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監視国家 中国
http://www.asyura2.com/18/reki3/msg/888.html
投稿者 中川隆 日時 2020 年 2 月 05 日 13:02:57: 3bF/xW6Ehzs4I koaQ7Jey
 

(回答先: 社会主義マジック _ 中共が GDP 世界第二位の超大国になれた理由 投稿者 中川隆 日時 2019 年 2 月 01 日 08:50:05)


監視国家 中国


監視国家の現実 2020年02月04日
http://tokaiama.blog69.fc2.com/blog-entry-1019.html


  私が中学生になるころ、娯楽といえばテレビだったのだが、群を抜いて面白い番組があった。
 「プリズナー6」という。
  https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%97%E3%83%AA%E3%82%BA%E3%83%8A%E3%83%BCNo.6

 このドラマの面白さは、最後まで主人公を監視し、拘束する組織の正体が分からないことだった。いったい誰が? 何の目的で、一人の諜報員を拘束し、暴力的に監視し続けるのか?
 ストーリーは、極めて哲学的な示唆に富んだもので視聴者を惹きつけた。

 この番組は、イギリスで制作されたものだったが、そのイギリスは、中国共産党の監視社会が成立するまでは、世界一の監視国家だった。
 2月2日、ロンドンで仮釈放中の、イスラム国思想の影響を受けたテロ活動家が単独で3名を刺傷し、直後に、監視中だった警官に射殺された。
 https://www.bbc.com/japanese/51352236

 容疑者は、世界一といわれる密度の監視カメラで追跡され、テロ行動と同時に近くにいた警官が駆けつけて射殺したのだが、その対応の早さに驚かされた。
 
 いつも誰かに見られている、超監視社会ロンドン
人口1人当たりの監視カメラの台数で、ロンドンは世界トップだという
 https://natgeo.nikkeibp.co.jp/atcl/news/18/032300130/

 このニュースを見て、プリズナー6を思い出したのは、私一人ではないだろう。
 イギリスは、オーウェルの「1984年」監視社会を実現した、最初の国だった。
 https://ja.wikipedia.org/wiki/1984%E5%B9%B4_(%E5%B0%8F%E8%AA%AC)

 なぜ、イギリスが、かほどの監視体制を必要とする国だったのか?
 それは、歴史的な、もの凄い格差社会であり、社会資本や人的資源の流動性がなく、人々は、支配階級と被支配階級(奴隷階級)に歴史的に固定され、体制に対する憤懣をぶちまける手段が、テロしか残されていなかったからだろう。

 それは、最初に民族的対立のなかで起きていた。
 
アイルランド共和軍
 https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A2%E3%82%A4%E3%83%AB%E3%83%A9%E3%83%B3%E3%83%89%E5%85%B1%E5%92%8C%E8%BB%8D

 イギリスは「テロとの百年戦争」の最中にある ロンドンは、ずっと過激派の標的だった
 https://toyokeizai.net/articles/-/96503

 私の世代は、イギリスがIRAによって、激しいテロの標的にされ続け、ちょうど、中東の無差別自爆テロのモデルになっていたような時代が長く続いたことを知っている。
 だから、ロンドンでテロが繰り返されても、イギリス国民は、日常的風景として大きな驚きを持たないのである。

 イギリスは民主主義国家などと言われるが、実態は、王室と特権階級による独裁社会である。
 人々の身分は、生まれた家や土地によって定まり、土地の所有権すら、英王室と地方領主貴族が大半を独占し、ほとんどの英国民が小作人=農奴に貶められている。 
http://www2.ashitech.ac.jp/civil/yanase/essay/no07.pdf

 生産手段を持たない小作人の家に生まれたなら、社会全体の硬直した価値観によって、底辺の労働者階級としての人生以外の選択肢はない。
 これは移民に対しては、より苛酷であり、だから、移民でテロに走る若者が多いのである。
 これに対して、支配階級は監視と法的な弾圧で対抗してきた。
 イギリスにおける監視社会とは、固定された領主が、自由を求める底辺庶民の怒りを封じ込めるためのシステムであった。

 現在、体制の利権を固定し、庶民の怒りを封じ込めるためのシステムを、世界でもっとも必要としているのが、中国共産党社会である。

 新型肺炎対策にドローン、中国が誇示する監視国家の姿 ロイター2月3日
 https://jp.reuters.com/article/column-apps-idJPKBN1ZY0CI

 以下引用

 先週のある日、中国・成都市の路上に住民数人が集まって座っていた。小さなドローンが近づいて空中停止すると、話し始めた。
  
「感染症が広がっているときの屋外麻雀は禁止されています」ドローンから声がする。「見つかっていますよ。麻雀をやめて今すぐそこを離れなさい」、「子どもさん、ドローンを見てはいけません。お父さんに今すぐ離れるように言いなさい」。

 新型コロナウイルスの感染拡大抑止に向けたドローンの「創造的な活用法」だと中国共産党系英字紙グローバル・タイムズが報じたこの動画は、海外の多くの人々にとっては未来のディストピア(暗黒世界)の1シーンに映るかもしれない。

 しかし中国政府指導部が、これを誇るべきことと考えているのは明らかだ。動画は中国のソーシャルメディアで拡散され、英語メディアで海外にも紹介された。

 この一件は、2つの重要なことを示していそうだ。第1に、中国はあらゆる手段を駆使して新型コロナウイルスの感染拡大を食い止めようとしているだけでなく、これを機に世界一高度な監視国家である自らの能力を強化し、誇示する可能性が十分にあるということだ。

 第2の点は言うまでもないが、小型で無人の媒体やプラットフォームが、大衆の監視だけでなく、直接的な社会統制の手段としても急速に普及しつつあることが鮮明になった。この傾向は独裁主義的な国々以外にも広がる可能性が高く、民主主義国家はこの点について、これまで努力してきたよりずっと公開かつ参加しやすい議論を積極的に行っていく必要がある。

 <法の執行>

 法の執行や警備体制が手いっぱいの国々は既に多いため、こうした機器が活用されるのは目に見えている。ロンドンで2日、最近釈放されたばかりのイスラム過激派思想の男に2人が刃物で切りつけられた事件では、危険と見なされる人物を追跡する当局の能力に疑問が投げ掛けられた。顔認識ソフトウエアなどの自動化技術を使えば追跡はもっと容易になるが、多くの人々を不安にさせるのも間違いない。

 米国ではカリフォルニア州のオークランドやバークリーなど、いくつかの市や町が法執行機関による顔認識技術の利用を禁じている。他にも管理を強化している州や地域があるが、米国および西側世界の大半の地域では、ほぼ気付かれず、議論もされないままに新たな監視技術が次々と導入されている。

 中東地域などでの米軍の活動では、武器を搭載する大型無人ドローンが何年も前から主役を演じている。米国が始めたことに、中国はしばしば追随するため、サウジアラビアやアラブ首長国連邦(UAE)など、米国からのドローン輸出が制限され不満を抱く国々にとって、中国は武装ドローンの主な供給源になっている。

 米国防高等研究計画局(DARPA)は昨年8月、ジョージア州フォート・ベニングの米軍訓練施設で、ドローンの集団を使って特定の建物内─この場合は市庁舎の想定だった─の特定の対象を見つけ、監視するという最新技術を披露した。250ものドローンがたった1人のオペレーターにコントロールされ、あるいは機体が個々に独立して動作するといったことを可能にするのが狙い。こうした水準の移動式監視は以前なら不可能だった。

<ドローン技術>

 中国は数十年前からドローンと監視技術に資源を投入してきた。2018年、香港の英字紙サウスチャイナ・モーニング・ポストは、見た目や動きを鳩などの鳥に似せた無人ドローンについても、中国が開発中だと報じた。国境地帯や、イスラム教徒への弾圧で知られる新疆ウイグル自治区で既に活用中だという。

 同紙によると、このドローンは羊の群れの上を飛ばしても羊たちが飛行物体に騒がないほどの性能が証明されている。羊は通常、飛行機に非常に敏感に反応する。中国政府がこの技術をカメラや顔認識データベースなど、他の監視手段と組み合わせて使おうと考えているのはほぼ間違いない。中国は他に、歩き方の癖で人を認識するシステムなども開発中だと報じられている。

