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(回答先: 私物化(所有化)意識とは。 投稿者 ゆらぎ 日時 2004 年 7 月 04 日 18:18:14)
ゆらぎさん こんばんは
どうもゆらぎさんの私物化はかなり広範囲の事(概念としての定義)の様ですね。
あっしらさんとのやり取りから、ある程度の判断はついていたので結構慎重な言い回しをしたつもりなのですが・・・
「私物化(所有化)」による殺人は基本的には自分の所有物と云う意識があり、自分が気に入らないから壊す(もしくは捨てる)と同意だとKは判断します。これは、Kの独断的偏見では無くて、ごく一般的な意識だと思いますし、ゆらぎさん自身も他人から借りた物品は気に入らなくても壊さないと云う意味の事を書いていますので(例え例としての引用であっても)ある程度の共通認識はあるはずです。
「自分の私有物なので壊す」と「自分にとって都合が悪いから壊す」は違います。
仮に他人の所有する塀が行き先との間にありそこを通らなければ行き先にたどり付けないと判断したと云う状況を想像します。どうしてもそこに行かなければならない用事があって、そこに障害物としての塀があれば多くの人が「他人の所有物である事を認識した上で壊す」でしょう。(少し極端な例ですが子供が事故にあったとして一刻も早く病院に運ばなければならないとした時とでも思って下さい。場合によっては他人の車を盗みます。その時に「この車は私の私有物」とは認識していないと思います。)
言葉の定義を厳密な意味で議論しても始まらないのですが、少なくともゆらぎさんは誤解を生む言い回しをしているのです。
とは、言ってもKはゆらぎさんの主張は概ね理解しています。ゆらぎさんは「すべての人が全ての物(生物や、自分の子供も含む)を人類(もしくは地球=ガイア)共通の財産との認識を持ったらならば、あらゆる争いが無くなる」と云う意味の主張をしている訳です。
そこを認識したならば「子供達」はその親権者としての両親だけの財産ではないので国が責任を持ち、地域が地域の人材として、グループが愛を持って育てる事に何の疑問も無いはずだ。・・・との事になる訳です。(言い回しはともかくとしてイメージでは)
でも、多分それでは争いは減りません。ある人は「あくまで子供の自主性を尊重すべきだ」と言い、ある人は「世界一の勇者を目指させる」と言うかもしれません。「その子の為」にと云う口実が様々な意見の対立を生むのです。そこには「邪魔だ!」とか「所有物だ」と云う負の感情ではなく、「その子に良かれ」とした愛情や自分の経験からの現実対処法の教育と云う正の感情があるのですが、夫と妻においてもしばしば争いの元となるものが大勢の共有財産になどになったら尚更酷くなります。
更に論を進めるならば、その争いも「私有物との意識が生む大人のエゴだ」そこを捨てるのです。との事になるのでしょうが、その意識を本気で可能だと思っているのならば、ゆらぎさんは誰に対しても何の意見も言えない事になってしまいます。
そこはご理解されますよね?「自分が正しい」と思った事の主張が対立を生みます。すべての意見は「全存在の共有財産」です。しかし、理解しようとしない者に取っては意味のないご意見でもあります。ゆらぎさんの主張が正しければ「説得行為は他人の思考は(ゆらぎさんの)私有物との認識の表れた行為」になってしまいます。
確かに、私有化の意識を希薄にする事は一定の争いの減少を生むでしょう。しかし、争いの元はそれほど単純ではないのです。