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ワヤクチャ殿、彼岸楼殿お二人へ。（今回も長文となってしまいました）
http://www.asyura2.com/08/idletalk32/msg/359.html
投稿者 Ddog 日時 2008 年 7 月 08 日 01:33:03: ZR5JcjFY1l.PQ
　

(回答先: アイデンティティは要らない 投稿者 ワヤクチャ 日時 2008 年 7 月 06 日 19:15:58)

レスがワヤクチャ殿と彼岸楼殿宛てになってしまったご無礼、お許しください。

お二人へ：
自分が纏め切れなかったのがいけなかったのか、別に貴殿たちを煙に巻く為に長文を上程したのではなく、つい熱が入ってしまったのが真相です。これはこれで力作ですので、載せてしまいました。長過ぎたとは思いましたが、文句がでたら、分かりやすい簡易なのを書くつもりでした。失敬！今回も長文になってしまいました！！！。

日本人のナショナルアイデンティティは、戦後見えなくしまったが、それでも日本人が海外で活動する時に、海外で活動した人間の多くは、海外で活動すれば活動するほど、ナショナルアイデンティティを感じるものです。それは、国内においてナショナルアイデンティティがタブーであったためではないかと思います。近年サッカーのワールドカップで、国際スポーツの舞台において意識されることが度々あり、日本人にはナショナルアイデンティティが全く無いということは無いようです。

直近の例では、フィレンツェの聖堂に落書きをした人間を日本人の恥だと思った方は多かったと思いますが、これもナショナルアイデンティティの一種ですね。

日本人は今までナショナルアイデンティティに関して無関心で過ごすことは可能でしたが、グローバル化した時代において、今後は避けて通れないのではないか？と思います。

自民党の馬鹿共は、移民を1千万人と国家開闢以来の愚策を試みています。今後日本国内においても、ナショナルアイデンティティは重要になってくることと思われます。
（外国人と交流がなければ理解することは出来ないかもしれませんね。）

日本人の美徳や道徳は世界に誇るべきものがあると考えています。例のフィレンツェの聖堂の落書き事件で、当のイタリア人が処分が厳しすぎるとのことでしたが、イタリア人がどうであれ、日本人として恥ずかしいし、そう思う心が、日本社会の長所の部分を守り育てていると考えます。

彼岸楼殿へ：
彼岸楼殿は『日本人の、そして天皇（制）の一体何を知っているというのでしょうか』とのことですが、私はこの阿修羅板に登場した2002年頃より2004年〜2007年の中断後、私の中の天皇論（私のアイデンティティについて）をだいぶ語りましたが、まだ足りないでしょうか？なんなら、もう５千字ほど書きましょうか？

彼岸楼殿は『さらには、その殆どが上部構造によって意図的に造り出され流布された虚構に過ぎぬものです。それが天皇（制）をはじめとする神格化した権威を背景とするシステムを信じるには値しないと考える所以です。』　私が分析すると、彼岸楼殿の天皇制＝皇国史観を指しているようです。私の天皇制（天皇システム）若しくは皇室の意味するところは、権力と権威が分離した日本国開闢以来の皇室の存在そのものを意味しています。そこに、誤解を生じさせているような気がします。

皇国史観ではなく、私が指す権力を保持しない天皇制のシステムについて、異論があるならば、具体的になぜダメなのか明確な理論を書かれていなかったと思います。お時間があれば上程してください。

私は、皇国史観の天皇論もけして否定はいたしませんが、私の一番忌み嫌う原理主義的な部分を含む為、皇国史観を絶対視はしておりません。なぜ、天皇システムが素晴らしいかと力説するのは、その成立からして合議制の為の王権であったと思います。神話の中にも、天照大御神と須佐之男との関係からして、権威と権力ではすでに分離し神武天皇は、権威である天照大御神の子孫とされている。天照大御神は持統天皇がモデルとも、神宮皇后、卑弥呼がモデルとも言われて入る。プレ大和朝廷とでも言うべき、邪馬台国では、卑弥呼（日の巫女）の権威により統治し、弟が王権を執行していた統治方法であったと記録されている。（有男弟佐治國）。

天皇システムは権威と権力の分離の状態が長かった。それゆえに、天皇システムは連綿と続く奇跡ができたと思います。

2000年続いたからと言って何が素晴らしいか？と疑問に思うのであればご説明しよう。
中国や朝鮮の歴史を研究すればするほど、日本が平和な楽園であるようにも見えます。中国や半島では権力＝権威であった為大陸では、王権交代による混乱で全人口が半減どころか絶滅寸前の飢饉やジェノサイトが行われ、古代からの積み重ねたノウハウや伝統が途切れることがしばしばあった。また、度重なる飢饉やジェノサイトは、不寛容で不誠実な猜疑心に満ちた社会を作り出していったとおもいます。一方日本でも戦乱はあったものの、ジェノサイトは信長が行った叡山焼き討ちや長島などで小規模ではあったが、あった。しかし大陸とは桁違いであった。戦国期にも日本は大きく成長したが、平安時代や元寇前の鎌倉時代、江戸時代などの平和な時代があったのも天皇システムがあったからこそである。

