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(回答先: <人間が作った物が固有の法則性をもって人間を支配する>という事態を物象化と呼び、経済だけでなく政治やイデオロギーの領域に 投稿者 ワヤクチャ 日時 2008 年 5 月 17 日 15:52:16)
ワヤクチャさん、こんにちは。
>><人間が作った物が固有の法則性をもって人間を支配する>という事態を物象化と呼び、経済だけでなく政治やイデオロギーの領域にも物象化が存在すると主張した。
>貨幣は人間が作り出したものだが資本の増殖を自己目的化した資本主義においては貨幣が人間を支配していると考える事ができる。
>という事でしょうか?
このルカーチの物象化論は物象化の延長がどのように社会的に表出されるのかを記述したもので、物象化そのものを説明しているわけではないでしょう。
貨幣システムにはそれが有する蓄積や流通(交換媒体)等の機能が人間の生産関係を規定(支配)していると云った側面がありますが、資本の増殖が人間の何を支配することになるのか、ワヤクチャさんの文意が掴めずにいます。
ハードであってもソフトであっても、その顕在化の様態は違っていても物象化の所産であることには変りがありません。何故ならそれ等は遍く構造を有するからです。これを基本認識にして、構造論⇒脱構築論⇒再構成論というように「近代の超克」論に展開していくわけですが、半知半解と思しきような会社法の知識を以ってして【この問題は非常に難しい問題だと思っています。】と宣う御仁に「屁理屈」と揶揄されないとも限らないので、これ以上は言及しないでおこうと思っています。
Auf Wiedersehen.