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(回答先: 米軍ヘリ沖国大に墜落 本館に衝突、炎上 投稿者 swanslab 日時 2004 年 8 月 16 日 20:23:22)
現場封鎖に憤り 米軍中心の警備に疑問
米軍CH53Dヘリが沖国大に墜落した事故から一夜明けた14日午前、墜落現場周辺は依然、騒然とした雰囲気に包まれている。炎上し黒く焼け焦げたヘリの機体は現在もそのまま保存されており、道路封鎖や厳重な警備態勢も敷かれたまま。一歩間違えば住民の命を奪いかねない事故の衝撃も冷めやらぬ中、米軍中心に進められる現場での作業に、住民からは「米軍中心の警備は納得できない」と疑問の声も強くなっている。一方、講義のため大学を訪れた学生からは、口々に不安の声が聞かれた。また、米軍普天間飛行場を飛び立つ航空機はなく、現場と対照的に静けさが漂っている。
ヘリが墜落した沖縄国際大学では14日、午前9時から予定通り集中講義が始められた。墜落現場の1号館(本館)を取り囲んで、普段は学生の姿が多い正門から中庭一帯に、立ち入り禁止のテープが張られた。墜落現場周辺を取り囲む米兵と県警。夏季休業中の静かな大学は一変した。「怖い」「安心して大学に行けない」と表情をこわばらせる学生たち。教職員は「自分たちの領土といわんばかりの態度だ」と事故現場を封鎖した米軍に憤りを見せた。
午前8時すぎから、集中講義やクラブ、部活のために学生たちが登校し始めた。しかし、大学前の道路は封鎖されたまま。正門も立ち入り禁止区域で、学生たちはほかの門からの出入りを余儀なくされた。米兵がキャンパス内を歩き回り「軍服姿の兵隊が構内を歩くのはふさわしくない」と事故現場を見た市民が指摘する場面もあった。
初めて墜落現場を目にする学生には動揺が広がった。部活のために登校した新垣隆仁さん=商経学部2年=も昨日テレビで墜落事故を知ったという。「ヘリの音は普段から、授業中にうるさいことがあった。今まではヘリが飛んでいることが普通と思っていたが、安心はできない。大学に行くのも怖い」と顔をしかめた。
京都府出身で今春から宜野湾市内で一人暮らしを始めた福本朋香さん=総合文化学部1年=は「大学に来て初めてこんなに基地が近いんだと感じた」と話した。
大学職員の玉那覇マサ子さんはキャンパスを封鎖する米軍に「自分の車も取らせてくれない」と憤りをあらわにした。「自分たちの領土のように振る舞っている。こういう事故があると怖い。早く普天間基地を返還すべきだと思う」と話した。
◇「誠意もって賠償」/施設庁次長が沖国大訪問
米軍ヘリ墜落から一夜明けた14日午前10時すぎ、防衛施設庁の石井道夫次長が沖国大を訪れ、渡久地朝明学長らと面会した。「誠意を持ち損害賠償に当たりたい」と話す石井次長に対し、渡久地学長ら同大米軍ヘリ墜落事件対策本部は「現場の1号館ビルへの米軍の立ち入り拒否に対し、政府は米軍へ抗議すべきだ」「原因が究明されるまで飛行中止を」などと訴えた。
約20分間の面会後、石井次長は「(今回の訪問は)被害者の大学側に真っ先に会うべきだと考えたからで、謝罪という趣旨ではない。米軍が起こした事故であり、こちらは謝罪する立場ではない」と話した。
渡久地学長らは「1号館ビルは会計課などのある運営の要なのに、大学側が自由に出入りできない。被害者が規制されるのはおかしく、米軍に改善を働きかけるべきだ。今後の交渉の窓口も一本化してほしい」などと厳しい口調で要求した。
石井次長は「大学側の要請は理解できる。施設庁としても、大学側の出入りが可能となるよう取り組みたい」などと回答。しかし、大学側が「全国的に危険な大学というイメージが広がり、来年度の入学希望者の減少が心配される。そのような場合、国としての補償を考えられないか」と求めると、石井次長は「それは難しい」などと述べた。
http://www.ryukyushimpo.co.jp/news01/2004/2004_08/040814ec.html