3%台(もちろんプラス)になると予想し、年間GDPは目標の5%を達成するだろうと言っている。

一方アメリカは第一四半期のGDPがマイナス6%と予想し、これが1年間続くとアメリカのGDPは24%も縮小する。

欧州諸国も同様で外出禁止や自粛、都市の封鎖や企業活動禁止などで、年間2%から6%のマイナスになるでしょう。


イタリアやスペインは全土で外出禁止なのでマイナス10%以上もあり得るという状況です。

同じように外出禁止や都市封鎖、企業活動停止したのに欧米はGDPマイナス、中国だけプラス5%とはいったい何を「生産」したのでしょうか?

GDPは国内総生産または国民総所得で、物理的に何かを生産したり移動したりサービスする活動です。

中国は国として存続できない状況になる

「株を買ったら値上がりした」「不動産価格が上昇した」のような事はいくら値上がりしてもGDPに加算しません。

2008年から中国のGDPは盛り付けていたが、コロナショックでとうとうソ連末期の水準まで達した。

あらゆる経済活動すべてマイナスなのだからGDPもマイナスになるしかなく、発表された中国GDPを見て説明できる西側専門家は1人も居ないでしょう。


さてこのようにGDPを盛り付けた国はどうなるかですが、表向きのGDPを増やすことで良い効果があります。

マイナス5%よりプラス5%と発表した方が外国資本や外国企業は中国に投資し、撤退しようと思わないでしょう。

国連や国際会議では成長している国の方が発言力が強くなるので、外交上有利に働きます。


このように良い事だけだったら「じゃあ日本もGDPを表向き増やそう」となるがマイナス面もある。

中国の公的債務は50%に過ぎないが、公的債務に含めていない隠し債務を含めると200%を超えている。

もしGDPを50%過大に発表していたら債務のGDP比率は500%になり、もう国として存続できる水準ではない。


中国はコロナ感染者がゼロになったと発表しているが、多くの中国人告発者は真実ではないと言っている。

習近平の武漢訪問に合わせて湖北省がゼロと発表したが、多くの感染者を治療せず自宅に返しただけだった。

仮設病院や多くの隔離施設も「感染者がいなくなった」として閉鎖したが、実際には感染者の治療と検査をやめただけです。


こんな事をしたら感染者は急増しているはずで、もうとっくに10万人を超えて100万人も超えているかもしれません。

最近中国では1400万人もの携帯電話が解約され、その端末の一部は武漢の火葬場から発見されたと告発されている。

湖北省周辺で行方不明者が急増し人口が急激に減少しているようなのですが、いったいどこに消えたのでしょうか?

http://www.thutmosev.com/archives/82515700.html

38. 中川隆[-13196] koaQ7Jey 2020年3月29日 17:17:11 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[1708] 報告
2020年03月29日
中国 4年間で地下鉄建設に15兆円 鉄道全体では毎年6,000km建設


鉄道省は事故と赤字で解体されたが、民営化されて隠し方がうまくなった

引用:http://garyu-machiai.cocolog-nifty.com/photos/uncategorized/2011/07/25/crh110723h.jpg

中国があらたな鉄道計画を発表

中国政府は2016年からの4年間で1兆元(約15兆円)を地下鉄建設に投じると発表していました。

中国には国会に当たる機能がなく全人代は御前会議のようなものなので、抵抗勢力はなく必ず承認される。

中国はこれまでの10年間に毎年5,000kmの鉄道を新規建設し、毎年50兆円の鉄道建設費を使ってきました。


ちょうど区切りが良いので計算してみると、1kmあたり100億円になり、線路だけでなく沿線の都市開発費も含んでいます。

日本の地下鉄はネット上の資料によると地下鉄が1km200億円、モノレールは百数十億円、都市部の在来線も100数十億円

新幹線は田舎を走るので1km80億円くらい、田舎の在来線はおそらくもっと安いでしょう。


こうして比較すると中国の鉄道建設費用が1km100億円は、周辺開発費を含んでもかなり高いのが分かる。

それに周辺開発費を含めている理由は、駅前開発して不動産を販売して儲ける為なので、むしろ建設費を下げているはずです。

中国の距離あたりの鉄道建設費は日本より安くはなく、むしろ高いというのが分かります。


さらに2015年に発表した新5ヵ年計画では30,000kmを5年で建設すると書いてあり、年間6000kmの建設ペースになります。

中国鉄道省が鉄道事業をしていたころは予算が公開されていたが、民営化して国営中国鉄路になって非公開になり、一部しか公開しなくなった。

民営化したのに国営なのがおかしいが、もっとおかしいのは経営実態で、営業距離11万kmのうち黒字は2割以下といわれている。

人類史上最大の浪費

中国版高速鉄道に至っては2万キロのうち黒字路線は1300kmだけで、しかも建設費は国が払っていて、列車運行費だけで赤字なのです。

2015年の発表で中国鉄路は68兆円の負債を抱えていて、くどいようだが建設費の負担なしでこの赤字です。

中国鉄路総公司(鉄道省)は2013年に解体されたが、売上約6000億元(12兆円)に対して、鉄道開発費は2.5兆元(50兆円)も使っていました。


現在の中国鉄路の鉄道建設費は表向き10兆円なのだが、鉄道省では年間50兆円で5,000km建設だったのに、現在は10兆円で6,000kmを建設している事になっている。

民営化したら急に建設コストが5分の1以下になったわけで、JRもびっくりの超効率化が図られた事になるが、むろん事実ではない。

年間50兆円の鉄道建設費は鉄道事業では1円も回収されずに残っているはずなので、10年間では500兆円の鉄道債務ということになり、少し値引きしても400兆円近くあるでしょう。


日本国鉄の鉄道債務は20兆円で半分は事実上国が負担し、もう半分はJRが返したらしいが、国鉄総裁ですら中国鉄路の隠し債務を見たら気絶するかも知れない。

そして日本の新聞やテレビは次々に建設される鉄道を見て「さすが中国は発展している」と褒め称えていて始末に負えない。

そこへ持ってきて5年間で15兆円の地下鉄建設なのだが、年間たった3兆円なので、鉄道全体にくらべれば安いという感覚になる。


共産主義なのだから国の借金は破いて捨てればいいかというと、そうは問屋が卸さず、国の借金は必ず誰かの資産です。

国債という国の借金は銀行や生保や個人が持っている資産なので、破り捨てたら彼らの資産が紙くずになります。

中国の浪費は鉄道だけでなく道路や都市建設、空港や港湾やあらゆるインフラ、ITや軍事や無人島まで及ぶ。


西側エコノミストは中国を「人類史上最大の浪費」と評したが、その結末はどうなるのでしょうか?

http://www.thutmosev.com/archives/66782735.html

39. 中川隆[-13247] koaQ7Jey 2020年4月10日 17:53:18 : sfbpU46eAE : ZG5QWVdwY0dyRG8=[-9] 報告

