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(回答先: Re: 遺伝子を残そうとする欲求に対する自制 投稿者 NJ 日時 2005 年 3 月 20 日 09:25:09)
NJさん、重要な問題提起ありがとうございます。
私は知識が少ないので大変勉強になりました。
確かに貧困であり死亡率が高い人々が経済的必要から多産になるのはやむを得ない事です。彼等に自制せよとは言えません。
この問題は貧困の撲滅と医療の整備で解決すべき事です。
その後でようやく子孫を残そうという現在の人類にとっては贅沢になってしまった欲求(しかも、生物としては当然の本能的欲求)の自制を促すしか無いでしょう。
強制的不妊手術などはもっての他です。
自制はまず先進国の国民に訴えるべきものです。
但し先進国でも貧困故の多産は同じ事ですのでここでも貧困の撲滅が必要な事は言うまでもありません。
しかし、当面は子供を産む事に対する税金をかけるという方法を取るしか無いのかも知れません。
これは反対意見が多く出るでしょうが。
金持ちばかりが沢山子供が作れるのかなど。
子供の人数に応じて累進的に課税を強化するという方法は取らざるを得ないでしょう。
>Re: 遺伝子を残そうとする欲求に対する自制
>http://www.asyura2.com/0411/dispute20/msg/622.html
>投稿者 NJ 日時 2005 年 3 月 20 日 09:25:09: OUBoEzfQNTDYo
>(回答先: 遺伝子を残そうとする欲求に対する自制 投稿者 ワヤクチャ 日時 2005 年 >3 月 16 日 21:14:56)
>ご存知のお話で申し訳ないのですが、、人口急増地域は、第三世界の貧困地域ですよ>>ね。貧困地域では、衛生状態、栄養状態の劣悪さから、乳児死亡率が高い。親は、“保>険”をかける意味でも、多産に傾く。また、残念ながら、幼小児期から、労働力として>期待されています。
これは児童福祉法の整備で何歳以下は働かせてはいけないというのを守らせるべきです。
子供を産む事が経済的な手段になる事はやめさせなければなりません。
>“自制”を求める対象は、このような第三世界の人々ですよね。
当初は無理です。まずは貧困の撲滅からでしょう。
>彼等に倫理と自制を求めて解決できる、または、自制を求めることをスローガンとすべ>き問題でしょうか。
違います。
>しかも、“自制を求める”と要求する側は、既に人口増加に悩まされることは無くなっ>た先進国です。
先進国は人口問題を抱えた国を救う為にそのような国民の受け入れを進めるべきです。
>我々の社会の少子化は、自制で“達成”されたでしょうか。
賃金の低迷と子供の養育費が高くなった為に少子化が進んだのだと思います。
この収入では子供は1人しか養えないという事です。
>自制を求めなくても、社会が安定し、所得レベルが向上し、公衆衛生が改善すると、乳>児死亡率は低下し出生率は下がります。
所得レベルが下がったから少子化が進んだのだと思います。
日本では児童福祉法がある為に子供によって経済的な利益は得られないので貧困による多産は無くなったのです。
>国内問題として、実際に出産制限が政府の手によって行なわれた国があります。ペルー>です。http://www.diplo.jp/articles04/0405-3.html先住民に対して、組織的な人口抑>制政策が行なわれました。無差別な卵管結紮術です。人権侵害であり、民族絶滅政策に>近い。
これはひどい。
こんな事はやめさせるべきです。
>これは、先住民に対し支出する福祉予算を未来に渡って削減すること、土地所有などで>政府と利害が一致しない少数民族の激減を一挙に実現するものだったでしょう。
民族浄化ですね。
>ワヤクチャさんが理想化された、自制とはかけ離れています。しかし極端な例と、言い>切れません。残念ながら、大企業経営者層と違い、献金してくれるでもなく利権も生ま>ない層に対して採られる国家の施策は、福祉(保護)よりも、抑圧となる。抑圧的でな>い人口統制を行なうには、出生制限を守れば特典が得られるようセットされた政策と予>算が必要かと思います。
そういう事は必要ですね。
第三世界にそういう政策を実行させる為に先進国は資金援助すべきです。
>ワヤクチャさんが仰る運動とは、このようなものを指すのだとは、理解しています。
そこまでは考えておりませんでした。
>しかし、、、
