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Ddogさんは5年前とあまり変化がないようです。
http://www.asyura2.com/08/idletalk32/msg/361.html
投稿者 彼岸楼 日時 2008 年 7 月 08 日 18:15:09: njbqC.Mf1PyZ2
 

(回答先: ワヤクチャ殿、彼岸楼殿お二人へ。(今回も長文となってしまいました) 投稿者 Ddog 日時 2008 年 7 月 08 日 01:33:03)


 Ddogさん、こんにちは。


 >彼岸楼殿は『日本人の、そして天皇(制)の一体何を知っているというのでしょうか』とのことですが、私はこの阿修羅板に登場した2002年頃より2004年〜2007年の中断後、私の中の天皇論(私のアイデンティティについて)をだいぶ語りましたが、まだ足りないでしょうか?なんなら、もう5千字ほど書きましょうか?

 今回レスするのにあたって、2003年中頃のDdog氏をはじめとする、たこ氏やアルファンド氏のスレ(註:末尾に参考URL有)を再読してみたのですが、Ddogさんの論法はその頃と全く変化(進歩)がないようにお見受けしました。実は上記の疑念はたこ氏との間で交された「天皇の戦争責任論」にDdogさんがきちんとした回答をされていないことに発しています。ですから、そのことをクリアせずに、たとえ5千字を書き連ねてもきっと無駄骨になるだけでしょう。

 >彼岸楼殿は『さらには、その殆どが上部構造によって意図的に造り出され流布された虚構に過ぎぬものです。それが天皇(制)をはじめとする神格化した権威を背景とするシステムを信じるには値しないと考える所以です。』  私が分析すると、彼岸楼殿の天皇制=皇国史観を指しているようです。私の天皇制(天皇システム)若しくは皇室の意味するところは、権力と権威が分離した日本国開闢以来の皇室の存在そのものを意味しています。そこに、誤解を生じさせているような気がします。

 現在ある権力と遺産としての権威とを完全分離しようとすること、つまり、国民主権に関する記述は除き現憲法から第一章の全文を外すことを前提にした憲法の改正には大賛成です。理由は簡単明瞭であり、それによって我々国民が虚構の呪縛から解き放たれることになるからです。

 >中国や朝鮮の歴史を研究すればするほど、日本が平和な楽園であるようにも見えます。中国や半島では権力=権威であった為大陸では、王権交代による混乱で全人口が半減どころか絶滅寸前の飢饉やジェノサイトが行われ、古代からの積み重ねたノウハウや伝統が途切れることがしばしばあった。また、度重なる飢饉やジェノサイトは、不寛容で不誠実な猜疑心に満ちた社会を作り出していったとおもいます。一方日本でも戦乱はあったものの、ジェノサイトは信長が行った叡山焼き討ちや長島などで小規模ではあったが、あった。しかし大陸とは桁違いであった。戦国期にも日本は大きく成長したが、平安時代や元寇前の鎌倉時代、江戸時代などの平和な時代があったのも天皇システムがあったからこそである。

 単に地理的・歴史的条件に恵まれただけのことでしょう。例えば弥生時代のベースにもなった中国からの渡来人の多くが大陸の敗北者であったために侵略よりも専ら帰順せざるを得なかったことが縄文の民には幸いしたとも謂われます。仮に初期の天皇システムがそうした状態を支える主役を果たしたとしても、当時のアジア情勢が生んだ偶然の所産であることには変わりがないでしょう。それにしても、天皇システムがその後の各時代の平和現出にどのように寄与したのか判然としては来ないのです。

 >彼岸楼殿『“在日地球人”を自認している私ですが、常時そう意識している訳ではありません。』まあ、スローガンとしては悪くはありませんが、実際外国人達と会話をするときも、私は日本人で無く、在日地球人と宣言されるのでしょうか?私の拙い経験からすれば、多分馬鹿にされるでしょう。外国人とコミュニケートをする際、自分のアイデンティティとナショナルアイデンティティを持たない人間の意見など、誰からも相手にされません。そういった時には、まだ、ナルシストでエゴイストなナショナリスト朝鮮人中国人の方がマシに思われます。

 阿修羅では何度か拙い職歴を断片的に披瀝して来ましたが、ビジネス上も“We are the earthling.”で問題になったことはなく、却って会話の切っ掛け作りになったりしてもいます。ナショナルアイデンティティを持ち出すまでもなく、事前に相手のバックグラウンドを調査したり、インタヴューの中でも再確認したりと、その程度のビジネス・スキルはあるつもりです。そんなことよりも思想形成過程には厳然たる大きな隔たりがあり、プライベートでは一致点ではなく先ずは差異を特定することの方がテーマになりはしますが、体験上はDdogさんと同じように同心円の中心部に“気分”をおいている事例が多く、特に米国人はナショナルアイデンティティの問題を表面化することはないとの印象を持っています。また、英国人にとってもナショナルアイデンティティは特段の問題ではなく、寧ろアイデンティティ(=faculty)の方が他者を評価するための第一義的な基準になっているようです。
 
 Auf Wiedersehen.


 <参考URL>
 ★阿修羅♪ 議論11
 http://www.asyura2.com/0306/dispute11/index.html

 

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