2020年04月10日
中国のGDP低成長時代、コロナ後は3%以下に下がる


GDPは誰も調べていない各国の自己申告に過ぎません


http://art12.photozou.jp/pub/214/244214/photo/22724561.png


既に成長率4%に低下

中国の経済成長率は2000年代の”最低水準”だった10%を割り込み、経済が破綻するとしていた8%も割り込んで、現在は6%以下になっています。


しかもこれは中国政府が発表した数字で裏づけ調査をしておらず、信じるに足る証拠がある訳でもない。



もし中国人が実際のGDPと発表されたGDPが合っているかを確かめようとしたなら、その人は”長い旅”に出る事になる。

長い旅というのは中国の公安が政治犯を連行する時に使う言葉で、2度と自宅に帰ることはありません。

つまり中国のGDPは調べることが許されない数字で政府が発表した数字は嘘です。


タチが悪い事に本当のGDPを誰も調べないので、最高権力者の習近平でさえ、中国の本当のGDPと成長率を知りません。

中国が発表しているGDPは単なる嘘の数字ですらなく真実を誰も知らない怖さがある。

各地方政府が出してきた数字を中央で合計しているのですが、正しく報告しているのか調査をしていません。


現実より悪い数字を出す地方官僚は居ないので、自分の成績を良くするために全員が実際より良い数字を報告しています。

酷い場合は現実の2倍盛りくらいになっている筈で、その程度なら中国では許されるからです。

2019年に中国が発表した成長率6%は、現実には5%以下だった事になる。

中国発表の全ての数字が嘘

そんな事は無く中国のGDPは国際的に信任されている正しい数字だという人も居るでしょう。

しかし過去に国内消費、電力使用量、輸送量、銀行貸し出しなどあらゆる数字がマイナス成長を出した時でもプラス12%などという成長率を発表しています。

正しいというなら、信じるに足る証拠を出してみろという事です。


そして成長率がそれだけ違うという事は、「世界2位」を達成したGDP全体も嘘だったという事です。

中国のGDPは1300兆円に達しているそうですが、寝言は寝てるときに言えという感じです。


GDPが違うと債務のGDP比も違ってきますが、欧米の投資機関による評価では中国の累積債務は公式GDPの250%以上に達しています。


GDPが1300兆円ではなく1000兆円で借金が同じだと、GDP比300%の借金になり世界一の借金大国です。

中国の借金は見かけの高度成長を維持する経済対策によって毎年20%は増え続けています。

去年3000兆円の借金なら今年はもう3600兆円に増えていて来年は4300兆円になる。


中国はこの借金をばら撒く事で世界一の自動車販売台数や世界一の高速鉄道建設などを達成している。

この政策が続きますかと言えば、絶対に持続不可能です。

どのように成長が終わるか

だからどのような形で中国の成長が終わるのかが世界で議論されている。

もし中国発表の成長率などが本当であるなら世界一の6%近い高度成長をしているので、誰も心配しません。

口に出すと非難されるから言わないだけで、中国の成長率はもっとずっと低いと思っているから心配しているのです。


予測の一つはソフトランディングで、習近平の改革によって欧米先進国と同じように安定した低成長に移行するとしている。

これは中国を知らない欧米人のたわ言で、ほとんど有り得ない。

欧米の政治家や経済学者は、フランス人やイギリス人みたいな人が中国の山奥に14億人住んでいると思っている。


もう一つはハードランディングで、飛行機が墜落するように中国経済は下落するとみている。

中国の手先だったIMFすら「改革に失敗すれば3%以下の成長率になる可能性が高い。」それは数年後である。という報告書で警告している。


そんな時に起きたのが中国発新型コロナウイルスで、中国政府は「ダメージなんか何もない」かのように装っている。

中国はいつものように借金を増やしいつものように膨大な政府投資で、いつものようにGDPがV字回復したと発表するでしょう。


だが実態はすでに旧ソ連のようにボロボロになっており、倒れるのを待つだけです。
http://www.thutmosev.com/archives/17277818.html

40. 中川隆[-13343] koaQ7Jey 2020年4月13日 12:56:53 : fsqm4t39Lc : b0hWUUt3RHJnVDY=[-10] 報告

『山本太郎から見える日本』から - 内田樹の研究室 2020-04-10
http://blog.tatsuru.com/2020/04/10_1141.html
山本太郎の起こしているムーヴメントは、たとえばスペインのポデモスや、アメリカのバーニー・サンダース、オカシオ゠コルテスなどが巻き起こしているオルタナティヴな運動とリンクしていると考えていいでしょうか?

内田 リンクしていると思います。ただそれは、よそでこういう実践があったから、それを模倣しようということではないと思います。世界同時多発的に起きるんです、こういうものは。

いま世界のどこも反民主主義的で、強権的な政治家が成功しています。アメリカのトランプも、ロシアのプーチンも、中国の習近平も、トルコのエルドアンも、フィリピンのドゥテルテも。非民主的な政体と市場経済が結びついた「政治的資本主義」が成功している。

 中国がその典型ですけれど、独裁的な政府が、どのプロジェクトにどんなリソースを集中すべきか一元的に決定できる。民間企業も軍部も大学も、党中央の命令には服さなければいけない。巨視的なプランを手際よく実行するためには、こちらの方が圧倒的に効率がよい。

民主国家では、民間企業や大学に対して、政府のプロジェクトに全面的に協力しろというようなことは要求できませんから。非民主的な国なら、政府のアジェンダに反対する人たちは強権的に黙らせられるし、人権も制約できるし、言論の自由も抑え込める。だから、短期的な成功を目指すなら「中国モデル」は魅力的です。日本の安倍政権も、無自覚ですけれど、中国やシンガポールのような強権政治にあこがれている。だから、国内的にはそれに対するアンチが出て来る。日本の場合は、それが山本太郎だったということなんじゃないですか。

41. 中川隆[-13281] koaQ7Jey 2020年4月15日 17:30:15 : HgktOnod6s : ZkdSQWE4ZmxFWHc=[25] 報告

2020年04月15日
中国の公的債務はGDP比300%以上ありGDPは水増し


借金で作ったバベルの塔
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http://blog-imgs-43.fc2.com/m/o/n/monma5376/2013-08-09-k021.jpg


