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米軍はファルージャでナパーム弾を使用
http://humphrey.blogtribe.org/entry-77d9361fbf5e59bcb7d500be70eeaace.html
国際的に禁止されたナパーム弾を、米軍がファルージャで使っている。様々なところからそうした情報が現れていました(日本のメディアにはほとんどなかったようですが)。それに関する記事です。
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ファルージャでナパーム弾を使用
マイク・ホイットニー
2004年12月1日
ZNet原文http://www.zmag.org/content/showarticle.cfm?SectionID=15&ItemID=6772
米国はファルージャでナパームを使っている。これまで、米軍はそれを否定しているが、証拠は増え続けている。11月28日、英デイリー・ミラー紙の政治担当編集者ポール・ジルフェザーは次のような報告書を提出した:「米軍兵士たちは秘密裡に、ファルージャ内部と周辺で、残った反乱勢力を一掃するために、禁止されたナパーム・ガスを使っている。ジョージ・W・ブッシュ大統領がナパーム----1980年に国連で禁止されたポリスチレンとジェット燃料の混合剤----の使用を公認したというニュースは、世界中の政府に衝撃を与えるだろう」。
一週間以上にわたって、アラブのメディアでは、戦闘が最も激しいファルージャのジョラン地区を中心に、ナパームをはじめとする化学兵器を使っているとの噂が流れていた。いまや、米国のメディア管制にもかかわらず、ますます多くの証拠が流出しており、英国議会に大きな騒動をまきおこしている。ジルフェザーが言うように、「昨夜、怒りに満ちた労働党議員たちは、トニー・ブレアーと長時間論争し、ブレアーが下院に出頭すべきだと要求した。報告によると、罪のない民間人が、ジェル状のボンドが燃えながら肉に粘着し人間を火の玉とするナパーム弾の攻撃で死んでいる」。
ブレアーは、激怒した議員たちに、「禁止された兵器」が使われていたことを知っていたかどうか明らかにするよう求められている。彼はまた、米軍がナパームの使用を続けるならば、英軍を撤退させるよう求められている。本記事を書いている現在、ブレアーがどう答えたかはわかっていない。
米国は、バグダード包囲の際、ナパームを使ったことを認めた。ニュース報道が証拠を確認したのち、ペンタゴンは嫌々ながらそれを認めたのである。米軍は、この事実を、現在使っている新兵器と「伝統的ナパーム」は違うのだといって隠蔽しようとした。「改善された」兵器はペンタゴン名「マーク77焼夷弾」と呼ばれ、「環境破壊を減ずる」ためにジェット燃料を使っている。軍担当者が、人間を焼き殺して灰にするための道具を開発するときに「環境破壊」に配慮さえしていることから、これらの者たちに染みついた深いシニシズムを見てとることができる。
ペンタゴンの些末事を強調する言い訳は、事実を誤魔化す役にはほとんどたたなかった。イラクから帰還した海兵隊員たちは、この爆弾をナパームと呼び、そして事実それはナパームなのである。英サンデータイムズ紙の記者サイモン・ジェンキンスは、ファルージャの出来事を次のように述べている:「大砲の中には、水では消せない火の幕を吹き上げる白燐弾を発射するものもあった。反乱勢力兵士たちは、皮膚を溶かす物質で攻撃を受けたと述べている。これは、白燐による火傷の特徴である」。耐えがたいほどの苦しみを伴う死に方である。
独立系記者たちは、しばらく前から、米国がファルージャで禁止された兵器を使ってきたと報じている。イラクの医師たちは、自分たちが見た遺体の多くが「膨れ上がり、黄色くなっていて、臭いがしなかった」と述べている。アジア・タイムズ紙オンラインは、「米軍は、ジョラン地区、アシュ=シュハダ地区、アル・ジュバイル地区を爆撃する際、化学兵器を使った。これらの地区にはクラスター爆弾も激しく投下されたと語っている」と報じている。ペンタゴンが主張する「精密爆撃」を覆す情報である。
米軍「軍属」メディアが、ファルージャの大規模な破壊と大虐殺を目にしないよう措置されているのは疑いない。今も街に溢れる疑わしい遺体が目に入らないようにするためである。これまでのところ、沈黙という共謀の壁により、米軍の戦争犯罪はかなり隠されてきた。けれども、幸いにして、米国以外のメディアと独立系記者のおかげで、真実は少しずつ明るみに出ている。近いうちに、世界は、ファルージャにおける米国の犯罪の全容を知ることで、ワシントンの「道徳的価値」をよりよく理解することになるだろう。
「戦争犯罪」そして禁止された武器の使用についての告発は、国際赤十字委員会(ICRC)が発表したばかりの機密報告に続いて現れた。この報告では、米軍がグアンタナモ湾で「拷問に相当する」心理的そしてときには身体的強制手段を意図的に用いていることが確認されている。
この報告は、米軍が捕虜の意志を挫くシステムを確立したと結論している。そのシステムは「侮辱を与える行為、独房への隔離、極端な温度、むりやり一定の姿勢をとらせること」などを用いるものである。「このようなシステムの構築は、情報を得ることにあると述べられているが、残忍で異常かつ品位を傷つける扱いであり拷問の一形態であると以外見なしようがない」(ニューヨーク・タイムズ紙)。
同報告は、さらに、尋問の計画に際し「医者をはじめとする医療関係者が関与しており」、それは「医療倫理にあからさまに違反している」と指摘する。ペンタゴンが創設した情報収集体制を支援するために、「医者や医療関係者が捕虜の心理状態や尋問者への脆弱性に関する情報を提供している」(拷問スキャンダルの中心にいたジェフリー・ミラー将軍がアブグレイブ勤務から静かに配置換えされたことには誰も驚くべきではない。ブッシュ政権はこの新たな告発に対する人々の反応を予期しそれに対応した手だてを取ろうとしている)。ブッシュ政権により最高潮に達した(そして秘密メモの暴露によりはっきりした)ジュネーブ条約を忌避の理屈は、このICRC報告でより簡単に理解できるようになった。米軍がグアンタナモ湾でしちえることから、米国政府が人間の尊厳や人道法の最低最小限の基準にすら従わないことを、疑いの余地なく明らかにしている。ファルージャに対する焼夷弾の使用は、禁止された兵器の使用を禁ずる国際的な規則など米国は無視することを示している。これら一つ一つの絶望的な行為を通して、米国政府の無責任な犯罪行為がますます姿を現している。自分たちの目的を実現するために「可能なあらゆる手段」を用いる性向は、今後についての不吉なサインでもある。
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ファルージャでの人道援助活動を米軍が阻止・妨害・制限している理由の一端が理解できます。
ナパーム弾は禁止された兵器。クラスター爆弾は人々の殺傷力に「優れ」、しかも、高い不発率のボムレット(クラスターが破裂した後の小爆弾)が地雷のように残されます。
イラクでは、恐ろしい残虐行為が米軍により加えられています。そして、それが残虐行為の重大さに対応して報じられない日本でも、人間的規範の静かな破壊という恐ろしい事態が進行しているようです。
投稿者:益岡