 ただ、冒頭のグローバル・タイムズが報じた動画は、明らかに人間がコントロールしており、声は拡声器から流されていた。江蘇省の別の動画では、婦人警察官が横断歩道でドローンを使い、通行人がマスクを着用しているかをチェックしていた。「電話中のハンサムなお兄さん、マスクはどうしましたか。着けて下さいよ」と拡声器から呼びかける。「食べ歩き中のお嬢さんたち、マスクを着けて下さいね。おうちに帰れば食べられますよ」。

 こうした光景を見ると、旧東ドイツのような、かつての監視国家のように、中国もまだ人間による人間の監視に頼っているようだ。しかし状況は急速に変わりつつある。人工知能(AI)のアルゴリズムと、過去に蓄積された膨大なデータの組み合わせがターゲティング広告を一変させたのは周知の事実だ。

 グローバル・タイムズによると、春節(旧正月)の催しが中止になり、自宅にこもる中国の人々にとって、成都市の動画は格好の娯楽となっている。動画が本物かどうかは別の問題だが、世界中も思ったより早く、同じような課題に直面するかもしれない。

*****************************************************************
 引用以上

 こうしたドローン監視社会は、いずれ、日本や欧州にも拡大することは間違いなさそうだ。社会全体に格差と差別の固定した社会では、必ず底辺の人々に矛盾がしわ寄せされ、やり場のない憤懣が貯まってゆく。
 あらゆる手段で、こうした不満・憤懣が抑圧されるなら、最期は必ずテロ暴発に向かうのが人間社会の法則である。

 固定された特権階級=一級国民は、何が怖いかといえばテロが怖い。直接、個人が狙われるテロリズムでは、特権階級にとって逃げ道がないのだ。
 だから、社会の個人的暴発を防ぐための監視と弾圧に、持てる最大の力を注ぐことになる。これは、世界中で同じことなのだ。

 ただ、知っておいてもらいたいことは、本当は、「無差別テロ」を戦略として用いる政治思想は存在しない。例えば、中東や欧州で横行している無差別自爆テロは、ほとんどの場合、イスラエル=モサドが背後にいると考えるべきだ。

 イスラエルは、旧約聖書創世記に記された「イスラエル人に約束の地を与える」という文言に脅迫されて、ユーフラテスとナイルの間の広大な土地をイスラエルにするシオニズム運動(大イスラエル主義)を行っていて、このため、この地域の人々を自爆テロによって追い出す作戦を実現しているのである。
 イスラムの若者が、モサドの陰謀作戦によって洗脳され、自爆テロに利用されているのが真実である。
 本当の民族テロに自爆作戦は存在しない。ただIRAのようなテロが存在するだけだ。

 しかし、どちらにせよ、特権階級がテロ被害を防止しようとすれば、電子機器による監視を強化し、住民統制支配をAI化する方向に進むのは間違いない。
 こうした電子監視が誰に利益をもたらすのかといえば、少なくとも民衆には利益はない。財産と特権を守ろうとする特権階級に大きな利益をもたらすだけなのだ。

 しかし、こうした発想には、大きな落とし穴がある。
 監視社会を強化すれば、ますます個人の人権はいびつに弾圧され、住民の生活は極端に息苦しくなってゆく。
 こんな苦しい社会から、人間を解放しようとする思想が湧き上がってくるのが自然の成り行きである。

 だから、中国でも英国でも、監視社会の眼をくぐった裏社会の秩序ができあがってゆくことが避けられない。
 かつての中国の主役は、青幇・紅幇に代表される裏社会の秘密結社だった。例えば、戦前は、青幇は国民党軍と重なっていて、蒋介石は、どちらもの頭目だった。
 通州事件・南京事件の大虐殺の命令者は蒋介石だった。

 監視社会の背後では、再び、青幇=蒋介石のような人物がのし上がってくる必然性があり、中国人は、表の監視社会に従うフリをしながら、実は、裏の秘密結社に帰依するというような人生を送る者が激増することだろう。
 
 それに、米中軍事衝突が起きれば、最初に、両国ともに、必ずEMP核爆弾を上空400Kmで爆発させ、相手の電子機器をすべて破壊するところから戦争が始まるのである。
 もちろん、日本上空でもEMPが爆発することだろう。

 EMP爆発の瞬間から、コンピュータ機器、AI機器、監視機器は、すべて破壊される。本当に生身の人間による第二次世界大戦以前の戦争に戻ることになる。
 このとき、はたして中国共産党は、どの程度の実力を発揮できるのか、極めて面白い見物である。
 おそらく、共産党も軍も、利権によって完全に腐敗しきっているので、統制もとれずに大混乱に陥るのではないだろうか?

 現在の中国の戦争システムは、一人っ子政策で、屈強の男子がいなくなった社会のなか、ほぼコンピュータに依存しきっていて、コンピュータや監視機器が破壊されたとき、何が起きるのか? 考えてみればいい。

http://tokaiama.blog69.fc2.com/blog-entry-1019.html  

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コメント
1. 中川隆[-13911] koaQ7Jey 2020年2月08日 17:11:00 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[-583] 報告

2020年02月08日
湖北省周辺の1億人超を封鎖、政府批判ジャーナリストや医師が失踪



武漢からの脱走者がいないか検閲する検問所、こんな事をしたら感染者は隠れて治療不可能になる


画像引用:「安全守るため」独自検問する北京の村 春節Uターンを警戒|【西日本新聞ニュース】https://www.nishinippon.co.jp/item/n/580655/