中国のGDPが日本を超えアメリカに迫っているという”都市伝説”を中国が作り上げてから10年以上が経つ。


だが実体は逆に借金だけが膨れ上がり、GDPは水増しした架空の数字である事に欧米人も気づき始めている。




毎年数百兆円の土木工事

欧米経済メディアによると中国は年に数百兆円の景気刺激策や公共事業を実行している。

日本では10兆円程度しか使っていないが、中国は年間数百兆円も投入し国家予算によって強制的に経済成長を起こしている。

例えば中国は10年間に5G技術だけで100兆円、半導体にも100兆円など巨額予算を投じ欧米や日本から覇権を奪おうとした。


中国でこのような巨額の景気刺激予算が組まれたのは2008年のリーマンショックによる実質的なマイナス成長がきっかけでした。

2008年の中国は統計の不正操作によって10%近い経済成長をした事になっているが、電力や資源、輸送量などを見るとマイナス成長だったのは常識とされている。

慌てた中国共産党は年の中ごろになって50兆円の公共事業を発表しました。


道路や橋や鉄道を中国全土に建設し、人が住む見込みの無い鬼城(ゴーストタウン)を大量に作りました。

なしにろ中国国有鉄道の新規建設予算だけで50兆円あり、軍事費も高騰を続けて15兆円以上もある。

中国の軍事費は実際にはもっと多いといわれ”第二軍事費”と言われている治安維持費もあるので、実際の軍事予算総額は約30兆円以上となっています。


軍隊や軍事費もそれ自体が事業体で産業なので、軍隊を巨大化させるとGDPが増えます。

中国は共産国家なので国家予算の詳細を発表していませんが発表されたものだけを足しても300兆円以上はあります。

すると国家予算の総額としては600兆円はあるでしょう。

日本は表向きの一般予算が100兆円、特別会計と呼んでいる隠し予算と地方予算を含めると300兆円以上です。


金満中国には実は現実の金が無い
b282d21b
http://blog-imgs-64.fc2.com/d/e/n/denshoko/b282d21b.jpg

中国の隠し債務30兆ドル

欧米経済メディアによると、中国政府の負債総額はGDPの2.5倍以上にまでに膨れ上がっている。

つまり中国政府の債務総額は30兆ドル(3200兆円)以上です。

さらに中国政府はGDPの数字を捜査して実際よりも高く見せかけていると分析しています。


中国政府は政府債務はGDP比20%以下と発表しているが、役人が書いた『作文』と言われている。

この作文のデタラメぶりは、中国政府自身が苦笑するほど現実と乖離してしまっている。


中国には「人民日報」という公的な新聞があり、中国政府と中国共産党が実質的に発行している。


その電子版が「人民網」というネット新聞なのだが、そこには「中国社会科学院(社会科学アカデミー)の李揚副院長の発言として「中国の公的債務は2010年時点で111兆6千億元に上り、GDP比215%に達している」と報じた。

中国政府発行の新聞でさえ、中国の借金は10年前にGDP比200%を超えている、と呆れているのです。


ここで大問題になるのが中国政府によるGDPの水増し発表で、もし現実のGDPが発表より低いのなら、公的債務のGDP比は200%よりもっと高いのです。

さきほど2008年の中国はマイナス成長だったのに、10%近い成長率を発表したと書きましたが、他にもこういう年が何度かありました。

この不正が30年も繰り返されてきた事を考えると、10%や20%の誤差では済みません。


2008年の水増しだけでGDPが真実より10%増え、公式な中国のGDPとはかけ離れています。

すると中国の本当の公的債務:GDP比は300%かもっと多い事になります。

中国の公的債務がGDPの200%をとっくに超えているという事は常識になっている。
http://www.thutmosev.com/archives/21252245.html

42. 中川隆[-13184] koaQ7Jey 2020年4月18日 12:19:10 : rg4H6flUlY : TXlYZGwuUFM0Wms=[19] 報告

2020年04月18日
中国GDPが年率マイナス50%、文化大革命以来の経済崩壊


これほどのマイナス成長は毛沢東の文化大革命以来

画像引用:https://2ch.hk/fg/src/711825/15860795410142.png


中国GDP年率マイナス50%の減少

中国国家統計局は2020年4月17日、1月から3月のGDPが前年同時期と比較してマイナス6.8%だったと発表しました。

これにはいくつか解説が必要でGDPは国によって発表する期間や範囲が違うため直接比較できない。

例えば日本は実質GDPでいう事が多く年率換算で発表していて、2019年10から12月期は7.1%減だった。



3か月間のGDPは前期比つまり7から9月期と比較して1.8%減、それを4倍した数字がほぼ年率になる。

アメリカの2019年10から12月期は年率2.1%減だったので、割る4だと約0.5%前期よりGDPが増えたという意味になる。

中国国家統計局が発表した-6.8%は前期比でも年率でもなく「前年同月比」という不思議なものでした。


中国は2019年に約6%成長したので四半期(3か月間)ではそれぞれ1.5%づつ成長したと考えられる。

すると前年同月-6.8%には9か月分の成長率約4.5%が加算されているので、これを差し引く必要があります。

すると中国の2020年1月から3月の3か月間のGDPは前の3か月と比べて11.3%減少したという意味になります。

(その後の発表で前期比12.8%減少だった)

調べてみると今までも中国は前年同月比で発表していたので、今回だけマイナスを隠すために発表方法を変えた訳ではなかった。

今後の中国発表の成長率に注目

これが何を意味するかですが中国は経済統計をチェックする機関がないので、実態としてマイナス12.8%でもプラスと発表できた筈でした。

あるいはプラスマイナスゼロくらいにしても良かったが、あえて12.8%と発表した。

実際には-12.8%よりずっと悪かったのを胡麻化して-12.8%にしたか、実際に-12.8%だったのかは誰にも分かりません。


いずれにせよ1970年代の改革開放以来初めてのマイナス成長、しかも大幅なマイナス成長になった。

おそらく日米欧の主要国も10%以上のマイナスになるので、比較すると「中国はマシだった」となるのかも知れません。

例えばアメリカの専門家は最悪の場合今年通年でマイナス30%以上GDPが縮小すると予想しています。


もし中国が次の9か月も同じ成長率だとマイナス51.2%とGDPが半減します

さすがに1年間続かないとしてももう1期はマイナスが続き、年後半も低成長率というのはあり得る。

1月から3月は自動車販売台数が去年より40%減少、小売売上高はマイナス15.8%だった。


中国はリーマンショックの2008年にもGDPマイナス成長だったが、北京五輪の年でもあったのでメンツを賭けてプラスに捏造した。

その後も中国は低成長が続いたが8%や7%成長したと嘘をつき続け、2019年は6.1%成長と言っていた。

中国寄りのIMFすら成長目標廃止を求めていて、これは暗に「GDP捏造をやめろ」という意味でした。


実際には3%の成長率を6%と発表して、金持ちのふりをして浪費しているのが中国で、続けられる筈がありません。

今後中国は再び高度成長の嘘をつくようになるのか、それとも1%程度の本当のGDPを発表するようになるのかは見ものです。
http://www.thutmosev.com/archives/82725486.html

43. 中川隆[-12679] koaQ7Jey 2020年5月15日 18:12:48 : tLwJcHYXH2 : OUYvamRlUFBrZFU=[8] 報告
2020年05月15日
中国と日本の公共事業 中国はやりすぎてバブル崩壊、日本はやらなさ過ぎてデフレ


