現在地 HOME > 掲示板 > 日本の事件14 > 359.html ★阿修羅♪ |
|
Tweet |
児童8人が犠牲になった大阪教育大付属池田小学校(大阪府池田市)の乱入殺傷事件(01年6月)で、1審・大阪地裁の死刑判決が確定した宅間守死刑囚(40)に対する死刑が14日、大阪拘置所で執行された。事件発生から3年3カ月余り。昨年9月の判決確定から1年。宅間死刑囚は確定から6カ月以内の執行を求めていたが、異例の早期執行は死刑廃止論議とあわせて波紋を呼びそうだ。死刑執行は今年初めて。
確定判決によると、宅間死刑囚は01年6月8日午前10時過ぎ、包丁を持って大教大付属池田小の通用門から敷地内に侵入。南校舎1階教室などで休憩時間中だった猪阪真宥子ちゃん(当時2年)▽木曽友香ちゃん(同)▽酒井麻希ちゃん(同)▽塚本花菜ちゃん(同)▽本郷優希ちゃん(同)▽森脇綾乃ちゃん(同)▽山下玲奈ちゃん(同)▽戸塚健大君(同1年)を刺殺。このほか、児童13人と教師2人に重軽傷を負わせた。宅間死刑囚は教師に取り押さえられ、殺人未遂容疑で現行犯逮捕された。大阪地検は精神鑑定で刑事責任能力が認められたとして、殺人、殺人未遂などの罪で起訴した。
宅間死刑囚の弁護側は大阪地裁の公判で、心神喪失か心神耗弱を主張。再度の精神鑑定が実施されたが、「情性欠如者(人間らしい良心を持たない人)ではあるが、精神病ではない」として、完全な責任能力が認められた。宅間死刑囚は一貫して事件について反省の気持ちを表さず、法廷では「どうせ、死刑になるんだ。はやく死刑を執行しろ」などとの発言を繰り返した。
大阪地裁は03年8月、死刑を言い渡した。川合昌幸裁判長は動機については「離婚や父親への恨みから、自暴自棄に陥り、子供を道連れにした」と指摘し、「再発防止のための真剣な取り組みが社会全体でなされることを願ってやまない」とする所感を述べた。弁護側は控訴したが、宅間死刑囚がその後、自分で控訴を取り下げ、死刑判決が確定した。
また、嶋崎末男死刑囚(59)にも14日、福岡拘置所で死刑が執行された。
嶋崎死刑囚は、元暴力団組長で、借金返済などのために88年3月、元組員らと共謀し、1億円の保険金目当てに組員(当時44歳)を大分県の山中でがけ下に突き飛ばして殺害した。同6月までに、口封じのためさらに組員2人を殺し、宮崎県の山中に埋めた。
1審の熊本地裁は「死刑の適用には慎重になるべきだ」と無期懲役を言い渡したが、2審の福岡高裁は「残虐極まりなく、極刑をもって臨むほかない」と死刑を言い渡し、最高裁も99年3月、2審を支持した。
(毎日新聞) - 9月14日12時6分更新
コメント:死刑の是非についてはコメントを避けます。けれども報道で漏れ聞く様子では宅間死刑囚には自分が犯した罪に対する反省がなく、極度の自暴自棄であったそうです。自らの自暴自棄で追い詰められた状況から逃げる手段として死刑を受けたい、そのために残忍な犯行を犯したとすれば今回の死刑執行は無意味です。彼の自己中心的な希望をかなえるだけ。最高の刑罰とはどのようなものか?それは罪を犯した人間がその罪の重大さに気がついて自分自身が苦しむことではないでしょうか?もちろんこれは理想であって現実には困難が伴います。
刑罰というものは社会倫理や秩序を護るための抑止力という意味合いがあります。
しかし責任能力のない犯罪者には刑罰が適応されないという意味は、犯罪者が犯した罪を自ら自覚させ被害者の痛みを知らせることが服役である、というような哲学的な意味もあるのではないでしょうか?それゆえ責任能力がない場合には罪が自覚できないために刑罰の対象外になるのだと思います。
稚拙な文章にて失礼しました。