http://www.asyura2.com/11/genpatu9/msg/549.html
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現在なお深刻な福島第一原発事故のなかでもひときわ深刻な状況にあるとされるが2号機である。
2号機は、水素爆発を起こした1・3号機や火災(?)にみまわれた4号機と較べれば穏やかな外見であるが、その内実は、国際関係(被災国日本に向ける諸外国の目)が微妙に変わるきっかけとなった汚染水の意図的な大量放出へとつながる高濃度汚染水の海への噴出を引き起こし、1000mSv/h(1Sv/h)超という危険な場所をターゲットとした気が遠くなるような迂回的排水作業もあっという間に元の黙阿弥になるほどのダダ漏れ(=冷却材喪失&放射性物質漏出)状態なのである。
2号機での圧力抑制室(サプレッションチェンバー=S/C)損壊という事態が起きなければ、福島第一原発事故の様相は深刻ながらも少し違ったものになっていたはずだ。
とりわけ、大気および海洋への放射性物質の放出量と放射能汚染水の意図的放出問題という国際関係の観点で考えるとその意味は大きい。
何より、日本政府が福島第一原発事故をINES評価「レベル7」にまで引き上げることになった絶対的要因が2号機の圧力抑制室損壊なのである。
あらかじめ言っておくが、東電や原子力安全・保安院の上級スタッフは、ほぼ間違いなく、2号機に関する自分たちの大失態を自覚している。
2号機の圧力抑制室が爆発後損壊という現実に直面して「ええっ!」と思う間もなく「しまった!そうだった!!」と考えた(叫んだ)はずだ。
彼らが、万が一にも、そんなことはないあれは不可抗力の出来事だったとか「想定外」だったなどと言うのなら、原発運営に関してまったく無能ということを意味するのだから、原発にかかわる一切から早急に手を引いていただきたい。
昨日(4/18)、雑談板に「今日に想う」(http://www.asyura2.com/10/idletalk39/msg/308.html)で投稿予定タイトルとして「政府・東電の能力欠如が「レベル7」まで深刻化:2号機の圧力抑制室破損は対策チームの大失態がもたらした“悲劇”」を示したが、24時間経過した時点でも何ら反応はないようだ(あたりまえだけどね(笑))。
政府と東電が、隠蔽体質を改め、責任ある組織として失態の事実を認め、事故発生後の経緯についてきちんとした説明を行いきちんと謝罪をしていればこのような投稿をすることもなかったと考えている。
彼らがここで書く2号機にかかわる推定が間違いというのなら、きちんとしたデータを示した上で論理的な説明(反証)を行う必要があるだろう。
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