公共事業をやるとGDPが増えるが、公共事業だけに頼ると借金が増える


中国経済は現在進行形で全盛期を終えつつあるが、バブル崩壊した日本のように、公共事業で経済を支えています。

だが崩壊した経済を公共事業で支えるのは不可能で、巨大な負債だけが残るでしょう。


中国の公共事業の巨大さ

中国は全土で巨大な公共事業を行って経済を拡大させ、経済失速を食い止める政策を取ってきました。

一例を挙げると毎年1000キロ以上の高速鉄道を建設していて、在来線を含めると毎年8000キロ建設しています。

JR東日本は7500キロ、フル規格新幹線は1050キロなので、中国は毎年JR東日本を建設しています。

道路や空港も同様のペースで建設されていて、港湾やダム、ビル群などハコ物施設もバンバン建設しています。

中でも目だっているのが入居者のない「鬼城」と呼ばれるゴーストタウンで、都市ごと不良債権化しました。

2015年8月に起きた天津の爆発事故を覚えているだろうか、街の区画ごと吹き飛んだのに、犠牲者は「たった」173人でした。


しかも犠牲者の大半は消火に当たった消防士などで、住民被害は50人ほどと発表されている。

天津爆発では半径1キロの全ての建物が吹き飛んだといわれ、爆風は4キロ先まで届いていた。

「爆心地」には数百人が住んでいた宿舎や高層マンションが複数あり、中に人が居ればただでは済まなかった。


このため直後から政府が被害者数を誤魔化しているとか、実際は数千人が爆発で蒸発したのだと噂されました。

後で分かったところでは爆発があった一帯は「鬼城」でゴーストタウンであり、だから危険な倉庫が入っていた。

現場は横浜港みたいな天津港がある場所から40キロ離れていて、新たに開発した新都市だが、売れ残っていたのでした。

赤字黒字より、利用されない事が問題

中国の高速鉄道は2万キロを越えたが、93%は赤字路線で、鉄道当局によれば黒字は1318kmに過ぎません。

鉄道を住民へのサービスと考えれば、利用されていれば赤字でも良いのだが、新しく出来た路線ほど利用されていません。

本当に必要とされていたのは初期に建設した1500キロほどで、残りの数千キロは利用されているが、半分ほどは利用する人が居ない路線です。


建設した鉄道が赤字だとどうなるかといえば、赤字で利用者も居なければ経済効果が無く、使ったお金は地中に消えてしまいます。

極論を言えば鉄道が赤字でも、多くの人が利用すれば経済効果があり、利用者が儲けて納税すれば最終的に政府に戻ってきます。

利用者が居ないと、建設工事をした年は工事代金の分だけGDPが増えますが、翌年からは下がっていく筈です。


日本の新幹線は赤字でも黒字でも利用者は経済活動をしているので、建設工事の代金以上にGDPが増え、一度増えれば減りません。

中国が利用されない公共工事を全土で行った事は、工事をしている年はGDPが増えたが、翌年からは目減りしている筈なのです。

これが中国GDPの誤魔化しにも繋がっていて、誰も乗らない新幹線が経済価値を生み出している筈がありません。


道路も同じことで、巨額な借金で高速道路を作っても、多くの人が利用していれば、それで国としては元が取れるのです。

作った道路が利用されない事が最大の問題で、経済活動がないので建設費は丸ごと借金になります。

だから「瀬戸大橋の料金をいくらにすれば黒字になるか」などどうでもいい話で、いっそ無料にしても両岸の経済が活発になれば、それで元は取れます。


高速道路単体では赤字でも、利用者は経済活動し納税するので元は取れている

引用:http://cdn.amanaimages.com/cen3tzG4fTr7Gtw1PoeRer/25075014424.jpg

日本の公共事業はやらなさ過ぎ

日本は明治維新から1990年ごろまで、巨額公共事業を続けてきました。

集中度という意味でピークは実は第二次大戦中で、国民を強制労働させて戦争という公共事業を行いました。

この結果大戦中は失業率ゼロという好景気で、実は経済としてはかなり良かったのでした。


だが戦争という公共事業は国民の為に金を使わないので、経済が成長しても国民生活は悪化しました。

こういう経済成長は消費を拡大させないので、すぐに頭打ちになり、戦勝国の米英でも終戦後は不況になりました。

戦争は「国民に利用されない公共事業」の最たるものなので、長くやっていると国がどんどん貧乏になります。


戦後は高度成長期からバブル期まで公共事業を拡大し、日本は焼け野原から経済大国と呼ばれるようになりました。

ここでまた悪い癖が出てしまい、誰も使わないような「ガリバー王国」的な施設を建てまくって墓穴を掘ってしまいます。

「国民が利用しない施設」は負担にしか成らないので、公共事業悪玉論が主流になりました。


悪い事に「公共事業は全て悪だ」という悪玉論が信じられ、必要な公共事業も辞めてしまいました。

日本の高速道路は首都高速を初めとして世界最悪レベルだし、水道管や橋やトンネルは老朽化したのに、必要な建設をやめてしまいました。

公共事業を辞めれば、新たな経済活動が生まれなくなるので、当然の結果として日本の経済成長は止まり、デフレに突入しました。

公共事業はやりすぎても、全くやらなくても国を滅ぼしてしまいます。
http://www.thutmosev.com/archives/54453924.html

44. 中川隆[-11804] koaQ7Jey 2020年8月17日 09:14:52 : UukSvsLRRY : UC9xWVR5VDVyMkU=[15] 報告
2020年08月17日
中国高速鉄道200兆円かけて7万キロ建設、だが全路線が赤字
全路線で黒字は北京上海線のみ、しかも建設費は含めない

画像引用:中国、大学教師が製作した「全国高速鉄道路線図」が話題--人民網日本語版--人民日報

土木超大国中国

国鉄にあたる中国国家鉄路集団は2035年に高速鉄道の総延長を、2035年に約7万キロメートルとする目標を発表した。

これは2019年の2倍にあたり、総投資額は少なくとも4兆5500億元(約70兆円)を超える見通し。

中国国家鉄路集団では、2035年までに人口50万人以上のすべての都市に高速鉄道を通すとしている。

日本の新幹線の路線距離は2,765 kmで、ミニ新幹線区間などが270キロほどあり合計約3000キロです。

将来リニアが大阪開業して整備新幹線が開通しても、20年後くらいにやっと4000キロという所です。

日本の鉄道建設が止まっているのは国鉄債務や新幹線の赤字が原因で、北海道新幹線は赤字、北陸はトントンとも言われている。


中国の高速鉄道はと見ると黒字は北京=上海線だけで他は全て赤字、しかもこれは鉄道建設費を含んでいない。

建設費を含めると全路線が赤字なので、いったいどれだけの債務を隠しているのか分からない。

日本の新幹線の建設費は東海道やミニ新幹線は1キロあたり約6億円、だがフル規格の北陸や九州はキロ50億円以上かかっています。


中国の高速鉄道建設費も日本とあまり変わらないので、3万5千キロ建設には175兆円かかり、とても70兆円では収まりません。

しかも中国の物価上昇率は日本より高いので、3万5千キロ建設に200兆円以上かかるでしょう。

200兆円かけて建設しても、建設費を除いて赤字なので、丸々200兆円が政府債務になります。


こんなバカな事を20年以上続けて経済成長したのが「中国の奇跡」でした。

中国鉄道の驚異の赤字

中国が年15%も経済成長していた頃は、GDPに匹敵する費用で鉄道建設をしても表面化しませんでした。

中国は高速鉄道開通した2000年代から、毎年日本の鉄道総延長に相当する鉄道建設を続けています。

高速鉄道も毎年日本の新幹線合計に相当する距離を建設し、空港や高速道路やダムなど公共事業すべてでこうなっています。


中国は毎年「日本をひとつ作る」ほどの公共事業を行い、この巨額投資によって経済成長しています。

政府が公共事業などで支出すると民間も同額程度を投資するので、GDPが増えて国の経済が大きくなります。

だが公共事業による成長は、国が小さいほど効果が高く、先進国になると効果が低くなります。


1980年代の中国は後進国だったので土木工事をすると投資した以上の経済効果がありました。

今もその気分でいるのだが、現在の中国では投資した2割以下の経済成長しか望めません。

200兆円で高速鉄道を建設してGDPの増加は20兆円から30兆円、200兆円は丸ごと借金で残るイメージです。


旅客収入だけでは運行費用にすら足りていないので、建設費は「誰も払わない」のです
http://www.thutmosev.com/archives/83662864.html

45. 中川隆[-11785] koaQ7Jey 2020年8月19日 17:23:31 : weQPwHWYfs : M1k3bE5sNXExL00=[28] 報告

2020年08月19日
増え続ける中国の債務 2030年に公的債務がGDP比4倍

中国は経済成長している5倍のペースで公的債務を増やしている

引用:https://si.wsj.net/public/resources/images/BN-TL121_20SAU_M_20170515010120.jpg