>貧困層を手厚く保護することで、人口増加を抑制する政策を行なっている国があります>か。
無いでしょうね。
でもやっていく必要があります。
アフリカ・アジア・ラテンアメリカでですね。AALAです。
>農業が、旱魃や内戦、農業政策の結果、崩壊している国は、食料輸入やドル借款に依存>し、農業、産業を再生するはずが、却って自国を新自由主義国の市場と位置付ける条約>を結ばされています。
ひどいもんです。
イラクでも種の独占をアメリカが行う事によって農業を破壊しようとしていますね。
>アフリカ、アフガニスタン、イラクなどなど。また、中南米や東アジアのプランテーシ>ョン農業など、安い労働力を使う大地主が利権を持つ場合は、彼等が政権としっかり手>を結んでいるため、土地の再分配による自作農育成策に農業政策が転換することは少な>い。
先日、フィリピンのバナナ農園を見てきましたが、アメリカ人の地主が所有する農園で6千人のフィリピン人が働いていました。農園の中に小屋を建てて住んでいるのです。
農園の中に町があり学校や教会があり、領主様の土地で生きているという姿そのものでしたね。しかし、日本人がバナナを食べるので彼等も生活ができるという事で日本人は感謝されているのです。
>ベネズエラのチャべス政権はがんばってますが、常にアメリカの脅威に晒されつづけて>いる。農村が既に破壊し、都市スラムが形成された地域では、労働条件の改善を大企業>に求めなければなりませんが、政府がその支持基盤である企業の利益に反することを、>すぐに行なうとは考え難い。
そりゃあそうですね。
>地下資源を持つ国では、資源は自国民より、多国籍企業に開放されていて、恩恵は一握>りの階層にしか行かない。
はい。
>開発独裁の政府を持ったインドネシアや、アメリカの傀儡政府を持ったコロンビアがい>い例です。
資源は資本の所有ですね。
そこの国民の物では無い。
イラクでもそうでしょう。
資本のおこぼれにあずかって生きていくしかない。
生殺与奪の権は資本が握っている。
>政府レベルの予算投入が行なわれるならば選挙と利権を前提としており、票田としての>農村人口を、政権が確保すべきと考えれば、そのような政策は施行されるでしょう。し>かし現在の、食糧自給率が低下しても、市場化を押し付けてくるWTO、世界銀行などの>言うことを飲んでしまう政府のもとであれば、国に中小自作農の保護を期待できない。>では選挙に期待できるでしょうか。支配層と貧困層の利害は反するので、多数者は現政>権に反対票を投じるはずです。それでも少数者の支持する政権が選挙で多数の議席を占>めることは、政権による選挙操作ができるので可能です。
やっているでしょうね。
その監視はできないのでしょうかね。
国連とかで。
>そうであれば、選挙民の数を現政権が考慮する必要は、多くない。
そうなります。
>コロンビアは極端ですが、その例です。
>グローバル化、多国籍企業に有利な新自由主義政策が大手を振ってまかり通る間は、貧>困層の利害と、政府、富裕層の利害が一致しない。
資本のグローバルな活動を規制する必要があります。
その土地において資本を蓄積する必要があるのです。
各国における資本の自立という事が「第2の独立」として目標にならなければならないでしょう。
私はこれは地域的な資本形成によって可能だと思います。
地域協同組合によって地域において循環する資本を形成する必要があるでしょう。
>一致しないと、そのような政策は生まれない。そのため人口抑制が成功しない、のが現>実ではないでようか。
現状認識はおっしゃる通りだと思います。
何を変えるべきか話し合っていきましょう。
>大雑把でご存知の事ばかりで申し訳ないし、仰る事は分るんですが、彼等に向かって、>多産は倫理に反するから自制を心がけよう、という主張は現状に則さないと思います。
おっしゃる通りです。
>むしろ、自制を自らの倫理とすべきなのは、衣食たった先進国であり、その経済活動で>す。
その通りです。
他国を搾取して資本蓄積をしようという事に対する規制が必要です。
二束三文で買い叩くという事をやめさせなければなりません。
>その先進国も、アメリカを筆頭に、二極分化してきており、貧困問題を抱えています>>が。
そうですね。
先進国においては低所得者層が団結して雇用の促進や賃金の増額を要求する運動を再構築しなければなりません。
自分だけが助かろうなんて無理であり、貧乏人同士団結しようという機運を作っていく必要があります。
人口問題と貧困問題の密接な関係をご指摘いただきありがとうございました。
解決策をさぐっていきましょう。