中国は共産主義の闇を見せた

共産主義には2面性があり表面は高い理想を掲げ、輝かしい成果を誇示している。

その裏側では例外なく膨大な収容所が存在し、中国では数百万人から数千万人が収容されている。

旧ソ連には100万人規模の収容所が存在し、中国は人口比で同じ比率としても1千万人以上が収容されている。




政府に不都合な活動をするジャーナリストは目を付けられやすく、定期的に失踪している。

2012年11月16日、貴州省畢節市でホームレス児童6人がゴミ箱の中でなくなっているのが発見された。

子供たちはこの辺でゴミをあさったり物乞いをしていて、寒さをしのぐためゴミ箱に入っていた。


このニュースをインターネットで報道し写真を公開した李元龍さんは公安に逮捕され、その後消息不明になった。

李元龍さんが撮影した写真もネット上から消えてしまい、今は見る事ができない。

こうした例は無数にあり、農民の反乱や地方の暴動を報じたジャーナリストの多くが行方不明になった。


そして現在、新型コロナウイルスで政府に批判的な報道をしたジャーナリストや医療関係者が姿を消しています。

中国では新聞記者は国家資格であり試験に合格して許可を得た者しか、新聞やニュース記事を書く事ができない。

ネットブログは許可制で、政府が指定する2人以上の審査員が審査し合格しないとブログを公開できない。

お人よしは中国では酷い目にあう

SNSや掲示板は実名登録制なので、ネット上に表示されなくとも公安や警察は誰が書いたのか把握している。

このように中国ではニュースや記事を書くのに政府の許可が必要で、無許可で記事を書いたり報道する行為は処罰されます。

政府に不都合な写真をネットで流したり、真実を暴露するとデマを流した罪で逮捕される。


武漢で新型ウイルスの危険性を最初にネット上で警告した眼科医の李文亮は、20年2月7日に新型ウイルスでなくなった。

李文亮は最後に、自分がしたことは何の役にも立たなかったという意味の言葉を語っていたそうです。

李文亮は19年12月30日にSNSの「微博(ウェイボ)」でウイルスの危険性を訴えたが、デマを流した罪で公安に逮捕されたようです。


武漢市が新型ウイルスの拡大を認めたのは1月23日の事で、1月20日に習近平が対策を指示したからでした。

武漢市民は1月23日になってもまだ、警察や公安が感染者らを「デマを流した」罪で拘束するのを目撃している。

日本の左翼マスコミは「中国人を一律に否定する日本人の方が異常だ」と言うが、中国はこのようなシステムなので、個人の善意には意味がないのです。


善意をもつお人よしの中国人がいたとしたら、李元龍や李文亮のような目に遭います。

李文亮医師は2月6日夜にネット上で死亡トピックが出たが、政府が統制し「死亡していない」事になった。

噂は収まらず抑えきれなくなって7日朝に亡くなった事になったが、本当はどうだったのか分からない。

最悪の場合、当局に消されたのではないかという噂すら流れている

共産主義は危機の時何をするか

中国政府がやっている感染拡大防止策は移動禁止と都市の封鎖だが、専門家は効果を疑問視している。

中国政府が認めただけで中国国内の感染者は3万人以上、一方移動制限していない中国以外の国で感染者は330人程となっている。

つまり都市の封鎖や移動制限は効果がなく、検査や医療、衛生といった基本的な事が重要なのを示している。


武漢市周辺では人口1400万人に対してまともな病院は4つか5つで、受け入れ可能な患者はそれぞれ500床程度だったようです。

ウイルス関連で1日に対応できる外来患者もその程度だった上に、感染を訴える人や医師を「デマを流した」と言って逮捕していました。

その後中国は武漢に1000床規模の病院を複数建設し、都市を封鎖し移動制限を行った。


だが武漢市長は「500万人が武漢から脱出した」と言っており、中国全土で潜伏している。

他の省では武漢からの潜入者を通報したら奨励金を出すなど指名手配扱いなので、感染した武漢市民は逃亡し潜伏している。

こうした政府や省の対策は感染を拡大しただけで、普通に武漢市民を治療したほうが良かった。


今までに移動制限が出された都市は60近くに達し、総人口は1億5000万人に達しているとされている。

中国発表の感染者数は3万4000人、死者は722人だが「10倍すると正しい数字になる」と揶揄されている。

共産党中枢が気にしているのは党の存続と習近平の権威だけで、人民の保護は気にかけていない。
http://www.thutmosev.com/archives/82156842.html

2. 中川隆[-13800] koaQ7Jey 2020年2月13日 18:05:40 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[-425] 報告
2020年02月13日
中国のネット統制 「微博」ユーザーの0.5%が政府のネット部隊?


単純な削除よりネット部隊による誘導書き込みが遥かに多い

引用:http://i.huffpost.com/gen/4321518/thumbs/o-POOH-570.jpg


中国政府はネットを統制する為に、単に削除するだけでなく、大量の書き込みをしていました。

政府や指導者に肯定的な意見を書いたり、政府への不満を他の対象にそらすなどしていました。


ネットユーザーの0.5%は政府?

ハーバード大学の中国研究チームによると、中国では政府機関がSNSや掲示板に大量の書き込みをしている。

政府や指導者を賞賛する書き込みや、政府批判の「炎上」を他の話題にそらすといった手法が取られていました。

中国では大量のネット投稿が政府によって削除されているが、削除には一定の法則性があるのが分かった。


単純な政府批判や人物批判には、対抗する書き込みで打ち消すような方法を取っていました。

その際は相手に反論するのではなく、別の話題を提議したり、不満を他にそらすという方法が取られていました。

一方で集会やデモを呼びかける書き込みには、ネット上で広まらないようにすぐに削除されていました。


中国ではネット検閲への不満もあるので、政府批判をある程度認める事で、不満を和らげているとも見られます。

中国には「ネット宣伝部」という政府機関が存在し、ネット検閲を担当しています。

宣伝部局から発信された大量のメールが流出し、担当者に細かい指示を出しているのが明らかになりました。


ニューズウィークによると、宣伝部によるネット書き込みは年間5億回近くに達している。

この数字は中国全体のネット書き込みの178回に1回、つまり0.5%は政府機関からの書き込みだったと推測している。

宣伝部以外のサイバー部隊も存在すると思われるので、もしかしたら1%は共産党や軍や政府が書き込んでいるかも知れない。

議論をたくみに誘導するネットスパイ

そういえばサーチナやレコードチャイナに日本語記事で紹介される「微博」の書き込みには共通した流れがある。

最初の人物が「中国はダメだ、景気が悪いし政府は無能だ」というような批判的な書き込みをする。

批判はどんどん盛り上がって政府批判になるが、途中から「批判ばかりでなくどうしたら良いか考えよう」という人物が登場する。


その人物は「中国の将来は必ずしも悪くない」という論調で実例をいくつか挙げて皆を納得させようとする。

すると別な人物が現れて彼に賛成し、スレッドの流れが政府批判から建設的な会話に変わっていく。

最後は総合司会みたいな『まとめ役』が登場して締めくくるという、ある決まったパターンが存在する。


日本でもこういうネット対策は行われていて、大企業はどこでもネット対策室があったり、ネット対策企業と契約している。

企業の商品にいちゃもんをつけたり批判的な書き込みをすると、「対策班」が登場して火消しに掛かります。

話題をそらすとか、不満を他に向けるなど、面白い事に中国政府と似ている。


最後は主催者やプロバイダに削除要請を出して消し去るのが最終手段で、裁判所に開示要請することもある。

日本の場合は主に企業がやっていて、警察のサイバー対策課のようなものも存在している。

中国はこれとは違い、ネットユーザーの間では「水道局」と呼ばれる公安が最も恐れられている。


治安部隊は水道局や宅急便に化けてネットユーザーを拉致する

引用:http://koe.wp-x.jp/wp-content/uploads/2015/07/%E3%82%B9%E3%82%AF%E3%83%AA%E3%83%BC%E3%83%B3%E3%82%B7%E3%83%A7%E3%83%83%E3%83%88-2015-07-11-23.52.01.png

水道局が来るぞ

政府批判や反対デモの呼びかけなどを書き込んでいると、ある日「水道局ですが、点検に来ました」とドアを叩かれる。

ドアを開けると実は公安部隊で、ドアを開けなければ壊して突入し、連行して行きます。

公安に連れ去られた人の消息は不明で、2度と帰ってこなかったり、数ヵ月後に「別人」のようになって帰宅する。


どうやら再教育を受けて社会に戻しても良いと判断すると帰宅を許しているようです。

連行された事も分からず、失踪者として処理されるケースも多いと言われています。

従って誰かが「やばい事」を書き込むと、他の者は「水道局が来るぞ」と言って警告している。
http://www.thutmosev.com/archives/60683850.html

3. 中川隆[-13448] koaQ7Jey 2020年2月26日 22:46:01 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[45] 報告
まだ新型肺炎の真実を隠す中国、このままでは14億人の貧困層を抱える大きいだけの国になる=鈴木傾城 2020年2月25日


中国はアメリカに強硬な貿易戦争を仕掛けられている。すでに経済成長も失い、打つ手が後手後手になってしまっている。そんな中で新型コロナウイルスが蔓延し、どんどん感染者や死者が増えている。中国が新たな成長を取り戻すには民主化と情報の自由化が必要になるが、現状は真逆の方向に向かっている。

最初から最後まで真実を隠し、今も規制を敷いている

新型コロナウイルスは中国でどのような状況になっているのか、誰も分からないと言っても過言ではない。

政府発表では2020年1月30日の段階で7,800人だったが、当時から現場は「10万人以上の患者がいる」と切実に訴えており、その乖離は壮絶なものがある(編注:2月24日現在、中国の保険当局によると感染者数は7万7,658人とされています)。

中国人ですらも中国共産党政権の発表など信じていない。中国共産党政権は、常に自分たちの都合に合わせて数字を歪曲し、情報隠蔽してしまう。中国では真実を言ったら公安当局に連行されてしまう。

日本でもアメリカでも政権に反対の人は堂々と反対運動を繰り広げて何事もなく日常生活を送っているのだが、中国では同じことをやったら無事に済まない。政権に不都合な人間は「みんな消される」のである。

新型コロナウイルスが封じ込められなかったのも、中国共産党政権は当初、情報を隠蔽していたからだ。いや、最初から最後まで真実を隠し、今もインターネットにも強い規制を敷いている。

情報を隠蔽する。都合の悪い真実はねじ曲げる。それが中国なのである。
中国の検索エンジンでは「絶対に検索できない言葉」もあって、たとえば「天安門事件」と検索しても何も引っ掛からない。それは中国政府は国民に知って欲しくない言葉だからだ。