2030年にGDP世界一になる

中国は2016年の5カ年計画で、2020年に国民所得を2010年比で倍増させるという計画を発表していました。

国民所得の合計がGDPなのでGDPを10年で倍増させるのと同じ、大胆な計画でした。

2010年に中国のGDPは6.1兆ドルで、日本円を1ドル110円とすると671兆円、この2倍は1342兆円になります。

中国は2030年台にアメリカのGDPを抜き世界一になると宣言していて、7%以上の成長率をずっと維持すれば可能と見られています。

2019年まで全世界の年間成長率は3%台、先進国では2%以下だというのに、中国だけが6%以上の高度成長を持続していました。

無謀な所得倍増を実現するため、中国はGDP増加分の何倍もの借金をする事で、高度成長を持続しました。


公共投資によって中国の公的債務は世界一になり、欧米メディアによると既に対GDP比300%に達しています。

つまり中国のGDPが12兆ドルとしたら公的債務は36兆ドル以上で、増加ペースが加速度的に上昇しています。


中国はGDPに占める投資比率が高いことで知られていて、投資とは普通の意味ではなく、政府や企業がお金を使って経済活動することです。


分かりやすく言うと政府の投資とは公共事業や景気対策費で、税収より投資が多ければ財政赤字になり、公的債務が増加します。

中国の公共事業は1980年代には投資した金額よりGDP成長率が大きかったが、最近は投資金額の20%程度しか成長していません。

中国の成長率は6%程度でGDPは1300兆円程度なので、年間400兆円もの公共投資をして、80兆円程度経済成長している事になります。

2030年には公的債務9000兆円に達する

「いくらなんでも大げさすぎる」という気がしますが、中国の公的債務の増加ペースは年400兆円以上です。

投資した金額の20%程度しか経済成長しないので、2030年にGDP20兆ドル以上を達成するには、GDP比4倍か5倍もの公的債務を抱える事になります。

仮にGDPの4倍とすると80兆ドル以上の公的債務になり、人類史上最大の借金になります。

もっと楽観的にGDPの3倍と予測しても中国の公的債務は60兆ドルで、やはり金額・GDP比とも史上最悪です。


アメリカが抱える公的債務は現在、GDP18兆ドルに対して40兆ドル台と言われているので、アメリカよりずっと多くなります。

中国が仮にGDP世界一になったとしてこの公的債務をどう処理するのかが、最大の謎です。

日銀が日本国債を買い取ったように人民銀行が買い取るのか、デフォルトするのか、他の何かなのか。


中国のGDPは何割か水増ししてあるというのが定説だが、これほど巨大だと3割水増ししても3割引でも大差ない。

2030年までに中国は増えすぎた公的債務に押しつぶされるか、目標GDPを達成できない可能性が高い。

例えば人民元でGDP2倍になるが、人民元がドルや円に対して半分に下落したら、我々から見て「ゼロ成長」になります。


実際2015年と2016年はドルに対して人民元は成長率と同じだけ下落したので、日米から見てゼロ成長でした。

2020年も同じ事が起きる可能性があるが、もっと急激に人民元が一気に暴落する可能性がある。

これほど巨大な政府債務を抱えた大国が地球上に存在した事はないので、どうなるのかは予想できない。
http://www.thutmosev.com/archives/72227930.html

46. 中川隆[-8101] koaQ7Jey 2021年1月20日 10:34:32 : BdKYWa4FDg : bUt0LjBpNkVpMW8=[16] 報告
01-20 ちょっと考えればおかしいことを堂々と言いますね
2021/01/20




47. 中川隆[-6866] koaQ7Jey 2021年3月07日 13:33:15 : DXEy2Mr6T6 : QmJaNVc2U0tTbWs=[20] 報告

2021年02月13日
国営事業すべて赤字の中国が存在できる仕組み
http://www.thutmosev.com/archives/85105866.html


高速鉄道4万キロはすべて赤字、利用者はほとんど居ないのが実態

画像引用:https://www.cyber-dreams.net/doyablog/ichiran/kotetu/ 中国の新幹線、「高鉄」の乗り方

財政とはファンタジーである

日本の財務省や政治家や評論家は、日本の財政赤字を追及するのが好きだが、中国の財政赤字には決して触れない。

もし「あなたはなぜ中国の財政赤字には触れようとしないのですか?」と聞いたら、言葉を濁すか大声で騒いでごまかすだろう。

中国の財政赤字、日本の財政赤字、アメリカの財政赤字は財政ではなく政治問題で、もっと言えば理念の問題だからです。

世界各国の財政基準はすべて異なり、日本では地方自治体や民間の高速道路、民間福祉団体、将来生じる保険年金の赤字もすべて政府の赤字にしている。

隣の韓国はこれらすべてを民間債務で計算しているので、GDP比率50%の健全財政です。

健全財政で有名なドイツも「含めない派」だし米中も同様、もし日本基準で計算するとこれらの国はすべてGDP比200%を超えます。


この中で最も不透明なのは中国で、国営事業すべては赤字なのに政府債務GDP比は20%の超優良財政となっている。

家計と企業を含めた日本の対GDP比率は382.7%、中国の総債務は303%、韓国250%、米国250%、欧州256%などとなっている(ジェトロ資料)

仮に政府の借金ゼロで民間が多くてもそれはそれで問題になり、政府債務はいくらでも民間債務に付け替える事が可能です。


例えばVW排ガス相当の時もドイツ政府は支援しなかったが、政府が銀行に圧力をかけて10兆円ほど融資させました。

日本政府が政府の借金を増やさないために、三菱銀行や三井銀行の借金にしてしまうような事で、ドイツは自分で言うほど健全ではない。

政府債務も民間債務も、あっちをつけたりこっちを消したり操作可能で、結局つきつめると「認めるか認めないか」の理念の話に行きつく


中国や韓国は認めなければ債務は存在しないと考えているので、民間債務も政府債務も公称よりずっと多い

アメリカもベトナム戦争から湾岸戦争まで兵士にはらう年金を計上しておらず、膨大な政府債務を隠している

中国鉄道路線の9割以上が赤字路線

中国は数字自体が意味不明で、鉄道建設費だけで毎年50兆円以上使い、最近10年で建設した路線はすべて赤字です。

中国高速鉄道は2007年に運営開始され2020年に約4万キロ、年間約3000キロのペースで建設しています。

中国は旧日本軍のおかげで在来線が広軌つまり新幹線と同じ幅なので、在来線に高速鉄道が走る区間も含まれている。


在来線に高速鉄道が走る区間は1万キロ程度と考えられ、高速鉄道専用区間としては20年現在で3万キロ程度でしょう。

中国は2035年に高速鉄道7万キロを目標に掲げていて、今までの開業ペースからは楽に達成可能です。

年間3000キロだったのを年間2000キロ建設にしても、2035年には総延長7万キロになります。


中国鉄道の赤字は公式には2018年に約60兆円だが、驚くことにこれには鉄道建設費が含まれていません。

中国国家鉄路集団は政府が保有する線路に電車を走らせるだけの組織なので、鉄道建設を行っていないからです。

中国の高速鉄道で黒字は北京=上海線だけで他は全て赤字、しかもこれは鉄道建設費を含んでいない。


無人都市に人が住んでいる事にし高速鉄道や空港を建設、すべてGDPに計上している
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画像引用:https://blog.goo.ne.jp/ss007_2007/e/971be6604d4bad27d81b4a897d7ffb06 中国、国民に数か月分の食糧備蓄をすることを要請 - 社会科学上の不満

