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(回答先: 更に物象化についてもお教えいただけませんでしょうか? 投稿者 ワヤクチャ 日時 2008 年 5 月 17 日 08:46:19)
ワヤクチャさん、こんにちは。
正直を申し上げてワヤクチャさんからこうした質問が発せられたことに、ある種の驚きと同時に、どんな解答にするべきか戸惑いを感じています。また、物象化については数理論的な説明を要すると思われるのですが、如何せよ40年前の数UBと数Vは確率論までの覚束ない数学の知識ですので、私は全くその任には価しませんし、そのことを非常にもどかしくも思っています。
ところで、転載されている『ウィキペディア(Wikipedia)』をインデックスにして、整理し捉え直すならば、我々人間の認識の対象が究極的には事物の構造にあることに容易に思い当たるのではないでしょうか。そして、何故それが可能かというと対象が物象化されたものであり、そもそもとりわけ人間の脳が物象化という機能の拡張性を有するからに外ならないでしょう。
我々人間が物象化を介して代謝(循環)を構成していることは産業革命以降益々顕著になって来たのですが、それに伴なって生じる矛盾(疎外の状態)を解明したのがマルクスです。けれども、物理学者ではないマルクス自身は物象化が人間をはじめとする生物の振舞いを貫いている根本原理であることを論証していたわけではなく、その補完を試みたのがG.ルカーチや物理学者E.マッハに造詣の深かった廣松渉だったのではないでしょうか。
Auf Wiedersehen.