そのため、今の若年層は天安門事件というものがあったことすらも知らない人もいる。

「何を知らないのか知らない」という状況になる

大陸に住む中国人は、中国政府が許可した情報だけアクセスできて、中国政府が隠したい情報は何も知らないままにされている。

「何を知らないのか知らない」という状況になるのだ。

都合の悪い情報はどんどん検閲されていく。この中国共産党政権の悪しき体質は新型コロナウイルスの蔓延で世界中が知ることになった。

中国はすべてにおいて、そうなのだ。中国では凄まじい大気汚染や環境破壊で癌で死んでいく人間が毎年数百万人レベルで出現している。しかし被害者は隠蔽されているだけで、今も依然として中国を覆い尽くしている。

中国共産党政権の都合の悪い事実は決して知らされない。消される。何も許されない。

次世代を作り出す技術革新は、その多くは自由な環境の中で生まれる。「あれは駄目、これは駄目、なぜ駄目なのか考えるな、政府に従え」という環境であれば、何も生み出せない。

政府が許可したものだけ、海外からパクリで持ってきてそれを運用するだけなので、すべてがワンテンポ遅れる。

そのパクリも、ハッキングやスパイ行為で情報を盗んで行われるので、情報が盗めなくなったら終わりだ。すべて盗んだものだから、そこから独創的な技術革新が生まれることもない。

そもそも下手に技術革新を進めていくと政府の都合の悪い領域に達する可能性もあるので何もできない。これが今の中国の現状なのである。
こうした情報統制や隠蔽体質は、通常の民主主義社会であれば、やがて薄まっていくのだが、中国は共産党の一党独裁なので逆にどんどん強まっている。

報道の自由などまったくない。北朝鮮と大差がない。


なぜ、中国政府は情報統制に走っているのか?

報道の自由と言えば、日本の報道の自由度も低いが、それもそうだろう。
日本では朝日新聞や毎日新聞などが捏造に歪曲に印象操作を行い、中国・韓国・北朝鮮の反日もまったく報道せず、誰が日本で売国スパイをしているのかすらも報道しないような体質なのだ。これで報道の自由が上がるわけがない。
しかし、中国の情報隠蔽というのは、もはやそんなレベルではなく、言論封殺と言っても良い状況だ。

中国では「国家安全法」で、中国にとって都合の悪い外国人もテロリストと決めつけたり、中国に不利な情報を報じる外国人ジャーナリストを国外追放したりしている。

それに飽き足らず、「反テロ法案」というものもあって、中国政府が「お前はテロリスト」と決めれば、その人物はテロリストになる。

たとえば、中国政府は海外から支援を受けたNGO団体の活動家を中国から追い出しているが、その根拠として「国家安全法」や「反テロ法」を持ち出している。
さらに習近平政権は「海外NGO管理法」を制定させて、中国のすべての人権向上のための活動を事実上、完全閉鎖に追いやった。

なぜ、これほどまで中国政府は情報統制に走っているのか。

言うまでもない。中国政府はもう政権運営に行き詰まっており、アメリカのドナルド・トランプとも対立して政治的にも経済的にもボロボロになっているからだ。
しかし、汚職・環境破壊・格差・経済不振を何としてでも隠し通して、中国共産党の一党独裁を維持し続けたいと思っている。


中国は絶対に次の時代の覇権国家になれない

中国共産党では中国の未来はない。しかし、中国はこの共産党の一党独裁なので、政権交代ができない。共産党が駄目になったときの受け皿がない。つまり、中国共産党が終わるときが中国の終わるときだ。

中国は格差問題が解消できないどころかますます広範囲に広がっている。こうしたことから、中国の内陸部では頻繁に暴動が起きている。
しかし、中国は弾圧国家であり、こうした暴動も警察や軍隊の激しい暴力で鎮圧させている。この暴動が抑えきれなくなれば、中国は崩壊するが、もし北朝鮮のように弾圧が延々と続くとしたらどうなるのか。

中国は発展もなく、進歩もなく、どんどんじり貧になりながら続いていくということになる。そうであった場合、中国という国は先進国に向かうのではなく、中進国から貧困国へと向かっていく。

14億人の貧困層を抱えるただの図体だけが大きな貧困国になってしまうのだ。
中国はアメリカに強硬な貿易戦争を仕掛けられている。すでに経済成長も失い、打つ手が後手後手になってしまっている。そんな中で新型コロナウイルスが蔓延し、どんどん感染者や死者が増えている。

中国が新たな成長を取り戻すには民主化と情報の自由化が必要になるが、現状は真逆の方向に向かっている。

中国共産党は、情報の自由化を認めたとたんに14億人の批判対象になって崩壊してしまうので、絶対に民主化も自由も認めない。それならば、中国はこれから情報封鎖と弾圧を繰り返しながら、徐々に途上国へと戻っていくだけだ。
今のまま推移するのであれば、中国は絶対に次の時代の覇権国家になれない。多くの日本人は漠然と中国が豊かになっていく想像ばかりしているが、実はその逆の動きもあることを知るべきだ。

https://www.mag2.com/p/money/894920

4. 中川隆[-13024] koaQ7Jey 2020年3月05日 19:29:31 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[510] 報告
2020年03月05日
ツイッター凍結とAi社会の危うさ