架空の住人でGDPを水増ししている

日本の新幹線建設費はミニ新幹線は1キロあたり約6億円、だがフル規格の北陸や九州はキロ50億円以上かかっています。

中国の高速鉄道建設費も日本とあまり変わらないので、年間2000キロ建設としても年間10兆円かかっています。

いままで専用線路だけで150兆円かかり、今後の3万キロ建設は物価上昇でもっとかかるでしょう。


中国高速鉄道は運営するだけで赤字なので建設費は丸ごと赤字、全額を政府が負担し政府債務になっている筈だがどこにも計上されていない。

中国は毎年2万キロの在来線を建設し、毎年1000キロもの地下鉄建設を行っていて、最近建設したものはすべて赤字です。

しかもやはり建設費を除いて赤字なので建設費は丸ごと政府債務、空港でも高速道路でもすべてこうなっています。


数年前話題になった南シナ海の岩礁埋め立てと要塞化は、島ひとつで10兆円もかけたと推測されているが当然赤字です。

中国は軍事費だけで10兆円以上、公安費用も10兆円の合計20兆円軍事費をつかっているが、軍事費に売り上げは発生しません。

宇宙開発ではアメリカと張り合っていて、ここにも年間5兆円以上はつぎ込んでいると考えられるが売り上げはゼロです。(外国や民間からのわずかな委託は有る)


中国は不動産市場がGDPで大きな割合を占めていて、国家事業として土地開発とマンション販売をしている。

その結果1万人以上の無人団地がゴロゴロあり、架空の住民が住んでいることにして架空のGDPを計上しています。

高速鉄道も架空の利用者、空港も架空の旅行者がいることにし、どんどんGDPを水増ししています。


結局GDPというのも「認めるか認めないか」の理念の話にたどり着き、いくらでも増やしたり減らしたり可能です。
http://www.thutmosev.com/archives/85105866.html

48. 中川隆[-6368] koaQ7Jey 2021年3月25日 09:51:17 : vl7F87MneD : REttWUlNMENXZG8=[24] 報告

2021年03月25日
2020年の中国、唯一のプラス成長は本当だったか?
http://www.thutmosev.com/archives/85412733.html


中国人の7割が年収36万円以下なので、日本に来ていたのは高所得者


農民工減少が示唆するマイナス成長

2020年の中国は主要国で唯一プラスとなる2.3%成長だったが、それに疑問を投げかける統計が出ている。

2008年にも中国は先進国がリーマンショックでマイナス成長の中、唯一9.6%の高度成長を達成した。

だがこの年中国の主要経済統計はすべてマイナスで、「一体何がプラスだったのか?」と疑問の声が上がった。


この2008年以降中国のGDPは実態経済と乖離していき、最近ますます不自然さを増している。

中国国家統計局によると2020年に農村から都会への出稼ぎが減少したが、おそらく1980年代以降初めてだった。

出稼ぎ労働者は農民工と呼ばれるが、これは単なる出稼ぎではなく法律違反の犯罪者でもある。


中国では許可を得ない限り生まれた本籍を離れてはならず、労働をしてもならない事になっている。

ここが共産主義の根幹で、人々が土地を離れて自由に生きたらそれは自由主義になり、居住地を命令できるのが共産主義です。

90年代から2000年代に農民工が激増したが、給料は住民の半分程度で社会保障はなにもなかった。


密告されれば逮捕され故郷に返されるので、どんな悪条件でも農民工は受け入れざるを得ませんでした。

日本など外国に旅行していたのは都市に住む都市戸籍住人だけなので、外国で農民工を目にすることはありません。

農民工は毎年6%以上増えていたが、20年末に2億8560万人と前年より2%減少した。

唯一のプラス成長はウソである疑い

コロナで経済活動が止まり移動の制限が厳しくなり、感染を恐れて出稼ぎを控えた人が多いと考えられる。

もう一つのより深刻な原因は少子化と人口減で、2020年の出生数は1000万人で2016年の半分に減った。

少子化が急激に経済を停滞させるのは日本で実証済みで、たとえ老人が増えて人口が同じでも経済はマイナス成長になる。


農民工の給与の伸びも鈍化し、年6%以上だったのが2020年は2%台の伸びにとどまった

2020年12月の物価は前年同月比0.2%だったので、1年間で0.2%しか物価が上昇しなかった。

日本の2020年物価上昇率はマイナス0.2%だったので、日本より少し高いだけに留まりました。


日本の2020年GDPはマイナス3.3%、中国はプラス2.3%だというのだが信ぴょう性に乏しい。

農民工の平均年齢は40.8歳と若くなく工場作業員の平均給は493ドル(約5万3000円)だがこれでも農民よりはるかに高い。

中国の農民収入はやっと年収10万円に達した程度なので、月給5万円なら都会で働く人が多いのです。

中国人の年収の実態

国家統計局によると月収1090元(1万6350円)以下の層が中国には6億人存在し、多くが農民と言われている。

中国は以前は農村の平均年収を発表していたが、10万円ぐらいで発表をやめてしまった。

北京師範大学中国収入分配研究院の課題研究チームという長い名前のチームが2019年に中国の年収分析をしている。


月収1090元(約1万6510円)以下の人口は6億人で、総人口の42.86%も存在していた。

月収2000元(約3万300円)以下の人口は9.64億人、総人口の68.9%を占めていました。

14億人の7割が月収3万円以下という事で、7割の人の平均月収が2万円とすると年間合計約230兆円になります。


先進国では全国民の年収を合計するとGDPの5割以上になるが、中国がそうなるには3割の高収入層が520兆円の収入がなくてはならない。

月収2000元(約3万300円)以上の人口は4.36億人で総人口の31.1%なので高収入層の平均年収は約119万円になる。

高収入層の中でも格差が大きく、共産党幹部は数兆円の資産を蓄えているとされている。


大雑把に言って人口の4割は年収20万円以下、3割は20万円から36万円、3割は年収36万円以上というのが中国のGDP1500兆円が正しかった場合です。

もしGDPが1000兆円でGDPに対する国民の年収(所得)が少なかったら、実態はこの半分かも知れません。
http://www.thutmosev.com/archives/85412733.html

49. 中川隆[-5307] koaQ7Jey 2021年4月23日 19:34:06 : XW846O56Pc : cVFtajloWjFubEU=[16] 報告
橋洋一チャンネル 第149回 中国GDP大幅増は本当なのか?統計が信用できない国が次に狙う恐ろしいシナリオ
2021/04/23




50. 中川隆[-5063] koaQ7Jey 2021年5月01日 06:32:58 : lVUDwG90TQ : My9UOTJ4RWJwSms=[8] 報告

2021年04月30日
中国が高速鉄道建設を中止、何が起きているのか
http://www.thutmosev.com/archives/85701554.html


