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(回答先: 彼岸楼さん、ご意見ありがとうございます。 投稿者 ワヤクチャ 日時 2008 年 5 月 14 日 22:17:36)
ワヤクチャさん、こんにちは。
【中共・チベット17ヶ条協定】や【チベット問題の整理】等のワヤクチャさんが転載されているものに関しては、既に私もあたっていますし、それ等を十分踏まえた上で論評しているつもりです。無論、どの程度正確な情報を網羅できているのかについては疑問をはさむ余地が十分あると思っています。さらには「現実」を穿つ度合についても、私とワヤクチャさんのそれとに然程差があるようには想われません。その原因たる極みはお互いがこの問題の当事者ではあらぬことでしょう。
ところで、チベット問題の実相は上部構造的には立憲君主制を復活しょうとする旧勢力(チベット亡命政府)と立憲民主制(共和制)を築いていこうとする現勢力(中共)との間のレジティマシーに絡む鬩ぎ合いと捉えることができると考えています。しかし、両者の上部構造の間には関係性(正統性の認識)において、最早修正が不可能とも想えるような捩れや軋轢のあることが否めず、それが一般民衆の間にも波及してしまっているという構図が浮かび上がります。しかしながら、とりわけチベットの一般民衆が実質的に不在の状況にあることには全く変わりがないように想われ、私はそれを問題視しています。
“構造論的物象化”の理論・技法を基盤にして、『常に現象の外に立つこと』が可能かどうかは、お互いに能力だけではなく年齢とも相談しなければならない境涯に入っているのかも知れません。けれども、世界を“地政学的関係性”において捉え直すことは可能だと思っています。そして、聊か手前勝手ではありますが、それが『常に現象の外に立つこと』のための方途になるのではないかと考える次第です。
Auf Wiedersehen.