明治維新も、天皇システムがあったからこそ、泥沼の内戦に陥らず、植民地化を免れたと考えています。権力は交代する必然が生じるが、王権を権力と分離することにより、その権威を保ち、永続性を持たせるシステムこそ世界に比類なき、貴重な遺産であると思います。それゆえ、天皇システムは尊いと考えています。

彼岸楼殿『“在日地球人”を自認している私ですが、常時そう意識している訳ではありません。』まあ、スローガンとしては悪くはありませんが、実際外国人達と会話をするときも、私は日本人で無く、在日地球人と宣言されるのでしょうか？私の拙い経験からすれば、多分馬鹿にされるでしょう。外国人とコミュニケートをする際、自分のアイデンティティとナショナルアイデンティティを持たない人間の意見など、誰からも相手にされません。そういった時には、まだ、ナルシストでエゴイストなナショナリスト朝鮮人中国人の方がマシに思われます。

ワヤクチャ殿へ
ワヤクチャ殿は『私にはアインデンティティは不要です。』とのことですが、「アインデンティティは不要」と考えるのがすでにワヤクチャ殿のアイデンティティかもしれません。
ワヤクチャ殿は『自分が何者かを問う事に意味を感じません。』そうでしょうか？自我というものを持ったならば、絶えず自分自身で「ああでもない、こうでもない」と自問自答されないのでしょうか？自問自答する際の価値基準がアイデンティティだと思います。

自分のアイデンティティを自覚するということは、「自己」と「他人」を区別することも意味します。「自己」と「他人」を区別するということは、他人を他人として認識し、かつ、他人の考えを尊重することに繋がります。
『確認し自らの帰属集団の利益を追求する事に無意味さを感じます。』いえその逆です。自分のアイデンティティが認識できない人間に、他人の考えを理解することはできません。

『アイデンティティ依存症』なるものの存在は認識していません。『人類支配の為に洗脳が連綿と行われてきた（略）歴史教育が洗脳装置、この支配のカラクリ、人類分断策にそろそろ気が付いてもいいのではありませんか？』歴史とは勝者の歴史であることは、意見を同じではございますが、かといって、無知蒙昧なまま歴史を否定するのも滑稽です。歴史は歴史を知った上で否定すべきです。

歴史の真実を見つめるには読書量と人生経験が必要だと思っております。思い上がっているようですが、個人的偏見から言えば、具体的基準はないが、ジャンルを問わずおよそ月の読書量が10冊以下の人間には本の行間を読んだり、本に書いてある以上のことを読み取るのは難しい作業だと思います。歴史も行間を読み取る能力が必要と思います。

『日本という概念そのものが権力者が捏造したものだと考えております』それはワクチャ殿、ご先祖様や、靖国神社の英霊に対し暴言だと思います。

日本の歴史には、三傑（信長・秀吉・家康）とか名だたる武将や幕末の偉人達の活躍が描かれてはいますが、名も無き武士、兵士、庶民の努力や血が流された歴史でもあるのです。
ご先祖様達の弛まぬ努力の結果、「美しい国日本」が幻想であれここに存在しているのです。

元寇で蒙古に占領されたり、帝国主義時代日本が植民地になったとしたらどうです？
第二次世界大戦も、犠牲となった名も無き兵士や、無辜の市民の血を否定して、捏造といった安易な言葉は不適切ではないでしょうか？

ＰＳ　私も愛好するプログレですが、現在のＢＧＭは先日ディスクユニオンのバーゲンで買ったアンソニーフィリップ（初代ジェネシスギタリスト）の1978年のアルバム「WiseAfterTheEvent」840円と佐藤正治（元美狂乱ドラマー）のソロアルバム「龍飛」　2002年980円です。これまた最高です。・・・ちょっと蒸し返して興ざめかもしれませんが、プログレもある意味では融合した無国籍な音楽でもあります。一流と呼ばれるアーチストの音楽的下地には、伝統的なクラシックや民族音楽の分厚いベースが存在しています。それは一流のミュージシャンが各自のアイデンティティを持っているからこそ演奏できるものと感じています。アイデンティティ素養を持たない三流のアーティストの音楽はプログレに限らず聞けたものではありません。
　

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