公共工事で経済成長するモデルで借金が耐えられなくなった


中国鉄道バブルの果て

中国高速鉄道の赤字について何度か書いてきたが、中国メディアによると今後建設予算が大幅に縮小される。

2021年3月30日のAFPによると、全人代で今後5年間に1.5万キロの高速鉄道を建設すると発表していた。

日本の新幹線総延長は約3000キロなので、5年で1.5万キロなら毎年3000キロ建設する事になる。

中国国家鉄道集団の陸東福会長は、人口50万人以上の都市の98%に高速鉄道が行き渡るようにすると発言した。

ところがそれからひと月も経たない4月25日の事として、中国メディアの百家号は「多くの高速鉄道建設が中止される」と報道した。

記事によると高速鉄道の新規建設に厳しい条件を課し、その一つは必ず省都かそれに準じる大都市を通過しなくてはならない。


年間利用者数が延べ2500万人以上であること、中長距離利用者の割合が7割以上を占めることも条件になる。

中国高速鉄道の年間利用者は2018年に約20億人だったが総延長は5万キロなので、仮に1路線250キロなら1000万人程度に過ぎない。

日本の新幹線利用者は年間約3億人弱で、距離は中国の1割以下の3000キロで一部を除いて大半が黒字です。


中国高速鉄道で黒字なのは北京上海線だけで、しかもこれには建設費を含んでいません。

実質的に全路線が赤字な訳で、中国高速鉄道鉄路局の累積赤字は約100兆円に達している。

中国の高速鉄道建設費は高騰し、1キロあたり50億円はかかっていると推測されている。

中国の終わりが始まった

中国は現在、年間の鉄道建設費を公表していないが、鉄道省があった時は年50兆円使っていました。

あまりに酷いので鉄道省は廃止され民営化したが、年間の鉄道建設ペースは以前と変わっていません。

中国にもインフレがあるのを考慮すると、現在も年間50兆円以上は鉄道建設に使っている筈です。


2020年にコロナ大流行があり、ケチで有名な日本政府すら100兆円の政府予算を組みました。(政府支出はもっと少ない)

アメリカは300兆円以上も使ったので中国はもっと多い筈で、コロナ対策だけで500兆円以上は使ったでしょう。

中国は2020年に2%経済成長したと発表したが、これを達成するために数百兆円の政府投資をした。


中国は「中国に借金など存在しない」としているが当然ある筈で、無いと言って消えるものでもない。

とうとう中国の財政も大型支出に耐えられなくなり、高速鉄道建設中止に至ったと考えられる。

中国の経済成長は政府の投資によって達成していて、例えば2%成長すると30兆円だが、そのためには数百兆円投資している。


300兆円支出してたった2%成長だと政府支出のほとんどが借金になり、すでに政府債務のGDP比は300%を超えています。

政府が支出を削減すると成長率が低下し税収が減るので、加速度的に中国は低成長になり財政悪化します。
http://www.thutmosev.com/archives/85701554.html

51. 2021年7月02日 15:47:21 : gGFm0tJbPw : bFJOOXFDREFDS28=[24] 報告

2021年07月02日
中国の経済成長、13年前に終わったが巨額の借金で継続

北京のマンションは年収の55倍で誰も買えないのに、政府が金を出すので建てられている


中国の自律的経済成長

中国の自律的経済成長は北京五輪があった2008年で終わったが、その後は国家による投資で成長している。

その規模は鉄道建設費だけで日本の国家予算に匹敵する数十兆円で、毎年日本の総鉄道距離と同じ距離を新規建設している。

日本人全員が住めるほどの住宅を毎年建設し、毎年日本ひとつ建設するほどの公共工事を続けている。

それで中国は6%(コロナ以前)の経済成長をしていたが、金額になおすと80兆円程度です。

年間数百兆円の公共投資をして経済成長はたった80兆円なので、毎年数百兆円政府債務が増えています。

2020年に武漢でコロナが発生したが、全世界の主要国で中国だけがプラス成長(2.3%)を達成しました。


「そのGDPはウソだ」という話は今回は横に置くとして、仮に本当であっても成長と引き換えに数百兆円の借金が増えています。

日本の借金は1100兆円ですが純粋な「日本政府の借金」はせいぜい500兆円程度です。

財務省は話を大袈裟にして煽るために、民間債務や一時立て替え金まで政府の借金に見せかけています。


毎年日本を一個建設している中国では、当たり前の事ですが「毎年日本一つ分」借金が増えています。

欧米の専門家はこうした事を把握していて、中国の財政が危機的状況にあるのを知っています。

だがそれを口にすると中国は「猛烈な抗議」などをして辞任させられるので、みんな黙っています。

まるで童話のはだかの王様だと言えるでしょう。

中国の経済システムは維持不能

中国の経済プランではまずアメリカのGDPを抜き世界を支配し、そうすれば財政はどうにでもなると考えている。

日本人に借金を押し付けて払わせてもいいし、東京を占領して皇居をマンションにして売ってもいい。

現実味のあるプランはなく、中国の成長が止まってしまうと返済不能に陥ります。


中国政府の借金の多くは国内からの借金で、金融機関や”息のかかった企業”や投資家が保有しています。、

中国政府の借金には中国国債とは書いておらず、投資家には高利回りな投資商品として販売しています。

年利8%元本保証の投資商品などで、その正体は中国政府による実質赤字国債です。


政府の借金の大部分は隠されていて、地方政府や民間企業の投資などになっている。

中国の経済成長は巨額投資にもかかわらず鈍化していて、弊害が顕在化している。

一つは出生数と出生率減少で、2020年は人口減少した疑いが強いが公式には増加と発表された。


もう一つは不動産投資による住宅価格高騰で、売れないマンションも政府が何十兆円も出して買い上げている。

これが中国不動産の不敗神話の種だが、中国の住宅価格は収入比で世界一高くなった。

東京の新築マンションは年収の10倍だそうですが北京は55倍、誰も買う事ができない水準です。


誰も買えなくても政府がGDP維持の為に金を出すので、毎年住宅は完売しまた建設されます。

http://www.thutmosev.com/archives/86186588.html

52. 中川隆[-15793] koaQ7Jey 2021年10月27日 09:28:47 : eEARBDN36k : RkJva044UDQwMTI=[8] 報告

