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生産諸手段の、類(共同体)的個人的領有[=共有に基づく個人的所有]
http://www.asyura2.com/0411/dispute20/msg/638.html
投稿者 如往 日時 2005 年 3 月 24 日 03:19:05: yYpAQC0AqSUqI
 

(回答先: グローバル資本に対抗する地域資本です。 投稿者 ワヤクチャ 日時 2005 年 3 月 22 日 21:20:35)


 ワヤクチャさん、お久しぶりです。
 NJさん、こんにちは、はじめまして。
 お二人のやり取りの中で気にとめた箇所について簡単にコメントをしてみましたので、ご笑覧ください。


 【NJさん】
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 >「テロとの戦争」って、もしかしたら、将来の貧困層が富裕層に抵抗することを自ら禁じるよう誘導される中、グローバリズムがこのまま進行して、世界中が、一握りの富裕層と、大多数の貧困層に、二極分化した時にも、有効に機能する最強のプロパガンダなのではないかしらん。その時、治安がより不安定化するのは、一握りの富裕層に富を集中させる政策から来る当然の結果なのに、富裕層が大多数の貧困層を抑圧することを「テロとの戦争」つまり治安維持、の名目で正当化するでしょうし、内乱が生じれば生じるほど、武器を提供する軍産複合が利益を得て、その体制はより磐石となる。
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 「テロとの戦争」という大義を梃子にしたグローバル化の推進による富裕層と貧困層の分化は単なるプロセスであり、やがてその延長線上には生産手段を持つ者と持たざる者との二極分化、すなわち自力生存のための手段を持つ者と持たざる者とが隔絶化した世界が現出すると推察されます。おそらく、「共生」という理念でさえもかかるプロセスの進行に伴う軋みを幾分か緩衝するものでしかないでしょう。しかし、世界の諸問題に立ち向かうためには、こうした認識は最低限必要であると考えています。

 【ワヤクチャさん】
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 >資本というものが世界資本として一極集中する事に対抗しなければなりません。資本とは生産手段であり、1人の人間が世界の資本を独り占めしようとしているのですから、なるべく分散して所有するような運動が必要です。「資本はどれも同じ。」ではありません。協同組合とは資本の分権化のシステムなのです。地域協同組合が必要なのです。
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 近代経済社会では「資本」=「生産手段」という図式が成り立っていると考えます。したがって、「資本家」=「生産手段の所有者」に、さらには生産手段を所有しない賃金奴隷、それが現代の労働者の様態を示していると云っても過言ではないでしょう。
 ところで、奴隷であらぬことは生産手段を所有していることと限りなく同義です。そして、これを市場経済社会の中でどのように普遍化していくかが、富裕層であらぬ我々が取り組むべき課題であるでしょう。今日、国家的もしくはGemainshaftのレベルでの実験はほぼ失敗に終わり、その萌芽も殆ど潰えたかのように見えます。もちろん、地域共同組合やワーカーズ・コレクティブ等の実験は継続されていますが、何れも限定的なものでなかなか拡大の方向には至っていません。
 そこで、私はGesellshaftにおける実験を繰り返し推進していく以外に隷属の状態から開放される道は無いのではと感じています。例えば、企業に属する者で役員ではない限りは誰もが生産手段を所有しない賃金奴隷であり、成員の大部分は必然的に問題解決の当事者であり得ます。幸いなることに、現代の企業社会では株式の所有によって生産手段の所有を可能にしています。ただし、日本の商法では従業員の持株比率はまだまだ僅少に規定され、生産手段を使用して産出される利益分配に関する権利行使を主張できるほどの影響力を有していません。かかる問題解決のためには会社法の改定も視野に入れて株式の最大限の獲得を図り、先ずはGesellshaftにおける「生産諸手段の、共有に基づく個人的所有」を実現してゆかねばならないと考えています。

 尚、標題に関係するものとしては、私の横レスにたいしあっしらさんが回答してくれたものがありますので、参考にしていただければ幸いに存じます。

 また、会いましょう。


 <参考スレッド>

 「あっしら」考+γ( こちらが“正”です) 投稿者 如往 日時 2002 年 11 月 06 日 02:50:29:
 http://www.asyura.com/2002/dispute3/msg/752.html

 共有と個人的領有 投稿者 あっしら 日時 2002 年 11 月 08 日 00:12:12:
 http://www.asyura.com/2002/dispute3/msg/774.html 


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