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仙台市の北陵クリニック(01年閉院)を舞台にした筋弛緩(しかん)剤混入点滴事件で、患者への殺人1件、殺人未遂4件の罪に問われ、無期懲役を求刑されている准看護師、守(もり)大助被告(32)の第154回公判が9日、仙台地裁(畑中英明裁判長)で開かれ、2日間にわたる弁護側の最終弁論が始まった。弁護側は「ありもしない事件が、見込み捜査ででっち上げられていった」と改めて無罪を主張した。この日は午後7時まで予定され、10日午後、初公判から2年7カ月を経て結審する予定。判決は年度内に言い渡される見込み。
最終弁論で、弁護側は「宮城県警は守被告を犯人と決めつけて捜査を始めた」と批判した。逮捕前、筋弛緩剤の空アンプルが入った箱を被告が院外に持ち出そうとした点を「証拠を隠そうとした。犯人の証しだ」とする検察側主張に対し「退職が決まったので捨てようとしただけ」などと反論。逮捕前後の自白も「強要された」と主張する。
患者の血清などから筋弛緩剤を検出した鑑定を「証拠能力や信用性がない」と批判し、各論で、各患者の容体急変は筋弛緩剤以外の原因で起きたと述べる方針。最終弁論はA4判329ページで、弁護人4人が交代で読み上げる。
この日、紺のブレザーにグレーのズボン、白いポロシャツ姿で出廷した守被告は終始リラックスした様子。弁護士から手渡された最終弁論を朗読に合わせて1ページずつ確認し、時折、裁判官や検察官の方に目を向けた。開廷前には、傍聴券59枚を求めて約200人が列を作った。【野原大輔】
[毎日新聞2月9日] ( 2004-02-09-14:55 )
http://www.mainichi.co.jp/news/flash/shakai/20040209k0000e040043002c.html