政府の仕事がAI化されて、ある日このように免許証や資格が剥奪されるかも知れない。

引用:http://image.space.rakuten.co.jp/lg01/41/0000162941/69/img4c912df1zikdzj.jpeg


10年以内に多くの職業が人間からAIに変わると言われているが、AIは言われるほど良い物だろうか。


Twitterの自動凍結システム

2016年にTwitterの人気スポーツライター、ジム・ウェーバーがアカウントを凍結され削除されていました。

数年前からTwitterはテロリストやヘイト行為、ネットストーカー、ネット上の虐めなどで大量のアカウント凍結をしている。

凍結されると停止とは違い、2度と復活することはないとされている。


ジム・ウェーバーは2012年から6万9000件ツイートし、100万人以上のフォロワーが居た。

2016年8月5日から8月21日までブラジルでオリンピックが開催されていて、彼はその写真と動画を何度も投稿していた。

8月20日の午後7時55分に動画一件を削除した通知があり、「受信後10分以内に他の違反動画も削除せよ」と書かれていた。


だが受信した3分後にはアカウントが停止され、数日後にアカウント凍結になり、完全に削除された。

この間の数日、ジム・ウェーバーはメールで何度もTwitterと連絡を取ろうとしたが「人間からの」応答は一回もなかった。

Twitterからの返信はすべてAIやボットと呼ばれる自動返信システムで、凍結を防止するのに役立たなかった。


Twitterはそれまでの半年間で、テロやイタズラなど23万5000件の不正アカウントを「自動的に」凍結したと発表している。

それだけではなく、自動化によって不正ツイートを高速に、短時間に削除し凍結できるようになったと、自画自賛していた。

ジム・ウェーバーもこうした自動化されたAIの犠牲になったのだった。

AIで人間が消される日

ベネズエラ人の人気活動家Luigino Bracciも、同じようにオリンピックの動画を投稿して凍結された。

Luigino Bracciは4万3000人のフォロワーを持ち、やはりオリンピック期間中に競技の動画を投稿した。

Twitterで投稿できる動画は数十秒の短い物だが、国際オリンピック委員会(IOC)からクレームを受けた。


彼は法律上合法であると反論して動画の削除をしなかったところ、ジム・ウェーバーと同じように凍結された。

ジム・ウェーバーの例からは、例え指示に従って全ての動画を削除しても、やはり凍結されただろうと想像できる。

このようにAIや自動プログラムによる判断は、人間の言い分や抗議を受け付けず、自分の判断で処分する。


Twitterだから大した事ではなく思えるが、これが運転免許の処分だったらどうだろうか。

ある日自分が速度探知機などに引っ掛かり、警察のAIから「あなたの処分を数日後に決定します」という電話やハガキが届く。

電話は自動音声でこちらが何を言っても反応せず、数日後に罰金の納付通知書と免許停止のお知らせが届く。


AIは人間の判断が介入しないので公平だと言われているが、逆に言うと人間の言い分を聞いてはくれない。

速度探知機のような機械はごくたまにエラーを起こし「制限速度200キロ超過」となっているかも知れない。

そんな時でもAIは抗議を受け付けず、警察の窓口で訴えても「担当が違うから分かりません」などと追い返されるでしょう。


役所や銀行、郵便局やコンビニなど、今まで当たり前のように人間がやっていた仕事が、今後10年くらいでAIに変わると言われています。

Twitterとかネット上のAIを見ていると、言われているほどAIは利口ではないし、無害でもない気がします。

将来は裁判もAIで自動化され、人間による不公平がなくなると言われているが、AIの不公平は誰が裁くのだろうか。


中國では既に多くの権利がAIで管理され、人間生活すべてがスコア管理されています。

交通違反は違反の重要度に応じてマイナススコアが付き、ネット上の政府批判も同様に減点される。

家賃不払いや債務状況もスコア化され、減点が一定以上になると「バスに乗れない」「就職できない」「ネット利用禁止」などペナルティを受けます

冗談ではなく現実に、ネットで習近平の悪口を書いたら交通機関利用停止や免許没収、ネット接続禁止で公的企業(9割の大企業)に就職禁止になっています。


http://www.thutmosev.com/archives/65383670.html#more

5. 中川隆[-12987] koaQ7Jey 2020年3月06日 12:56:18 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[547] 報告
2020年03月06日
武漢はどうなっているか 外出禁止でグループ購入、ユーチューバーは拘束


伯曼児は美人女子大生として動画サイトで人気者だった
動画で政府批判したため治療を拒否され、最期は「党に感謝する」と言わされてなくなった

画像引用:https://s3-ap-northeast-1.amazonaws.com/news.guo.offload.media/wp-content/uploads/2020/02/18011354/image0-198.jpg

武漢はどうなっているか

2020年1月23日に封鎖された武漢は外部と遮断され情報が途絶えたが、現在はどうなっているのでしょうか。

インターネットの書き込みや投稿は監視され、不用意に不満を書き込むと当局に拘束される。

マンションごとや区画ごとに封鎖され、公安や警察、兵士が立っていて外出すると逮捕される。

以前は2日に一度家族の1人だけ買い物に外出できたが、現在は商店が閉まっているので買い物はできない。

それではどうしているのかというと、武漢や湖北省では「グループ購入」によって食料や生活品を得ている。

2月25日から買い物は週1回のみ、グループ購入が義務化され、区画ごとにグループで通販購入しています。


先日ネットに投稿された動画ではグループ購入した肉に虫が湧いていて、売り手市場であることから品質が低下している。

共産党は住人が買い物に行くことが感染機会を増やしているとして買い物の外出を禁止した。

生鮮食品や薬、ベビー用品など週1回グループ購入を行い、購入した商品はグループで分配する。


グループに加入していない人は買い物できず、そもそも商店が開いていないし、開いていても購入できるのはグループだけです。

感染者が出た汚染区域でなければ外出は可能だが、ほとんどの店は閉まっていて工場も操業していない。

こんな中でも動画を見ると自動車が走っていて、推測では共産党や地方幹部がこの状況下でも車を乗り回している。

中国でユーチューブするとこうなる

1月から武漢市内の病院などに潜入しユーチューブに投稿していた市民が相次いで当局に拘束された。

弁護士の陳秋実は2月4日の投稿を最後に行方不明になり、2月7日には医師の李文亮が亡くなり、呉服商の方斌は2月10日に拘束された。

伯曼児は中国の動画サイトウェイボーで人気の女子大生だったが新型コロナに感染し、「入院したのに治療を受けられない」など政府批判動画を投稿した。


伯曼児の投稿は2月2日に途絶えたが、2月12日に瀕死の状態で「党に感謝する」という不自然な動画を投稿した。

伯曼児は2月17日にも投稿したが文字だけで、やはり党や国家への感謝の言葉を書いている。

噂では伯曼児は政府批判動画を投稿したため治療を拒否され、ひん死の状態になって当局から脅されて「党への感謝」を表明させられた。


そして12日から17日までなくなり、アカウントは共産党に乗っ取られて感謝の文字だけを投稿したという。

2月12日の伯曼児は自撮りできる状態ではなく、誰かが撮影した動画を投稿しているが、誰が撮影したのかは分からない。

コロナ患者の隔離施設では親族や付き添いは入れないので、友人や家族が撮影するのはあり得ない。


2月7日に亡くなった医師の李文亮は19年12月に動画サイトで最初に新型ウイルスを告発し、一度当局に逮捕されていました。

新型コロナウイルスを当局が認めて釈放されたが、目を付けられており公安が監視していたと思われる。

李文亮自身がコロナウイルスに感染し、2月6日夜に亡くなったという情報がSNSで流れた。


当局は一度これを否定したのに翌7日になって亡くなったと発表し、その不自然さから「当局に始末された」という噂が流れた。

中国では政治的意見やニュースを投稿するのは違法であり、動画サイトで政府批判をするのも違法です。

ユーチューブなど外国サイト見るのも違法だし、ユーチューブに投稿すること自体も違法です。


中国人がユーチューブで政府批判するのは国内動画サイトが監視されているからで、外国サイトにしか投稿できない。

しかし投稿したのがばれると逮捕されるのは時間の問題で、逮捕されたら「行方不明者」にされ裁判を受ける権利はない。

中国で裁判を開くのは有名な事件だけで、9割以上の逮捕者は裁判を受けられず、どのような刑なのか発表すらされない。
http://www.thutmosev.com/archives/82373953.html

6. 2021年3月24日 17:09:49 : n1jp7TCHTA : d21BbXhYQVlRRFE=[27] 報告
顔識別監視カメラで進む中国の監視社会
http://jp.ntdtv.com/news/18610/%E9%A1%94%E8%AD%98%E5%88%A5%E7%9B%A3%E8%A6%96%E3%82%AB%E3%83%A1%E3%83%A9%E3%81%A7%E9%80%B2%E3%82%80%E4%B8%AD%E5%9B%BD%E3%81%AE%E7%9B%A3%E8%A6%96%E7%A4%BE%E4%BC%9A

「世界最大の監視システム」を謳う「天網」。現在中国全土に設置する1億7000万台の監視カメラを4億台に増やすと発表しました。多くのカメラには顔を識別できる性能があり、中国の主要都市で使用されています。人権活動家は、顔識別による監視システムの使用目的は、社会統制のためであると指摘しています。

北京在住の人権活動家 胡佳氏:「デモや集会などが起きた時、全国に密集する数千万台のカメラから成る『天網』監視システムが収集した画像から、顔を識別できます。政府は誰がデモに参加したかなどを知るために、こうした情報を集めているのです。警察は監視用車でリモコンで操作できるビデオカメラでその情景を撮影し、即時にその映像を送って、彼らが誰なのか身元を判別し、取り締まるのです。」

イギリスBBCの記者は貴州で天網システムを試しました。記者は警察に自分の写真をブラックリストに入れさせた後、公安に指名手配されているようにシミュレーションを行いました。すると、警察は僅か7分で記者を見つけました。

顔の識別機能付きの監視カメラの開発業者は、カメラは顔を捉えるとすぐさまその人物の身分証明書に連結され、過去1週間の行動や、運転する車、親族、誰とよく会っているかなども分かると述べています。

北京在住の人権活動家胡佳(こか)氏は、顔の識別監視システムは今のところはまだ政府内部への監視に利用されているだろうと分析しています。

北京在住の人権活動家 胡佳氏:「このシステムが反腐敗運動や犯罪者追跡のためだけではなく、政権内部の権力闘争や粛清のために使われることは明白です。共産党の非常に多くの役人が粛清を逃れるため、海外にまで逃げています。彼らは複数の国のパスポートを持っていますが、顔識別データベースにデータがあるので、それらも役に立ちません。このことは政権内部の者が一番よく分かっています。」

天網監視システムは国民のプライバシーを侵害するものであり、共産国の中国では、政府に反対意見を言う者を取り締まることに使われると危惧されています。

北京在住の人権活動家 胡佳氏:「この技術は中国のような警察帝国では、非常に発揚されるものです。もちろん犯罪者やテロリストの取り締まりに使われる側面もありますが、主な目的はやはり、国家資源を使って、共産党の統治者のために活用することです。」