2021年10月27日
中国は来年も成長率4%台、低成長が常態化する

中国経済は来年も5%成長未満の予想

中国はコロナ初年度の20年にに2.3%成長で、主要国で唯一のプラス成長でした。

続く22年度はいMFなどによると8.2%予測で、もう少し低下する可能性がある。

悪くないように見えるが2年間の平均は5%、2019年の5.9%と比べて大幅に低い。

その前は6%に低下した時でさえ低成長と騒がれ、その前は8%や10%の期間が30年も続いた。

今後の中国ですが、バンク・オブ・アメリカやシティグループの予想では来年2022年も5%に達しない。

最近の中国はアリババ解体やジャックマー拘束(とは認めないが)、IT企業への締め付けなどで急減速している。


これは習近平に絶対的忠誠を求める第二文化大革命によって、経済を犠牲にする姿勢が目立っているためです。

21年10月には大手不動産会社の恒大が債務返済困難に陥り、中国政府は救済しないと表明した。

恒大は50兆円もの有利子債務をかかえていて、結局政府は中央銀行などを通じて密かに救済するようです。


大きすぎて潰せなかった典型的な例だが、不動産業への締め付けや政策変更が相次いでいる。

今まで中国は政府が年間数百兆円を投じて不動産開発し、マンションを売ってマネーゲームに興じていた。

土地が売れたり値上がりすると担保価値が上がったり融資金額が増えるので、値上がりした分お金が動きます。

共同富裕で共同貧困になるおそれ

すなわち土地が値上がりして不動産が売れるほどGDPが増える仕組みで、最近の中国の成長はこれが種あかしでした。

最近中国政府は地価高騰を抑える為として、不動産税を試験導入すると発表した。

恒大のような不動産屋は土地の値上がりを見越して多額の借り入れをし、地方政府もこれに加担した。


最近の調査では地方政府の債務はGDP比100%の1300兆円以上に達している。

習近平は国民が等しく豊かになる「共同富裕」を掲げていて、これはケ小平や毛沢東と逆の考えたかです。

毛沢東は「パンツを履かなくても原爆をつくる」と言って、大躍進では5000万人が犠牲になり共産党だけが栄えた。


ケ小平は改革開放を掲げたが、解放されたのは都市住人と共産党員、権力者だけでした。

習近平は貧困解消も掲げているが、これは豊かな人を貧しくすることになりかねない。

貧困者を豊かにするのは難しいが、豊かな人から富を奪うのは一瞬でできるからです。


資産が奪われるのを恐れて中国では富裕層の高額寄付が増えていて、富の分配をアピールしている。

だが歴史が証明しているように、金持ちから金を奪っても、それは誰にも分配されず国が貧しくなるだけです

https://www.thutmosev.com/archives/87033196.html

53. 中川隆[-14514] koaQ7Jey 2021年12月20日 16:41:54 : 3MEj6wjvYk : MU42VEtIcXhXdUk=[2] 報告

2021年12月20日
中国のGDPが半額になる日、税収の半分が土地転がしだった

虎が猫になる日


中国のGDPの中身は

中国GDPのおよそ半分は不動産関連ですが、21年10月まで4ヶ月連続で土地売却収入が減少した。

去年中国政府は不動産開発業者が新規借り入れする際の規制強化をした結果、資金繰りに窮している企業が多い。

21年10月の土地売却収入は前年比13.14%減の5737億元、9月は11.15%減だった。


不動産開発業者への3つのレッドライン「三条紅線」とは「不動産会社の負債は資産の70%を超えてはならない」

「純負債は資本を超えてはならない」「現金は少なくとも短期借入金と同等の比率でなければならない」

の3つですがブルームバーグによると、売上高上位30社の3分の2が、3本のレッドラインいずれかを越えている。


3つのレッドラインは習近平の第二文化大革命と呼ばれる改革の一貫で、社会のあらゆる分野で引き締めをしている。

不動産取引引き締めの結果、中国恒大集団が経営難になり多くの不動産開発業者は経営が悪化しました。

中国の不動産開発は他の国にはない特殊な状態で、土地はすべて国有地なので理論上は無料です。


実際は居住者や利用者がいる場合は立ち退き料を払うが、それでも資本主義国よりずっと元手は少ない。

地方政府はこの土地を元手の10倍などで不動産開発業車に売り、業者は開発してさらに10倍などで売る。

これが中国のこの30年の高度成長の錬金術で、GDPの半分以上が不動産関連です。

不動産バブルの終息は難しい

つまり土地価格が暴落すると中国GDPは半額以下になってしまうので、不動産価格を維持する必要がある。

このため中国政府は不動産価格を買い支えたり、業者が売り出した物件を事実上買い取っている。

中国政府や人民銀行は不動産やマンションを購入するための資金を融資し、人々は年収の数十倍のマンションを購入している。


なぜなら不動産は政府の政策で必ず値上がりするからで、土地は絶対に値下がりしないという神話がここでは生きている。

こんな事が永遠に続けられる筈はないのだが、バブルに酔う人たちは絶対に気づかない。

習近平の改革は言わば、中国人の錯覚を強引に終わらせてバブルを終息しようとするものでした。


日経新聞によると2020年に中央と地方を会わせた税収の5割が、政府による土地売却収入でした。

新規の土地開発をやめると中国の税収は半額になってしまい、おそらくGDPも半額になります。

その日は決して遠い未来でもなさそうなのです
https://www.thutmosev.com/archives/87376660.html

54. 中川隆[-14386] koaQ7Jey 2021年12月30日 09:37:07 : QGbWav8upI : alV4ODBaczIyVTI=[10] 報告

2021年12月30日
中国の不動産不況、マンション売れず業者は投げ売り

100万円の土地を、政府が金を出して200万円にすると、国のGDPは2倍になります。
こんな仕組みで中国はGDPを増やしてきた

中国GDPの半分は、政府の不動産買い支え

中国は2022年の成長目標を5.5%にしたいようだが、達成は困難になるかも知れない。

中国がGDPを上げる手法は政府が不動産に投資することで、中国GDPの50%以上が不動産関連です。

例えば政府が来年の成長率を6%にしたい場合、不動産価格を6%上昇させればほぼGDPも連動します。

日本も同じ事でGDPを2倍にするには土地価格を2倍にすれば良いが、これを低く抑えているのでGDPも上昇しない。

中国は事実上政府予算でマンションや土地を買い支えていて、その年間予算は数百兆円に達しています。

数百兆円の予算を投じてGDPを70兆円ほど成長させるが、政府が使った金額の数分の1しかGDPは拡大しません。


税収はGDPの何割かしか回収できないので、政府が使った数百兆円の9割以上は税収で回収できません。

どう考えたって持続不可能なので、習近平政権はこの何年か不動産への公共投資を削減しようとしてきました。

ところが経済減速で低成長になったところへ新型コロナの経済減速があり、再び巨額支出を余儀なくされた。


最近中国メディアは、国内の不動産市場が急激に低迷していると報道しています。

東方新報などによると、各都市で不動産物件が供給過剰になり、大幅値下げする業者が増えている、

だが以前に高値で買った客が不満を持ち、トラブルに発展するケースも増えている。

中国でも不動産不況が来る

不動産専門シンクタンク「易居房地産研究院」のリポートでは、主要100都市の新築住宅在庫は増加している。

36か月連続で在庫増、在庫面積は2016年8月以来、平均消化サイクルは12.5か月となっている。

仕入れた物件が売れるまで平均1年以上かかっているので、もう飛ぶように売れる状況ではない。


3線都市、4線都市と呼ぶ地方都市では、売れるまで2年から3年もかかっている。

中国では2020年にコロナが拡大すると行動制限が出され、観光業や製造業が一気に冷え込みました。

すると行き場を失った投資マネーが不動産へ集中し、かえって意味不明な地価高騰を招いていた。


政府は不動産業への規制を強化し、不動産大手の恒大集団の経営危機から不動産市場が一気に冷え込んだ。

武漢市では住民によって21年10月にマンション値下げ反対デモが起き、「資産価値が一夜で30万元以上(約539万以上)下がった」と主張していた。

地方政府はマンションの値下げ制限令を出し、マンション住人には補助金支給や免税措置をする事になった。


日本の首都圏の新築分譲マンション価格は6700万円らしいですが、北京は6100万円で上海は5200万円(ともに2020年)で高すぎました。

中国の所得が上がっているとは言え北京のサラリーマン年収は260万円、これはトップクラスのエリートの場合と考えて良い。

普通の労働者は200万円も貰っていないし、農村戸籍の農民工はこの半分以下と考えて良い。


地方都市はこれよりずっと低く、農村では年収10万円以下の人がまだ大勢います。

そうした人たちにとって都市部のマンション価格5000万円は、日本で言えば5億円にも等しい

不動産価格上昇によるGDP拡大は、やっぱり持続不可能なのです

https://www.thutmosev.com/archives/87435729.html

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