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(回答先: 金融複合化で規模拡大 (産経新聞) 投稿者 愚民党 日時 2005 年 2 月 10 日 15:33:09)
平成17(2005)年2月11日[金]
http://www.sankei.co.jp/news/morning/11kei001.htm
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三井住友 収益力の向上急務 「総合金融」で生き残り
三井住友フィナンシャルグループが大和証券グループと将来的な経営統合も視野に関係強化に踏み出した。国内首位の収益力を誇る銀行も、UFJグループとの経営統合交渉が暗礁に乗り上げる一方、不良債権の最終処理にあえいでいる。顧客基盤の拡大で収益力を一段と強化しなければ、内外のメガバンク競争に勝ち残れない。(渡辺浩生、藤沢志穂子)
≪危機感≫
「いろいろと考えてきているし、近いうちにあるかと聞かれたら、私はあると思っている」。三井住友首脳は今月初め、UFJとは別の再編シナリオがあることをほのめかしていた。
三井住友FGは業務純益一兆円規模という国内最大の収益力を誇る三井住友銀行が大黒柱。住友信託銀行、三井トラスト・ホールディングス、大和証券グループという旧住友・三井系の金融グループと、「強固な資本の結びつきはないが業務面では緊密」(住友信託幹部)という連合体を維持してきた。
しかし、不良債権問題が大手行全体では峠を越す一方、規制緩和と再編の同時進行という環境変化は猛烈な速度で進む。昨夏から続く金融庁検査では厳しい指摘を受けて、数千億円規模の追加損失で最終赤字になる可能性も浮上。
現状のままでは、収益力と顧客基盤で他の金融グループに追い抜かれるのは時間の問題。UFJとの統合断念が不可避となる中、三井住友も「時期がくれば一気に再編に踏み込む」(金融アナリスト)との観測が高まっていた。
≪異業態≫
金融界の潮流は、銀行、証券、保険、ノンバンクなど異なる業態が一つの持ち株会社の傘下で企業体を形成する「金融コングロマリット」だ。
金融庁も「金融改革プログラム」でコングロマリット法制の整備を打ち出し、政策的追い風も加わる。「三菱UFJグループ」は普通銀行、信託銀行、証券会社を傘下に持ち、証券会社を抱えるみずほフィナンシャルグループは昨年末、日興コーディアルグループとの資本関係締結に動いた。
三井住友FGの西川善文社長も昨年十二月、「大和証券SMBCとは思い切った展開をする必要がある」と語り、大和グループとの関係強化を示唆した。
≪効果「?」≫
三井住友と大和グループが交渉のゴールが、「経営統合につながればうれしい」という願望は三井住友関係者にはある。
銀行店舗で大和グループが扱う債券や株式を販売する一方、富裕層向けに銀行・証券一体の資産運用サービスを提供することが考えられる。統合まで発展すれば、収益の積み増しで一兆一千億円にのぼる公的資金の早期返済が可能となるという思惑もある。
ただし、大和SMBCを通じ法人顧客の共有はすでに進んでおり、「統合しても顧客基盤の拡大には必ずしもつながらない」(大手行幹部)という冷めた見方もある。
「三年後、五年後に最強の銀行にする基礎作りが私の役割」という西川社長にとって、“決断”にかけられる時間はあまりない