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(回答先: ライブドアのニッポン放送買収資金800億円の手配はリーマン・ブラザーズ。MSCBに手を出した企業の末路は? 投稿者 TORA 日時 2005 年 2 月 10 日 14:30:04)
金融複合化で規模拡大
三井住友フィナンシャルグループが大和証券グループとの再編も視野に関係強化に入るのは、UFJグループとの経営統合交渉が暗礁に乗り上げる中、本格的な金融コングロマリット(複合企業)の実現で挽回(ばんかい)を図ろうとしたものとみられる。ただ、三井住友は、金融庁検査の指摘によって平成十七年三月期に貸倒引当金の大幅な積み増しを迫られる見通し。本格的な交渉進展には不良債権の処理が条件となる。
三井住友FGは住友信託銀行、三井トラスト・ホールディングス、大和証券グループなどの企業群と、緩やかなグループを形成してきたが、「時期がくれば一気に再編に踏み込む」(市場関係者)との観測が出ていた。実際、三井住友は昨年秋以降から、四割を出資する法人取引専門の大和証券SMBCへの追加出資や完全子会社化、大和本体との提携も模索していた。
加えて、昨夏のUFJグループに対する統合提案も、「三菱UFJグループ」誕生の実現性が増し、断念せざるをえない厳しい情勢となった。これで業務純益一兆円という強固な収益基盤を誇る三井住友もメガバンク三位の地位に甘んじることになる。その危機感が、銀行と証券の垣根を越えた金融コングロマリット化へ、三井住友を突き動かしたようだ。
ただ、その前に三井住友には不良債権問題との決別という至上命題がある。昨夏から異例とも言える長期にわたる金融庁検査。その行方次第では、十七年三月期で六千五百億円を予定する不良債権処理費用が、数千億円単位での積み増しを余儀なくされ、最終赤字になる可能性も浮上している。
十六年十二月末時点の連結自己資本比率も十六年三月末の11・37%から10・47%と1%近く低下。資本政策の強化も今後の課題だ。
また、コングロマリットの行方も流動的な要素が多い。再編による収益の積み増しで、三井住友には一兆一千億円にのぼる公的資金の早期返済を進められる効果も期待できるが、相乗効果ははっきりしない。
西川善文社長は外資系証券に奪われてきた企業の合併・買収(M&A)などの収益機会を取り返す必要性を訴えており、当面投資銀行部門の強化がカギとなろう。さらに個人向け取引で銀行・証券一体の金融サービスを提供できるかどうか。それぞれの強みをさらに伸ばす融合に発展すれば、他の金融グループに脅威となるのは間違いない。(藤沢志穂子)
http://www.sankei.co.jp/news/evening/11iti002.htm