7. 2021年3月28日 10:50:48 : hlSP5Dnd0Q : YlNjM1dDbFJjQUU=[21] 報告
「罰金はわずか数百円」それでも中国人が信号を守るようになった怖い理由
赤間 清広 2021/03/28
https://www.msn.com/ja-jp/news/world/%E7%BD%B0%E9%87%91%E3%81%AF%E3%82%8F%E3%81%9A%E3%81%8B%E6%95%B0%E7%99%BE%E5%86%86-%E3%81%9D%E3%82%8C%E3%81%A7%E3%82%82%E4%B8%AD%E5%9B%BD%E4%BA%BA%E3%81%8C%E4%BF%A1%E5%8F%B7%E3%82%92%E5%AE%88%E3%82%8B%E3%82%88%E3%81%86%E3%81%AB%E3%81%AA%E3%81%A3%E3%81%9F%E6%80%96%E3%81%84%E7%90%86%E7%94%B1/ar-BB1f2uQD?ocid=msedgntp

交差点の歩道側に設置された「交通違反者暴露台」(筆者撮影)

中国には至る所に監視カメラがある。AIを駆使した最新のシステムで信号無視すら見逃さない。中国で特派員を務めた毎日新聞記者の赤間清広さんは「最先端の監視カメラで交通マナーは劇的に改善した。しかし、その解決法はあまりに過激だ。治安維持の名目で、人々のプライバシーが丸裸にされている」という――。
※本稿は、赤間清広『中国 異形のハイテク国家』(毎日新聞出版)の一部を再編集したものです。

繁華街のモニターにさらされた友人の顔写真
中国国内で稼働している監視カメラは2億台を優に超える。

国内の治安維持に何よりも重きを置く中国当局にとって、秘密兵器とも言える存在だ。しかし、監視カメラでどのような情報が集められ、どう活用されているのかはなかなか見えてこない。

取材を続けていた2019年秋、面白い話を耳にした。情報をくれたのは上海の西約120キロに位置する江蘇省無錫に住む女子大学生(22)だ。

市内にある大学での授業を終え、家に帰る途中、たまたま通りかかった繁華街に設置されたモニターに見覚えのある顔が大きく映し出されているのを目にしたという。

「普段からよく遊んでいる友人の顔写真でした。モニターを見た瞬間、『えっ、うそでしょ』と叫んでしまって」

すぐにスマートフォンでモニターの写真を撮り、その友人に送信すると「確かに私のようだ」という答えが返ってきた。

「友人は『何で私が』と怯えていました。私も同じように顔をさらされる可能性がある。他人事じゃない」

無錫で何かが起きている。すぐに現地に向かった。

プライバシーは丸裸
高速鉄道の無錫東駅。まずは駅前で客待ちをしていたタクシーの運転手にモニターについて尋ねてみた。運転手歴10年という劉さんはこともなげにこう言った。

「ああ『交通違反者暴露台』のことだろ? 市内にたくさんあるよ」

劉さんに連れて行かれたのは無錫でも有数の繁華街。周囲にはデパートやおしゃれな飲食店が並び、大勢の市民でにぎわっている。

その中心地にある交差点の歩道側に、噂のモニターはあった。100インチはあるであろう巨大サイズだ。ただ、驚かされたのは大きさではない。そこに映し出されていた映像の異様さだ。

表示されていたのは、赤信号を無視して交差点に進入するバイクの姿と、そのバイクを運転する女性の顔をクローズアップした写真。恐らくモニター脇に設置された監視カメラが撮影したものだろう。

モザイクなどは一切、かかっていない。顔写真の脇にはその女性の名前と身分証番号の一部まで表示されている。プライバシーが丸裸にされ、街中で公開されている状況だ。

女子大学生が見たのも、これと同じような内容だったのだろう。モニターに映る友人の顔写真に思わず声をあげてしまったのも、うなずける。

「どこで警察に見られているかわからない」
地元メディアによると、モニターを設置したのは地元警察。信号無視などが横行し、事故が絶えなかった無錫の交通マナーを改善するため、17年8月にまず市内3カ所に設置。その後、主要な交差点に拡大していったという。

最新鋭の監視カメラが24時間体制で路上を監視し、AI(人工知能)を駆使した最新のシステムで交通違反をした歩行者や自転車、バイクなどを自動で検出。撮影した画像の顔写真と、当局が保有する市民の個人データを照らし合わせて本人を特定していく。

撮影から個人を特定し、モニターへ表示するまで、かかる時間は数分程度。特定作業の精度は95%以上だという。違反者には後日、警察から連絡が入り、罰金が命じられる仕組みだ。

罰金は信号無視程度であれば、日本円にして数百円ほど。しかし、罰金を払うことよりも、大勢の市民に「さらし者」にされた精神的ショックの方がはるかに大きいだろう。

「以前は車も歩行者も交通マナーが本当に悪かった。でも、このシステムのおかげで信号を無視して急に飛び出してくる自転車や歩行者が減り、安心して運転できるようになった」

案内してくれた劉さんはモニターの設置は「大賛成」だと言いつつ、こう付け加えた。

「どこで警察に見られているかわからないから、俺たちも荒っぽい運転はできなくなったけどな」

交通マナーはよくなったけど…
同様の仕組みは上海、南京、洛陽など他の大都市でも導入され、一定の成果をあげているという。

確かに中国の交通マナーは悪い。歩行者の信号無視は当たり前。対する自動車側もスピード違反や無理な割り込みは日常茶飯事だ。見た目はバイクと変わらない電動スクーターが歩道を我が物顔で走り回り、筆者も何度、ひかれそうになったかわからない。

交通マナーの向上は中国の社会的課題と言ってよく、その改善の必要性は理解できる。しかし、当局が選択した解決法はあまりに過激だ。

モニターに顔をさらされた女子大学生の友人は今でも不安が消えない。

「これまで警察に自分の顔写真のデータを提供した覚えはない。信号無視をしてしまったことは申し訳ないが、どうやって私の顔写真と個人情報をひもづけたのか。『自分はいつも当局に監視されている』と初めて恐怖を覚えました」

「治安維持」の名目で、個人情報が当局に筒抜け
高度化する中国の監視システム。その狙いは交通違反者を取り締まることだけにとどまらない。

気づかないうちに国民の様々な情報が当局にすい上げられ、そのビッグデータをもとに、さらに「監視の目」が強化されていく。「治安維持」の名目の下、国民の個人情報が当局に筒抜けになっている実態がある。

無錫で「交通違反者暴露台」の運用が始まった17年のニュース映像をチェックしていると、市内に設置された暴露台に「HIKVISION(ハイクビジョン)」という文字が刻まれていることに気がついた。

ハイクビジョン。中国語名は杭州海康威視数字技術。現在のような「監視社会」中国を形作るうえで、同社は欠かせない存在だ。

創業は2001年。当初は画像圧縮技術を生かした記録装置の販売を主力にしていたが、07年に監視カメラシステムの販売を始め、海外展開を本格化すると、わずか4年で世界トップシェアに躍り出る大躍進を遂げた。

08年の北京夏季五輪、10年の上海万博、16年の主要20カ国・地域(G20)首脳会議──中国当局の威信がかかった国際的なイベントには例外なく同社の監視システムが導入され、会場周辺の治安維持に目を光らせてきた。

15年には習近平国家主席が同社を視察に訪れている。中国首脳の視察先には必ず、当局の政策に深く関わる企業や地域が選ばれる。中国の歴代指導者の中で別格の存在を意味する「核心」と位置付けられ、絶大な権力を掌握する習氏であればなおさらだ。ハイクビジョンと当局との関係の深さがここからも読み取れる。

ハイクビジョンの厚い壁
中国企業の取材は総じて難しい。何度、取材依頼書を送っても大抵は無視されておしまいだ。

取材を通じて親しくなった、ある中国企業の幹部は「メディアの取材を受け、万が一、その報道内容が当局の気にさわれば、面倒なことになりかねない。自然と取材には慎重にならざるを得ない。海外メディアならなおのことだ」とその裏側を説明する。

ハイクビジョンのように当局と密接な関係にある企業の場合、取材の壁はさらに高くなる。

しかし、その壁を突破しなければ中国企業の実態は見えてこない。

様々なルートを使って同社への「潜入」を試みていると、耳寄りな情報が入ってきた。日本の財界訪中団の視察先にハイクビジョンが入っているというのだ。

訪中団を主催するのは日本経団連、日本商工会議所、日中経済協会の3団体。日本経済界の訪中プロジェクトとしては最大規模で、メンバーも日本を代表する主要企業の会長など財界首脳が勢ぞろいする。

それを迎える中国側も日本企業誘致などへの期待から、日程のアレンジに努力を尽くす。

主要な訪問先となる北京では訪中団と中国首脳が会談することが恒例になっているが、よほどの事情がない限り中国ナンバー2の李克強首相が対応し、200人を超える訪中団メンバーとの記念撮影の時間まで設けてくれる。習主席が経済関連の訪中団を相手にすることはまずないため、中国にとっては最大限の「おもてなし」といえる。

展示室で見えた監視カメラの実力
中央政府がこうなのだから訪中団の視察先に選ばれた地方政府は、「視察を受け入れてほしい」と地元の有名企業を必死に口説くことになる。浙江省や杭州市当局が説得を重ね、ハイクビジョンの重い扉が開いたのだろう。

これ幸いにと訪中団に同行し、杭州へ向かった。

ようやくたどり着いたハイクビジョン。本社に入る前から、他の企業とは違う雰囲気が漂っている。本社周辺の道路上には無数の監視カメラがずらり。実証試験用だと思われるが、一本の電信柱に10個近い監視カメラが並ぶ光景はやはり不気味だ。

訪中団が立ち入りを許されたのは、来訪者向けの展示室。主力商品や最新の監視技術が紹介されており、ここだけでも同社の「実力」をある程度、測ることができる。

街灯がほとんどない深夜の道路。普通の監視カメラであれば、人が歩いていてもほとんど識別できないだろう。しかし、同社の解析ソフトを使うと周辺の景色がまるで昼間のような明るさで映し出される。

監視カメラの前を車が通った。深夜にもかかわらず運転席に座る人物の表情まで鮮明にわかる。車が通るたび解析ソフトが車種やナンバーを次々と読み取っていく。情報はすべて記録され、他の監視カメラの情報とともにビッグデータとして蓄積される仕組みだ。

「システムに車両のナンバーを打ち込めば、全国に張り巡らされた監視カメラ網の情報の中から該当車両の通行記録を抜き出せる。いつ、どこにいたのかが瞬時にわかります」と同社の担当者。すでに中国全域でこのシステムが稼働しているという。

人間関係の濃淡すら吸い上げられる
歩行者も当然、監視対象だ。監視カメラがとらえた人物一人ひとりの性別や身長、服装などあらゆる情報が解析、記録されていく。こうして集められた膨大な情報が最終的に当局にすい上げられていくわけだ。

展示室の片隅に、不思議な映像が映し出されていた。

100人を超える男女の顔写真と名前が表示され、それぞれが赤や黄色、白の線で結ばれている。「これは何ですか」と担当者に尋ねると「ビッグデータを使った人間関係の分析実験です」という答えが返ってきた。

「赤い線で結ばれている人は親密な関係にあることを示しています。黄色、白と色が薄くなるほど、関係性も薄くなっていきます」

解析には監視カメラの映像に加え、買い物記録やスマホの通話履歴など個人を取り巻く様々な情報が使われる。

「一緒に街を歩いていた」「同じ店で買い物をしていた」など共通点をデータ化、分析することで人間関係を洗い出していくのだという。実用化されれば、プライバシーなど完全になくなってしまう。

「こんなシステムが実現されないことを祈ります」。筆者が嫌みまじりにささやくと、担当者はこう言って笑った。

「個人情報の問題があるので実用化こそしていませんが、現在の技術レベルで言えば、もう十分に実現は可能です」
https://www.msn.com/ja-jp/news/world/%E7%BD%B0%E9%87%91%E3%81%AF%E3%82%8F%E3%81%9A%E3%81%8B%E6%95%B0%E7%99%BE%E5%86%86-%E3%81%9D%E3%82%8C%E3%81%A7%E3%82%82%E4%B8%AD%E5%9B%BD%E4%BA%BA%E3%81%8C%E4%BF%A1%E5%8F%B7%E3%82%92%E5%AE%88%E3%82%8B%E3%82%88%E3%81%86%E3%81%AB%E3%81%AA%E3%81%A3%E3%81%9F%E6%80%96%E3%81%84%E7%90%86%E7%94%B1/ar-BB1f2uQD?ocid=msedgntp

8. 2021年3月28日 10:53:41 : hlSP5Dnd0Q : YlNjM1dDbFJjQUU=[23] 報告
中国の監視国家モデル、世界に拡散させてはならない
舛添 要一 2021/03/28
https://www.msn.com/ja-jp/news/world/%E4%B8%AD%E5%9B%BD%E3%81%AE%E7%9B%A3%E8%A6%96%E5%9B%BD%E5%AE%B6%E3%83%A2%E3%83%87%E3%83%AB-%E4%B8%96%E7%95%8C%E3%81%AB%E6%8B%A1%E6%95%A3%E3%81%95%E3%81%9B%E3%81%A6%E3%81%AF%E3%81%AA%E3%82%89%E3%81%AA%E3%81%84/ar-BB1f2zmu?ocid=msedgntp

 3月18、19日、アメリカと中国の外交トップがアラスカのアンカレッジで会談した。バイデン政権後、初の外交会談であるが、激しい非難合戦となってしまった。その会談の前、16日には東京で日米の2プラス2が行われ、18日にはソウルでアメリカと韓国が同様に会談している。

 22日には、ウイグル族への人権弾圧をめぐって、EU、アメリカ、イギリス、カナダが中国に対して制裁を課した。これに対抗して、中国は、ロシアと外相会談を行った。

 ロシアは、バイデン大統領がプーチン大統領を「人殺し」と呼んだことに抗議して、21日、駐米大使を帰国させている。

 23、24日にはブリンケン国務長官はNATO外相会談に出席し、中国の脅威を強調し、「中国の強圧的行動が我々の集団的安全保障と繁栄を脅かし、国際システムのルールや我々が同盟国と共有する価値観を弱体化させようとしていることは間違いない」と述べ、欧州同盟国との結束の必要性を訴えた。

 しかし、気候変動や感染症対策などで中国と協力する姿勢は維持している。

尖閣沖で日本を挑発し、反撃させ、国際社会で孤立化させようと狙う中国
 バイデン政権は、トランプ政権以上に中国を標的にした強硬姿勢を見せているが、緊密な経済関係を維持する日本としては、どのように中国に対応するのか慎重に検討せざるをえないというのが現実であろう。

3月18日、米アラスカ州アンカレッジで米国との外交協議に臨む中国の楊潔篪・共産党中央政治局委員(右)と王毅・国務委員兼外相(写真:代表撮影/ロイター/アフロ)© JBpress 提供 3月18日、米アラスカ州アンカレッジで米国との外交協議に臨む中国の楊潔篪・共産党中央政治局委員(右)と王毅・国務委員兼外相(写真:代表撮影/ロイター/アフロ)
 1989年にベルリンの壁が崩壊し、ソ連邦が解体されてから30年が経つ。資本主義が社会主義に勝ち、その盟主としてのアメリカの地位は盤石なものとなったと思われた。しかし、その後、中国が経済発展を遂げ、GDPでは今や日本を追い抜いてアメリカに次ぐ世界第2位に躍り出ている。

 そして、その富を軍拡に注ぎ込み、軍事力でも急速に大国にのし上がってきている。従来から保有している核兵器に加え、海軍の強化に乗り出し、航空母艦など対外遠征能力の整備に努めている。世界の覇権を争うには、海軍力の拡張が不可欠であり、その戦略を着々と進めているのである。

 中国の防衛構想を見ると、九州、沖縄、台湾、フィリピン、ボルネオを結ぶ線を第一列島線としている。中国から見ると、日本列島や沖縄が太平洋への進出するときにいかに邪魔な存在であるかということである。中国が、海警局に武器使用などを認める海警法を施行し、毎日のように尖閣諸島周辺で行動しているが、それは既成事実を積み上げて、自国領に組み入れることを目的としている。

 中国は、南沙(スプラトリー)諸島や西沙(パラセル)諸島で、構築物を建設するなどして領土化を進めており、フィリピンやベトナムが反発している。ASEANとの紛争防止を目的とする行動規範作りでも、中国は対象から西沙諸島とスカボロー礁を除外するように主張している。それは、すでに占拠しているので、中国領土だと言うのである。

 尖閣諸島については、アメリカは日本が施政権を有していることまでは認めているが、日本領土だとは明言していない。それは、サンフランシスコ講和に際して領有権を主張する蒋介石への配慮からだと言われている。

 中国は、日本側を挑発し、海保のみならず海上自衛隊を巻き込んで、日本側に反撃させることを狙っている。その作戦が上手く行けば、国際社会の中で日本を孤立させるという台本である。中国側の挑発に乗らないことが肝要である。

中国の台湾侵攻「大多数の人の想定より切迫」
 第二列島線は、伊豆諸島からグアム・サイパン、パプアニューギニアに至る線であるが、その内側で制海権を握るために、航空母艦や潜水艦の開発を急いでいるのである。

 23日、アメリカの次期インド太平洋軍司令官に指名されたアキリーノ海軍大将は、上院軍事委員会の指名承認公聴会で、中国による台湾への侵攻が「大多数の人びとが考えているよりも極めて間近に迫っている」と述べている。

 その認識が正しいかどうかは分からないが、中国の軍拡に対抗して、日米軍事同盟の強化が図られることは確実である。そのような中で、問題は韓国の文在寅政権である。北朝鮮との融和路線を維持し続けており、日米韓の結束の障害となっている。

 25日早朝に、北朝鮮は短距離弾道ミサイル2発を発射し、バイデン政権の対応を、見極めようとしている。バイデン政権が新たな北朝鮮政策を打ち出すのを牽制した形である。

民主主義や人権といった西側の価値観、中国は共有せず
 中国の軍事的脅威に対しては、日本、アメリカ、オーストラリア、インドの4カ国(Quad)の連携も強化されている。そして、イギリスは核戦力強化の方針を決めており、英仏のみならずドイツも海軍艦船を太平洋に派遣するなど、中国封じ込め作戦が展開されている。ブリンケン国務長官のNATO外相会議での発言と符丁が合っている。

 先進民主主義国が中国を警戒しているのは、民主主義や人権といった価値観を共有していないからである。とくに問題になっているのが、ウイグル族の人権問題である。ナチスによるユダヤ人大量虐殺の反省から、特定の民族に対する弾圧に対して欧米諸国は敏感である。

 2016年、アメリカは、人権侵害を理由にして外国当局者に制裁を科すことができる法律を制定し、2017年にはカナダ、2018年にはイギリス、2020年にはEUが同様な法律を定めている。G7で、この種の法律がないのは日本のみであるが、この法律の制定の是非については、判断は容易ではない。

『東京終了―現職都知事に消された政策ぜんぶ書く』(舛添要一著、ワニブックスPLUS新書)© JBpress 提供 『東京終了―現職都知事に消された政策ぜんぶ書く』(舛添要一著、ワニブックスPLUS新書)
 少数民族を抱えた国は多数ある。たとえば、ミャンマーである。ロヒンギャへの対応では、アウンサンスーチー女史が国際社会から非難される状況になったことは記憶に新しい。ミャンマー国軍が力を持つのは、カチン、カレン、シャンなど多数の少数民族を統制するのに武力が必要だからである。

 中国も、ウイグル、チベット、ウズベクなど多数の少数民族をかかえており、彼らの信教の自由など基本的人権を中国共産党が侵しているというのが、欧米からの批判である。そして、強制収容所の実態が明るみに出るとジェノサイドという非難となったのである。

 中国は共産党による一党独裁であり、言論の自由などには大きな制限が加えられている。「自由のない所には先端情報産業は発達しない」というのが、ベルリンの壁崩壊のときの国際的認識であった。つまり、なぜソ連型の計画経済が自由な資本主義経済に負けたのかという問いに対する答えは、「重厚長大産業は独裁国家でも可能であるが、半導体を使うような軽薄短小な技術は、言論や表現の通信の自由がないと発達しないからだ」というものであった。

 実際にその通りのことがソ連で起こり、コンピューターで制御する技術については、西側に大きな遅れをとったのであった。

 ところが、中国は、ケ小平が社会主義と市場経済とを結合させた体制を標榜し、その下で大きな経済発展を遂げたのである。しかも、今日では5GやAIといった最先端技術についても世界をリードしている。トランプ政権が批判したように、中国が外国の技術を盗んだことも否定できないであろう。

「幸福な監視社会」を中国人民が受け入れる理由
 しかし、それだけでは説明しきれない点もある。ケ小平による1978年の改革開放政策から40年以上が経つ。この間に多くの優秀な若者が欧米など海外で学び、優秀な研究者となって帰国している。彼らの力も大きいし、また国内に14億人という巨大なマーケットをかかえることも利点であろう。

 そして、今ではスマホが全国民に行き渡り、皮肉なことにそれを武器にして中国共産党が国民の完全な監視に成功している。そのおかげで、犯罪や交通違反などが激減し、政権批判を生業としないかぎり、普通の中国人にとっては「幸福な監視国家」が生まれている。それはジョージ・オーウェルの『1984年』が描くディストピアでもあるが、国民が不満を募らせているわけでもない。

 その理由は、経済成長が続いているからであり、3月5日に開かれた全人代で、李克強首相は2021年の経済成長率の目標を6%以上としている。共産党創立100周年記念の7月に軍事パレードを行わないのはアメリカを刺激しないためであり、習近平政権は対米関係を決定的に悪化させないように気を配っている。問題は経済格差であるが、これが暴動を誘発するところまでは行っていない。

2018年8月、浙江省杭州市の高校での授業風景。教室に顔認識ができる監視カメラが設置されており、生徒の出欠状況や授業に集中しているかどうかを感知している。顔認識技術は授業以外にも利用されている。生徒はデバイスで自分の顔をスキャンして昼食を購入したり、図書館で本を借りたりすることもできる(写真:アフロ)© JBpress 提供 2018年8月、浙江省杭州市の高校での授業風景。教室に顔認識ができる監視カメラが設置されており、生徒の出欠状況や授業に集中しているかどうかを感知している。顔認識技術は授業以外にも利用されている。生徒はデバイスで自分の顔をスキャンして昼食を購入したり、図書館で本を借りたりすることもできる(写真:アフロ)
西側諸国は早くコロナ抑え込まないと「監視国家」に対して優位性を証明できない
 先端技術による国民監視が功を奏したのは、新型コロナウイルス対応である。徹底した「検査と隔離」によって、ウイルスの封じ込めに成功している。武漢では初動で遅れをとり、感染の拡大を招いたが、その後は、感染者が出た町を全面封鎖するなど強権的手法で感染抑制に成功している。中国の医療水準は国際的にも高水準であり、また、ワクチンの開発にも成功し、それを外交の武器として活用している。

 パンデミックの場合には、感染防止のために基本的人権を抑制せねばならないのは、先進民主主義国においても同じであり、日本でも緊急事態宣言はその典型である。しかし、日米欧では感染の抑制にまだ成功しておらず、第二波、第三波、さらには第四波に襲われるという失態を繰り返している。

 その点では、中国のウイルス封じ込めは最も成功した例である。日本では、コロナ接触確認アプリCOCOAの大失敗が失笑を買っているが、中国の監視アプリは完璧に機能している。

 中国型の監視国家モデルが世界に広がらないという保証はない。そうならないためにも、先進民主主義国は一刻も早く新型コロナウイルス感染を抑えねばならないのである。

https://www.msn.com/ja-jp/news/world/%E4%B8%AD%E5%9B%BD%E3%81%AE%E7%9B%A3%E8%A6%96%E5%9B%BD%E5%AE%B6%E3%83%A2%E3%83%87%E3%83%AB-%E4%B8%96%E7%95%8C%E3%81%AB%E6%8B%A1%E6%95%A3%E3%81%95%E3%81%9B%E3%81%A6%E3%81%AF%E3%81%AA%E3%82%89%E3%81%AA%E3%81%84/ar-BB1f2zmu?ocid=msedgntp

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